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シナリオ詳細

<潮騒のヴェンタータ>半魚人たちの棲み家

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング


 シレンツィオリゾートのローレット支部に集うイレギュラーズたちは、いつもよりリゾート感溢れる装いに、南国風のフレッシュジュースを手にしている者たちが多い。
 偶然居合わせた綾辻・愛奈(p3p010320)と劉・雨泽(p3n000218)の手にも果物がふんだんにあしらわれたジュースがあり、「今日の髪型も素敵だね。編み込みをしてからアップにしているのかな?」から始まった会話は先日の教会での仕事へと着地した。
「しかし、何故あのマーフォークは態々崖を登ったのでしょうか……?」
 首を傾げた愛奈に、雨泽は笑みを濃くする。よくぞ聞いてくれました、という顔だ。
「それはね、これのせいだよ」
 袖から何かを抜き取った雨泽の指には、コインらしきものが挟まれていた。このリゾート地で使われるコインでも、他国のコインでもない、知らないコイン。それを手品師のように指の背を渡らせて遊んでから、雨泽は「はい」と愛奈の手のひらに落とした。
「これは……?」
 じっくりと見てみても、やはり解らない。
「それは『竜宮幣(ドラグチップ)』と呼ばれるものだよ。
 あのマーフォークはね、棲み家としている場所からあの付近に流れ着き、それを探していたんだ」
 偶然マーフォークは、あの教会付近でそれを見つけたのだろう。そうして、教会で鐘が鳴らされると結婚式があることを知り、人が集まればまた落ちているかもしれない――人々のキラキラとした装いもそう思わせる一因であったのだろう――と、思ったのだ。
「これが噂の竜宮幣ですか。初めて見ます」

 ――竜宮幣。
 その話を齎したのは、深海の都――『竜宮城』なる場所からやってきた少女だった。
 開拓二周年を迎え、各国の威信をかけたクルーズツアーが始まろうとしていたこの時に、何故かダカヌ海域には未知なる怪物たち『深海魔(ディープ・テラーズ)』が出現し、各国はその驚異を取り払うことができなかった。
 原因も対抗策も解らぬ首脳陣に、深海から訪れた少女は告げた。
 竜宮城に伝わる神器『玉匣(たまくしげ)』をもってすれば、深海魔を追い払うことができる、と。
 ならばそれを使用して欲しい。そう願ったのだが、しかし現在、それは叶わない。玉匣は破壊され、その力が竜宮幣となって周辺の海底や一部の島へと散ってしまっていたのだ。
 再び玉匣を完成させて深海魔を追い払うことが少女の願い。
 そしてそれは各国代表者たちの願いでもあった。
 こうして各国代表者たちはイレギュラーズたちに竜宮幣の回収を依頼した。
 ――されど、ここはリゾート地。困った事態とは言え遊び心は必要であるし、祭りのようになればこの地は賑わう。
 各国はマニフェストを掲げ、どの国が一番集められるかを競いあうのだった。

「『棲み家』とお話をされていましたし、『調べもついた』ということですね?」
「話が早くて助かるよ。また次のが来ても困るから、君たちには彼等の棲み家を潰してきてほしい」
 場所は、『静寂の青』にいくつもある無人島のひとつ。
 小型船で行くことが可能だ。
「それに――彼等が集めた竜宮幣もあるようなんだ」
 竜宮の女王は竜宮幣の場所をなんとなく感知することができる。雨泽が先にそこを調べたために、マーフォークの棲み家だと判明したのだそうだ。
 無人島に向かいマーフォークを倒し、そして家探しをして竜宮幣を回収。「先日の感じから然程強くはないし、君たちには簡単な仕事かな」なんて、雨泽が笑う。
 それじゃあよろしくね――と、しめようとしたところで、何かを思い出したかのように「あ、」と口を開いて。
「海だから、水着がいいと思うよ」
 装備が重いと海に落ちたら大変だし、濡れてしまうのも困るから。
 それから、加護もあるとかないとか?
 乙姫様ってすごいよねぇと笑った雨泽は、水先案内はするからねと垂れ布を揺らすのだった。

GMコメント

 海からごきげんよう、壱花です。
 夏です! 海です! 半魚人です!

