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La Pomme Prisonnière

登場人物一覧

カティア・ルーデ・サスティン(p3p005196)
グレイガーデン

名前:カティア・ルーデ・サスティン
一人称:僕
二人称:キミ
口調:だ、だよ、だよね?
特徴:月光を集めたかの如き白銀の髪を後頭部で一つ結ぶ。後ろまで届かぬ横髪は三つ編み。瞳は片や夕なずむ空の名残り、片や白昼の曇り無き晴天。痩身が背負う翼人の羽根は黒にも白にも染まりきれぬ灰色。先端のみ黒ずむ。
設定:希に召喚時に記憶喪失に陥る者がいると聞くが、カティアもまた己の過去を覚えていない。
だが彼の場合、記憶は薄らいで消えたというよりも、砕けて散ったと言うに近い。
彼がかろうじて覚えているのは、旅芸人の一座にいて各地を旅したことと、後ろ暗い仕事を請け負っていたこと。
それから彼を『カティ』と呼ぶ男の、尖った歯だけだ。

カティアがいたのは暗殺や強盗を請け負う組織であり、旅芸人一座を隠れ蓑にしていた。
組織の幹部こそ大人だが、配下に技術を仕込んだ孤児を従え、カティアもまたその一人。
カティアは容姿が優れていたことから、標的の元に先に潜り込んで内情を探ったり、仲間を内部から手引きする役を負うことが多かった。
時として色仕掛けで寝首を掻くことも。

カティアをそのように使ったのは、五歳年上の一座の男の仕込みによるところが大きい。
黒灰色の毛並みを持つ獣主の男で、背が高く垂れ目がちで、温和そうに見える笑顔の下に獰猛な牙を隠している。
カティアのことは扱いやすい気に入りの玩具として扱い、マーキングするかのようにカティアの首筋に歯を立てるのが常だった。

周囲と先に話しをつけて外堀を埋めることはザラ。
此処にしかお前の居場所はないと周到に刷り込んだ。
カティアに最も危険な役回りを押し付けておきながら、自分は巧妙に有利な立ち位置と逃げ場を確保。
カティアの強く言えない、感情的になれない性格をとことん利用し尽くした。

カティアは記憶喪失を召喚時に起きたものと思っているが、真相は一座が壊滅した事件が元で失ったものである。
いつものように潜入してみれば、それは一座を一網打尽にするための罠。
かつての仲間は捕らえられ、火刑に処せられるか断頭台の露と消えた。

しかしカティアは因縁の相手が密かに生き延びていることを知らない。
ただ思い出せないもどかしさと、思い出してはいけないという無意識の警戒とが、カティアを不安にさせる。

そしてカティアの因縁を断ち、生き直す機会を与えた海種の役人の男もまた存命である。

  • La Pomme Prisonnière完了
  • GM名八島礼
  • 種別設定委託
  • 納品日2020年11月02日
  • ・カティア・ルーデ・サスティン(p3p005196

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