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『惣闇の京』

登場人物一覧

陰陽 秘巫(p3p008761)
神使
陰陽 秘巫の関係者
→ イラスト

名前:四童子・紫檀(しどうじ・しだん)
種族:鬼人種
性別:男性
年齢:38歳
一人称:儂
二人称:其方
口調:~だ、~だろう、~であるな
特徴:信仰者
設定:
『惣闇』と呼ばれる黄泉津にある集落の長、四童子家が当主。
『惣闇』には代々、人柱を立てる風習が存在する。そのルーツは『紅鏡』と名付けられし太陽信仰が強く根付いているからであらとされている。闇差す神の荘厳さを称え、紅鏡神へと供物として魂を捧げ続ける。
 その供物に相応しいのは四童子の血を引くもの――とされていたが事態は一変した。
 どのような絡繰りがあるかは分からないが首落ちたとて、死する事無く性の境を曖昧にする秘巫がやってきた。
 多くの罪人が如く、首を落とされた彼(彼女)こそ紅鏡神へと祈り捧げるべき存在だと紫檀は担ぎ上げる。
 四童子家は大体『神様に仕える童子を輩出していた』という家名である。ならば、秘巫を神子とし持てなすのは何ら間違いでは無いと堂々と主張して。

 その理由は――実の娘たる双子の姉妹、芹と薺を人柱へと選びたくはないという一心である。
 秘巫がこの地を去れば、直ぐにでも芹と薺を捧げなくてはならなくなる。
 ならば、神子と担ぎ上げ、彼(彼女)の命を神に捧げ平穏と此れからのさいわいを願わねばならない。
 秘巫が何時その姿を消すかすら分からぬ状況で、彼は彼(彼女)を信頼することは出来ずに居る。
「飽きた」と言われれば娘等は次の供物として神に捧げられるだろう。
「もうやめる」と言われれば娘達は次の供物として神に捧げられるだろう。
 全てが秘巫の掌の上に存在している。それは四童子の長としてはどれ程までに屈辱であろうか!
 それでも双子の姉妹を、『惣闇』の平穏を護るが為に秘巫に諂うしか無いのだ。信等底には存在していないけれど。

 もしも――双子の娘が奪われたならば……この集落は崩壊するであろうと、人々は告げる。

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