PandoraPartyProject

SS詳細

吼えない狼の子

登場人物一覧

リュコス・L08・ウェルロフ(p3p008529)
神殺し
リュコス・L08・ウェルロフの関係者
→ イラスト

名前:ルゥ・ガ・ルー
種族:人間種
性別:女
年齢(或いは外見年齢):10歳
一人称:わたし
二人称:あなた
口調:ね、だわ、だよね
設定:
 アドラステイアに住まう少女。聖銃士の一人であり、魔術士『リュコス』と通称名を所有する。
 だが、魔女裁判には消極的であり所有するギフトから『自身の手を下さずに』聖銃士として庇護を受けることになったと言う。
 その名、そして、その姿からリュコスは彼女に興味を持った。

 獣耳や尾は存在しない人間種の少女であるが、彼女はリュコスと同じ村で虐待されていた妹分と瓜二つの外見をしていた。
 人狼リルル。リュコスにとっては年下の可愛い可愛い妹分だ。
 劣悪な環境に苦しみ、手枷と足枷で自由を奪われたリルルは満足な食事を得ることなく餓死した――
 そんな彼女がアドラステイアにいる。リルルではないとしても、その風貌がどうしてもリルルを思い出してしまうから。
 リュコスは彼女が幸福になる事を願い、そして、彼女の事をリルルと重ねて見て居た。

 ルゥの所有するギフトの名は『狼の囁き』
 ルゥの前で『自身が強い』と認識する相手の前では『護ってやらねばならない対象』として認識される。魅了の術とも云える。
 その力は限定的であり、効果を及ぼさない相手の方が多い――が、アドラステイアの子供達には効果があった。
 魔女裁判を常に求められる子供達は自身が強いと思い込まねばならなかった。故に『強さの誇示』の為に、弱い人間を側に置いておきたかったのだろう。
 吼えることもせず、無表情と無感情を貫き通すルゥを魔女裁判に躍起になる子供達は護らねばならないと認識し、裁判を執り行った。
 彼女の意志など関係しないところで、子供達が魔女裁判を行う様にファザーとマザーは喜び聖銃士として祀り上げた。

 少女が望まなくとも関係はない。周りの子供達は聖銃士である魔術士のルゥを護る為に裁判を執り行っていく。
 彼女の意志など関係なく、彼女に害を及ぼそうとした子供が居たと言うだけで断罪の刃が振り下ろされ続けるのだ。

「恐ろしいのだわ。どうして……わたしは、こんなことを望んでいないのに」
「神様は残酷なのだわ。わたしは、平凡に生きていければそれで、よかったのに――此処から出ることは、もう……」

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