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シナリオ詳細

<竜想エリタージュ>お前を消す方法

完了

参加者 : 6 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●消されてたまるか
 テレレッテレッテレッテレッッテーテーッテー
『僕の名前はベークシードリーム(日本語で鯛焼き)。ひょんなことから竜宮城を助けることになった僕らはダガヌチに取り憑かれた竜宮イルカに遭遇した。人を助けたい欲望を暴走させたダガヌチイルカによって僕の竜宮イルカはしつこく僕の視界に検索ボックスを表示させ初めて大ピンチ。ボックスは邪魔だけどイルカまでは消したくない見た目は鯛焼き頭脳はオトナ(意味深)名探偵ベーク!』
 (OPソングと共にベークのパラパラダンスをお楽しみください)(二年六ヶ月ぶり二度目)

 冒頭のベークがパラパラ踊りながら全部説明しちゃったのでぶっちゃけこれ以上説明することはないんだけど、折角だからこれ見て。
『何について調べますか?』
『何について調べますか?』
『何について調べますか?』
『何について調べますか?』
『何について調べますか?』
『何について調べますか?』
『何について調べますか?』
『何について調べますか?』
 目の前に消しても消してもずっと出続けるすげー邪魔な検索ボックス。試しに真っ当な質問を入力してもその辺に書いてあることしか表示してくれないという不親切なソレが、手に入れたばかりの竜宮イルカからポンッポン出るのだ。
「う、うわー! 消してください! これ消してください! 消す方法ないんですか? あっそうだ――」
 イルカに跨がっていたベークは慌てて検索ボックスにワードパッド越しに文字を入力し始める。
 多分慌ててたんだろう。
 検索ボックスにはこう入力された。

『お前を消す方法』

 流れでつい検索ボタンをタップすると、竜宮イルカはベークのほうをチラッと見た。
 そして、ウィンドウにぴえんな顔文字と共にこう表示された。
『ボクを殺すと消えるよ……』
「け、消しませんし殺しませんよ!」
『あと、恥ずかしいエピソードを一個告白するたびに消えるよ』
「なんですかその仕様!」
 ダガヌチは倒したいけど竜宮イルカまでは殺したくない。こうなったら恥ずかしいエピソードを一個か二個くらい吐き出してでも竜宮イルカを助けるしかない見た目はたい焼き頭脳は大人その名は名探偵ベーク(エコー)!
 テレレッテレッテレッテレッッテーテーッテー

GMコメント

 ギュゥーン、ドッ(扉が閉まるアイキャッチ)

 皆さんごきげんよう。恥ずかしいエピソード、溜まってますか?
 この依頼はダガヌチ討伐という名目のもとに恥ずかしいエピソードを告白する自分語りシナリオです。だから敵のスペックとか説明しないよ。

・がいよー
 皆さんの目の前にはクソほど検索ボックスが大量に出てきちゃって戦闘どころではありません。(ガタッ)アッ目が見えなくても敵が殺せる凄腕スナイパーや達人剣客の皆さんご着席ください!今日はそういうんじゃないんで!そういうんじゃないんで!(スッ)
 検索ボックスを消す方法は(実質)ただひとつ。あなたの恥ずかしいエピソードをボックスに書き込むのです。幸い他の人達はボックスに囲まれて他の人のエピソードとか見てる余裕ないと思うんで、ヒミツは守られると思うんで、ハイ。
 あと舞台は多分海底だと思いますハイ。
 消したらその気持ちを発散するかのようにダガヌチイルカをぶん殴りましょう。
 大丈夫、倒したらダガヌチだけ抜けてキレイな竜宮イルカが戻ってくるから。今回はそういう回だから。
 それでは皆さん、はりきってどうぞ!

