PandoraPartyProject

シナリオ詳細

温泉ペンギンの増殖

完了

参加者 : 6 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●原因には諸説あります
 
 老舗旅館「山茶花」には温泉ペンギンという不思議な生き物がいる。
 温泉ペンギンは温泉に入ることも好きな上に、その身振り手振りで効能と同じ効果を人に与えることができる。
 枯渇している温泉の代わりとなっている彼は、その珍しさから観光客にも人気を博した。
 またそのまん丸な体型や瞳がさらに人気となり、女性や子供のお客も増えたそう。
 しかし、彼の出現した場所・理由・目的は、未だに一切不明。
 現在は若女将・サユリの元で暮らしているが、はたして本当に害はないのだろうか。

 サユリが目を覚ますと、傍らにいるはずの温泉ペンギン・ジャックの姿はなかった。
 また明朝の散歩に、勝手に行ってしまったのだろうか。
 そんな風に寝ぼけ眼で思っていると、厨房から仲居の悲鳴が響き渡った。
 サユリは急いで厨房の方へ向かう。
 この時間は、たしか板前たちが朝餉の仕込みをしているはずだが。
「なにごとです……⁉」
「ジャ、ジャックさんが……!」
 わなわなと震える仲居に板前。
 サユリが彼らが示す方を見てみると、
「……ペェ?」
「ぺペェッ!」
「ジャックが、二匹に……?」
 何とも驚いた。そこには一匹しか居ないはずの温泉ペンギンが二匹いたのだ。
 しかも、仕込み中の料理を堂々とつまみ食いして。
「もう一匹は、ただのペンギンということはないでしょうか?」
「その可能性は低いですね。このフォルム、まさにジャックと瓜二つですし」
「普通のペンギンは、まぁこんなに丸くはないですからね」
「……まさか、隠し子⁉」
「彼女ならまだしも、隠し子って」
 仲居の大ボケに、板前がツッコむ。
「んー……特に害はないようですし、大丈夫ではないでしょうか」
「いや、若女将までボケないでください。進行形で被害あります」
 そう言っている間にも、温泉ペンギンたちは料理をつまんでいる。
「ペェ」
 満足そうにゲップをする温泉ペンギン。
「とりあえず、板前さんは仕込みのやり直しを。私は二匹を連れていきます」
 言ってサユリは温泉ペンギンの片割れをだっこする。
「ペェ~♪」
「あなたはジャック? それとも、新入りさんかしら」
「ペぺぺペェ~」
「ご機嫌ね。さぁ、部屋に戻りましょう」
「ペェッ! ペぺッ!」
 だっこされている方は機嫌よくしているものの、もう一方は機嫌の悪そうにサユリの足元から離れようとしない。
「どっちがジャックなのかしら……全く見分けがつかないわ」
飼い主のサユリですら、見分けが付かないほど瓜二つな二匹。
 はたして、このまま平和に終わるのだろうか。

「……また、増えてる」
 サユリが厨房から出て、ふと彼らから目を離したほんの一瞬だった。
温泉ペンギンは計三匹に増殖し、楽しそうに戯れていた。



●今回は、いたって平和

「前みたいにお騒がせって感じでもなさそう」
 アンナ=クリーヴランドは、境界図書館の本の一ページを見つめていた。
「こんにちは、|特異運命座標《イレギュラーズ》たち」
 彼女は丁寧に挨拶をして、|特異運命座標《イレギュラーズ》たちを出迎える。
「今回は大きな目標はなし。ただ、若女将はペンギンの区別に困っているみたい」
強いて言うなら、これが目標かしらね? と、アンナは首をかしげる。
「それさえ済んでしまえば、温泉ペンギンと戯れるもいいし、自分だけで温泉を楽しむのもいい。とにかくこの温泉街の範囲内で過ごしてもらっていいわ」
 ただ温泉街で戦闘みたいな真似はやめてね。と念押しするアンナ。
「今回はいたって平和。温泉街を楽しんで」
 言って、アンナは|特異運命座標《イレギュラーズ》を送り出す。
 さて、今回はどのような展開が待ち受けているのか。

NMコメント

NMコメント

こんにちは、NMの悠空(yuku)です。
今回は温泉ペンギンシリーズ第二弾です。
前回参加されていなかった方でも十分に楽しめますので、ぜひご参加ください。
隅々まで存分に楽しんでください!

