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定まることのない、ゆらぎ
登場人物一覧
- 夕凪 恭介の関係者
→ イラスト
名前:定真理・ゆらぎ(さだまり・ゆらぎ)
種族:ウォーカー
性別:女
年齢(或いは外見年齢):17
一人称:私
二人称:君(きみ)、名字にさん付け
口調:ね、よ、なのね、なのよね?(普段はです、ます口調の丁寧語)
設定:
定真理・ゆらぎは希望ヶ浜学園高等部2年生の女子生徒である。
彼女自身は友人には『練達人の両親が居て再現性東京生まれ』だと告げているが――事実は反する。
これは定真理・ゆらぎ本人による申告で作られた事実調書だ。
定真理・ゆらぎは技術的には高度に発達した近未来の『日本』と呼ばれる場所から転移した旅人である。
再現性東京とは類似した文化圏であった為に過度のギャップを感じること無く適応することが可能であった。
『反する部分』に関しては中学までは一般の学校に通っていたため希望ヶ浜学園の文化に馴染みが無いとして貫いている。
彼女が希望ヶ浜学園に編入したのは夜妖と相対したことが切欠であった。
元からイレギュラーズであった事もあるが、初めて相対した夜妖と、其れの対処に当たった無名偲・無意式校長と音呂木・ひよの女史に誘われてカフェ・ローレットに所属する掃除屋になった。
基本的には知らぬ存ぜぬ、一般生徒の振りをしているため、そうした事象に関しては知らぬ顔をしている。
無名偲・無意式に対しては掃除屋の仕事を通じて、僅かな疑問を抱いている。夜妖とは何か、と言うのを考える上で彼の存在がどうしても引っかかるからだ。それは恋情ではなく、非日常に寄り添う存在だからと言うのが大きいのかも知れない。
また、恭介に対して好意的な態度を見せたのは自身と似た雰囲気を感じたからだ。空虚な心を満たすことが無いもの同士、シンパシーを感じたのかも知れない。
少女はギフトを所有している。その名も『流転のこころ』――
少女のギフトは『本心を出来る限り隠して居られる』というものだ。生活をする上での小さな嘘、嘘、嘘、その嘘を見破られぬように、嘘を強化するようにそのギフトは存在して居る。
故に、彼女は普通の希望ヶ浜出身の一般生徒として知られているのだ。
本音など、知られても意味が無いから――今日も定真理・ゆらぎは小さな嘘を日常に混ぜ込んで、嘘と本当のはざまに生きている。