PandoraPartyProject

SS詳細

ソルシエールの歯車

登場人物一覧

スティーブン・スロウ(p3p002157)
こわいひと
スティーブン・スロウの関係者
→ イラスト

名前:ティオ(識別番号10)
種族:人間種
性別:不明
年齢(或いは外見年齢):15歳
一人称:ぼく
二人称:お前
口調:だ、だろ、だよな
設定:
 幻想王国で騒がせた奴隷市でスティーブンに保護された奴隷。
 元は人間種を後天的に幻想種に出来ないものかと考えたマッドサイエンティストに飼われていたらしい。
 マッドサイエンティストの実験材料である傍ら、マルガレータ・フォン・ミーミルンド男爵令嬢の遊び相手であった。
 研究者はミーミルンド男爵家の出であるらしく『奴隷であれど幸せであって欲しい』と願ったマルガレータの『おねだり』を聞いて空き時間は遊び相手にしていた。
 マルガレータ嬢が生きている間は彼女の遊び相手として研究識別番号の10からとって『ティオ』と呼ばれ幸福に過ごしていたが、
 彼女が不慮の事故で死亡してからは研究材料としての側面が強く、日々、メスで体を傷付けられ続ける事もあった。
 悪逆非道なる行いを男爵家の一員であるが故に責める者は居なかった。
 だが、行きすぎた行いで在る事を見咎めた当主は妹であった令嬢の「ティオが幸せになるようにお家を見つけてあげてね」の言葉の通り、何とかミーミルンドの外に出る策を講じた。
 幻想で大規模な奴隷販売が行われるという情報が出た際に当主であったベルナールが「違う研究をしてはどうか」と提言したことで用済みとなり市へと流されることとなった。

 廃棄品であるという認識が強く、魔法使いの歯車おもちゃであった自分のことを兎に角嫌っている。
 故に、基本的には他者を警戒し、厳しく接する。
 自身を購入したスティーブンもそうした事で自身を購入したと信じて疑わず、聞く耳を持たない。
 体に触れられることと裸を見られることを特に嫌い、自身の性別を悟らせるようなことは一つも発することはない。
 故に、着替えを少しでも見ようものなら烈火の如く怒り続ける。
 何時かティオの心が溶け、笑顔を見せてくれる様になる日が来ることを願うが――ティオは『優しかったマルガレータ様』の想い出に浸っているのだ。

 ……それでも危険な場所から出ることが出来、スティーブンが危害を加える相手でないことも、今が幸せで在る事をティオは知っている。
 知っていても、素直になれない年頃なのかもしれない。

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