シナリオ詳細
見て! 廃墟遊園地に( ‘ᾥ’ )がいるよ! 可愛いね!
オープニング
●
――再現性東京の一角に、廃墟となった遊園地がある。
かつては賑やかな場所だったのだろう。あちらこちらに残っているは幾重も利用された跡。
だが。最早ソレらは只の過去として刻まれているのみ。
今や人影など一つもなく。閑散たる場が――残っているのみ、だ。
故にだろうか。此処は今では『幽霊』が出るとされる……言うなれば心霊スポットとして有名になっており。稀に、そういった度胸試しで訪れる者がちらほらと、いた。
「はぁ、はぁ、はぁ! うわああああ助けてくれえええ!!」
しかし、逃げている。
懐中電灯片手に訪れた男は一目散に。その顔は恐怖に歪んでおり――
「あっ!」
刹那、転げた。
急ぎ過ぎて足がもつれたか。懐中電灯も落としてしまい、そして。
「う」
見た。光指す先に『奴』がいたのを。
否。『奴ら』が――いたのを。
「うわああああああ――!!」
轟く悲鳴。しかしそれもやがて何かにかき消される様に小さくなる……
誰も近寄らぬ廃墟遊園地。
そこには入園して来た者をじっ、と眺め追い詰めてくる――
( ‘ᾥ’ )が大量に蔓延していたとか。
●
「はっ?」
「だーかーらー! ( ‘ᾥ’ )が出る遊園地があるんだって! 行ってみよーよー!」
「いやその……えっ?」
ある日。零・K・メルヴィル(p3p000277)はリコリス・ウォルハント・ローア(p3p009236)に付きまとわれていた。こら! 零君に迷惑をかけないの! 大人しくしないとまた予防注射に連れてくよ!
「( ‘ᾥ’ )って前にも遭遇したことがある……アレ?」
「アレだけどアレじゃないらしいよ。なんでもねー今度は人間? みたいな体を持ってて、身長1m~3mぐらいの個体として現れるんだって! 不思議だね!」
不思議って言うか怖くない!!?
まぁ話を纏めると――なんでも再現性東京にある廃墟遊園地に( ‘ᾥ’ )が現れるらしいのだ。だが連中は何故か昼には一体どこに姿を隠しているのか現れず……夜に訪れると、どこからともなく人々を囲むという話がある。
そもそもその遊園地。昔は賑わっていたらしいのだが――『ある男』が訪れた後ぐらいから( ‘ᾥ’ )がマスコット面して紛れ込み始めて、やがて遊園地の全てに浸食していった事が潰れた原因と言う噂もあるぐらいだ。いずれにせよ( ‘ᾥ’ )が出るのは間違いないのだろう。
興味があるのか、それとも何か別の理由があるのか。
分からないが、リコリスは零の服の端に噛みついて逃がさない――わぁ!
そんなこんなで色々あった末に、噂の廃墟遊園地へと訪れてみるイレギュラーズ達。
時刻は間もなく夜。月明かりもなく懐中電灯が無ければ見えづらい視界だ……が。
このような日にこそ( ‘ᾥ’ )が出ると聞いたら仕方ない――
真偽の程を確かめるべく施設内をイレギュラーズ達は巡り始める。
さすれば、動かないメリーゴーランド。止まったままの観覧車。錆が目立ち始めているジェットコースター。手入れされていないが故に完全なる廃墟と化している、テーマパークの数々が彼らを出迎えるものだ。
そして。如何にも『出そう』なお化け屋敷……であろうか。んっ? なんか『お化け』の所が掠れててよく見えないな。
まぁいいか。とにかくそのように見える建物に入れば――
「ホントに出るのか? ( ‘ᾥ’ )が……」
「らしいよ。どこに潜んでるか分からないからね、最大限警戒しておいて――うわ!?」
瞬間。周囲を警戒していた零、の一歩先を往く形でリコリスが歩いていれば。
『何か』にぶつかった。
イテテ。と、尻もち付きながらも光を翳せ、ば。
『――――( ‘ᾥ’ )――――』
いた。等身大の……( ‘ᾥ’ )だ――!! うわああああこっちをじっ、と眺めてる!
