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惣闇の双子姫『朱』
登場人物一覧
- 陰陽 秘巫の関係者
→ イラスト
名前:四童子・芹(しどうじ・せり)
種族:鬼人種
性別:女
年齢:11歳
一人称:妾
二人称:其方
口調:~ね、~よ、~だわ
特徴:双子の姉
設定:
『惣闇』と呼ばれる黄泉津の集落、その長たる四童子家に生まれた双子の娘。その姉。
集落は獄人のみで形成され、人種による差別や其れ等の影響を感じさせることは無い。
朱色を好んで着用し、朱色の肌を持つことから『惣闇の朱姫』の渾名を持つ。
父の教育により培った信仰心をその胸に、次世代の主としての教育を日夜受けている――……筈だが、
過保護な父により『惣闇の人柱』に関してはあまり知識を所有していない。
神様に願いを捧げ、お祈りをして居るのだという曖昧な知識だけで成り立っている。
……芹は神を信じては居るが、それが血に濡れた信仰であることなど知る由も無いのだ。
双子姫の代わりに人柱の神子として担ぎ上げられて日々、その身を捧げさせられる秘巫の事を「神子様」と呼び慕い友人の様に振る舞っている。
明るく朗らか、父が描いた理想の娘に育っている芹は妹・薺と比べれば世間知らずであるという側面が強い。
神子が自身らを人柱とせぬ為の『代理』であることも知らずに秘巫を見かけてはその手を引いて「遊んで欲しいわ」と微笑んでみせる。
外の話を聞かせて欲しいと乞い、儀式に向かう際には「しっかりお祈りしてきてね」と微笑み送り出す。
何処までも純真で、汚れを知らぬ姫君である。
将来は芹か薺のどちらかが神威神楽の高天京にある御所に務め、帝に見初められて後宮入りをする――という淡い夢を抱いている。
それは叶わぬ夢であろうと誰もが言うが、ソレを信じて已まない。
まだまだ幼く――そして、世界を知らぬが儘の獄人の娘が闇の集落より抜け出す日が来るのかは分からない……。