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シナリオ詳細

<総軍鏖殺>とはいえ厳粛はお静かに……、ホラー・テラー・ナイト

完了

参加者 : 1 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング


 白く白く、遠近感を狂わせるまぶしさ。
 雪に埋もれた銀世界、不気味に曲がりくねった枯れ木が、地面から手招きしているかのように生えている。
 とても、とても、小さな村。
 鉄帝北部 ヴィーザル地方の 辺境の村。
「地図にないほど」小さな村。
 墓標が立ち並ぶその村は、一見すると「やや不気味」ではあるが……。
 周りの住民からは、親しみを込めて、「ホロホロ」と呼ばれていたりする。

 厳粛でまじめな、「ホロホロ」の隣村。
 口数が少なく、外から来たものにとっては、無口でよそよそしくも映るかもしれない。イレギュラーズたちは、ちょうど、隊商の護衛……という名の、ちょっとした荷運びを終えたところだった。あとは帰り道、というところで、使った道は落石で埋まって通れなくなったのだ。
「ああ、ホロホロ峠を通るのかい? そうか……確かに近道ではあるが。うーん。そういえばちょうど、祭りの時期だったねえ……」
 そこを通りたいというものを、隣村の住民は血相を抱えて止め……たりはしない。

「そうさねえ、あそこを通るなら……帽子をしっかり押さえるように」
「柳の枝を持っていったら?」
「そうだ。しっかりと変身して、姿を見られないようにね。
まあ、見られたって、どうってことはないけど」
「みんなにあいさつしておいてね、ふふふ」
 彼らはホロホロに関して、何らかの秘密を共有しているようでもある。
 けれども、そこに何があるのかは、……誰も、何も言わなかった。
「こればっかりは、ご先祖様とのお約束だからね。あたしらはなんも言えないのさ。
ただ、悪い奴らじゃないとも。満足させたら、風邪を持って行ってくれるはずだよ」
 きっと、いくらかの森の恵みも分けてくれるだろう、と彼らは言った。


「ランタンよーし、かぼちゃよーし」
「パンプキンパイよし、おいしいアメちゃんもいっぱい!」
 ホロホロの村は、あちこちがめいっぱい、ハロウィンに飾り付けられている。パンプキンに、ニンジン? ……この辺境の北の土地では、ちょっと違うかもしれないが。ともかく、『トリック・オア・トリート!』の精神は同じである。
「屋台も、ロウソクも、ばっちりだね! ちゃんとびっくりするほどおいしいといいんだけど」
「あ、こういうのはどうだろう? 1個だけ辛いシュークリームがあって……」
「それってまた恐怖とは別じゃない?」
「在庫確認!」
「散らばる死体、よーし!」
 掛け声に合わせて、死体がぐっと親指を立てた。
「ちょっとぉ!ちゃんと死んだふりしてよ。人間を驚かせられないじゃない!」
「驚かせるっていってもさあ……」
「……まあ、誰もいないんだけどね」
 ぴゅう、とさみしい風が吹いて、魔女の帽子が転がっていった。
「あーもう、今年の『ハロウィン』ったら、いったいどうなってるのさ!?」
 ぱったりと行き倒れてみたって、爆竹をけたたましく鳴らしたって。今年は人が逃げるばっかりで、全然冗談になりやしないのだ。
 この北のはしっこに立ち寄る旅人も少なくなった。
「なりたい姿になれるのは、たった3日間だけなんだよ? なんだってこんな大事な日にドンパチ騒ぎなんてやってるの?」
「でもこのまま誰も脅かせないってのはさあ、ほんとにさ、冬が越せるかってところだよ。僕たちだって、新鮮な驚きがないと……消えてしまうんだし」
 巨大カボチャをくりぬいた馬車だってある。それなのに、客がめっきりこないのだった。
「誰かちょうどいい人はいないかな。驚かしがいがあってさあ……」
「驚かしがいがある人ねえ。ものすごく人を怖がらせるのがうまい人はいないかなあ。マンネリっていうかさ……」
「そんな人たち、都合よく来るかな」
「ゾッフィーがだれか連れてくるって言ってたよ」
「ゾンビの格好で?」


