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『仙蓼』役者
登場人物一覧
名前:グラブラ・ザルカンドラ
一人称:俺
二人称:貴様or呼び捨て
口調:~だ、~だよ、~か?
特徴:背格好はリゲルに似る。やや線が細く、下腿部が発達している。
素の髪色・瞳は黒髪黒瞳。本来の鎧は黒の部位鎧に黒塗りの鎖帷子。
設定:
練達に於いてリゲル=アークライトを詐称し脅迫事件に加担していた男。
細剣(レイピア)使いであり、交戦当時のリゲルの実力をやや上回る程度であったとされる。
事実、リゲルの「銀の剣」よりはるかに薄い刀身でその攻撃を捌き切るほど。
好きな物は利益、名声、勝利。
嫌いな物は矜持、誇り、敗北。
元の世界ではひとかどの実力者としてノブレス・オブリージュを体現する人間だったが、飽く迄『他人の代替物』としての立場を余儀なくされ、その名声や権利権益は肩代わりしている相手のものとして奪われるのみの日々であった。
その人物が己の打ち立てた名声に逆恨みした貴族により暗殺されたことを契機に、『他人の為』と『弱者への利益』を度外視するようになっていった。
彼の利益を吸い上げていた男は、自ら名声を打ち立てることも実力を究めることもなかったために暗殺(ころ)されたのだ。自らを鍛え上げた自分は違う、と。
ゆえに実力に伴わぬ利益や名声といったものを酷く嫌い、元の世界の貴族主義へと強い忌避感を持っている。
翻って、それは庇護してきた弱者の否定でありもともとの彼の在り方の全否定である。
誰を守って何を討ってきたか、を誇りにするリゲルの在り方は彼の捨てた過去の肯定であり、認めることを拒む一因。
されど追い詰め、明らかに下回る筈の実力のリゲルが己を下したことから僅かながらに譲歩の姿勢を見せている。
現状は練達側で抑留されており、沙汰の是非はローレット側での差配が可能という状況。
つまりは当事者の胸三寸で協力を要請することも可能ということだが……。