こびりついた

登場人物一覧

　ボーン。ボーン。ボーン……何度目だ。
　もう、祓う術など見出せない。如何か、如何か、助けてください。

　のんびりと世界が終始を舐る中、貴様は可愛らしくも眼球をきゅるきゅると廻らせた。今現在の状況を解体・解剖したならば『真実は足掻こうとも末路』だろう。マシンの名前をアーカーシャと記した瞬間、飛び込んだ餅々は同化している。曰く、この跨ぎ方は正しいのだ。曰く、この騒ぎ方が喜ばれるのだ。命令する者は物扱いを辞められず、べたべたと槌を持たせてくる。ああ、※※さんの望みは※※っスか。ぶれた一撃が淵を叩いて砕けた最中、隣の無価値と踊り狂う。顔色が悪いッスよ、※※さん。この色は蒼い方が素晴らしいんだよ、そんなに心配しないでくれ。わかったッス。二つ返事の反芻が、ぺったりぺったり苦っついて魅せた。ところで再現するのに必要は掛け声は如何したんだ？　そのような奇抜は教えていないぞ、ファッション・マシンガン――吐き出されたスの弾丸が、乱雑にも単調へ突き刺さっていた。※※※※、今日は最後だから蕎麦を啜らないか。傍らに君が居たならば、休み明けも頑張れそうだ。特に問題ないッスよ。嬉しい。良かった。止まらない心臓がバクンバクンと鐘を求めていたんだ。煩悩の為に動く※※を赦してくれないか、※※※※。君も僕も構わないから、そろそろ憑きたてを食む食むしよう。アチアチとホッペが膨らんでいる。美味しいね。美味しいッス。あの生命体には特殊な渦巻きが宿っている――当たり前のように消化器官が生えていた。あかぶちめがねが曇って眩んで、もう何も見えやしない。それなら※※の腕を掴めば好い。ぐぃぃと掻っ攫われた先々で、生徒達の噂話が聞こえて来た。え？　今は冬休みじゃないのかって。そんな無茶苦茶な、もう春なんだからさ……ぎゅるり、勝手気儘なカメラ目線が『狭間』の在り処を探している。教えてほしいッス。ここはどこで※※※※は誰ッスか……？　照明に手を伸ばせば機械仕掛け、血管と欠陥の違いも咀嚼出来ない。たのしいなら憑いて狂のが君だろう。そう言ってくれよ。そうッスね。メンテナンス後に導かれたベッド・ルーム、何故か手術台が転がっていた。
　その枝分かれの原因は時間と空間に関係している。木々に名付けられた『司り』は※※※※も※※も解けない意図だろう。気の向くが貌に繋がれて、マシンの自由は制限されて終った。ほら、この粘り気で抱擁される感覚は如何だ。ほら、この限度無い回転は貴様の目標だろう。可能性を観測したキャラクターの性質上、パルプ・フィクションが絶対とは言い切れないのだ――あの太陽を崇拝しないのかい？　だって現は夏だと証明されたじゃないか。さっきは春だったけど気の所為みたいッスね。未来科学の結晶体が光を反射して交差、こうするのさと※※が自慢げに吐いた。自称しているのか自傷していたのか、事象が脳裡を焼き焦がして『今日は※の季節だよね』こねくり抉った神経が『ずるり』垂れ下がっている――勿論。美しさは説明し難い鼓動で、音に侵蝕されたコア・スフィア。※※の仕掛けた寄生虫がタコ遊びに夢中になったのだ。しかし校長の顔を描くだなんて無意識だろうなぁ……生徒と生徒のたわいもない話題、なんだよ今はハロウィン・パーティーの31だってのにさ！　菓子をくれても悪戯するぞ！　そんな。※※※※に豚の腸繋げないでくださいッスよ……お似合いだよ、ジャック・オー・ランタンの煉獄。好きです結婚してください。チョコレートの花束が手についたから、それを断るのは不自然ではない。ロッカーに押し込まれたジャンク品が軋んだ。

　初夢は何を見たんだい。※※は飛んでいる瓜二つさ。
　※※※※は壁の外の※※※ッスね。
　――じゃあ僕等は一緒のおせち料理だ。
　雑煮と間違えないでくださいッスよ。

　昆布に巻かれた気分は如何だろうか。少し眩暈がして楽しいだろう。そら。空。宙に見えたバグが遅延猛毒を撒き散らして『サンタ・クロース』の真似事だ。※※さん、今日は何月何日ッスか？　見て見て、※※※※、日めくりカレンダーの味わい方は教えたばかりだよ。美味しいね。嬉しいね。楽しいね――火傷した原因はヤキモチの表面だ。ひっくり返した焦げ『目』の色、これが※※さんの正体だったッスね……はむ、はむ。はふはふ。びよよんと伸びた記憶・記録のノイズ。愈々近付いてきた鐘の音だ、始終漂ってきてひどく臭う。
　忘れられない約束を『落として』しまったら、※※※※は残る事も赦されない。カセット・テープの内側を嘔吐してから改めて『読み解く』しかないのだ。最後に質問しても好いかい？　なんでしょうか――記念日の理由を書いてほしいんだ。※※さんが窒息死した……そう死にたいと命じた『いびつ』ッス。

　鏡面に映った蒼々白さ。黴の生えた面は、艶どもに似ている。
　皮も肉も伸びそうにない。どんな苦しみも吸い上げろ、善い機械。