※あとベークさんはこの機会にこの竜宮イルカに名前をつけてあげてください。さもなくばカイルかクソイルカのどっちかになります。

----用語説明----

●特殊ルール『竜宮の波紋・改』
 この海域では乙姫メーア・ディーネ―の力をうけ、PCは戦闘力を向上させることができ、水中では呼吸が可能になります。水中行動スキルを持っている場合更に有利になります。
 竜宮城の聖防具に近い水着姿にのみ適用していましたが、竜宮幣が一定数集まったことでどんな服装でも加護を得ることができるようになりました。

●特殊ドロップ『竜宮幣』
 当シナリオでは参加者全員にアイテム『竜宮幣』がドロップします。
 竜宮幣を使用すると当シリーズ内で使える携行品アイテムと交換できます。
 https://rev1.reversion.jp/page/dragtip_yasasigyaru

●シレンツィオ・リゾート
 かつて絶望の青と呼ばれた海域において、決戦の場となった島です。
 現在は豊穣・海洋の貿易拠点として急速に発展し、半ばリゾート地の姿を見せています。
 多くの海洋・豊穣の富裕層や商人がバカンスに利用しています。また、二国の貿易に強くかかわる鉄帝国人や、幻想の裕福な貴族なども、様々な思惑でこの地に姿を現すことがあります。
 住民同士のささやかなトラブルこそあれど、大きな事件は発生しておらず、平和なリゾート地として、今は多くの金を生み出す重要都市となっています。
 https://rev1.reversion.jp/page/sirenzio

  • <竜想エリタージュ>お前を消す方法完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2022年09月18日 22時15分
  • 参加人数6/6人
  • 相談6日
  • 参加費100RC

参加者 : 6 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(6人)

ベーク・シー・ドリーム(p3p000209)
防戦巧者
Tricky・Stars(p3p004734)
二人一役
冬越 弾正(p3p007105)
終音
アッシュ・ウィンター・チャイルド(p3p007834)
Le Chasseur.
フーガ・リリオ(p3p010595)
君を護る黄金百合
雑賀 千代(p3p010694)
立派な姫騎士

リプレイ

●お前を消す方法!?
「恥ずかしいエピソードってどんなのですか……!?」
 『不屈の障壁』ベーク・シー・ドリーム(p3p000209)は窮地に立たされていた。
 魔種にタイマン挑まれた時もリヴァイアサンに光線はかれた時も艦隊率いて先頭に立った時もなかった未曾有の危機。それは……。
 突如として恥ずかしいエピソードを求められることである。
「頑張ってコルタナさん! 自力でこのウィンドウ消せませんか?」
「キュウウ……」
 コルタナ(名前がついたらしい)が苦しげに唸ると、さっきの検索ウィンドウが更に三つ出現して視界を埋めた。
「だ、だめだ……何か入力しなくちゃ」
 ベークはうーんうーんと唸ったあと、検索窓に入力を始めた。
 『師匠をお母さんと呼んだことがある』
「そういえば……師匠、僕の育ての親のクラゲなんですけど。その人のことを、お母さんと呼んでしまったことがあります。これは一般的にはとても恥ずかしいエピソードに違いありませんね?」
 ピピーッと音がしてウィンドウが一つ消滅。この線だと察したベークは第二のワードを入力した。
『正体を偽っている敵を見抜けなかった』
「以前の話なんですけれど、一般人かのように振る舞う魔種の存在に気づけなかったんですよね。しかも、僕はそいつの特徴的なにおいを知っていたのに、です。いやぁ、普段防御役をやらされているのにこの体たらく、大変お恥ずかしい限りですねぇ……」
 ピッと点滅したあと、ウィンドウが消滅しない。それは恥ずかしくないでとコルタナにフォローされたような気がして、ベークはむむうと唸った。
『魔種に顔を覚えられた』
「顔を覚えられるほど魔種を取り逃がしたことがあります。戦士の恥ですね。魔種に限らず、人に仇為す奴らは倒さねばならないんですがね……」
 これでどうだ! と検索ボタンをタップするベーク。ぴぴーっという音が……

