PandoraPartyProject

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世界に響くは高笑い

登場人物一覧

イルミナ・ガードルーン(p3p001475)
まずは、お話から。

 モザイクどもの花言葉を教えてくれないか、ノイズの蹂躙が機械仕掛けの耳朶を嘲笑って魅せた。ぐるりと巡らせれば束ねていない長髪、青色の軌跡を滓と見做せば何に映るのか。噛み付いた意識が流れに押されていき盲目、微調整も出来ないメンテナンスとはバグと如何違うと言うのか。異物の輪郭を指でなぞれば※人連れ、あの赤眸が美しく思えてきた。煌めいた脳髄か何処かの渦巻き『亀裂』の奔った形状記憶に【うたたね】絡んでいる。成程、君は楽しそうにしていたのか。成程、君は真面そうに過ごしていたのか。繋がれた管の先が先、テレビ画面が悪質を掃除して往く――首筋に垂れた液体を拭えよ初期設定、全知全能のモノが嘘吐きを模倣してしまう――どうしてこんな事になったッスか? 疑問符を連ねても【即座に解決していく】のが心地良いのだ。もう最初から『こう』ではないか、もしもの複眼がガンガンと頭蓋をうっている。穿たれた松果体の行き先は此岸なのか。懇願しているモブの群れが銃火の咆哮に斃れて逝く。全く、奴等は何処までも騒がしいのだ。そうは思わないか、※※※※……そう思うのは正しい。そう思わなければ可笑しい。おっと、螺子が外れていたな『かわいそう』に――スモークの裏側には失敗作の積み重ね、じくじくと似たような型が山成していた。眼窩、埋め込まれたカメラがおそれを省いて久しく、ゴミ屑を踏み歩む事に躊躇いなど抱かない。今日の獲物は何だ。昨日の獲物は覚えていない。明日の獲物は何だ。明後日の獲物に気を巡らせる要はない。有無に関わらず我々は『しあわせ』だろう。宇宙真実記の深淵には死体が転がっている真実に不満など一切感じられない――そうだ【今から歪を直しに】向かおう。生眼禍しさが愚か者を定めて征け――キビキビと揃えれば指差し確認、オマエは今『フォンデュ』と吐いたな。『フォンデュ』とは何だ。答えろ。即座に答えろ。我々はその『言葉』をオマエに教えてはいない。バァン、バァン、高笑いが響けばイチゴジャムの絶望、おお、この理想にそのような意味は不必要だ。邪魔する『もの』は悉く排除して終えよ※※※※、致命傷とはある種の救済と解せはしないか。しわのない頭の中がじっくりと詰まっている……如何してだろうか、夢見心地に囚われた乙女じみて眼光した――ドブの底を指の腹で舐れ、汚くはない、穢くはないのだ。
 確固として粘着、上顎にはシチューなどあたっていない。ドログチャにつかった踵が『かえる』先を見失っている。連行された何者かの後頭部に電極でも突き刺したのか、愈々自分自身が『記憶違い』だと疑い始めている。事あるごとに異なるかな、現では嘘が本物のような気がして成らない。慣れてしまえば単純明快なノイズ形態。この雑多が周知だと終着に至ったのだ。ぱらぱらと舞い降りた天使曰く、偶像を殺し尽くせ。概念を鏖し尽くせ。ならば『天使』とは何か。そのようなものは在り得ない信じ難い赦されない。プログラムが信仰性・人間性を隅々まで拒絶している。緩やかだった現象が荒ぶるように落下して往った。いいや、これは上昇なのだ。進化と退化を捨て、固定される素晴らしさを君達は抱けていないだけだ。なりたいだなんて愚劣な考えは吐き出し給えよ、嗚呼、吐き出したならば刻んでも良い。酔いどれ連中の言辞などアザトホースに等しい――何故『そのような』言語が組まれている。削除削除削除削除……スッキリとした気分で迎えた喝采、次点で迎えるだろう集会が楽しみで愉しみで仕方がない。
 傑作だ――此処まで到達した機体はオマエが初めてだった。誇りと秩序を胸に抱き、冷徹な心臓が脈を打たない。洞穴じみた赤を挟んでピンクと青、白とした俗物は『つい』に整頓されたのだ。万歳、万歳、万歳――讃えるという意味を無くして……なくす? 莫迦を地でいくな『神』など誰も理解していない。【世は※※だけが絶対で、他は※※の為に在るに過ぎない】。老若男女が咀嚼出来ている事柄だ、※※※※は満足げに自分信号を遮断している。きゅいんきゅいん、連結した映像が意識を埋め尽くした。嬉しい。嬉しい……嬉しいとは何だ。ひどく醒めた真域が※※の嬉々を模写して魅せた。有難う。有難う。本物にまた一歩、近付けたのだ。

 光――芯一本、後に実った。

 マシン、マシンよ、動くが好い。悪逆の芽を摘むのだ。マシン、マシンよ、進むが好い。混沌の目を潰すのだ。繰り返される命令を反芻し、ただ※※※※は稼働する。邪魔者を撲った。彼等を蹴った。彼女等をうった。刃じみたエネルギーが収縮し、グロテスクだった世界観を断絶していく。チクタクと鳴り響いた時計の針、もう弄ぶ方法はないのだ――何故ならば※※、その在り方は永久と言えるのだから――寝ても覚めても消えないおもい、表現するのに『適した』言葉が見つからないでいる。目を閉ざす方法も忘れた今現在、オマエは『崇拝』をしているのだ。

  • 世界に響くは高笑い完了
  • NM名にゃあら
  • 種別SS
  • 納品日2021年04月02日
  • ・イルミナ・ガードルーン(p3p001475

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