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求めるのは、唯一つの答えだけ

登場人物一覧

シルヴェストル=ロラン(p3p008123)
デイウォーカー
シルヴェストル=ロランの関係者
→ イラスト

名前:アゼル=クインドネス
種族:人間
性別:男
年齢(或いは外見年齢):18歳
一人称:オレ
二人称:呼び捨て、お前
口調:~だ、だな、だろう、なのか?
特徴:【強面】【引き締まった身体】【学校制服】【ストイック】【勤勉】【不安定】
設定:
 亡国、サドネアの学徒にして、彼の国に於ける筆頭魔術師の徒弟。
 能力は未熟の一言に尽きるものの、そのような自身に対する克己心は群を抜き、現在もその能力に磨きをかけている最中。
 そう、『現在も』。
 嘗てヴァンパイアロード、シルヴェストル=ロランの助力を得て一つの戦争に勝ち……その後、それを脅威と感じた周辺諸国によって滅ぼされた、サドネアという小国。
 彼は、その戦禍から生き残った数少ない者の一人であり――同時に、彼の国が滅びた真実を知る、唯一人の人物でもある。
 筆頭魔術師の弟子としてその傍に付き従う彼は、その都合上、国の重要な会合に居合わせることも少なくはなかった。
 その過程で、ある日唐突にサドネアの女王が「カミサマ」と言って連れてきたシルヴェストルの手腕を、彼は幾度に渡って目撃することとなったのだ。
 ……力を与えた(実際には眷属とした)女王を介した力、そしてシルヴェストル本人の力は、サドネアに禍福を諸共持ち込む結果となってしまったが。
 そのことに対して、アゼルが抱く感情は複雑だった。
 彼の「カミサマ」が与えたのは純粋なる力だけであり、それによってサドネアが滅びたのは、その扱い方、向ける方向を誤った王女と、国民たちの所為である。が、
 ただ、一つ。アゼルには、シルヴェストルに対する問いを抱え続けている。
「……お前は」

「お前は真実、俺達を救おうとしていたのか?」

 ヒトの心を介する者は少ない。少なくとも、アゼルを含めてサドネアにそのような者は居なかった。
 だからこそ、彼の疑問は絶えない。シルヴェストルは本当に、この国を救うために力を貸してくれていたのか。
 若しくは、与えた力を持て余して、サドネアという国が滅びてしまうという結果そのものを、彼は楽しみにしていたのではないかと。
 真実が出た時、彼の道は定まる。過去への復讐か、それとも、未来への旅立ちかに。
 その答えを得るため、彼は今も研究と知識の習熟に没頭している。
 今や『邪神』と称される彼を再び喚ぶため、或いは、自らの足で彼の元に辿り着くため。



 ――その渇望に、無辜なる混沌が手を貸すのかは、未だ解らぬまま。

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