嘘でしょさっきまで気配はなかったのに一体どこに……
「――! ま、まずいぞ! なんか後ろの方からも来てるんだが!!?
な、なんだ!? 何かヤバそうな雰囲気だぞ……! に、逃げろ囲まれるぞ!!」
同時。零が気付いた――! ( ‘ᾥ’ )が此方を取り囲む様に、じっと眺めている!
なんだなんだにじり寄ってくるな! わ、わ、わぁ~!!
命の危機を感じた。捕まったらなんかヤバいと本能が警告を発してる。
同時。外の様子がおかしい……んっ!? なんで観覧車やジェットコースターが動き始めているんだ!? で、電気は一体どこから!?
――逃げろ。
逃げるのだ。( ‘ᾥ’ )に捕まらない様に。もしも捕まれば……
『あ! そういえば零君、知ってる!? こういう噂もあるんだよ!
あのね! 追いかけてくる( ‘ᾥ’ )に捕まっちゃうとね――』
――自分も( ‘ᾥ’ )になっちゃうんだって!
なんかそんな感じの事を、リコリスが言っていた――気がするから!
( ‘ᾥ’ )
- 見て! 廃墟遊園地に( ‘ᾥ’ )がいるよ! 可愛いね!完了
- GM名茶零四
- 種別リクエスト
- 難易度-
- 冒険終了日時2022年07月31日 23時40分
- 参加人数8/8人
- 相談8日
- 参加費150RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●ご覧ください、参加者は既にほとんど( ‘ᾥ’ )です。あ~あ。
「メイですっ! はじめてのおしごとにきました! 一生懸命がんばりま……
ふぇぇ??? ぴゃあああああああ!?
( ‘ᾥ’ )が! ( ‘ᾥ’ )がああああ!! ぴょええええ!!」
『ひだまりのまもりびと』メイ(p3p010703)は恐怖に震えていた。
なんでかって? これが初仕事なのに――( ‘ᾥ’ )が追いかけてくるからですううう! わああああ! たすけてクラリーチェねーさまぁー! ねーさまああああ!!
「はっ! ダメダメ……! クラリーチェねーさまの分まで頑張るって決めたんだから、こんなので驚いちゃ……!! メイは出来る! 出来るのです! 逃げられるきっとぜったい」
「その意気ですぞメイさん!! 決して諦めず出口を目指せばやがて……えっ!!?!? あれ!?? どうして施設のあちこちが動いて!!? ここさっきまでは廃墟だったでありますよね?!? これが( ‘ᾥ’ )の大宇宙神秘的力でありますか!!?」
ていうか( ‘ᾥ’ )って何でありますか――!!? メイと共に逃げる姿勢を見せる『宇宙の保安官』ムサシ・セルブライト(p3p010126)だが彼の脳髄も最早混乱の最高潮極まっていた。だって知らないであります。宇宙にもこんな生命体いなかった筈でありますよ!!?
「なぁ? そもそも( ‘ᾥ’ )ってなんなんじゃ……?
あんな生物……生、物? 存在していいのじゃろうか??
わしには何も分からんのじゃが? 支佐、おぬしは知っておるのか?」
「さて――正に面妖して奇々怪々。
とりあえず、この敵との内通が疑われる犬っころは如何しましょうかの?」
「はなせー! ボクは無実だー! ボクはただ、みんなと一緒に遊びたかっただけで……!」
広がる困惑は『白蛇』神倉 五十琴姫(p3p009466)の心理にも。全く訳が分からぬ環境……いや異世界……? に放り込まれ、視線を知古の『黒蛇』物部 支佐手(p3p009422)へと向ければ――其処には口元に骨を咥え、縛られた『( ‘ᾥ’ )』リコリス・ウォルハント・ローア(p3p009236)がいた。いぬころ……何をしとるんじゃ……その骨美味いか……?
「わしはこのまま置いて行っても構いませんが。多分、この犬っころは敵と繋がっておりますが故……囮にした上で我々は逃げ道を探るのがええでしょう」
「あー! ひーどいんだひどいんだ! ふん! いいもんね、こんな縄なんてすぐに抜け出して遊園地を愉しんでみせるもん! ――あぁ、あと気を付けてね? ここにいる変な生き物にもしも捕まっちゃうと……」
( ‘ᾥ’ )
こ ん な 顔 に さ れ ち ゃ う か も し れ な い よ ?
