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惣闇の双子姫『蒼』

登場人物一覧

陰陽 秘巫(p3p008761)
神使
陰陽 秘巫の関係者
→ イラスト

名前:四童子・薺(しどうじ・なずな)
種族:鬼人種
性別:女
年齢:11歳
一人称:妾
二人称:其方
口調:~ね、~よ、~だわ
特徴:双子の姉
設定:
『惣闇』と呼ばれる黄泉津の集落、その長たる四童子家に生まれた双子の娘。その妹。
 集落は獄人のみで形成され、人種による差別や其れ等の影響を感じさせることは無い。
 だが――薺の存在は『公には秘匿されている』

 紺や紫、寒色を好んで着用し、蒼い肌を持つことから『惣闇の蒼姫』と父に揶揄される。
 非常に利口であり、日夜屋敷に籠もって書物を読んでいると言う。それ故に、集落での儀式についても精通し、何時の日か『神子』がこの地を去った暁に自身らが人柱となる事を確信している。
 それ故に世捨て人であるかの様に冷たい瞳を父へ向け、天真爛漫なる姉・芹のことを厭うて居る。

 双子姫の代わりに人柱の神子として担ぎ上げられて日々、その身を捧げさせられる秘巫の事を「神子殿」と呼び、嫌悪している。
 何時の日か、居なくなってしまうのだろう。そうすれば自分が神の供物となるのだろう、と。
 確信するかのように秘巫を厭い、嫌悪し、自身の行く末に苦悩する姫君である。

 ……此処からは古来の文献である。

 四童子家は代々神に仕え惣闇を治める主である。
 だが、『けがれの巫女』らと同じく、役目を担うべきは一人で良い。
 つまり、双子が生まれたことこそが忌むべき事なのである。
 神に仕えるべき神官は一人で良く、魂と血と肉を分けて出来た双つの命を供物に捧げても神は満足することは無いだろう。

 それ故に、その存在は公には秘匿され、芹と薺は同一人物で有るかのように扱われる。
 もしくは侍女で有るかのように振る舞い、天真爛漫な『お姫ぃ様』に付き従うよく似た背格好の侍女の娘として日々を過ごしている。
 もしも、その腹より産み出でる順番が逆であったならば――?
 ……それは、最早、考えたくは無いことだ。芹も、薺も、互いを嫌っているわけでは無いのだから。

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