●世界説明

目標(強いて言うなら)
 温泉ペンギンたちの特徴の把握

他に出来る事
 他の旅館の温泉につかる
 温泉ペンギンたちから、マッサージを受ける
 豪華コース料理を食べる
 温泉街での散歩・買い物

味方
 若女将・サユリ
 温泉ペンギン・ジャックの飼い主。
 今は増殖している温泉ペンギンたちの把握に手を焼いている。

 温泉ペンギン・ジャック
 前回街で大脱走を繰り広げた、お騒がせな温泉ペンギン。
 今回はなぜか三匹に増えた。
 
サンプルプレイング

 *その1*
 温泉ペンギン……またぽよっと丸く可愛い感じの生物ですね。
 私はこう見えて、分析は大の得意なのです!
 三匹を寄せ集めてくれれば、ささっと特徴を見つけちゃいますよ!
 あっ⁉ でも私、なぜか動物には嫌われやすくて! あ、逃げないでー!
 できることなら、温泉に入って温泉ペンギン三匹と一緒に流し合いっこなのです~!


 *その2*
 ぼくはその、動物が好きです。
 彼らの特徴を把握できるかはわかりませんが。
 でも、なんとなく接し方はわかるので、寄せ集めるのは任せてください。
 やりたいこと? そうですね……せっかくですから、この街を回ってみたいです。
 あとは旅館での豪華料理に舌鼓を打ちたいですね。

  • 温泉ペンギンの増殖完了
  • 「温泉ペンギン」シリーズ、第2弾!
  • NM名悠空(yuku)
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2023年07月19日 22時15分
  • 参加人数6/6人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 6 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(6人)

ノリア・ソーリア(p3p000062)
半透明の人魚
アルチェロ=ナタリー=バレーヌ(p3p001584)
優しきおばあちゃん
リディア・ヴァイス・フォーマルハウト(p3p003581)
木漏れ日のフルール
レイン・レイン(p3p010586)
玉響
フーガ・リリオ(p3p010595)
君を護る黄金百合
佐倉・望乃(p3p010720)
貴方を護る紅薔薇

リプレイ

●ジャックはだぁれ?

