PandoraPartyProject

シナリオ詳細

ニートジェネレーター

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●ニート力でクリーンエネルギーを
「ワシの開発したこのニート発電機を使ってクリーンなエネルギーを生み出すのじゃ」
 猫耳のついたロリっこがンなことぬかした日には、真顔で素通りするかよしよしいい子ねーアメちゃんあげるからあっちいっててねと追い返すかどっちかなのだが、これがただのロリっこではないせいで無視できなかった。
 具体的には今回のローレットへの依頼人だからである。
 練達で暮らす発明家アッキー博士17歳(と1200ヶ月)だからである。
「のじゃのじゃ」
 可動式の猫耳をにぎにぎやりながら、アッキーはイレギュラーズたちの前をゆっくりと左右に歩き始めた。
「世界はエネルギーを欲しているのじゃ。石油石炭薪燃料。エネルギーは使えば無くなるのが常識なのじゃ。このままではいつか燃料や水資源を奪い合う戦争がおきると思ったのじゃ。えっとたぶん三千年くらいあとに、おそらくぜったい」
 すごく曖昧な滑り出しをしてから、アッキーは振り返った。
「だからこそ世界はリサイクルを求めているのじゃ」
 いるのかなあ。
 イレギュラーズたちは思わずそんな風に考えたが、アッキーは反論を許さない速度でホワイトボードになんか書き始めた。
「そのひとつがニート!
 朝起きて寝て喰って暇つぶしてまた寝るという無駄な人生サイクル!
 そのサイクルがエネルギーになるとしたら!?」
 ニートの一日を図解しつつイコールで豆電球につなげる妄想みたいな絵図を書き付け、アッキーはばんばんと叩いた。
「そう! 世界はきっと平和になるのじゃ!
 というわけで……キミたちには実験台になってもらうのじゃ!」
 最初からそれを言えばいいのに。
 イレギュラーズたちは思ったけど、あえて言わずに置いた。

●ニートジェネレーター
 アッキー博士の開発した『ニートジェネレーター』の仕組みは簡単だ。
 一見八人の兄弟が暮らせる感じの二階建て一軒家にみえるこの発電機は、中で八人のニートが毎日なんの目標も無くとりあえずだらだらと無職の日々を過ごすことで電力を生み出すらしい。生み出すらしいんだよ。
「しかしどのくらいの電力が生み出せるのか全く分かってないのじゃ。ノリで作ったから」
 一番大事なことをころっというアッキー。
「じゃから、今からここに八人はいって、一週間ほど暮らして欲しいんじゃよ? 幻想の町のどっかに設置するから、そこで一週間ニートして欲しいんじゃよ。
 ニート感は出せば出すほどよい。
 生産性はなければないほどよい。
 将来が不安なら不安なほどよいぞ。
 この際クズでもよいが、とりま八人で暮らせるサイクルは保っといてくれ。たのむぞー?」
 最後にアッキーは家の鍵をスッと差し出すと、猫耳をにぎにぎやった。
「さーあ今日から、レッツニート☆」

GMコメント

 なんでこんなシナリオ書いた! 言え!

【はたらきたくない】
 参加した皆さんには一週間の間ニートになっていただきます。
 一軒家に八人兄弟のテイで共同生活を送り、日々なんの生産性もない日常を過ごしてください。
 その『生産性の無い一日サイクル』という回転力が電力になります。なるんだって博士が言ったんだよ。

【ずっといえにいたい】
 皆さんはニートですが、生活を保つため最低限の仕送りがなされています。
 これをやりくりして八人でそこそこゆったり暮らしてください。
 つまり何が必要かっていうと、家事の役割分担が必要になります。相談をして分担だけは決めておきましょう。
 (週当番制はお勧めしません。絶対プレイングが足らなくなるからです)

【いっしょうけんめいニートになる】
 仮にニートがエネルギー源になるなら立派な職業です。
 精一杯努力してニートとなりましょう。何言ってんだ私。
 仕事のない毎日はとにかくヒマなので、暇つぶしを沢山考えましょう。
 それも数十年単位で続けられるようなだらーっとした暇つぶしです。

【アドリブ度】
 ロールプレイをよりお楽しみいただくため、リプレイにはキャラクターのアドリブ描写を用いることがございます。
 プレイングやステータスシートに『アドリブ歓迎』『アドリブなし』といった形でお書きくだされば、度合いに応じて対応いたします。ぜひぜひご利用くださいませ。