●『二人一役』Tricky・Stars(p3p004734)のはずかしエピソード
「アイツ(稔)はそもそも『恥ずかしい経験』とかないの。なんかもう、そういうやつだから。『俺は美しい。故に、恥じるところは一つもない』とかいうから」
 イルカの上にあぐらをかいて、Tricky Stars虚サイドは顎に手を当てて唸っていた。
「ってことはやっぱ、俺の話だよなあ……」
 虚は文字入力パッドに手を伸ばし、これまでのことを回想してみた。

 ――混沌に召喚されて数年、恥の多い人生でした。(ここからモノローグね)
 混沌に来たばかりの頃、俺は異世界人の俺は合コンに積極的に参加したり街中でナンパしまくっていた。
 だって、異世界召喚されたらモテるって昔読んだ小説に書いてあったから。
 ところが……。
 披露した一発芸全スベる!
 酒呑みすぎて撃沈する!
 モテるどころかドン引きされて女の子達には『必死すぎてダサい』って笑われる始末!
 
「俺は……絶望した!」
 ドンとウィンドウを殴りつける虚。その目には涙すら滲んでいた。
 思い切って自分を変えようと異世界デビュー感覚でナンパしららドすべりした男の気持ちがわかるか!? わかるかあ!?
「これはもうイレギュラーズとして大活躍することで挽回するしかねぇと思って、宿屋で俺の考えた最強の必殺技練習していた……していたら……ぐおおおおおお!」
 フォーム内の文字が「っっっっっっっっっっt」と伸びていく。
「後ろから、気まずそうに……『大丈夫ですか?』って……声、かけられたんだよ……」
 ふぐうと歯を食いしばって苦しみに耐える虚。
 もうこうなりゃ自棄だとばかりに恥ずかしいエピソードを打ち込みまくる。
「服を表裏逆で着たまま依頼に行った! 花の騎士さんにめちゃくちゃ格好つけた手紙送ったら物凄く丁寧なお返事貰っちゃって、その返信に半年以上悩んで……ぐ、ぐううおおおおおおお! なんでさっきから俺達だけダメージ受けてんだよズルイだろ!」
 苦悩にねじ切れんばかりの男、虚。ピピーッという音が、彼の耳に聞こえた。

●『残秋』冬越 弾正(p3p007105)のはずかしエピソード
「こんな事もあろうかと過酷耐性(弱)を付けてきた。これでメンタルがやられても多少は…なに、そういう耐性がつくスキルではない?」
 虚空から流れる謎メッセージを二度見して、『残秋』冬越 弾正(p3p007105)は早くもこめかみを押さえた。
 深呼吸を、二回。
「精霊種だってこの歳にもなれば、若い頃にやんちゃした時の黒歴史が積み上げられるものだ。青い頃の話だと思って昔話を割り切って話せば大したダメージはないだろう。多分」
 そして、意を決して入力パッドに手を伸ばす。

「先日、竜宮城のホストクラブを手伝ったのだがな。制服がバニーだったんだ。
 ただ、仕事を請け負うからには全うせねばと思って。当日ちゃんとホストらしく働けるよう、源氏名の武士になぞらえてキャッチコピーまで考えたんだぞ。当時の決め台詞……聞くか?」
 弾正はうさ耳をぺこんと頭に装着すると、咳払いをひとつした。
「俺という一騎当千が心の城門をブチ開ける(キメ声)」
「俺クラスになると城攻めに行くっていうか、城から俺のところに来る(浅瀬声)」
 決めポーズつきで言ってから、数秒。
 弾正は両手で顔を覆った。
「念入りにキャラ作りしたのに!現場じゃ補佐役で全く言えなかったんだよこのフレーズ!俺ただの痛い人では!? あと『若い頃にやんちゃした』とか言ったがこれ最近の話じゃないか!」
 ごっほごほと咳き込んだ弾正は、もっと昔の話をすべくなにかないかと懐を探った……と、その時。
 ごろごろと同人誌とブルーレイボックスが墜ちた。
「こ、これは違うんだ!どうしても恥ずかしい話が思い浮かばなかった時に参考にしようと思っただけで、普段から持ち歩いているだけでは…ッ! とにかく見るな! 読むなーっ!!」
 羞恥の極みに達したその時、ピピーッという音と共にウィンドウが消え去った。
「よりによって今消えるなー!」

