PandoraPartyProject

シナリオ詳細

(うどんに)食うか、食われるか。

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング


 たった今、『貧乏籤』回言 世界(p3p007315)は屈強な男に羽交い締めにされている。
 どうしてこうなったのか説明させていただこう。

 たまには甘いもんじゃなくてしょっぱいものが食べたい。
 そう思った世界は、境界案内人たちに話を聴き漁り、そうしてこの世界に足を踏み入れることになった。
 美味しいうどんを作ることに魂を捧げた店主が、美味しいうどんを食べさせてくれる。そんな物語の世界に。
 けれど世界は失念していた。というより聞く耳を持たなかったのだ。
 数々の境界案内人達が口々に揃えて忠告をしようとした。
「あの世界は……」
「いや、やめといたほうがいい、忘れてくれ」
「おれは勧められないなあ……」
「っていうか、お前、甘いものを食う以外に思考があったのか?」 ←心当たりがあるとおもう
「おい、カナタ。それは私情だろ」
「まぁね。でもほんとに……こう、うーん。勧められない」
「でも殺されるわけじゃないんだろ?」
「それはそうだけど」
「なら平気だ。歴戦のイレギュラーズさまだぞ、俺だって」
 そんなことくらい解っている。
 けれどどうして伝えたものか。カナタがうんうんうなっているすきに世界はライブノベルへと飛び込んでいく!
「じゃ、あとは頼んだぞ」
「は? え、おま、ちょっと待て!!!!!!!」
 こうして静止を聞くことなく突っ込んでいった世界は。

「は……?」

 屈強な男に羽交い締めにされているというわけだったのだ。


「…………とりあえず世界のことはほっておいて、説明をしておくね」
 カナタはやれやれと首を横に振りながら説明を開始した。
「この世界はいわば食べ物が食べられる系の物語だったんだ。まぁ、うどんだね。
 で、そのうどんを食べることは出来るんだけど……」
 カナタが口籠る。
「店主が、少し変わっていてね」
 曰く。
 カレーうどん過激派なのだという。
「カレーうどんを頼まないと凄いこう、食べさせようとしてくるし……かといって、カレーうどんを素直に頼んでみろ、トぶぞ」
 トびません。
 意訳すると。想定の10倍くらいの量で出されるらしい。なんでや。
「それで。まぁ……店主とバトルみたいになるから、こう、ふらっといくには向かないんだよね……」
 そんな忠告も聞かずに世界は飛び込んでいった。もう自業自得なのである。
 どうしようもない、と溜め息をついたカナタは貴方の方をつかむと、そのやばめのライブノベルの前に立たせた。
「あいつ、回収してきて」
 じゃあね、と背を押したカナタ。
 あとで呪ってやろう。

NMコメント

 染です。そばかうどんならうどん派。
 きつねうどんととろろうどん過激派です。どうぞよろしくお願いします。

●依頼内容
 うどんを食べよう。

●うどん屋さん
 店主のいうことを聞いて大人しくカレーうどんを食べてもいいです。
 ただしそれは常人の10倍~↑の量を出されます。ふざけんな。
 カレーうどん以外をチョイスすると時には拳で、時には言葉で語りかけてきます。
 なんやねんこいつ。

●内容
 うどん屋さんの世界でカレーうどん以外のうどんを食べるだけ、となります。
 厳密には店主が滅茶苦茶カレーうどんを(時に言葉で、時に実力行使で)食べさせようとしてくるのでうまく躱しつつ頼んだうどんを完食してください。

 注文時、カレーうどんを注文した場合は素直に食べさせてもらえますが軽く10人前とか10倍量は出されます。当然お残しは許されません。
 カレーうどん以外の場合は注文前に店主がカレーうどんの素晴らしさを語って頼ませようとしたり、注文後にミニカレーうどんをセットで付けて来たり、なんならカレーうどんを投げつけてでも食わせてこようとしてきます。しかし何故か注文された品をカレーうどんとすり替える等の行為はしません。
 なおカレーうどんを食べるデメリットはありません。カレーうどんを大人しく食べた方が楽です。(食べないようにする理由を付けてもOKです)
 がんばれいれぎゅらーず。

●その他
 スタッフに屈強な褐色グラサンマッチョがめっちゃ居るので逃げられません。

 そんな日もあるよね染太郎。へけっ。
 以上となります。頑張れ。

  • (うどんに)食うか、食われるか。完了
  • NM名
  • 種別リクエスト(LN)
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2022年09月04日 22時15分
  • 参加人数4/4人
  • 相談6日
  • 参加費150RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

回言 世界(p3p007315)
隠者
※参加確定済み※
リュコス・L08・ウェルロフ(p3p008529)
うそつき
御子神・天狐(p3p009798)
鉄帝うどん品評会2022『金賞』受賞
シャールカーニ・レーカ(p3p010392)
緋夜の魔竜