( ‘ᾥ’ )
ぎゃー!! リコリスの顔が( ‘ᾥ’ )に――!! なんだいつもの事か。逆に( ‘ᾥ’ )じゃない時の方が少なくない? ともあれリコリスを縛って転がし新しい骨も投げる支佐手。仕方なく縛られたリコリスをちょっとの間引き摺って行く五十琴姫。
「えぇいもういぬころ……何をしとるんじゃ……」
どこからどう逃げればいいのかと思案を重ねて……同時。
「遊園地の依頼もこれで三度目、( ‘ᾥ’ )は二度目。
つまり両方揃った今回の依頼は経験者という点においては私が一番ねぇ☆
ふふ! この( ‘ᾥ’ )のプロである私に付いてきなさい♪ 大丈夫、信じて☆」
「わぁ、ここが遊園地なのですね……わくわく((( ‘ᾥ’ ≡ ‘ᾥ’ )))してしまいますね」
「だめだここの面子、もう( ‘ᾥ’ )に染まり切ってるじゃねーか!」
迫りくる( ‘ᾥ’ )の大群から逃げている『災厄( ‘ᾥ’ )少女』フォウリー(p3p009811)に『( ‘ᾥ’ )』ニル(p3p009185)、そして『恋揺れる天華』零・K・メルヴィル(p3p000277)の姿もまた確認できた――けど零以外称号が汚染されている! もーだめだー!!
「大丈夫ですよ、零様――ニルは知っています。ニルはおぼえています。
ホイホイにかかっていた( ‘ᾥ’ )
イケメンがだいすきな( ‘ᾥ’ )
ジャムをたっぷりつけた( ‘ᾥ’ )
――( ‘ᾥ’ )はおいしいのでみなさま一緒にたべましょう!( ‘ᾥ’ )」
「だめだニルはもう手遅れだ! ていうかツッコミ役が不足してる!!」
じゅるり。
ニルはなんとなし( ‘ᾥ’ )の『おいしい』記憶を覚えながら――言を紡ぐのであった。
●₍₍⁽⁽┌( ‘ᾥ’ )┘₎₎⁾⁾
「わは~い遊園地だ~! ボク、あれもこれもぜーんぶ乗りたい!」
リコリスははしゃいでいた。なにせ遊園地だ。はしゃがぬ理由があろうか!
周囲は( ‘ᾥ’ )だらけ? そんなの問題じゃないよ! それよりアトラクションだ!
「あっ――! ジェットコースターだ! ほらほらねぇねぇこのジェットコースターとか写真も撮ってもらえるんだってさ!みんなで撮ってみようよ!」
「ははぁジェットコースター。
なるほど、遊具の顔も( ‘ᾥ’ )になっちょるんが気になりますが、ええでしょう。
琴、何をまごまごしとるんじゃ。早う乗れ、早う」
「『まあええでしょう』??? ホントに大丈夫なのかの支佐。ってぎゃー!! なんか此処にも( ‘ᾥ’ )がいっぱいおるんじゃが!! じゃが!! 分かった! 乗る! 乗るからちと待て! あああああシートベルトがまだなのじゃが!!!」
「あっ。ニルも乗りたいのです! ニルは、絵とか写真とかの形に残る思い出、とってもとってもうれしいです( ‘ᾥ’ ) だから、皆さんと一緒にのって、ぜったいぜったい( ‘ᾥ’ )をのこしたいのです」
「ニルちゃん、ニルちゃん。相変わらず言語の中に( ‘ᾥ’ )が侵食してるわよぉ」
かくしてリコリスの呼び声の下、ジェットコースターに集う面々。
リコリス、支佐手、五十琴姫、ニルにフォウリーに……ていうか全員いる!
「えへへ。こんな風に遊ぶの、夢だったの。うれしい!!