●『黄金の旋律』フーガ・リリオ(p3p010595)のはずかしエピソード
「ええと、消した方がいいのか消さない方がいいのかどっちか全く理解できねーんだが……あ、大丈夫大丈夫、殺さない。絶対殺さないからな。本当に殺すべき相手はダガヌチだってぐらいは理解してるぜ」
 すげえ心配そうに見てくるイルカさんをなだめつつ、フーガは顎に手をあてた。
「とにかく、恥ずかしいエピソードを言えば解決するのか?
 そいでもって、皆には見られないと。
 ……ならやってやろうじゃねえか!」
 こきこきと指を鳴らし、早速入力パッドに手をすべらせる。

「おいらの秘密基地で親友とキャンプすることになった。
 混沌世界で初めて出来た親友だけど…親友がおいらの秘密基地にやってきたの、驚いたのと同時に非常に嬉しかった。
 焚き火を見てのんびりするのも悪くねえけど、お泊まりと言ったら怪談話だよなってことで、親友と怪談話することになった」
 ということでここからは情景を想像しながらご覧頂きたい。
「その親友はとにかく怖い話がすごく詳しいから、おいらみたいな平凡な話には全く動じないで……逆にそれ以上に怖い話をしたんだ。
 ここから、おいら途中から意識が曖昧なんだけど……親友の怖い話を聞いた後、暗闇の中で突然大きな物音を立てて……こう、パニックになってたの……悲鳴を上げながら蛙みたいに高く跳び上がり、速攻テントに逃げて、泣き喚いてたらしい……」
 翌朝、テントで寝袋にくるまってぷるぷる震えるフーガがいたそうだが、当時の事は人伝いにしか聞いていない。
「この先の記憶は曖昧だけど…色々とメチャクチャになってしまって朝まで全然眠れなかったのと…こう…親友が、最後まで付き添って背中を撫でてくれてたことは……よく覚えてる、かも……へへ」
 恥ずかしいエピソードであると同時にちょっといい話だったのか、イルカがキュッと鳴くと同時にウィンドウが消滅した。

●『立派な姫騎士』雑賀 千代(p3p010694)のはずかしエピソード
「ぴえええん!何だか非常に画面の圧がすごいんですけど!?
 これって本当に竜宮イルカなんですか!?もっと別な邪悪なナニカに思えるんですけど!
 というか、これ『お前を消す方法』って書いても消えてくれない奴ですよね! でも恥ずかしい体験を書かないと消えないって悪意があると思うんです!」
 もー! といいながらウィンドウをばしばし叩く千代。それでも消えてはくれないので、仕方が無いので色々思い出しながら書くことに。
「でも恥ずかしい体験ですか……さ、最近色々と縛られたり囚われたりしてくっころ! みたいな体験が多い事でしょうか?
 でも最近それされると何だか気持ちよく…いえ、別にそんな事ありませんよ!
ああ!? ミサキちゃん!? いきなり何を??? 何故服を脱がして絡もうとしてるんですかー!?」
 イルカが何かを察したのかそれとも現在進行形で恥ずかしいことになってるせいなのか、ウィンドウがシュパッと消えた。
 そして――。

●『Le Chasseur.』アッシュ・ウィンター・チャイルド(p3p007834)のはずかしエピソード
「何故でしょう。
 元の世界でも似たようなものを見た気がします。
 やたらとお節介なAIが延々と質問を要求してくる、あの執拗さ。
 いま思い返せば……あれは……ストレス……」
 はるか遠くの虚空を見つめるアッシュ。しかしそれを消し去るチャンスがきたと思えば、ある意味良い経験であるのかもしれない。
 アッシュはキラーンと目を光らせ、すごい速さで入力パッドに指を走らせる。

