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廻の弱音
登場人物一覧
名前:シルキィ
一人称:わたし
二人称:~君、~ちゃん
口調:だねぇ、だよぉ、だよねぇ?
特徴:【希望ヶ浜】新任の養護教諭。
設定:
あ、シルキィさん……? という事はここ保健室?
痛てて……頭ぐらぐらします。
体温計? えっと、熱……37.4です。微熱ですね。えへへ。
いや、風邪ではないんですけど。昨日夜妖退治に……そう、掃除屋のお仕事です。
そんなに大変じゃなかったので、大丈夫かなって思ったんですけど。昨日は暁月さんも居なかったし。
倒れちゃったみたいです。ごめんなさい。心配掛けちゃって。
授業終わるぐらいまで寝てれば治ると思います。
はい。共存代償は血も含まれます。
えっ、いやいや駄目ですよ。貰えないです。
前にシルキィさん達の前で掃除の能力を使ったときより全然大丈夫ですから。
それにあの時、本当に大変で……えっと、その。
わ、分かりました言います。言いますから。近いです。近いです。
手を伸ばしてくれた時、僕はシルキィさんに触れないで下さいって言ったじゃないですか。
僕が吐いた血で汚れてしまうから嫌だったのと。
シルキィさんも他の皆も血を流していて、意識が朦朧としてくると本能的に啜ってしまいそうで。
だから、今も駄目です。だって、シルキィさんの綺麗な肌に傷をつけたくないです。
お仕事とかなら仕方ないですけど、僕の為に傷付いて欲しくない。
……男(ぼく)の我儘ですよ。女の人(シルキィさん)を傷付けたくないんです。
意外と頑固ってよく言われます。
……僕、この街に来る前の記憶が無いんです。
でも、シルキィさんの手はあたたかくて安心します。何だか泣いてしまいそうです。
うーん。弱ってるなぁ。生命力が減ってる時って不安になってしまうんです。
今なんか、子供みたいに泣いて縋ってしまいそうです。
え、いや泣きませんけど。……えっと、じゃあちょっとだけ、手を握って貰ってて良いですか。
すぐ寝ると思うので。これ、他の人には内緒にしてくださいね。
元気になったら、お昼ご飯、一緒に食べ、ましょう、ね――