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『温泉宿の小間使い』、カガシ

登場人物一覧

此平 扇(p3p008430)
糸無紙鳶
此平 扇の関係者
→ イラスト

名前:カガシ(カガシノカミ)
種族:旅人ウォーカー・神霊
性別:なし(精神構造は少年に近い)
年齢(或いは外見年齢):200歳(外見年齢は10代前半)
一人称:わし
二人称:ぬし、名前呼び捨て
口調:じゃ、じゃろう、じゃろうか
特徴:未だ年若い神霊……性格は尊大。
設定:
 いわゆる、地球・中世日本風世界からやってきた旅人ウォーカー。元の世界では、未だ生まれたばかりの『土地神』の一柱であったとされる。カガシ、つまり『かかし』より転じ、大地と田に豊穣の恵みを与えるとされ、信仰されていた。
 ……のだが、未だ奉られる神霊としての自覚は薄く、自身の力をたてにやりたい放題。土地のものからは、「恵はくれるけどそれはそれとして制御しがたい」と認識されていた。本人はそんな声などどこ吹く風。「神霊が人間に御されてたまるか、たわけ!」と、山を駆け回り遊んでばかりいた。

 そんなカガシはある日、混沌世界に召喚される。ざんげの説明もろくすっぽ聞かずに空中庭園を飛び出して、混沌世界の大地に降り立ったカガシであったが、運の悪い事に、そこで奴隷商人の一座に発見されてしまう。恰好の商品であるカガシを、奴隷商人たちが逃すはずもない。反撃と逃走を試みるも、混沌肯定『レベル1』により神霊としての力を発揮できないカガシは、多勢に無勢、捕らえられ、売り物として奴隷市に並ぶ羽目になる。

 そんなカガシを見つけたのが、此平 扇であった。一目見て何かを感じ入ったのか、扇はカガシを買い、己の領地へと連れ帰った。身なりを整え、食事を与え、こう言ったのである。
「今日からこの温泉宿で働いてもらう。嫌なら、私を倒してみなさい」
 この言葉にカガシは激昂した。この世界の人間は神霊を何だと思っているのだ! 異界の神霊とは言えこの世界ではいち旅人ウォーカーに過ぎないわけだがさておき、怒ったカガシは扇を倒すべく襲い掛かる。
 カガシは見た目通りのすばしっこさで一時は扇を圧倒するも、その戦闘経験の差から敗北する。すっかりやり込められ、混沌世界の法則についての説明を扇から受けたカガシは、「いつか強くなってここから出て行ってやる!」と宣言。自由になる日を夢見て生活を始めた。

 現在は従業員として働いている……が、その尊大な性格はなかなか治らず、トラブルメーカーとして客には有名。その都度扇のげんこつが落とされるのが、ある種の名物となっている。


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