( ‘ᾥ’ )? いや今はちょっとその( ‘ᾥ’ )に関しては忘れるとして……
って早い速いはやい、ひゃあああああああああ!!」
「ぎゃあああああ! そもそもじぇっとこーすたーなるものが怖いではないかぁ!! なんじゃこの遊具ぅぅぅ! 高速で上り下りする事の何が遊具としての機能、ひぃぃぃぃぃ!! 支佐のばかものぉぉぉぉ!」
「いやあ、愉快愉快。斯様な琴の声が聞きたいが為に誘った甲斐がありましたわ」
前から皆並んで絶叫を楽しもうね! メイちゃんは皆と遊べて楽しそうですし、五十琴姫は鳴いてて面白いですし、そんな彼女を見て支佐手は笑顔だし皆ハッピーですね! じゃあ最後は八人の写真を撮るよ~せ~の!
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( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )
( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )
( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ ) ウワーッ!
( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )
( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ ) パシャッ
「……あれ? 今二人多くなかった? 気のせい?」
「いやあ、愉快愉快。ほれ、いつまでも半ベソかいとらんで起きぬか琴。
こんな状況でもなければもう一度乗っても……は、二人多い? そんなはずは」
「なぁ、わしちょっと( ‘ᾥ’ )顔になっておらんよな? 不安になってくるんじゃが……ん?乗ってる人が増えた? そんなわけないじゃろ。あの速度で走ってる物体に後から乗れるものか――っておるではないかー! ( ‘ᾥ’ )がー! 真後ろでピースしてるではないかー!」
刹那。リコリスと支佐手、そして五十琴姫が気付く。
そう。お分かり頂けただろうか……
ジェットコースターの写真に……十人分の影がある事を……!
然らば零は恐怖に震えるものであり。
「……なぁ此のジェットコースターの写真よ、なんで( ‘ᾥ’ )が後ろに居んの?そんな真後ろに生命の危機有ったの? 下手なホラーより怖くないか此奴!? こわ!! いるなら返事しろ!!!」
は( ‘ᾥ’ )い
「うわーやめろー! ほんとに返事するなって言うか真後ろぉ!?」
「やばいであります逃げるでありますよ! すぐ後ろに奴らはいたであります――!!」
「メイちゃん、初仕事なのねぇ――逸れない様にするのよぉ。
大丈夫。こういうのは( ‘ᾥ’ )の先輩である私に任せなさぁい☆」
「( ‘ᾥ’ )の先輩!? はわわ、クラリーチェねーさまのお仕事には、( ‘ᾥ’ )の経験が必要なんですね……!」
阿鼻叫喚。零にムサシ、そしてフォウリーにメイが逃げ惑う――
一方でニルは皆で撮った写真を、眼を輝かせながら見つめていて。
「はわ~……みなさま( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )と一緒のお写真なのです……
だいじに、だいじにしますね……( ‘ᾥ’ )」
……それは正気だったのか。それとも( ‘ᾥ’ )の意志も混じっていたのか。
分からないけれど――まぁニルちゃんが楽しそうだからOKです!( ‘ᾥ’ )
●三_(ゝ丶 ‘ᾥ’ )ノ
ムサシ・セルブライトはかつてない程に命の危機を感じていた。
はぁ、はぁ。ともかく脱出を優先しなければ……しかし。
「( ‘ᾥ’ )屋敷……( ‘ᾥ’ )屋敷???」
「ははぁ。なんだか不思議な屋敷もあるものですね……どんなお屋敷なんでしょうか?
……お化け屋敷なら怖いからイヤですけど」
彼は見た。遊園地の中に佇む――( ‘ᾥ’ )の屋敷を。
背後には皆の後ろをピッタリとついてくるメイもいながら……
些かの逡巡の後に、ムサシはこの屋敷にひとまず身を隠す事に決めた。
――そう。自分達は知りませんでした。
そうして入っていった( ‘ᾥ’ )屋敷にて起こる出来事を…
「おぉ、此処は薄暗くて隠れやすい場所が多いでありますな!
これならほとぼりが冷めるまで此処に隠れておくという事も……」
「うわーっ! チュロスを求めて後ろから大量の( ‘ᾥ’ )が付いてきた〜!
助けてーっ! 誰かーっ! あ、ムサシさんだ助けてええええええ!!」
「なんでありますかそのチュロスってええええ」
「えっ? このチュロス? さっき売店で買ったの!
