炎の如く、雪の如く

登場人物一覧

名前：灰雪 鞠乃
種族：精霊種
性別：女性
年齢（或いは外見年齢）：Unknown（外見は17歳前後）
一人称：わたくし
二人称：貴殿、～様、～殿（年齢性別を問わず相手を敬称をもって呼ぶ）
口調：～です、～ます、ですか？（丁寧だがはっきりした口調）
特徴：和装に身を包んだ美少女剣士。灰色の長い髪は前髪が切り揃えられ、後頭部で一つに結ぶ。整った顔立ちに収まる青味を帯びた灰色の瞳は、意志の力を秘めて輝く。
設定：本名はマリノ・スノーアッシュ。
《天義》の妻子ある男性を愛し、情熱のまま行動して不正義を問われた娘。
その処刑の炎より生まれた灰の精霊が鞠乃である。

マリノとは火刑にされた娘の名であり、容姿もまた模写したかのようによく似ている。
ただ髪の色だけは灰の精霊であることを示すグレイ。
真っ直ぐで情熱的な気性は元のマリノそのままである。

灰の精霊として《天義》で生まれた鞠乃は、感情のまま振る舞うことを罪と思ってきた。
Alice・iris・2ndcolorと出会うまでは。
特異運命座標（イレギュラーズ）であるAliceに翻弄されるも、その奔放な生き様に鞠乃は知った。

愛とは必ずしも一つでなくてもいいこと。
心のまま相手を欲しても罪ではないこと。
そして誰かに求められることの喜び──

それ以来鞠乃はAliceにもっと可愛がられたい、彼女のためにエナジーを捧げたいと武芸を磨くようになった。
Aliceの「強い娘は好きよ♡」という言葉を信じて。

彼女にとってもう一つの転機となったのが、『鬼閃党』の首魁・新城　弦一郎だった。
当初は敵として出会った弦一郎だったが、剣を交えたとき、彼はマリノにこう言った。

『煩悩を殺さず剣を振るえばもっと強くなれる』

言葉と剣技に感服した鞠乃は『鬼閃党』に入り、弦一郎を師と仰ぎ剣の腕を磨き才能を開花。
怒りを炎として剣に宿らせる炎蛾。
涙を凍らせ雪として舞わせる灰雪。
恋心を眩い閃光として放つ恋一閃。
感情のまま振る舞う乙女の剣は、のればのるほどに冴えて破壊力を増す。

Aliceは見た目こそ年下に見えるが「お姉様」と呼び慕っている。
彼女のためなら何処までも馳せ参じる覚悟。
エナジーどころか全てを捧げてもいいとさえ。

弦一郎については師として敬愛し「弦一郎様」と呼ぶ。
弦一郎の方から弟子と思われているかは不明だが、一方通行でも気にしない。
和装や漢字名は弦一郎の影響。
灰雪は雪のように舞う灰のことである。