「きゃああああああああ」
 ジルーシャ・グレイ (p3p002246)は悲鳴を上げ、自分の服を引っ張ったのが、単なる枝だということに気が付いた。
「あああ! あら、恥ずかしいわね。ああ、もうほんとに、びっくりしたわ。だってここったらなんか不気味なところが……」
 人の顔に見える曲がりくねった木だとか、血だまりに見える赤い水たまりだとか。怖くって仕方がないのはたしかだった。けれども、ジルーシャはくじけるわけにはいかない。
……血まみれで倒れていた女性を介抱し、村に連れていくところだったのだ。
(まあ、血じゃなくて、果物の果汁でよかったわ……)
 けが人の前では悲鳴を上げることもなく、しっかり対処できた。助けなければという思いが先にあったからだ……。
「大丈夫よ、村はもうすぐよ」
 ぺたっと頬に何か冷たいものが当たり、ジルーシャはまた絶叫した。つららだった。
 悲鳴を上げるたびにふわふわしたものが飛び出し、ランタンの中吸い込まれていった。
 女性……ゾフィーは、……なんだか申し訳なさそうな顔をしている。

GMコメント

恐怖を……知りたい!(平和的に)

●目標
ホロホロの村の住民を驚かす
オプション:仮装

●場所
ヴィーザル地方、「ホロホロ」と呼ばれる峠にある小さな集落?
廃村のようにブキミですが、食べ物なんかはちゃんとしています。

・林
ホロホロ村に移動する際には不気味な林道を通ることになります。お化けのような木々はかなり不気味です。わさわさと動いては帽子をとったり、いたずらをしかけてきたりします(これもまた住民です。)

夜には、花火とともに、「ホラーナイト」ということで、いっせいに仮装行列が行われます。
演出に協力して参加するもよし、ただ見るもよし、楽しんでください。

・温泉
鉄で酸化した水たまりは真っ赤で、……実は温泉だったりします。

・馬車
移動しやすいようにかぼちゃの馬車が用意されているのですが、バランスが悪いのか、うまく動かずに休止中となっています。
「こういう驚きはいらないったら……」

・村
ホロホロ村ではハロウィンパーティーが開催されています。
たっぷりの屋台が出ていて、おどろおどろしい真っ赤なビーツのスープや、クモの巣キャンディ。
ふかした芋やホットドックに……大量のケチャップ!
一見して不気味ではありますが、食べ物はちょっとしたものです。

・住民
ホロホロ村の住民は、人を驚かせるのが大好きです。
驚かされるのも大好きだったりしますが、自分らのふるまいでは驚けないのが悩みです。
死体(のふりをした者たち)なんかがあちこち転がっています。
「いちまい……にまい……」と皿を数えていたり、より人を驚かせるための技術を磨いています。
アドバイスがあれば喜ぶでしょう。
また、驚くの方向性も任意です。

●ホロホロの秘密
彼らの正体はハロウィンの間だけ、人に化けて旅人を驚かしている精霊たちです。
彼らはランタンに人の驚きを集め、冬の間はそれをなめて生きるようです。
代わりに、いくらかの食べ物を分け与えてくれるようです。
食べ物の少なくなる時期、きっと北方の助けになることでしょう。

●仮装について
仮装をしなければいたずら妖精に連れていかれる……。
なあんて言われていますが、ホロホロ村の住民はあまり人間の姿がうまくありません。
ですから、ちょっと仮装してあげると喜ぶでしょう。
素敵な格好でも人を驚かせる格好でも、なんでも喜びます。

●ハロウィンが終われば
 魔法が解けた後には、きっと、もとのような廃村が残っていることでしょう。打ち捨てられたような墓場です。
(彼らにそんなに悲壮感はありませんが)