「ジャック、久しぶりですね!」
 『深緑魔法少女』リディア・ヴァイス・フォーマルハウト(p3p003581)は、過去にも温泉ペンギン・ジャックに会ったことがあった。前回は「山茶花」を脱走し、街中を石鹸で駆け巡るという珍事を起こしたのだ。
『ペェ~?』
 しかしジャックと呼ぶと、温泉ペンギンの三匹ともが反応してしまう。
「うぅっ、どの子が本物のジャックなのか全く見分けがつきません……」
「……見分けるために……バンドとかスカーフ、つけてみる……?」
 悲しむリディアの隣にそっと寄り添ったのは『玉響』レイン・レイン(p3p010586)。
 ふんわりとした雰囲気の彼の提案には皆が賛成した。
「それは良い考えだな。赤・青・緑とか、色で分けるのか?」
 そう答えたのは『君を護る黄金百合』フーガ・リリオ(p3p010595)。
「わたしもそう思います! というか、本物のぺんぎんってかわいいですね!」
 フーガの言葉に同意したのは『貴方を護る紅薔薇』佐倉・望乃(p3p010720)。
 彼女もフーガもペンギンを見るのは初めてらしく、温泉ペンギンにも興味津々のようだ。
「フフ、仲睦まじいことは佳きこと哉」
 フーガと望乃の様子を見て、『静観の蝶』アルチェロ=ナタリー=バレーヌ(p3p001584)を包む光が増加する。
 これは彼女にとっての嬉しい、という証である。
「それにしても、温泉ペンギン……ペンギンというだけでも初めて見るけれど、とても愛らしい姿なのね。どうやって増えたかはわからないけれど、愛らしい子等が増えたのであれば、それは素敵なことだわ。でも、悪戯はほどほどに、ね。ペンギンの坊や達」
『ペェ! ペェ~』
 朗らかなアルチェロの雰囲気に、ジャックたちは大いに喜んだ。
 アルチェロも「よい返事ね」と彼らを撫でた。
「ぺ、ペペ、ぺンギンは、おそろしい生きもの、ですの! そんなに、さわったら、キケンですの……!」
 そう温泉ペンギンたちとかなりの距離をとって言うのは『半透明の人魚』ノリア・ソーリア(p3p000062)。
 魚類である彼女にとっては、たしかにペンギンというものはかなりの脅威である。
「ペェ?」
 しかし一匹の温泉ペンギンがノリアに興味を持ってしまったようで、ちょこちょこと接近してくる。
「こ、来ないで、ください! 食べないで、くださいですの!」
 ノリアは一生懸命に温泉ペンキンとの距離を取る。
 視界にはもちろん入っているが、他のメンバーよりは結構遠い位置にいる。
「ノリアは魚類だから……ペンギン……苦手かもしれない……」
「ペェ~……」
 しゅんとする温泉ペンギン。
「というか、早めに区別はしとかないと、三匹とも温泉ペンギン呼びでややこしくなるな」
「名前……考えてた……メスが居るかは分からないけど……フローラと……ダニエル……」
「レインさん、仕事が早いです」
「でもジャックって呼んだら、三匹とも反応するんだったか? じゃあジャックの特徴を掴まないとな」
 フーガがそう言って、前回のクエスト経験があるリディアに尋ねた。
「えーっと、ジャックは石鹸を使って早く進みます」
『石鹸?』
 皆の疑問に、リディアは答える。
「前回は脱走したジャックを捕まえる依頼だったんです。でもジャックは石鹸で上手く滑って逃げちゃって」
「つまりは石鹸を渡して、上手に滑るのがジャックってことですね!」
 望乃は「なるほど」というように手を合わせる。
「他には何か特徴はないのかしら?」
「あとはー……美人が好きみたいです」
「うーん。その判定はまた難しいですね」
 そう一行が悩んでいると、一匹の温泉ペンギンがマイ石鹸を取り出した。
 それにまず気がついたのは、ノリアだった。
「そ、そこの、ペンギンが、マイ石鹸、持ってますの……!」
 他の五人が注目すると、たしかに一匹だけがマイ石鹸を持っている。
「この子が……ジャック……?」
「たしかに、脱走の時にもマイ石鹸持ってました!」
「それなら間違いない! 早速リボンをつけるぞ!」
「ジャックの坊や。こちらにおいでなさい」
 アルチェロが言うと、ジャックと思わしき温泉ペンギンは上機嫌で近づいていく。
「ペペペペェ~」
「さて、赤いリボンをつけてあげるわね」
 ジャックはアルチェロの前だとおとなしかった。
 もしかすると、懐かれているのかもしれない。
「これで、一匹は完了ですね! あとは……」
「ダニエルとフローラですけど……」
「どうやって、残り二匹に名前つけようか?」


●ダニエルとフローラ、そして

 ノリアは単独で行動していた。
 【忍び足】で物陰から、温泉ペンギンたちを観察している様子だ。
 けっして 見つかっては いけませんの……!
 秘密をさぐっていると 知られたら たべられてしまうかもしれませんから……! 
見つかりそうになったら 【磁気感覚器】と 【物質中親和】のちからで ちかくの お土産やさんの壁に およぎ入って 建物のなかから 監視しますの。
 ときには 店員さんに 見つかって ドロボウと 間違えられてしまいましたが。
「温泉ペンギンたちを、おいかけているのですけれど、かれらを、おどろかせたくなくて、かくれていますの……」
 こう 弁明したら 納得してくださいました!