リプレイ

●チャレンジャー:『緋夜の魔竜』シャールカーニ・レーカ(p3p010392)
 仏頂面で現れたシャールカーニ。ややうどんにはこだわりがあるようで、カレーうどんを問答無用でうつわにぶちこもうとした店主を静止する。
「悪いが、カレーうどんという気分ではなくてね」
 あっ店主聞いてない。聞く気がない。あかんやつやこれ。
 思わず身を乗り出して静止したシャールカーニ。身体を張ることになるのか。
「……こほん。うどんといえば出汁、出汁は薄味の関西風と相場が決まっているだろう。カレーなんて味の濃いものを入れてしまえば、出汁の風味が壊れてしまう」
 見た目は美味しそうなんだけど。あとKANSAIってどこって思ったそこのあなた。再現性関西です。
 カレーうどんは出汁もうまく調和して独特の甘みがあるんだけれどもそれをしらない人にはシャールカーニのように恐怖すら覚えるに違いない。だって見た目えぐいんやもん。
 そんなシャールカーニのためらいを無視して食べてみろとポーズをとる店主。
「何? 試してみろだって? いや、それは……ちょっと、困るというか……ダメか?」
 何を隠そう今日のシャールカーニは白いシャツを身にまとっているのだ、カレーの汁なんて飛ぼうものならもうおしまいなのである。
 漂白剤でシャツをこする未来だけは回避しなくては。だけれども他のものの量もだめそう。なんかぶっ壊れてるでしょこれ。
「…………カレーうどんか」
 いいや、気にならないわけじゃあないんだけど。なんかこうちょっとダメな気がするんだ。だからちょっと今日は遠慮したいというか。でもそんなこと店主はお構いなし。まずひとくち食べてみたら? と云わんばかりに小さなお皿に盛って出してくれる。あっこれあかんやつ。
 けど悲しいかな、シャールカーニにはもう後戻りができないのであった。
 ファーストチャレンジャーシャールカーニ、カレーうどんに敗北。

●チャレンジャー:『貧乏籤』回言 世界(p3p007315)
「一体何故こんなことに……俺はただ昼飯になにか適当な麺類を見繕おうとしただけなのに……」
 何故も何もそれを貴方が望んだんだよ。というメタはさておいて、カレーうどんの香りはめちゃくちゃ良い感じ。こだわりを感じる。
「まあ気を取り直してさっさと飯を食ってここを出よう……その前に一つ言いたいんだが、うどん屋なのにスパイシーな臭いが凄いのはどうにかならないか?」
 よくみればカレーうどんの鍋の周りにめっっっっっちゃ香辛料の瓶ある。クミンってなんぞ。教えて詳しい人!
「うどんを食べる気が削がれるんだが。……いや、カレーうどんは気分じゃないから頼まないぞ。さてメニューは……」
 やたらとバリエーションが多く、説明文が長いカレーうどんだらけのメニューを確認してそっ閉じする。いやこれあかんわ工藤。なんか、こう。だいぶあかんわ。
「とりあえずきつねうどんで頼む」
「セットでカレーうどんはいかがかな、にいちゃん」
「いやカレーうどんはいらないから。セットで付けてもらっても困るというか、うどんにうどんのセットとか地獄か?」
 圧倒的炭水化物。もう誰にも助けられない。
 ここの店まずいのでは?と思って振り返ってる。あっなんか屈強なひとがおるやん。あかんわ。
「……ただでもいらないぞ。余計なモノは一切付けなくて結構だからな!!」
「そうか、わかったよ」
 うなだれた店主をよそにとりあえず流れてきたきつねうどん。普通にいいにおい。
(さて、なんか思った以上に普通のきつねうどんが出てきたな。てっきりカレーでも仕込むのかと思ったがそこはしっかりしてるみたいだ)
 けれど。それだけで済むのが与太ではない。そうだろう。
(問題は何故か片方の手にカレーうどんの器を握ってる店主だ。心なしか鋭い目つきでこちらを睨んでくるし、徐々に距離を縮めてきてるし)
 あと、一番の問題。
(カレーうどん食べろや!)
(って心の声が脳内に直接響いてくるんだが……)
 クソッ、こいつ俺の脳内に直接?!
「畜生、こうなったら昼食RTAだ! 奴が動き出す前にきつねうどんを食べ終えて勘定を済ませる。いくぞ!! うおおおおおおおおおおおお!!」
 その後無事咽てる姿が確認されたらしい。
 セカンドチャレンジャー世界、きつねうどんに敗北。

