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『小瑠璃』の巴
登場人物一覧
- 笹木 花丸の関係者
→ イラスト
名前:巴(ともえ)
種族:鬼人種
性別:不明
年齢:16(本人曰く『多分』)
一人称:俺
二人称:お前
口調:~だ、~だよな? ~だろ!
特徴:活発、明快、割と脳筋、復讐心
設定:
豊穣各地で傭兵――或いは用心棒の様な事をしている少年。
元々は生まれてすぐ何らかの事情で捨て子と成っていたのだが、運よく豊穣各地を旅していたある人物に拾われて命を取り留める。その後は実質その人物を親の様に慕って共に人生を歩んでいた。
『隼』と名乗っていたその人物は、彼に生きるための術を教えてくれた師匠でもある。
そして――凄腕の用心棒でもあった。
悪に扮する師はいつも虐げられる者の味方であり、数多の悪を成敗してきた。
村人などからは感謝され――そして彼もまたそんな師の姿を尊敬していた。
けれど。
ある日、師は殺された。
薄き月明かりしかない夜空の下で。
無数の悪を。多勢であろうとも全て跳ねのけていた師の力が――
一片たりとも通じぬ様を、この目に見た。
師の首は刎ねられ、怒り狂った己が向かうも一蹴され。
気絶から目覚めた時にはもう悪魔が如きあの男はいなかった。
なぜ自分は助かったのか……知らぬし分からぬが。
その日から彼の人生は師の仇討ちの為に捧げられた。
闇夜にて顔がよく見えなかったあの男の手がかりは一つ――首を刎ねた亡骸の上に『椿』の花を乗せる特徴を持った人物という事。彼は仇を追い求めながら今日も各地を旅する――
……が。そんな彼には、実は男の振りをしている『女の子』では? という噂がある。
例えば用心棒稼業の際に負った傷を治療する時に、必ず自身で治療して誰も触れさせなかったり。彼が入浴している所を目撃した者がいなかったり。時々彼によく似た女性物の衣類を纏った人物が目撃されていたり、と。
本人に問うても『はぁ?』と言われるだけである故、真実は不明である――