……あの……。
 なぜか ファンと まちがえられて たくさんの 温泉ペンギングッズを 買わされてしまったのですけれど……。
 こんなに グッズを 持っていては 逆に 気づかれないでしょうか?
 むしろ 観光客と 混ざって 気づかれない 可能性も……。
「気を、取り直して、追跡、再開、ですの!」
 期せずして 温泉ペンギンまんじゅうのおかげで 補給の 準備も万端。
 かれらの 微々たる行動も きっちり 調べつくしますの!


 それから、一時間が経過した頃。
 ノリアも他のメンバーに再度合流し、「山茶花」とは別の旅館の露天風呂に入ることになった。
 その旅館は混浴ではないため、男女それぞれで一匹ずつ、温泉ペンギンの生態を調査することに。
 まずは男湯。フーガは一人のつもりで暖簾をくぐったが、そこにはまさかのレインの姿が。
「レ、レイン? ここ、男湯だけど」
「僕は……こっちで……あってるよ……」
「え⁉ レインって、オスだったのか⁉」
「ん……僕はれっきとしたオス……」
 まさかの事実に驚くフーガ。
 しかし「なーんだ」とすぐに受け入れて、
「そうだったか。なら、すごく心強いよ」
「心強いなら、よかった……僕も、うれしいよ……」
「じゃあ、早速先に入っている温泉ペンギンの観察でもしようか」
「ん……僕【動物疎通】がつかえるから、それで話してみる……」
「お、それはありがたいな。……女湯の方はうまくやってるかな?」
「どうだろう……大丈夫だとは思う、けど……?」
「アルチェロのばあちゃんは浸かると増えるとか言っていたけど、本当なのか? おいらも好奇心でやってみる」
 言って、フーガとレインは露天風呂に向かった。


 そう二人に噂されている、女湯の方はと言うと。
「ペェ!」
 露天風呂に飛び込み、大きな飛沫をあげる温泉ペンギン。
「女湯にいる方のペンギンですから、あの子はフローラになるんですよね?」
 望乃がアルチェロに訊ねた。
「そうなるかしらね」
「ところで、もしも温泉でぺんぎんが増えるとしたら、温泉卵や饅頭も増えますかね?」
「望乃の坊やは面白い考えをするわね。でも、たしかにその方が楽しくなりそう」
「ほ、本当に温泉で温泉ペンギンは増えるんでしょうか? ドキドキします……!」
「ふえるなんて、とんんでもない、ですの!」
 リディアとノリアはじっと女湯の温泉ペンギン、フローラを見つめる。
 ちなみにノリアは温泉に浸かるのは種族的に危険なのではないか、という声もあったので。
 旅館に許可を得て、大きなビニールプールに入っている状態である。
「ペェ?」
「……増えてませんね」
「あら、見当違いだったかしら?」
 そう、四人が首を傾げる中で。
 後ろの入口から赤いリボンをつけたジャックが石鹸に乗って滑り込んでくる。
「ペペペペェ~ッ!」
 そして、ばっしゃーん!と温泉に大きくダイブした。
 望乃とリディアには見事にその飛沫が流れ込んでくる。
「こらこら。ジャックの坊や、おイタはいけません」
 奇跡的に無事だったアルチェロがこつん、とジャックに優しいげんこつを落とす。
「ペ、ペェ~……」
 ジャックは大好きなおばあちゃんに叱られ、少し反省ぎみの様子。
「ぶわっ! お、溺れるところでした……!」
「ぷるぷるっ! まさかジャックが飛び込んでくるなんて……!」
 望乃とリディアがそう言っていると、リディアがある異変に気づく。
「……また、増えてます」
 その言葉に、他に三人はリディアの視線を追う。
 するとそこには、ジャック・フローラに加えて、温泉ペンギンがさらに二匹。
『ペェ!』
 二匹の名無し温ペンが元気に鳴く。
 すると、望乃がある推測をつぶやく。
「もしかして、元であるジャックが温泉に入ると増えるのでしょうか……?」
「なるほど、それはありえるかもしれないわね」
「ってことは、これ以上、増やさないためには、彼を入れない方がよい、ということですの!」
 アルチェロ以外の女性陣は慌てて、ジャックを露天風呂から上がらせる。
 一方『孫』が増えて嬉しくなったのか、アルチェロの周囲の光と蝶が大幅に増加した。


