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爺さんと、いつまでも
登場人物一覧
名前:ヴィール
種族:鉄騎種
性別:男
年齢:不詳
一人称:オレ
二人称:アンタ、呼び捨て。潮には「爺さん」
口調:~だ、~だぜ、~だろ?、~か? 基本的にぶっきらぼう
特徴:
白銀の短髪に、青色の目、健康的に日焼けした小麦色の肌。
顔は12歳くらいの童顔だが、体格は16~7歳相当の割としっかりした体つき。
性格は大雑把で荒っぽいが、根は善良でお人好し。潮との暮らしによって繊細さや気遣いを身につけつつある。
設定:
ヴィールは、鉄帝のスラムに捨てられた孤児であった。
元は貧民の家の生まれで、4人目の子供だったから「4」を意味する名が付いた。だが、これ以上子供は育てられないと間引かれるように幼い頃に捨てられる。
それ以来ずっとスラムで暮らしてきたが、ファルベライズの騒乱により傭兵での商売が難しくなった奴隷商人が鉄帝経由で幻想に流入した際、攫われて奴隷とされた。
幻想に入ったところで他の奴隷と共に奴隷商人から逃げ出したものの、逃げた先が禁忌の森と呼ばれる森であり、魔物との戦闘で瀕死に陥っていた。だが、救出に来た潮達によって命を取り留める。
この際、自身に癒やしを施した潮に非常に感謝しかつ恩義を感じて、救出後は潮に引き取られることを選んだ。
今、ヴィールは潮の計らいで学校に通っている。
まず朝は学校に行く前に、潮のペットである30cm程の空飛ぶ鮫、ポチの散歩から始まる。最初はポチに懐かれずに大分噛まれたが、今は仲良しだ。
学校が終われば、バイトで肉体労働。稼ぎの大半は、貯金している。日が沈んで仕事が終われば帰宅して、風呂掃除とポチの散歩を行い、夕食後には食器洗いだ。
なお、料理には挑戦してみたものの、才能が無いのかいわゆるメシマズであったため潮に止められている。
いつまでも潮に甘えていられないと、学校を出たら自立出来るように日々頑張るヴィールであったが、一方で潮の前では口に出せない想いを抱く。
「家族として、いつまでも爺さんと一緒に縁側で日向ぼっこしていられたらなぁ」
大らかで優しい潮の性格は、ヴィールに雄大な父性を感じさせ、心を安らがせる。まるで、本物の父親であるかのように。
それだけに、ヴィールは潮と離れがたいものを感じているのだ。