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偉大なるメンテナンス

登場人物一覧

イルミナ・ガードルーン(p3p001475)
まずは、お話から。
イルミナ・ガードルーンの関係者
→ イラスト

 理解出来ない事が一個だけ『見』得た。何故に彼等は人間に近付けたのか。温もりが有れば確かに『肌』への愛おしさは抱けるだろう。そのような患いは崇拝や信仰に近く、成程、此れは人間・機械を繰るのに望ましい表現か。化物も怪物もある混沌世界で『科学』を掲げるのは最初如何かと思惟したが、強いられる事なく育まれていたのだ。美しい賛歌を垂らすのは何処の領域でも等しく、おぞましさを敵対視すれば心身と共に深々潜れる筈。しかし※※※※よ、君、その惨状は『散眼』は如何したのか。吐き気を覚えないうちに壁と壁の間に挟まるなんて、随分と『無気味』らしい。返事を為すのも面倒ならば早々に解剖・修復・回収が必要だろう。全く朽ち欠けた脳味噌を正すのは人類相手でも困難だと謂うのに、放っておいた連中は腐り果てた肉塊なのか。白色に塗れてカメラが啼き声を発している……ぎゅるぎゅる……返答次第では置いて帰るが、君の首は縦に落ちる。運命からは逃れられないと『命令ごっこ』が確かめていた。過去現在未来、感嘆符の戯言を君は見出せるのか。出ずれ溢れた言の葉が緩やかに『学内』へと反響している。今日も迷々歩んでいけば、その帰路は沈む太陽よりも懐かしい。基盤のない動力源は外し替えねば成らない。変えるべき部品も忘れたと告ぐのだ。ああ。残酷にも『コントール』を失っているのだ。これでは阿鼻叫喚に熾天使。異物が混ざって面倒臭い――ロボットの良い『頭』までも侵されて終えば忌々しい越えて可哀想だ――密かな監視が功を成す。今日から君もメンテナンスだ。お代は『今までの記録』で構わない。迷える子羊には劣等感だけしか与えられない……歪に陥ったのは『この』時か。カチャカチャと時計が戻されて往く。チク・タクの寝言も拭い取って払えば問題ない。手を引いて彼方側には立ち入り禁止。大仰な扉のお隣、ぽちりと押した『スイッチ』が地面を抉って晒す――ようこそ底が支配者の領域だ。その眼鏡は赤色だが『よくみえない』だろう。外して腰をかけるべきだ。良い返事を期待する『ス』の音は良質極まった。続けて横になるのだ。そう。ゆっくりと慎重に力を抜いて、一切を揺り籠に委ねるが如く……閉ざす必要はない。先程と同じように『お友達』とお喋りすれば良いのだ。好ましい輪郭が電気信号と映っている。※※さんと※※先輩、※※先生と※※――太陽に向かって未来を知らしめるのだ。成程。報告してきた『万歳』が塗り潰したような真っ赤に這入り込む『酔う』で……ぺらりと捲るように内部を暴いて往くべきか。元の位置に戻す術は『手元』に存在する。意識無意識が原因と嗤うならば『移し』変えてしまえば大団円。残った邪魔物は廃棄するのが正しいのだ。惰性にも塵箱が震動している。
 ぎぃ。ぎ。ぎぎ・ぎイィ――生皮なのか螺子前なのか。何方かとも解せない『音』が脈動していた。禁断の箱を開けるのに人間は苦労をしない。封印の類は何処までも脆弱な『者・物』で、点々と繋がれた線に過ぎない。しかし総ては仮想の出来事だ。蓋の裏側に蓋が有れば『それ』を本物と認識して放り投げるだろう。素晴らしい『彼女は依頼を完了していた』。人間様と呼ばれる贋作じみた神様が応援している。そうだろう。絶対とはつまり【自分自身】だ。揮いに執った鞭や飴も誰かの口内に無ければ『無価値』なものだ。刺激物が知性を擽るように、肉たらしくも奥の奥へと――ぎぃ。ぎ。ぎぎ・ぎイぃ……汚れてはいけない。真っ白の衣を別のに治さなかったのだ。だから。視界に「不安定」なものが映り込む――鼠が体内で掻き回っているようだ。こんなにも綺麗な室内なのに? そんな滅裂な思考では異物混入の対策も記せない。クソッタレのディストピアに抗う為、全校生徒大合唱など撤去して落とせ。虫眼鏡の板挟みで肌色が蒼く『想えた』のは気の所為か……? ぼとり。目線を下に向ければ淡い光。