「マッサージ、受けたことがないわ。けれど、愛らしい坊や達のマッサージならば素敵でしょうね。おばあちゃんもお願いしてもいいかしら、ペンギンの坊や達」
 アルチェロやレインがペンギンたちにマッサージをお願いしたところ、彼らは快く引き受けた。
「あー、なかなかいい感じにツボ入ってる……とても、気持ちぃ……」
 フーガはそう言った瞬間に深い眠りについてしまった。
「ふむふむ。こちらのぺんぎんさんは力強くもちっと弾力があって、このぺんぎんさんはしっとり優しい触り心地で、
こっちのぺんぎんさんはリズム感と強弱のある揉み方がクセになりそう」
 一方の妻の望乃は、意外な才能を発揮していた。
 どうやらペンギンたちのマッサージの特徴をうまく掴んでいた。
「モフモフから受けるマッサージ、気持ちが良くて、もう何も考えられなくなってしまいます。このまま至福の時が続けばいいのに……」
 リディアもフーガと同じく眠りにつきそうになり、船をこぎ始めていた。


●そして、温泉ペンギンは

 フーガの提案で、「山茶花」のコース料理を堪能することになった一行。
 アルチェロは味というものを理解しきれていないため、みんなで味を教えることに。
「ふむ、これが『美味しい味』なのね」
「そう。あ……この魚、うめぇ」
「お刺身、おいしいです」
「その魚も美味しいの? じゃあ、頂こうかしらね」
「この山菜も、おいしいですよ」
「どれも、『美味しい味』なのね? どの食べ物から食べるべきか迷ってしまうわね」
「好きな色から……食べるといいんじゃないかな……」
「好きな色ね? じゃあ、この食べ物から食べてみようかしら」
 みんなに『美味しい』を教えてもらい、満足げに光るアルチェロ。
「これも、陸の食べ物、ですの⁉ ほんとうに、いろいろ、あるんですのね!」
 ノリアも陸の食べ物に興味津々で、じーっと観察している。
「でも、わたしのことは食べないでほしいですの」
「わかってるよ」


 そして、話題は温泉ペンギンの話へ。
「で、どうだった? 何かわかったのか?」
「どうやらジャックを温泉に浸からせると増える、みたいです」
 リディアがフーガにその事実を報告した。
「ジャックを入れると増える? ダニエルを入れても何も変わらなかったが……」
「フローラも同じく変わらなかったんです。ですけど」
「元であるジャックの坊やだからこそ、増えたのではないかしら?」
 フーガは「なるほど」と、顎に手をやる。
「それだけでもかなり収穫だな。で、今は全部で5匹いる、と」
「あたらしい二匹にも……名前つけないと……何にしよう……?」
「区別はできるように、みんなに色違いのリボンはつけましたし……今回のお仕事は達成、ですよね?」
「問題ないと思いますよ。あとはゆっくり休んで帰るだけですね」
「じゃあ、みんな『おつかれさま』ってことで。乾杯でもしようか」
 フーガがグラスを持ち上げると、一行はそれぞれに乾杯の意を示した。

成否

成功

状態異常

なし

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