PandoraPartyProject

SS詳細

人工知能のテクトーン

登場人物一覧

ニル(p3p009185)
願い紡ぎ
ニルの関係者
→ イラスト

名前:ナヴァン・ラグラン
種族:旅人
性別:男
年齢:45歳(外見は20代)
一人称:俺
二人称:お前
口調:だ、だな、だろ(ぶっきらぼう)
特徴:練達研究者、実直
設定:
 ナヴァン・ラグランは旅人である。外見年齢と実年齢が乖離する長命種である彼はサイバー世界からやってきた。
 その文化レベルは発達し、人工知能が国内を統制し数少ない『生き物』は優雅に暮らしていた。
 ナヴァンはそんな世界の人工知能の研究者である。その知能が『ロボット』の域を出て人間となったとき、訪れると言われる反乱、通称『X-day』を食い止めるために日夜研究に没頭した。

 ――それも過去である。X-dayが近づきつつある中でナヴァンは混沌世界へと召喚された。後少しで制御システムを完全に構築し人工知能たちを抑え込むことに成功するというのに、だ。
 男は悔いた。この世界は一方通行、決して戻ることは出来ないと聞く。
 故に練達に籍を置き、元の世界に戻るために科学レベルの発達に貢献しているのだという。
 元の世界に居たときからそうだったが、その事情故に青年は衣食住を疎かにして研究に没頭することが多かった。
 徹夜は5日にも続き、食事も抜いた。良いところせいぜいゼリー飲料でエネルギーを補給する程度だった。水を飲むのも忘れることもあった。
 故に、よく倒れている。研究室の床にばたりと倒れている所を発見される事がある。
 食べれば良いとは言うが、彼の元いた世界では食事も個人の嗜好に合わせて人工知能が調理してきた為か舌が大変肥えていて折角料理を与えても拒絶されることもあった。
 だが、ニルが選ぶ料理は彼の嗜好に合っており好ましいのか、彼はニルを歓迎することも多かった。

 たまたま仕事でナヴァンの元を訪れ、ニルが倒れてる彼に食事を与えたところから関係がスタートした。
 ナヴァンはニルが選んだものならば好みが合致して食事をすると知れ渡った事で、彼の研究室ではニルに時々で良いから好きそうな物を選んで食事を持ってきてあげて欲しいと懇願される事に。
 ……彼が自分で買いに行くなんて事、有り得ないからだろう。

 ニル自身も美味しいと笑ってくれるナヴァンが好ましく感じている。ニルにとっての『おいしい』は他人の笑顔と「おいしい」の一声だからだ。
 定期的に彼の元へ行こう。
「おいしい」を互いに摂取するために――

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