この遊園地限定の( ‘ᾥ’ )味なんだって! おいしいよ!!」
まぁボロボロ落ちて食べにくいんだけどね! とは滅茶滅茶迷惑な乱入をしてきたリコリスの言である……あれ。食べかすの形が全部( ‘ᾥ’ )の様な……ともあれ最早( ‘ᾥ’ )屋敷も安全ではない……! 元から超危険地帯な気はするけれど。
「チェロスで敵連れてくるんじゃねぇリコリステメェ!! ていうかもうコイツ絶対スパイだろ! ( ‘ᾥ’ )のスパイだろ! 俺の天啓がそう告げてる! 間違いない、リコリスは( ‘ᾥ’ )だ――!」
「えぇい、言っとる側から( ‘ᾥ’ )を増やすでないわ!
ちゅうか、なんじゃその南蛮菓子! 後でわしにも寄越しんさいや!」
「え、蛇のおにーさんチュロス食べたいの? しょうながいなぁ、半分あげる!
大事に食べてね! あ、でも言い忘れたけど、それ持ってると( ‘ᾥ’ )が……」
「ぬわああああああそういうのは、もちっと早う言いんさい!!」
「いぬころ――! 後で覚えておくのじゃぞ――!!」
大混乱のあまり零はリコリスを指差しながら、彼女が裏切り者だと告げる――おかしい。その通りな気がする……珍しき菓子に支佐手の舌が唸るものだが、そのチュロスを狙って更なる( ‘ᾥ’ )が全力疾走――うわああああ。
「だ、だめであります! いつの間にか気づかないうちに( ‘ᾥ’ )に囲まれているであります!! 最早、このままでは全滅必至……こうなれば!」
「はわわわ。ムサシ様! いったいなにを――!」
大体リコリスの所為で大ピンチ。故にこそ此処で――ムサシが動いた。
ニルが心配する様に言を紡ぐ最中、しかしムサシは敵の前に立ちて。
「こうなったら、ここは自分に任せて先に行ってください! なぁに、こんな( ‘ᾥ’ )達なんてコンバットスーツの前には無力! 安全に弱そうな( ‘ᾥ’ )を倒して脱出して依頼を果たすでありますよ! それに自分は死ぬつもりはないであります! だってこの戦いが終わったら積んであるプラモデルを……」
「ああ、ムサシ――! 周りを見ろ、フラグ立ててる場合じゃねぇぞ――!!」
「えっ? 零殿、そんなに焦って一体なにを」
えっ思ったより早
( ‘ᾥ’ ) ( ‘ᾥ’ ) ( ‘ᾥ’ )
( ‘ᾥ’ ) 保安官 ( ‘ᾥ’ )
( ‘ᾥ’ ) ( ‘ᾥ’ ) ( ‘ᾥ’ )
ウワーッ
( ‘ᾥ’ ) ( ‘ᾥ’ ) ( ‘ᾥ’ )
( ‘ᾥ’ )保安官( ‘ᾥ’ )
( ‘ᾥ’ ) ( ‘ᾥ’ ) ( ‘ᾥ’ )
( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )
( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )
( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )( ‘ᾥ’ )
「ああっムサシちゃんが私たちを守る為に犠牲に!
なんて事! ムサシちゃんが……( ‘ᾥ’ )になっちゃったわ――!!
くぅ! 貴方の事は忘れないわぁ、ところで皆、後でスイパラ行きましょうねぇ!」
「さらば、保安官殿! おんしの事は忘れません!」
「うんうん! 黒蛇のおにーさんと白蛇のおねーさんのことは3日くらい忘れないからね……」
「なんじゃと……保安官殿……わしらの為に……その命を、賭したというのか……! くっ……! って待て、おい、いぬころ。何故わしらも忘れぬ候補に入れた??」
そんな保安官の尊い犠牲の間に、フォウリーは我先に脱出し、支佐手やリコリス、そして五十琴姫も続くものだ……最早人の形すら保っておらぬムサシに、ニルは敬礼する様にしながら。
「ムサシ様、ニルはしっています。
今のは――それはフラグっていうやつですよね!( ‘ᾥ’ )
おとこのこのあこがれ、と聞きました! ムサシ様、本懐だったと思います!」
またいつかお会いしましょうね――
そう述べながら、悪夢の屋敷。( ‘ᾥ’ )屋敷の窓をブチ破り、脱出するのであった。
●
その後もイレギュラーズ達は逃げ回った!
