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そして、いとし子等は絡み合う――

登場人物一覧

ベルナルド=ヴァレンティーノ(p3p002941)
アネモネの花束
ベルナルド=ヴァレンティーノの関係者
→ イラスト

名前:パオロ・バッティスタ
種族:飛行種
性別:男
年齢(或いは外見年齢):62
一人称:私
二人称:君、呼び捨て
口調:〜だ、〜だよ、〜かね?
特徴:ルリコマドリの青い翼、アルメリアの花飾り
設定:
 ベルナルド=ヴァレンティーノの実父にして聖教国ネメシスの名家バッティスタ家の現当主。
 聖職者としてもネメシス内ではそれ相応の権威・権勢を有しており、公明正大な篤志家としての名声も有する。
 実際の所、その仕事振りも実直であり、教皇も兼ねるフェネスト六世からの信頼も厚い人物ではあるのだが……

 しかしながら、彼の中には消せない過去の疵と誰より己を呪う闇がある。
 彼を語る上でまず外せない重要な人物は現在のネメシスで専横の力を振るう『束縛の聖女』アネモネ・バードケージの存在である。
 アネモネの悪名はネメシスでもかなり広がっている状態だが、パオロは徹底的な『擁護派』の最右翼であり、筆頭と言っても過言では無い。しかしながらパオロの立ち位置はそれを除けば比較的穏健派に位置し、アネモネを擁護する『過激派』と相容れるものではない。その矛盾を解消する理由こそ、パオロとアネモネの関係にあると言える。パオロとアネモネは血縁上の関係は無いが、養父として義理の父娘の関係にある。
 つまり、アネモネは『日頃公明正大なパオロ大司祭が私心を優先している証明、明確な疵』である。

 アネモネとパオロの関係は複雑だ。
 アネモネは彼が恋をし、愛し、家門に引き裂かれた幼馴染――シスター・アルメリア・バードケージの忘れ形見である。結ばれなかった彼女が早逝したのを切っ掛けに彼はアネモネを養育したが、アルメリアの面影を残すアネモネをも失う事を恐れたパオロは彼女を『聖女』と祭り上げる事を選択し、桎梏を強めたのだ。
 アネモネは結果歪んで捻じ曲がり、しかしパオロの事を憎みながら愛してもいる。大変な親子である。

 一方で望まぬ結婚をしたものの、妻が存命の間、彼は彼女に誠実であった。
 実子であるベルナルドに対しても愛憎半ばの複雑な感情を覗かせる。
 パオロがベルナルドを孤児院に預けたのは『己の人生の絶望を再び味合わせない為』であり、同時に『実子にそれを強いてしまう己の弱さや憎しみから顔を背けたかったから』でもあるだろう。

 総じてパオロは世間で言われている事実に反して『酷く弱く人間らしい人物』と言える。
 不幸な事に、そして幸福かも知れない事に――

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