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星よりも綺麗な

 白い息が夜空にとける
「今日は寒いね。」
 僕は寄り添う肩にそっと毛布を掛けながら
 君の瞳をじっと見つめる
「どうかしたの?」と首を傾げる君の仕草が
 たまらなく愛おしくて
「なんでもない。」と照れ隠しをする僕に
 何かを思い付いた君。
 毛布を被りぎゅっと抱き着き
「これで二人とも暖かいね。」と優しく微笑む君。
 星を見に来た筈なのに、
 星より綺麗な君に見惚れる そんな夜。   

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