主にコーヒーカップとかメリーゴーランドとかにも乗って!
「ははぁ、面白いわ。ほら、お土産の人形もみんな( ‘ᾥ’ )になってるわねぇ……( ‘ᾥ’ )のキャップやお面もこれはこれで面白くはあるけどぉ。ハイ、メイちゃんもどーぞ。いざとなればこれで誤魔化せるかもねぇ☆」
「なるほど! こうやって隠れる技術もあるんですね……わー! 普通に追ってこられましたー!」
「あれー?☆ まぁいいわ。ホラホラ急ぐ急ぐ、捕まったら( ‘ᾥ’ )の仲間入りよぉ!」
とにかくフォウリーやメイは園内を巡っていた。……え、フォウリーは前は( ‘ᾥ’ )を振りまく悪者だったろって? 今回は違う気分だから全力で逃げるわぁ。それに。
「それがお( ‘ᾥ’ )様になったムサシちゃんとの約束だものぉ!」
見据える夜空。
なんとなし夜空の彼方に――( ‘ᾥ’ )で決めるムサシが浮かんだような、そうでないような。ともあれあちらこちらへと行き、さぁどこから脱出できるかと……あっ、観覧車もあります! あれにも乗りましょうか!
「ひぃ、ひぃ、だめだ、もう息が切れてきた……
ていうかなんで今回人型なの? 奇行種か何かか?
アレ絶対感染すると、もう助からねぇよな……」
そして零も逃走中。くそ! こんな所で捕まってたまるかよ!
「えぇい俺は家で嫁が待ってんだそこどけ( ‘ᾥ’ )ぅ!!!!
俺はなぁ!! 絶対負けねぇぞ!! うぉぉぉぉ道を切り開いてやる――!!
あ、だめだこれ数が多すぎて囲まれ、うわああああ――!! アニ――!!」
あぁ! 遂に零も捕まった!!
フラグを立てた者がどうなるかムサシの時に学んだろうに……!! が、ムサシを始まりとして次々にイレギュラーズ達が脱落していくか――リコリスの罠に引っかかった支佐手と五十琴姫にも危機が訪れていて……
「ぐあー! あの犬っころ、いつのまに南蛮菓子を服の内側に――!!」
「だめじゃー! 支佐、追いつかれるのじゃー! いやじゃー!
わしは( ‘ᾥ’ )には捕まりとうない! あのいぬころ覚えとくのじゃぞ――!!」
そう。先程のチュロスが仕込まれていたのである!
今頃きっとリコリスはどこかでほくそ笑んでいる事であろう……( ‘ᾥ’ )顔で。
あのWAN( ‘ᾥ’ )WAN……やはり( ‘ᾥ’ )の回し者だったのだ! タブン!
「ぴゃあ!? しまった、観覧車で夢中になってたら……入口の所に沢山( ‘ᾥ’ )が押しかけてます! フォウリーさん、これはちょっと色々と拙い気がするんですが、脱出ってどっからやるの!」
「フフフ。安心して頂戴メイちゃん……こういう時はね……飛んで逃げるのよぉ!!」
そして――メイとフォウリーは遂に最終手段へと移行する。
そう。奴らがどこまでも追いかけてきても……空までは追ってこれまい!
「じゃあね~( ‘ᾥ’ )~♪ ふふ、ふっふ~♪」
――そして実際、奴らは追ってこれない。
じっ、と空舞うフォウリー達を眺めているだけである。
『ああ、そういうのもあるんだね――( ‘ᾥ’ )』という表情と共に。
「……( ‘ᾥ’ )、ニルと一緒に来ますか?
一緒に帰っちゃだめですか? そうですか……」
そして。一方のニルは、なんとかかんとか無事に正規の出口へと辿り着いていた。
その傍らには( ‘ᾥ’ )がいる……だけど( ‘ᾥ’ )はそれ以上、ニルと一緒にはいかなかった。どうも……遊園地の外には出れない縛りでもあるらしい。( ‘ᾥ’ )はただじっ、とニルを見据えるに留めて……
「じゃあ、此処でバイバイなのです。またいつか、会いましょうね――」
故に。ニルは最後に手を振りながら別れるものだ。
……さすれば。どこか別れを惜しむ様に。
ニルに手を振りかえす――( ‘ᾥ’ )がいたとか。
……えっ!? ( ‘ᾥ’ )って手があるの!!?