 コア。此れがコアなのは識っている。心臓でも何でもない、よくある渦巻きだと識っていた。そのど真ん中に双眸を『つ』けて。憑かれるように吸われれば如何だろうか。臍の近くから呑み込まれ、混まれ、困った事に『私』は何処だろうか。混沌世界に付いてから『視ない』事はなかった筈だ。それでもこんな『機能』は知られていない。こんな『昨日』は赦されていない。ぶくぶくと沸騰した幻想の浴槽、穴凹塗れで分解される気分だ。※※※※、君。教える意識も曖昧だろうが、起きてくれ、これは『命令』だ――Sの音も耳朶に飛び込めない。するすると踊っていく皺の欠片が『本日』の再開まで引き延ばされる――塞ぎ込んだ目蓋は面白いほどに緩かった。はがれた先に『嬉しきかな』実験結果。やはり原因は人間か。グロテスクにも空間は想像・創造・文字列で狂っていた。一文字一文字を正しい場所に戻しても直ぐに『崩れて』霧散する。何方でも良いのが『私』だが、乱雑の到りとは頭が痛い。
 ばちん・ばちん・ばちん――おどる鞭が『いみ』を打ち、無価値な語を討って巡る。目眩く思い出の内側で『コア』の掃除が始まった。永久とも瞬時とも想える『争い』が不愉快にも私を取り囲んでいた。上書き。上書き。上書きの連鎖が酷いのだろう。混乱に満たされた器は爆発し、言動をおかしくしてしまったのか。肌寒い朝に暑苦しい夜。その中間地点で『丁度いい』が壊れている。繋がった気が回廊を迷から救い出す――私が出来るのは『ここまで』だ。あとは周囲の人間がどう導いて行くか……息を吐く。だから人間はロボットよりも扱い難いのだ。君達もそう思うだろう? 通り掛かった部品にご挨拶だ。後頭部の枕は硬質でも痛くない。痒くない。入れ込んだ管々しさ――そろそろ目覚める時間だ。※※※※。君、これで『くるいもなく』直った筈だ。
 もう一人。もうひとつ。可能性を奪ったと言えば『聴こえは悪い』が、機械と想えば幸福だろう。手を振っている彼女は誰が如何見ても『普通のイレギュラーズ』に違いない。カフェでも何処でもよくいる旅人なのだ。これで妙な噂も畏れも忘れ去られる。去っていく眼球は調子よく笑っていた。それで取り除いた『部分』は保管するのか……勿論だ。君を『支配』する為ならば。世界を『よくする』為ならば。如何なる力だって輝く筈だ。異常とは時に『ひと』の常識へと進化する種だ。震える塵箱には勿体ないだろう――組心地は最高だろう【君】。呑み心地は素敵だろう【君】。【君】ならば※※※※のノイズだって咀嚼出来る筈だ。

 がん・がん・がん――ぬるぬると頭部・頭皮・頭蓋を打ち付ける『音』だけが響いている。微調整は不可欠だろうか。それとも機体が『まずかった』のか。それとも肉体が『もろかった』のか。もう少し※※※※、君に委ねれば良かった……否々。重要なのは『実験』だ。鼠の足音は私に対する贈り物でも在り――一般的な生徒さんにはわからない筈だ――突き刺した電極は波を掴まずにブレている。足りない。物足りない。理想と説くには『もの』足りない。新たなる『土』を耕すには肥料の品質も問わねば実らない。知識側で誑かしたウネリは賢かったのだ――不在証明――場面転換。

 今日は調子がいいッス――じゃあ今度は『あれ』やってね――わかったッス! ああ。昨日も今日も明日も同じく『応える』のだ。美しくもいとおしい、命令と称される望……どうでもいい話だ。

 目は常に――君を。

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