●特殊ドロップ『闘争信望』
 当シナリオでは参加者全員にアイテム『闘争信望』がドロップします。
 闘争信望は特定の勢力ギルドに所属していると使用でき、該当勢力の『勢力傾向』に影響を与える事が出来ます。
 https://rev1.reversion.jp/page/tetteidouran

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

  • <総軍鏖殺>とはいえ厳粛はお静かに……、ホラー・テラー・ナイト完了
  • GM名布川
  • 種別リクエスト
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2022年11月21日 22時20分
  • 参加人数1/1人
  • 相談8日
  • 参加費150RC

参加者 : 1 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(1人)

ジルーシャ・グレイ(p3p002246)
ベルディグリの傍ら
※参加確定済み※

リプレイ

●ウィル・オ・ウィプスは予感する
 ずっしりと身の詰まったカボチャ。
 くりぬかれたランプの中には、ゆらゆらと揺れるロウソクが入っている。
 ロウソクの明かりは、時折はぎょっとするような表情を作り出してときどき『月香るウィスタリア』ジルーシャ・グレイ(p3p002246)を怯えさせたけれども、一生懸命に作られたそれは、決して人を傷つけるためのものではない。
 ばらばらの手がかりをたどっていけば、それはちゃんと道になっている。
 まるで、スタンプラリーのように……。
 まあ、ここでは、集めるのはちょっとした恐怖なのだけれども。
 蜜蝋の香り。あたたかい炎のにおい。ゆらめく灰。火の中には、戦火というようなつらい香りもあるけれど、これは、どこかほっとするような暖炉の香りに近い。
 目を閉じれば、暖炉の前に腰かけた誰かが、優しくかぎ針を動かしてひざ掛けを編むところだって想像できる。
 知らない香りだって、すがたの似た知り合いのように懐かしくなる。

 ねえ、こんどの旅人はどんな人?
 精霊たちがにぎやかにおしゃべりを交わす。
――いい人、悪い人? 普通の人?
 そんなの、香りを見ればわかると彼らは言うのである。

「落石が起こった時はどうしようかと思ったけれど……おかげでゾフィーちゃんを助けられたものね」
 怪しい村への道がすら道中で倒れていた女性を介抱したジル。ゾフィーを安心させるように微笑み、内心はちょっぴりおっかなびっくりしながらも。己を奮い立たせ、ブキミな道を歩いていくのだった。
……驚かそうとして心配されてしまったあげく、ここでネタバラシというわけにもいかず、ゾフィーは困った笑みを浮かべていた。
 人の好いジルはゾフィーの態度を不安からきたものととったのだろう、片目をつむって、力強く請け負ってみせるのだった。
「大丈夫よ、アタシだってこう見えても男だもの!
ちゃーんと村まで送っていくから安心し――」
 と言ったのもつかの間。
「キャーーーッ! 今ッ、今何か通らなかった!?」
 ガサリと動く葉、すれ違う影に、ジルーシャは大いなる悲鳴を上げた。
「今、今絶対何か、何かいたわよ!? 何なの!? もう……」
……恩人へのフォローのつもりで『何も見えなかった』と言ってしまったのがまたよくなかった。
「ウソ!? アタシにだけ見えるってコト? それって……キャーーーッ!」
 今度は誰も何もしていない。木のうろが、人の顔に見えただけである。
 甲高い悲鳴をあげながらもゾフィーを守るべく逃げはしないジルであり、それを見てまたなお申し訳なく、それから頼もしく思うのだった。
 とはいえ、ゾフィーもホロホロの一員であるから、このリアクションが、ちょっと楽しかったりもする。