  • ニートジェネレーター完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別通常
  • 難易度EASY
  • 冒険終了日時2018年09月30日 21時15分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

不破・ふわり(p3p002664)
揺籃の雛
Morgux(p3p004514)
暴牛
アクセル・オーストレーム(p3p004765)
闇医者
村昌 美弥妃(p3p005148)
不運な幸運
クロエ(p3p005161)
ロク(p3p005176)
クソ犬
エレオノーラ・クーリッジ(p3p006337)
ぱんつくばり
矢都花 リリー(p3p006541)
バールマスターリリー

リプレイ

●働きたくない俺たち
 あー、もう働きたくないなあ。宝くじ当たんないかなあ。三億くらい。
 そしたらPBW企業数社に投資して環境基盤を引き上げて経理やシステム構築専門のコンサル会社をつくって各社の橋渡しをしつつクリエイターの保険加入や高度なシステム実装を容易にしてそして……あっだめだ働く未来しか見えない。
 そうだいいこと考えた! 今日のリプレイは判定者がニート化したってことでここで終わりに――うっ、頭が!?
「させねえぞ」
 亜空間を通してアイアンクローをかける『暴牛』Morgux(p3p004514)。つまり俺だ。
 白目を剥いて力尽きた黒筆の野郎に変わって俺がリプレイを書くことにするぞ。
 今回は休むことが仕事だそうだ。
 ニートジェネレーター? とかいう道具の実験らしい。たまには仕事を忘れて仕事をしろと……なんだそれは。意味が分からない。苦行かこれは。
「しかも一週間……畜生が! 一体何をすればいいってんだ!」
 と、怒鳴り散らす俺。
 俺は俺にナレーションされていることも気づかずサンドバッグ(黒筆墨汁)を殴り続けている。
「楽が出来て好きに仕事ができる依頼だって聞いてたが、全然違うじゃねえかっ!!」
 とはいえ仕事は仕事。全力でニート生活を満喫し……ぐっ!? だ、誰だ?
「油断したな」
 リプレイ担当の腹をドラ○ンボールみたいに片腕で貫いた『闇医者』アクセル・オーストレーム(p3p004765)。つまり私だ。
 ここからは働き者のモルグスにかわってしっかり休息をとることのできる私がリプレイを書こう。
 解説をしておくが、ニートジェネレーターは二階建ての一軒家だ。
 電気ガス水道めいた何かがそれなりに使える。生産性のないことをするほどエネルギーが発生する以外は大体普通に暮らせる家だった。それも六人と犬猫一匹ずつが暮らせるほどのな。
 だが通販はできなかった。
 ニート生活に便利なジャマゾンが使えなかった。
 聞いた話によると混沌にもインターネッツはあるらしいのだが普及しているかというと……な。とりあえず近所の商店に話をつけて生協感覚で届けて貰うことにした。これで買い出し労力はクリアされた。
 購入したのはディストピア飯一週間分×八人分だ。
「ふう、これならアレルギーの心配もなう栄養価もバランス良くとれる。ブロック状で食べやすく味もチョコレート味、チーズ味、ストップザシーズンインザサン味と豊富。一週間は余裕で過ご――ぐはっ!? だ、誰だ!?」
 ワンワン! ワン!
 わたしいぬ! さんぽ! さんぽいこうさんぽ!
 ……ハッ!? わたしは何を? そうだったアクセルのすねを思いっきり噛んだ『イタタタニック♀』ロク(p3p005176)……つまりわたし。あといぬじゃない、コヨーテ。
 コヨーテってなんだっけ。犬種?
「お風呂と言ったらゴエモンブロだよね! ドラム缶高かった! 2子ロリババアした!」
 子ロリババア単位でお金を数えるわたし。
 ゴエモンブロはとにかく入りたかったんだよね。ワイルドで。電気いらないし。
 あとなんか、皆にはお風呂に入ってもらいたかったんだよね。お風呂入らないとなんか変な臭いするでしょ? 野菜だけ食べてればにおわないって往年の庵○秀明も言ってたけど絶対そんなこと無いから。
