PandoraPartyProject

SS詳細

木精護りの雲雷

登場人物一覧

ヴァールウェル(p3p008565)
妖精医療
ヴァールウェルの関係者
→ イラスト

名前:迅香

種族:ゼノポルタ

性別:男性

年齢(或いは外見年齢):20代半ば

一人称:基本は「私」。彼の独り言等、他者が絡まないときに於いては「俺」

二人称:「~殿」、ヴァールウェルに対してのみ「~様」

口調:「~です、ます、でしょうか?」

特徴:威圧的な風貌。しかしそれに対して気質が(主君であるヴァールウェルに感化されてか)平和主義者であるため、自分に怯える女性や子供に対してどう接すればいいか懊悩し続けている。

設定:
『彼岸のかた、尊きおかた。どうか此の身を貴方様の傍に侍らせてはいただけませんか。
 私の名は迅香。卑賤の身ではありますが、これから貴方様のお力になりたく思うものでございます』

 ヴァールウェルが豊穣に召喚されてから10年ほどが経ったとき、彼が住まう地に突如現れたゼノポルタの少年。
 その後十余年が経った現在に於けるまで、彼の世話役兼従者として仕え続けている。
 両親はヴァールウェルと出会った時点で他界しており、その後は彼が住まう村の者達に育てられ――その村の者達の言いつけによって、彼はヴァールウェルに仕えることとなった。
 その原因は、当時肉腫や呪詛に因る被害が絶えなかった頃に於いて、単身、豊穣で生き抜いてきたヴァールウェルの力量を知った村の者達が力を借りるべく、『対価』として身寄りのなかった迅香を差し出したためだ。
 平和主義者、かつ平穏を好むヴァールウェルとしてはそのような『対価』が無くとも村の人間に力を貸すことは吝かでなかったが、対する村の者達としてはそのような「代償を伴わない善意」に対して疑惑を抱いていた為に、半ば無理矢理押し付ける形として迅香を渡す形となった。
 この辺りもまた、当時の豊穣でどれほど人心が荒んでいたかを表す指標であるだろう。

 そのような来歴もあって、迅香はヴァールウェルに対して深い忠誠を誓っている。
 最初は村の者達の命による強迫観念から。現在では――その忠誠を労い、常に感謝するヴァールウェルを想う本心から、だ。
 その想いは成長の糧となり、現在の迅香は身の回りの世話だけでなく、主の前に立って戦うほどの力量も備えている。
 今や、彼が身命を賭すことに躊躇いはない。それが主君を護ることに繋がるのであれば。
 それを危うきと取るか、尊きと取るかは……今の彼の在り方を、主君である彼が如何様に受け止め、導くかに、委ねられているだろう。

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