天義の白き彗星

登場人物一覧

名前：リゲル＝アークライト
一人称：俺、私
二人称：君、貴方
口調：だよ、だね、かい？
特徴：【柔和】 【短髪】 【引き締まった体】 【騎士風】 【天義風】
設定：天義を母国とする、騎士の家系「アークライト家」出身の騎士。

　幻想での依頼を終えた帰途にて、リゲルは群衆の中で幼い少女が捕縛され連行されているのを目撃する。ひそひそと交わされる群衆の会話から、少女が死亡した親の借金を返せないために、労役奴隷として売られる運命にあると知った。少女を解放出来ないものかと問うたリゲルに、騎士は領主と話してほしいと返す。
　領主は少女を解放する交換条件として、自身が主催する馬上槍試合（トーナメント）に出場し、活躍することをリゲルに求めた。特異運命座標として幻想でも名の知れているリゲルが参加するなら、馬上槍試合（トーナメント）に箔も付き、観客も呼べて盛り上がるだろう。であれば、少女の借金を肩代わりするに値すると言う領主。
　その条件を容れ、リゲルは馬上槍試合（トーナメント）に参加した。歴戦の騎士であるリゲルは、次々と相手を馬上槍（ランス）で馬上から突き落とし、勝利を重ねていく。白を基調にした鎧を身に纏い、白馬に跨がって突撃する様を、観客はいつしか『天義の白き彗星』と呼んだ。
　決勝の相手は、近隣の馬上槍試合（トーナメント）で優勝の常連である、真紅の鎧の騎士。流石に一筋縄ではいかず、互いに交錯しつつ、馬上槍（ランス）の穂先を躱して、馬首を返す。観客の熱狂の中、何度かその繰り返しを演じたところで、リゲルの馬上槍（ランス）の穂先が相手の胸板を捉えた。
　観客達は後に、リゲルが見ず知らずの少女のために馬上槍試合（トーナメント）に身を投じた事を知り、その高潔さと武勇とを讃えた。リゲルに救われた少女は、今では馬上槍試合（トーナメント）が行われた街の酒場で、看板娘として人気を博していると言うことである。