●ブラッドリー温泉
「ね、ねえゾフィーちゃん、手を繋いで行かない……? ほ、ホラ、ここ暗いし、転んじゃったりしないように!」
 ジルの声は震えている。職業柄、また、イレギュラーズとしても両手では数えきれないほどに不思議というものに出会ってきたけれども、幽霊話だけにはほんとうに弱い。
 幸い、よろしくお願いします、とゾフィーは手を取ってうなずいてくれた。
「よかったあ……アラ、ゾフィーちゃんの手ってずいぶんたくましい」
「あれ? まだつないでないです」
「イヤアアアアーーーー!」
 びしっと伸ばされた木の枝のこぶがジルの手を握るよう前に突き出されていたのだ。ここの住民は、景気の良いリアクションを連発するジルをたいそう気に入ってしまったらしかった。……望んでも、また、望まなくても、ジルーシャ・グレイは妙な存在に好かれるものである。
 人を引き付ける魅力があるといおうか、人ならざるものもまたわんさと寄ってくるのだ。
「ああ……気絶するかと思ったわ! ただの木でよかった……けがはない?」
「は、はい。ありがとうございます」
 驚いて転んだジルは木の葉を払って、それから手を差し伸べてくる。
「大丈夫。不安でしょうけれど……楽しい話をしていればきっと気が紛れるわ! そうね。例えば、このあたりに観光名所みたいなものはあるのかしら?」
「そうですね……温泉とか! あっでも……」
「へえ、温泉があるのね! アラ、ちょうど看板があったわ! ちょっとボロボロだけど、ええと、蘇……えるような……フフ、しゃれてるわね。美肌の効果もあるんですって。この辺りは寒いから皆喜キャァァ血の海ィ!!!」
 歩いていたジルの足をすくったのは、ちょうど話題の温泉だった。どっぷんと景気よく足がつかり、それからぬかるんで抜けなくなった。
「ダメよ! 溺れるわ!! 離れて!! 引きずり込まれッ……あら?」
 生い茂った草が絡まっているだけ、だった。
 例にももれずよいリアクションをするジルに温泉のほうも血の池大盤振る舞いである。ちゃぷんちゃぷんと見た目にはかなりおそろしい液体を揺らして主張していた。
「……え、こ、これが温泉なの……?」
 ぬるりとして見える液体はさらさらとしていて、特に抵抗なく足を引っこ抜くことができた。
「なによ。言われてみれば硫黄の香り……もう、何でこんなに真っ赤なのよ……!
馬車も動かないみたいだし――ひ……っ、い、今あそこで何か動いたわ!」
 ちょうど温泉に入っていたウサギが飛び出してきた。血まみれの姿で、しかもちょうど暗がりで首がないように見えて……。

●ホロホロ、その秘密とは
「はぁ……やっと着いた……」
 なんだか申し訳なくもなり、もう一人で帰りましょうか、と言っても「駄目よ! 危ないじゃない! あと一人で帰れっていうの、この道を!?」と半泣きになっていた。進むも戻るもジルにとっては立往生、とりあえず人のいるところまで……というところで、とにかくホロホロにやってきた。
「ここ、本当に人が住んで……ってちょっと、人が沢山倒れてるじゃない!?」
 おそるおそる後ずさるジルーシャ。
「まさか死んで……い、一体何が――ギャァァァッ、死体が動いたーーー!!?」
 思わずゾフィーの後ろに隠れるジル。村人が一人一人、ゆっくりと起き上がり、ある者はう゛ぉあーと生気を失ったようなうめき声をあげながら、また、あるものは地面からボコボコと生えてくるようにして起きてくる。
「こ、来ないでったら! 来たら泣くわよ!! アタシが!!!」
 しかし、じりじりと寄ってくるものだからどうしようもない。拾った枝を構えながら後退し、半泣きになっているジルに、地獄の底から這い上がってきたようなかすれた声で言葉がかけられた。

