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楉の社に

登場人物一覧

アクセル・ソート・エクシル(p3p000649)
灰雪に舞う翼
アクセル・ソート・エクシルの関係者
→ イラスト

名前:楊柳(やなぎ)
種族:八百万
性別:男性
年齢(或いは外見年齢):42
一人称:拙
二人称:貴殿
口調:だ、だろう、である
特徴:楉社神主、武闘派
設定:
 神威神楽は山間に位置する楉社しもとやしろの神主。
 楉社では神主となる者は一定の基準で選ばれる。
 まず、その対象者は風の八百万せいれいしゅにして、獣の如き姿を取る。靱やかに空を駆け、天駆ける風を御するが為に剣術を納める必要がある。
 代々楉社は非常に武闘派であり、神威神楽を周辺の勢力より護るが為の砦の役割を担っている。楊柳もその例には漏れない。

 神威神楽と言う国を愛し、黄泉津そのものを尊ぶ楉社ではの動乱を経て、疲弊した国家を建て直すために霞帝へと協力していた。
 基本的には国家への忠誠心のみ存在し八百万と獄人の間に存在した不和は関係はないものとして活動していた。
 けがれに侵された黄泉津瑞神を傷付けることを厭い、神逐の戦には参加しなかった。自身らが守護し祀るべき神を傷付けることはその信仰を穢すと考えたからである。
 再誕を果たした黄泉津瑞神に仕え、彼女が目指す国家作りが為に残る呪獣や呪詛の残党狩りを担っている。
 其れ等全ては神の思し召し、其れ等全ては神による国造り。
 否定的見解であった神逐は神の必要な事であったという言葉だけで楉社にとっては受入れられる事象となった。

 楊柳は信心深く且つ思い込んだらそう、となる男である。
 幼き頃から神主となるが為に育てられ、鍛練を積み30代半ばで神主となったが其れまでも巫女達は幾度も苦労したことだ。
 前代の巫女――茴香の母である沈香じんこうには「融通の利かないお人」と揶揄われることも多かった。
 現在は有能たる神主として楉社を守っているが沈香の娘である当代の巫女・茴香には「少し頑固なお方」と肩を竦められる事も。
 神逐の際に社を鎖し外界を遮断して霞帝へと批判的な態度を取ったのも信ずる神を愚弄したと認識したからだ。
 その蟠りも解け、国家の盾として振る舞う楊柳は「それこそ神の思し召しだ」を口癖に剣を振るうのみである。

 信ずるは黄泉津の神々。
 求むはその聲。万物を聞き届けし我らが母――

 母の御身こそこの黄泉津。ならば、母を護る為ならば楉社は喩い傷付こうとも構いはしない。

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