 ほらわたしだって犬って言われるのはいいけど(よくないけど)犬くさいって言われたらぶち切れコヨーテバウトだからね。なにこのフレーズ特殊化スキル?
「まいっか。とりあえずお風呂に入……うわなにすごぼぼぼぼぼぼ」
 ロクに鉄アレイをくくりつけて沈めたのはクロエ(p3p005161)。つまり私である。
 私はネコである。名前はクロエである。この口調で喋ってみてから一人称を『吾輩』にすればよかった気がしてならぬ。
 この一週間はとにかくなにもしなくてよいと言われた。
 練達の人間はかようにおかしな発明ばかりするが、この発明はわるくないように思う。
 なにぶん当方はネコである。気が向けば好きなことをし、好きな時間に寝て、好きな時に猫用カリカリを食べる生活。飼い猫の身分これすなわちニートである。
「なーん。なーん。わなーん」
 腹が減れば飯の催促をする。飼い主もとい同居人がカリカリの袋をたずさええさ場へやってきて、私の前にカリカリを振る舞うのだ。
 今回はどうやら高級な猫用スープであるらしい。
 ネコであるだけでかように愛されるとは、得な姿に生まれたもの――ぐ、こ、これは……!?
「フッフッフ……暫く寝ててもらいマスよぉー」
 ネコちゃんに眠りスープを与えて眠らせる『不運な幸運』村昌 美弥妃(p3p005148)。つまりはワタシデスぅ。
 なんでも? 一週間も働かなくていいと言われたので、楽しくのんびりがんばってニートしマスよぉー。
 こんなお仕事、世の中にどれだけあるんデスかねぇー。投薬被験とか?
「そうそう、ちょっとはお仕事しないとデスねぇ」
 ワタシのお役目はゴミ集めとゴミ捨てデス。けどワタシ、あんまり働きたくないのでぇ……いっそ一週間に一回だけ捨てることにしマスぅ。
 ゴミ箱も特大サイズを用意したので、安心デスねぇ。
「さー、テレビでもみながらお煎餅でも食べはうっ!?」
 タンスの角に小指をぶつけて悶絶する美弥妃を影からこっそり見守る『揺籃の雛』不破・ふわり(p3p002664)。つまりはわたしなのです。
 東北○りたんと同じ声がすると評判のわたしなのです。
「ニート……っていうのはよく分からないですけど、寝てていいよっていうお仕事はとても素敵なのです」
 そう、これぞまさに天職。ふーわりふわりふーわり求人。ふーわりふわり高収入。キャラが違う気がするのです。
 さておき、わたしはこの前の怪我もあるので思いっきり眠って疲れを取るのです。
 働かないことをきめたわたしは無敵なのです。
 移動寝台羊レムさんやお料理上手なミュンちゃんなどなど、働いてくれるぬいぐるみが呼び出せるのです。今回は例に出たふたりに来て貰ったのです。
「つまりわたしはこの一週間ベッドから動かなくていいのです。約束された勝利なの……で……スヤァ……」
 途中で眠ったふわりに毛布をかけるエレオノーラ・クーリッジ(p3p006337)。つまりわたくしのことね。
 途中でリプレイを投げ出すなんて、覚悟が足りないんじゃないかしら?
 このわたくしを見なさい。スキルやアイテムはおろかクラスやエスプリ、ギフトにいたるまで空白のまさにキングオブニート。
 働く気のない女とはわたくしのことよ。
 ほんと、レベル1のこの瞬間にしかできない荒技よね。画像がついて初依頼が出発するまで何もしなかったって、逆にすごくない?
 このリプレイを書くはずだった人は読み落とし防止のために自作のスクリプトやツールを使ってるらしいんだけど、今まで見たことも無いバグが発見できてよかったって言ってたわ。まあそうよね、こんなステータス誰も想定しないわよね。
「服装だってジャージよ」
 イメージカラーを維持するために黒ジャージだけど……あの清楚なドレスみたいなのはそこに畳んで置いてあるわ。髪もいい加減に後ろにまとめてるし。眼鏡かけてるし。化粧だってしてないわ。
 そう、これがニートの正装よ。依頼のために全て投げ捨てたわたくしの本気、見せてあげる。
 つまり……リプレイもここまでで放り投げるわ。
 あと、よろしく。
「えっ……? やだ、めんどい。おやすみ」
 『バイオレントYADOKARI』矢都花 リリー(p3p006541)。つまりあたぃは大きな貝から顔だけだしておやすみした。
 うん、おわりだよぉ……おわり。ばいばい……。