ニルは貴重なのを見れて、とってもうきうきで帰路に付いたのでした♪₍₍◝( ‘ᾥ’ )◟⁾⁾♪
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
ありがとう( ‘ᾥ’ )ございました。
マタキテネ。
GMコメント
●依頼達成条件
生きて帰ってくる事だよ。ふふっ( ‘ᾥ’ )
遊園地からの脱出を目指して頑張りましょう!
●フィールド
再現性東京の一角にある廃墟となった遊園地です。時刻は夜。
元々は何か正式名称があった筈……なのですが。
調べても何故か『遊 ( ‘ᾥ’ ) 園地』としか出てきません。こわいよぉ。
元々は普通の遊園地だったそうですが、アトラクションなどに奇妙な存在……つまり( ‘ᾥ’ )が紛れ込み始めて、色々と怖がられたり、職員も( ‘ᾥ’ )とかになってしまった末に廃園になってしまったんだとか。ホントこわい。
動かないメリーゴーランド。
止まったままの観覧車。錆が目立ち始めているジェットコースター。
そして( ‘ᾥ’ )が沢山出てくる( ‘ᾥ’ )屋敷……
などなど、遊園地らしい施設で満たされています。
……そして不思議な事なのですが( ‘ᾥ’ )たちが出現し始めたら、なぜか各施設も動き始めました。どうして? 電気はどっから? まったく理由は分かりませんが、( ‘ᾥ’ )達はなんらかの施設を利用している間は、皆さんを追い詰めてきたりはしない様です。
追い詰められそうになったら、観覧車とかに乗ってやり過ごしてもいいかもしれませんね――! もしかしたらいつの間にか隣に( ‘ᾥ’ )がいたりするかもしれませんが。
とにかく。あちらこちらから( ‘ᾥ’ )が沸いて出てきます。
彼らに捕まらない様になんとか生き残ってください! 施設の外までは追いかけてこない様です!
……んっ、何か背後に気配を感じたようn( ‘ᾥ’ )
●エネ( ‘ᾥ’ )ミー×めっちゃいっぱい
大体身長1m~3mぐらいの( ‘ᾥ’ )です。
人間を見つけると、じっ……と眺めてきます。そんでもって段々と行き道を塞いできます。
気付いたら周囲を取り囲まれている事も……そして逃げれなくなった人間は悲鳴を轟かせた後――( ‘ᾥ’ )の仲間入りしてしまうという噂があります。
一説によると、彼らは元々遊園地で働いていた人間たちの成れの果てとか。
閉園時間を過ぎても遊園地に残っていると( ‘ᾥ’ )になってしまったのだとか。
或いはこの地には( ‘ᾥ’ )の呪いがあり( ‘ᾥ’ )と( ‘ᾥ’ )を( ‘ᾥ’ )すると( ‘ᾥ’ )になるとか。
『不定の男』とかいう練達に属するある人物が面白半分に何かしでかしたからとか。
まぁ彼らの根源には色んな噂があったりします!
とにかく怖いのが、攻撃してきたりはしない事です。
ただじっ、と見据えてきます。そしていつの間にか背後にも。
その瞳はまるで『おいでよ、( ‘ᾥ’ )の森へ――』と言っているかのようです。
●その他備考
現場の時刻は夜です。月明かりもないです。
皆さんは懐中電灯などの類は持っていて構いません(アクセサリーとして装備してなくて構いません)
……が。突然なんか電池が切れたりするかもしれません。ご了承ください。フフッ( ‘ᾥ’ )
●情報精度
このシナリオの情報精度は( ‘ᾥ’ )です。
想定外の事態は絶対に起こりません。だから安心してね( ‘ᾥ’ )
ねぇ。この( ‘ᾥ’ )を信じて? 信じられないの?( ‘ᾥ’ ) そんな酷い子には……( ‘ᾥ’ )フフッ
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