SS詳細
炎の獣
登場人物一覧
- オライオンの関係者
→ イラスト
名前:シーシアス
種族:ウォーカー
性別:男性
年齢:Unknown(外見は20代)
一人称:私
二人称:あなた
口調:~ですね、~ですよ、~でしょうか?(丁寧で柔らかい口調)
特徴:プラチナブロンドにアンバーの瞳。優しげな顔と司祭服に包んだ痩身は女と見紛うほど。書物を手にしているが普段は開けぬように紐で括られている。
設定:オライオンが神父をしている教会と同じ教区にある大教会の神父。
オライオンが小教会に転任するまでは同僚の間柄で、親しく交友を結んでいた。
オライオンに後の妻となる自分の妹を紹介したのも彼であり、即ち義兄でもある。
物腰の上品さと絶えぬ微笑みは老若男女を惹き付け、誠実で寛容な人柄と評されているがそれは擬態。
彼が興味を持ち魅了したいと願うのはオライオンただ一人。
シーシアスはかつてその美貌ゆえに教区長に目を付けられ、神の名の下に奉仕を強いられていた。
その冒涜と屈辱の日々から彼を救ったのが友人であったオライオン。
オライオンが小教会に移動させられたのは、上司である教区長の悪徳を暴き失脚させたことに対する左遷である。
皮肉にも性的なトラウマは同性愛行為を忌避させる一方で同性に惹かれる要因を生み出した。
我が身を省みず救ってくれたオライオンに対する感謝と尊敬の念は歪んだ愛執となって発露。
オライオンに妹を紹介したのも己の身代わりとしてであり、妻合わせて縁者となるため。
崇拝するオライオンがただの家庭人、平凡な神父となることを許さず、今度は元凶となった家族を奪うことで彼の心に自分という存在を刻み込んだ。
彼の手にする禁忌目録《ジェヴォーダン》は大教会に封印されていた魔導書。
数多の魔獣の名を収め、嫉妬や憎悪の炎を魔獣に変える力を持っている。
そして炎の獣にオライオンの妻子を食わせると、自分とよく似た顔の頭部だけをわざ残すという猟奇殺人を犯すにいった。
彼の喜びはオライオンが強者であること。そして彼の心を捕らえる者が自分であること。
それゆえに敵対することも辞さない。
オライオンの跡を追ったのか、あるいは因縁により引き寄せられたのか、シーシアスもまた《無辜なる混沌》へと辿り着く。
「あなたはかつて身を挺して私を救ってくれました。あなたこそ我が神、我が救世主。あなたという至高の存在が堕落せぬよう、私はあなたから安寧を奪いましょう。ああ、復讐に燃えるあなたは強く美しい」