●働く俺たち
「……はっ、夢かぁ」
 リリーがジャイアントマキガイの貝殻からにゅっと顔を出した。
「なんだろぉ。リプレイをかわりばんこで書く夢見た……」
「何をおかしなことを」
 Morguxがナイフに消しゴムをかけ続ける奇行に出ていた。
 なんか研ぎたかったらしいんだけど研ぎ石もないし、ナイフをとにかくつやっつやにし続けるだけの遊びをはじめたらしい。
「く……働きたい。身体を動かさないのはこんなにもストレスがたまるのか。今までで一番ヤバいぞ……Vainの試練よりも険しく、Asaraiの組手よりも苦痛……」
 真面目で努力家なMorguxにとって働かない時間とは呼吸をしない時間にひとしい。
 いまにも死にそうな顔をしてじっとナイフを見つめていた。
 端から見たら軽く異常者と化したMorgux。
 しかしニートの特技は見て見ぬ振り。
 リリーはちゅるんと貝殻の中に籠もり、雑誌を広げてすやすや眠り始めた。
「………………」
 ソファの上にスーパーのチラシを広げ、足の爪をきるエレオノーラ。
 それだけいうとなんか美女の日常風景みたいだが、ジャージだし眼鏡だし化粧してない上に髪を後ろで雑にまとめた女なので、うっかり人んちの中身をのぞき見ちゃったような風景になっていた。
 テレビからは競馬の実況中継が流れている。暴れ馬が他の馬を蹴り殺している。
「ねえ、ちょっとその本貸して」
「いいよぉ……」
 リリーから『ゼシュテル万歳!』とかいう、こんな時くらいしか読まないような本を借りて広げてみる。
 筋肉をつければあらゆることが解決するみたいなことが書いてあった。自己啓発本かな?
 それをソファに寝っ転がってぱらぱらめくり、ふーんとか言って横に置く。
 勿論筋トレなんてしない。
「なんか、お腹すいたわね……」
「そだねぇ……」
「つくる?」
「んー……」
 数秒の間。
 作るのは面倒なのでどっちか先に動いてくれないかなあみたいな空気だけを出して、それぞれ考えるのをやめた。
 エレオノーラは粘土をこね回して謎の像とかを作り始めた。
「なーん……」
 クロエが毛布に埋まっていた。
 こう、地面になんとなーく置いてある毛布に鼻先からぞぞっと潜り込んで、中で丸くなるというネコなりの眠り方である。
「むぐー……」
 にゅっと毛布から顔を出す。
 なんか暇になってきたらしい。
 暇になったら遊びを求める。それもまたニートの……いやネコの性分であった。
 そのへんにある猫じゃらしをくわえ、アクセルのところへ持って行く。
「ん、どうした」
 紙にクロスワードパズルを書き込んでは自分で解くという世界一生産性のないことをしていたアクセルがふと振り返った。
「なーん」
「なんだ、遊んで欲しいのか」
「なーん」
「そうかそうか」
 アクセルは猫じゃらしをもってクロエをじゃらしはじめた。
 ネコの扱いに多少慣れているのか、途中で軽くヒートアップしてジャンプさせたり左右にフェイントをかけたりして遊んでいたが、なんか途中で疲れてきたらしく猫じゃらしを床にぽとりと落とした。
「……無為だ」
 両手を顔に当てるアクセル。
「研究もできない。勉強もできない。筋トレすらできない。俺は一体なにをやってるんだ……俺に価値なんてあるのか……」
 暫く働いてないとこういう気分になるよね。
 アクセルは覆っていた手から顔を上げ、ぱちぱちと自分の頬を叩く。
「いや、これも仕事だ。俺にニートが向いていないことが分かったが……」
 ふとMorguxのほうをみると、『ゼシュテル万歳』の本を読んでぷるぷる震えている。
「そうか、お前も同じ気持ちか、モルグス……」
 アクセルは学習した。
 ニートには、向き不向きがあると。

 アクセルのいうところのニートに向いてる人。
 その一例が美弥妃であった。
「うーん、ぴっかぴか」
 よくわかんない獣の骨をひたっすらやすりをかけたりワックスかけたりを繰り返して無駄にぴかぴかにするという世界一生産性のないことをしていた。
 しかもなぜだか満足そうだった。
「あ、そうだ。マインスイーパーしようっと。まずはマス目をかいてデスねぇ……」
 美弥妃式マインスイーパーを紹介しよう。
 大体10×10くらいのマス目を書いて、適当な所に0~4の数字を書こう。
 数字は四方四マスのうち爆弾が埋まっているマス数を示している。
 その数字が矛盾しないように数字を書き足していって、『なんか爆弾踏んじゃったきがするなー』と思ったらドカーンと呟いてひとりでにやにやしよう。
「どかーん……フフフ……」
 世界一生産性のない遊びである。
 きょうびテレビゲームだってまだ得るものがある。