「オレンジペコー、という紅茶があるのはご存じかと思います。
 此のオレンジペコーは、名前からしてオレンジを想起させ、茶葉が柑橘類に関係あるかのように思わせてくるのですが……。
 実は…オレンジペコーにオレンジは…まるで関係がなかったのです…。
 オレンジペコーを買ったつもりで、オレンジの香りがするお茶を飲んだとしても、それは此方の勘違いを察した店員さんが選んでくれたものであって」
 ずるずると崩れ落ちるアッシュ。
「……うう……まさか、あ、あの笑顔は、わ、わたしの無知を嘲笑っ……て……」
 ヌンッとアッシュの額がいるかさんの頭部に直撃。ぺきゅうという声があがった。
「すみません、とりみだしました。兎も角。オレンジペコーにオレンジは…入っていないのです」
 すらりと抜き放つ銀色の剣。
 ハッと振り向くイルカさん。
「全てを語ったからには……此処で貴方をころしてわたしもしにます」
「キュー!」
 イルカさんが絶叫した。

 ウィンドウ消滅。その先にぐぱっと姿を現すダガヌチ。
 アッシュの剣は銀色の光を纏い斬撃を飛ばした。
 ダガヌチの腕を、その斬撃が切り裂いて行く。
「グガガ!」
「よりによって今消えるなー!」
 叫びを聞いて振り返る……と、同人誌やDVDを両手に抱えこっちを見てる弾正と目が合った。
「み、見なかったことにしてもらえないか!」
「…………」
 アッシュは前髪をしゅっと目の前に翳してみてませんのポーズをとった。
「感謝する!」
 弾正は『森閑爆波』を早速発動。浅瀬声の美麗なシャウトを魔術的に拡大させると、ダガヌチに爆ぜる衝撃として叩きつけた。
「あ! 解けたました!?」
 触手でぐねんぐねんになってる千代が現れ、ハッとした様子で攻撃を実行。
 『リコシェット・フルバースト』のシステムを走らせると、寄生触手生物『ミサキ』をものすごい速度でびゅんびゅん飛ばしてダガヌチを殴りまくった。
「あれ? みんな解放されたかんじか?」
 フーガが頭をかりかりとやりながら周りを見回す。
 ベークもTricky Starsもウィンドウの呪いから解放されたようだ。
「最後のあれは有効判定ってことでいいんですかね?」
 ベークは小首をかしげつつも、ダガヌチの次なる攻撃を防ぐべく突進を開始。
 暗黒の光線が放たれるが、ベークの類い希なる防御力で全て受けきって見せた。
「美しく生まれ恥ずべきことのない人生が約束された俺様には、無駄な呪いだった、な」
 Tricky Stars(稔サイド)が前髪をふぁさあっとかきあげイケメン粒子を散らした。
『てめー! 俺にばっか恥ずかしいエピソード語らせていいとこ持ってこうとするんじゃねー!』
「フッ、いいだろう。見せて貰おうか? そのモテモテ必殺技とやらを」
『くっ!!!!!!』
 Tricky Stars(虚サイド)は唇を噛み、そして構えた。
「もう怒ったこれでも喰らえ俺が考えた最強の超かっけーモテモテ必殺技!『Femme fatale』!!」
 炎を纏った拳がいつもより燃え上がり、ダガヌチの顔面(?)に炸裂。
 フーガはトドメとばかりにトランペットを構えると、終末を知らせる高らかな音楽でもって魔術を行使した。
 青の衝撃がダガヌチへと直撃。まるで海の波がさらっていくかのごとく、ダガヌチの力だけをそぎ落としてイルカさんを助け出したのだった。

「また魔種やダガヌチが現れたら、僕たちが倒します。けれど……」
 ベークは、遠い遠い空を見つめた。
「このパターンは、もうこりごりですね」

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 ――mission complete

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