――よ う、こ そ。

「なんだ、そういうことだったのね?」
 すっかり怯え切ったジルーシャは村人たちから、ここがどんな場所であるか聞いたのだった。申し訳なさそうなゾフィーにもうっ、と口をとがらせたが、この騒動がホンモノではなかったというだけでジルーシャにとっては大勝利である。
(よかったわ、ほんとうに……)
 ちょっと不気味なだけのハロウィンパーティーだ。ジルの恰好は物珍しいものらしく、ひそひそと話していた精霊たちがあちこちから似たような布を持ってきては真似をしようとしている。もともとの服も珍しいらしく、装飾や編み目を熱心に学ぶ女性たちもいた。ならばと貸し出してやって、いっそ仮装してみることにした。お手本にもなるようであるし……。
……慣れてみれば、この温泉というのはちゃんとしたものだった。芯からほかほかとあったまるし、程よい湯加減だ。
「寿命が縮むかと思ったわ……あ、このスープおいし♪」
 ふわふわと飛んできたもともとの服も、もう理由がわかっているなら怖くはない。お礼を兼ねてか、詫びを兼ねてか、ちゃんと洗濯された上に守りの結び目がついている。
 怖がらない様子に、布を被っただけの気配はわずかに気落ちした様子を見せた。おっかないのはノーセンキューだが、ちょっと気の毒だ。
「精霊達の頼みなら力になってあげたいけれど……そうねぇ……」
 ジルはうーんと考えてみるのだった。
「例えば、急に耳元で笑い声が聞こえたらびっくりすrひゃぁぁッ!? アタシで試すんじゃないの!!」
 ぼわあ、と広がっていった驚きは村全体に輪のように広がっていく。これこそがトレンドだ、と、納得した様子なのである。
 すrひゃぁぁッ!?、すrひゃぁぁッ!?、声にならない悲鳴をまねされてよいのだか、悪いのだか……。
「……アタシの悲鳴にびっくりした?
喜んでいいのかしら……だって本当に怖かったんだもの!」

 ホロホロの夜は更けていった。
 おいしいものでたくさん腹を満たして。新しい出会いに口づけるように微笑んで。ゾフィーがエプロンにたくさんの花びらをすくって、ジルーシャにふりかける。
「あら、甘い。これ、砂糖でできているわね?」
 新鮮な驚きの代価はたくさんのお菓子。
 ホロホロの集落にやってきたよき友人のために、最終便のカボチャの馬車が出発することとなっている。いくらもう種明かしをしたからといっても、一人で送り出すのはさすがに、悪いとおもったのだ。
 カボチャの馬車は、道をこぐたびブキミにぎっこぎこと揺れ、今にも壊れそうな悲鳴を上げながらも、ガタガタ揺れてジルの帰りを送り出す。味のある曲がりくねった枝ぶりの木も、血の池地獄みたいな温泉も。一度慣れてしまえば懐かしい友のように思えるだろう。
 新たな香りが、ジルの脳裏に刻まれた。
 あはははは、ははははは、と、耳元で笑い声がするたび、ジルはだあれ、と聞いてやった。ホロホロの精霊たちは、口々にお化けだとか恐ろしい狼だとか、魔物だとか名乗りを上げて、それからこらえきれずに笑いだしてしまう。
 怖いものはなあに。
 首のない鶏だとか、血生臭いような議論のほかにも、お寝坊。夜更かし、さまざまある。
 それから口々に精霊たちは議論する。
 こんどは、快活な笑い声だった。
「それじゃあきっと、怖くないわよ? もっとおどろおどろしく……でも、このくらいがちょうどいいのかもね?」
 とんとんと肩を叩く気配に、ジルは微笑んで振り返った。
「もうっ、驚かすのが上手ね。え、今のは……違う? イヤアアアアーーーーーッ!」
 振り返ってみればもう村はなく、後には廃墟が広がるばかり……ではあったけれども、それが別れだとか、怪談話ではないとはもうわかっているから、ジルはまたね、と言うことができる。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

ジルーシャ・グレイ(p3p002246)[重傷]
ベルディグリの傍ら

あとがき

大変お待たせいたしました。
トリックオアトリート!

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