「………………」
 ロクが絨毯の上で横になっていた。
 なんか目が軽く死んでいた。
「……おなかすいた」
 むくりと起き上がったロクはのそのそと台所へ行き、ツナの缶詰をとりだした。
 がぶりと噛みつく。つめをひっかける。パンチしまくる。ころがす。
 あらゆる手を尽くしても缶は開かなかった。
「しかたないなあ」
 冷蔵庫を苦労してあける。ビールの缶をとりだす。
 がぶりと噛みつく。つめをひっかける。パンチしまくる。ころがす。
 あらゆる手を尽くしても缶は開かなかった。
「だめかあ」
 それから暫く缶詰やらビールやらを転がしたりかみついたりを繰り返したのち、ふと横を見ると猫用カリカリ袋が目に付いた。
「……あれでいっか」
 手で袋をガッと倒して床にばらまくと、それをむしゃむしゃ食い始めた。
「塩味たりないなー……あーでもいけるいける。うんうん」
「………………」
 白猫ぬいぐるみのミュンちゃんが持っていたお玉をからんと落とした。
 振り返り、ハッと口を開くロク。こぼれ落ちるカリカリ。
 たがいの視線が交差する。
 ミュンちゃんは暫く固まったのち、すっと背を向けて去って行った。

 プロニートの朝は遅い。
 昼の12時をすっかり回った頃にむくりと起き上がったふわりは、うーんと背伸びしたあとベッドをぽふぽふと叩く。
 移動寝台ぬいぐるみこと羊のレムさんが綿飴みたいな身体からにゅっと足を出し、とことこと歩き始めた。
 流し台までやってきたところで待ち構えていたシマリスぬいぐるみのシュナちゃんが歯ブラシを持って、あーんしたふわりの口の中をしゃくしゃく掃除し始める。
 暫くしてからわっしゃわしゃになってる髪にブラシを通し、口をぶくぶくしてる間に『料理長』灰熊のロッシュと交代。お料理の準備を始める。
 さっと作ったウィンナーと卵とおにぎりという運動会みたいなメニューをはむはむ食べた後、オレンジジュースを飲み干してからぽてんとベッドに横たわる。
 眠ること数時間。
 眠ってばかりでかえって眠れなくなってきたふわりが目をこすりながら寝返りを幾度かうち、しばらくだらだら転がること一時間弱。ようやく身体を起こし、ベッドごととことこ居間へと歩いて行く。
 ちゃぶ台を囲んで思い思いの仲間たち。
 体育座りのまま脳内筋トレを繰り返す病んだMorgux。
 何もしてないのにげっそりやせてきたアクセル。
 迷路を作って自分で解く遊びをいつまでも繰り返す美弥妃。
 カリカリ食べてるクロエ。それを横から狙うロク。
 殻からうにょんと出て雑誌を読んでるリリー。
 その雑誌を横から覗き込んでぼーっとしてるエレオノーラ。
 そんな中で、部屋に設置された内線電話が鳴り始めた。
 受話器をとるふわり。
『お疲れ様です。一週間がたしましたので――』
 依頼された実験期間終了のお知らせだ。
 ふわりはぼーっとしたまま、『延長で』と言った。
 そんなものはない。

成否

成功

MVP

エレオノーラ・クーリッジ(p3p006337)
ぱんつくばり

状態異常

なし

あとがき

 働かないってのは才能がいるもんで、本当に働かないと謎の働きたい衝動にかられるものでございます。
 性格もあるんだとは思うんですが、気づくと毎日ずっと働いていて、外に出かけてもなにかしら仕事に関わることをし始めるので、まるで休まるきがしません。
 ニートにも才能があるんだなあ、って。

 あ、MVPはマジでクラスもエスプリもなにもかも得ずに飛び込んできたエレオノーラさんに差し上げます。
 か、かんちがいしないでよね。こんな理由であげるのは今回だけなんだからね!(ツンデレ)

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