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剣の生神女マリア

登場人物一覧

メルトリリス(p3p007295)
神殺しの聖女
メルトリリスの関係者
→ イラスト

名前:『剣の生神女』マリアンヌ・C・ロストレイン
種族:人間種
性別:女
年齢(或いは外見年齢):unknown
一人称:私
二人称:~さん
口調:です、ですわ、でしょうか
特徴:口癖『はわわ』
設定:
 聖教国ネメシスが貴族ロストレイン夫人。聖騎士と聖女を産み育てる事より『生神女』と称される。
 ロストレイン領にて、彼女の夫ジルドが起こした惨劇により行方不明となっている。
 ふわりと笑みを浮かべ、美しいかんばせの華奢な女であるが、凜と剣を握り戦場馳せた過去を持つ。
 必要あらば断罪の刃を振るう――女は、母であり、そして忠実なる聖騎士であった。

 母として、長男の成長が為にと旅へと送り出した。
 母として、長女が選別を受け聖女になったことに苦悩した。
 母として、次男の抱いた嫉妬を受入れ慰めその背を押した。
 母として、次女の喪った腕に悲しみ、彼女が生き残るための道を示した。

 子供達は、母との再会を望んでいる。
 それを、知りながら、それでも人知れずロストレインの罪を濯ぐ為、戦い続けている。

補足:
「お逃げなさい」とマリアンヌはアリスへとそう言った。止血はしたから、と囁き背を撫でる。
「お母様、アリスも共に――」
 唇が戦慄いた。桃色のその唇を指先でなぞったマリアンヌは慈愛溢れるかんばせを愛娘へと向ける。
「私も後から参ります。国境まで走りなさい」
 赤々と燃ゆる炎がその若葉の色の瞳に映り込む。苦悩し、懊悩し、涙を流す愛おしい人が地を蹲る。
 救い出すことは出来なかった。伽藍、と落ちる木々の焦げる匂いより逃れるようにマリアンヌは剣の切っ先を愛おしい人へと向けた。
「愛しておりました。私は――あなたが、しあわせであれば、それで、よかったの。」
 もう、戻れない。その先に居る愛しい人は、もう別のいのちに据え変わってしまったのだから。
 剣先は虚空を斬った。
 マリアンヌは走り出す。娘を遠く異国へ逃し、此度の事を償わねばならぬ。その命を賭して、国の影と為りロストレインを護らねばならない。

 < ――常にさいわいにして >

 マリアンヌは小さく呟く。子らに聞かせたその言葉は空虚に落ちた。
 嗚呼、けれど。この命の脈さえ続けられれば、屹度、子らを倖いで包んで遣ることが出来る。

 ――嗚呼、カイト、ジャンヌ、ヨシュア、アリス。母は、そう、信じています。

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