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SS詳細

煤塗れの鉄屑

登場人物一覧

更級 智泉(p3n000183)
恋ぞつもりて
ヴィクトール=エルステッド=アラステア(p3p007791)
決死防盾

名前:『黒鉄の愛』ヴィクトール=エルステッド=アラステア
種族:鉄騎種(オールドワン)
性別:男性
年齢:UNKNOWN(老年には見えなかった。年若い見た目ではある)
特徴(印象):黒い。大きい。邪魔。鬱陶しい。あれは自己犠牲に見せた、利己の戯れだ。
設定:
 その強固な防御力で以て仲間の支えとなることが多い。
 智泉がイレギュラーズと交戦した二度の戦いでは、二度とも彼の壁を抜けることは叶わなかった。
 彼女がヴィクトールを超えられなかったのは、本当にその防御力だけが理由だったのか。

●呪言
 ――いつかのどこか。それは煙魔の呪いが聞かせ、見せる幻だったのか。
 煙に満ちたその場所に、女がいた。
 確かに煤となって消えたはずの、煙の女の声。
 煙を纏う、男を装った女の姿が見える。

「どうした。ああ、そう言えば……煤の呪いを遺していたか」
 扇で隠された口元から、女の笑みが漏れる。哀れな、と。同情の視線を向けて。
「誰も愛せぬ呪いの心地はどうだ。愛を解せぬ呪いは。
 お前は生涯誰も愛せぬ。死ねば愛してやる、などと嘯いた私のことも」
 彼女は、その言葉を嘘だと断定していた。
 巫女姫を恋う彼女へ戯れに吐かれた、口先だけの出任せに過ぎない、と。
「万に一つ、この煙を焼き尽くすほどの、燃える想いを抱くことがあったとして。
 焔のある処に煙は立つもの。その想いが強く燃えれば、それだけ煙も増そう。
 お前は永劫、この煙からは逃れられない」
 女はまた笑った。全く哀れな、と。

 ――そんなに逃したくないほど、貴方はボクを愛したのですか?

「……悔いがある。この手で、お前の息の根を止められなかった」

 ――殺したかったほど、愛したのですか?

「私は、真に想うものには触れない。触れれば煤で汚れよう」

 ――相変わらず女々しいのですね。女々しくて勝手で。

「煤塗れの鉄屑の分際で。この呪い、その肺も満たしてくれようか」

 ――お待ちしてますよ。できるのなら。

 女は大層不愉快な顔をして、背を向けた。
「これほど巫山戯た鉄屑を殺せなかった。その無念と憎しみを、この呪いに焼き付けよう。
 お前もせいぜい後悔するがいい。いつまでも私を思わねばならない呪いを」
 煙の向こうに、女が消えていく。

 煙は、未だ晴れない。

  • 煤塗れの鉄屑完了
  • GM名旭吉
  • 種別設定委託
  • 納品日2020年11月27日
  • ・ヴィクトール=エルステッド=アラステア(p3p007791
    ・更級 智泉(p3n000183

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