●チャレンジャー:『うそつき』リュコス・L08・ウェルロフ(p3p008529)
 煮るなり焼くなり好きにして良いって言われた。わかった(猛虎ムーブ)。
「カレーうどんがたくさん出るってそんなに悪いことなのかな? 別にカレーうどん食べたから失敗するなんてこともないし…お店の人がおすすめするから食べちゃおう!」
 こうして地獄への片道切符を握りしめたリュコス。もうだめだと思うの。
 けれど今日のリュコスには秘策がある。
(いっぱい食べるための『大喰らい』と『鉄の胃袋』! いつも食いしん坊だけど今回のぼくはいつも以上に食いしん坊モードなんだよ)
 なので余裕の構えで待つことが出来る。今日のリュコスは一味違うのだ。
「辛さはどのくらいかな…? あまり辛くないならとても助かるけど…お店の人、辛さのレベルはこっちでお願いして大丈夫?」
「おう、任せな。甘めにしてやるよ」
 眼の前でホイップクリームぶちこんでる気がしたけど多分幻覚。牛乳だよね。ねっ?
 とりあえず届いた何の変哲もないカレーうどん(※量以外)。
「じゃあカレーうどんいただきます! わーい、すごーい! おおいー! テーブルに入りきらなそー!」
 そんなにこにこしていうことじゃないんだよ。それが許されるのはステーキとオムライスだけだよ。
「他のは一人分だから一回の注文で十倍も出てきてすごいお得だね!」
 そうだね(そうだね)。
「あと、カレーうどん食べる時は「跳ね返り注意」って聞いたからこんなこともあろうかと汚れてもいいエプロン持ってきたよ! ぼくってばジュンビバンタンだね!」
 そうだね(そうだね)(ニ回目)。
「十倍もある十倍お得な十倍カレーうどんで……??? まさかこれは10×10×10=1000倍お得なことになってるのでは……???」
 でもね。量が多いとね。実はうどんって伸びちゃうんだ。麺類だから。知ってたかな?
「これはすごい…ぼくってば天才……??」
 そうだね(そうだね)(三回目)。
 美味しいのでもういいや。多分なんかこうあれ。なんかこう、なんかそんな感じの良い感じのパワーが作用するでしょう。おしまい!
「そういえばずるるるるる、なんでこんなにずるるるるる、カレーうどんが大好きなのか聞きたいね!」(※まともな答えが返ってくると微塵も疑っていない顔)
 めっちゃ啜るやん?
「カレーうどんが大好きなのはいいけど強引なのは嫌われると思うなぁ」
「カレーうどんは俺の命だからだ」
「そっか!」
 おおリュコスよ、それがまともな答えでいいのか。
 なんとか平らげたリュコス。けれど満腹感で動けずそのまま眠ってしまったのでした。
 え? 次の日? 朝からカレーうどんですけど??

●チャレンジャー:『鉄帝うどん品評会2022『金賞』受賞』御子神・天狐(p3p009798)
「うどんの本質は出汁、そして麺。この2つのシンプルな要素の質を如何に高められるか。そこから先の各種うどんは各方面の趣向に尖らせる狙撃銃よ」
 ゲン●ウポーズで既に案内されるまでもなく席についた天狐。この客、何か違う……!
「故に店主よ、わしは何も加えていない『出汁と麺のみの饂飩』を頼むぞ。あとオマケにミニカレーうどんもセットで」
「……この店はカレーうどん以外は出さん」
「店主に素の饂飩に自信が無いのか? 確かに、ナンにでもカレーは合う。インドの神秘が生み出した万物をカレー色に染め上げる香辛料の魔法とでも言おう」
 しかし。違うのだ。このライブノベルは与太。それからうどんはおいしい。そして天狐はうどんのプロ。
「じゃがな、饂飩はカレーが全てではない。主役はうどんなのだ」
「……ッ!!」
「麺を感じ、出汁を味わい、そこへトッピングするカレーとのハーモニー。神域へ至らんとする饂飩、その頂に立つ真の饂飩であればあらゆるトッピングとの調和が味の黄金律を生み出すじゃろうて」
 ぎりぎりと歯を食いしばった店主。
 ここだけちょっと作画違うよね? 大丈夫?
 そんな書き手の心配を他所に天狐と店主は戦っていた。己の信じるうどんと」
「自らの饂飩を信じるなら、恐れずかかってくるがいい」
「……ああ」
 ぐつぐつとうどんを茹でだした店主。
「なんなら厨房借りてわしも饂飩を茹でてみるかえ? 異なる道を歩んだ麺職人同士、新たな発見や再確認すべき部分が見つかるやもしれんのう」
「あ、ああ。こっちへこい」
 手招かれ厨房の一室を貸してもらえることになった天狐。どうしてこうなった?
 かくして茹で上がったうどん。なんともこざっぱり、普通の量でカレーのカの字もない。これこそうどんである。
「あぁ、それともうひとつ――」
 天狐はふらりと立ち上がる。

「物 量 で 攻 め る の は 良 く な い ぞ !」

 ごもっともである。
「料理人なら食料ロスにも気を配らんか! 食いきれなかった物の中にどれだけの生産者達の苦労が詰まっておるか! 真の料理人ならば!相手の許容量を見極める鑑識眼を鍛えよ!」
「……すまんなぁ。飢えた頃を思い出して、つい出しちまったんだ」
「だが食事で人を苦しめてはいかんじゃろうて」
「……??? この量が普通じゃないのか?」
「………………まぁそんな日もあるじゃろう。わしはこのサイズでいい」
「そうかい……」

 同じ饂飩道を歩む者として、饂飩残ったり虹になったりするのは悲しいからのぅ――
 口の中にひろがるあたたかいうどんとその出汁の味わい。じんわりと内側にしみていく。これこそがうどんだ。
 かくしてなんとか平和に終わったのでした。

成否

成功

状態異常

なし

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