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再現性東京2010:花丸手帳の隅にこっそり。
登場人物一覧
名前:笹木 花丸
一人称:花丸ちゃん
二人称:ひよのさん
口調:だ、だよ、だよね?
設定:
カフェ・ローレットのテーブルに凭れてサボ――失礼、休憩をして居た音呂木さんに話を聞いてみましょう。
「花丸さんですか? そうですね……食いしん坊さんだと思って居ますよ。なんて。
女性にそんなことを言うと叱られてしまうでしょうか。ま、いいでしょう。私ですし」
そこまで口にして揶揄うように目を細める。嘘つきを自称する彼女の何時もの仕草だ。
「オリエンテーションの時に初めてお会いして……今は良き友人だと思いますよ。
社交辞令かどうかって、ふふ。そんなのを嘘つきの私に聞いてどうするのでしょう。此処で親友なんです! と言われた方がもっと驚きませんか?
まだまだ付き合いは短いでしょうけれども、同じ学校に通う友人という良い関係性を築けていると思うのです。
学園祭の準備をサボってタピオカを飲みに行くのって背徳的で嫌いじゃ無いですよ。
ほうじ茶ラテのわらび餅入りとかも結構お勧めなんですけど……と、お勧めしておいてなんですけれど、花丸さんって好き嫌いはあるのでしょうか。
私ったら、花丸さんのことは余り知らないのですよね。
私は甘い物も辛い物もそれなりに何方も嗜んでいますけれど花丸さんがお好きな物は? お嫌いな物は?
教えて頂けると嬉しいな、と思います。
だって……友人と言えばそう言った事柄もしっかりと把握しておくべきだと思うのですよ。
――食事のことばかりで、本当に私は花丸さんを食いしん坊さんだと思っている事を改めて実感しました。
けれど、あながち間違っていない気もします。学食のあの食べっぷりったら! 見ていて気持ちよいほどでした。
ああ、そうだ。パンケーキならオススメのお店がありますよ。なじみが連れて行ってくれたのです。
また、『サボりじゃない学外デート』でも致しましょう。その時に貴女の好き嫌いを教えて下さい」