●目的
 『深怪魔』マーフォークを倒す

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

●フィールド
 『静寂の青』にいくつもある無人島のひとつが今回の舞台です。無人島には船で向かいます。『小型船持ってる! 持っていきたい!』という人がいなければ雨泽が手配して皆さんを島まで連れていきます。船番もします。
 島は切り立った崖のように高くなっており、浜辺はありません。切れ目のような洞窟がポッカリと口を開けていますので、そこが出入り口です。中は薄暗くジメジメとしており、生臭いです。下水道の洞窟バージョンみたいな作りをしています。
 進んでいくとマーフォークたちの居住スペースなのか、複数体のマーフォークたちが居ます。ウロウロしていたり、転がったりしています。主食は生魚な原始的な生活を送っているようです。 
 また、音の出る(モーター等がついた)小型船は侵入前に気付かれている可能性が高いです。その場合は出入り口へと向かって走ってきて遭遇します。

 倒したらマーフォークたちの棲み家の調査をしましょう。
 マーフォークたちは『竜宮の波紋』を集めているので、どこかにあるはずです。

●『深怪魔』マーフォーク×10体
 魚に手足が生えたタイプの魔物です。得物は銛。ギョロリとした大きな目に、ぬるりとてかる気持ち悪い色の鱗を持ち、腐ったような生臭い臭いを発しています。
 水を操ったりしますが、ぬめぬめしています。回避・命中・防御が高めですが、HPはそこまで高くなく、頭もあまりよくないです。

●名声に関する備考
<潮騒のヴェンタータ>では成功時に獲得できる名声が『海洋』と『豊穣』の2つに分割されて取得されます。

●特殊ルール『竜宮の波紋』
 この海域では乙姫メーア・ディーネーによる竜宮の加護をうけ、水着姿のPCは戦闘力を向上させることができます。
 また防具に何をつけていても、イラストかプレイングで指定されていれば水着姿であると判定するものとします。
 拘りの水着である場合は、『水着イラストタイトル』をプレイングで指定してくだされば見に行きます。

●特殊ドロップ『竜宮幣』
 当シナリオでは参加者全員にアイテム『竜宮幣』がドロップします。
 このアイテムは使用することで『海洋・鉄帝・ラサ・豊穣』のうちいずれかに投票でき、その後も手元にアイテムが残ります。
 投票結果が集計された後は当シリーズ内で使える携行品アイテムとの引換券となります。
 ※期限内に投票されなかった場合でも同じくアイテム引換券となります

 それでは、素敵なプレイングをお待ちしております。

  • <潮騒のヴェンタータ>半魚人たちの棲み家完了
  • GM名壱花
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2022年08月05日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

エイヴァン=フルブス=グラキオール(p3p000072)
波濤の盾
水着着用なら戦闘じゃなくてバカンスでも楽しみたいところなんだが……
とりあえずでかい音を出せばいいんだな?
氷がなくても砕氷機構を空回りさせるだけでもそれなり音が出る
深怪魔たちをおびき寄せるにはちょうどいいだろう

接敵したら名乗り口上の怒り付与で敵をまとめたいところだな
武器商人あたりが怒りを使うなら、適当に手分けしておこう
俺の方はHPが2~3割ぐらいまで削れたら怒り付与は止めて攻撃に注力する
勿論、向こうさんが必殺を持っていないことが前提なんで
必殺ありの場合はそのまま怒り付与を継続して引付けを続ける

怒り付与が不要な状況になったらアヴァランチ・ダウン
敵が3体以上纏まっている時はそこに
纏まっていない場合はHPが一番減っている奴を狙う
できるだけ復讐の効果を維持したいんで回復は避けたいところだが
2~3ターンで倒されるリスクがある時は絶気昂で回復することを優先だ
副行動は移動が不要な限りは冰煉でAPを確保する
APが枯渇しそうなら主行動でも使用だ

深怪魔を倒したら竜宮幣探しタイムだな
まぁ、だいたい奥の方にまとめて置いてある気もするが……
べたべたになっている可能性もあるんで
洞窟に入る前に洗うための水も持っていくか
箱か何かあればわかりやすいだろうし
そうでなくても何か封をしているような構造を探すのがいいだろうな
ひょっとしたら、深怪魔が身に着けている可能性もあるんで
倒したら適当にさばくっておく必要もありそうだな
十夜 縁(p3p000099)
幻蒼海龍
水着:【SF2020-水着】大海原の裾/蟹守IL

■心情
成程ねぇ、何だってマーフォークがあそこまで結婚式場に執着するのかと思っていたが、狙いは件の『竜宮幣』だったって訳か。
俺にはただのコインにしか見えねぇが…元は深海魔を追い払うための神器の欠片だってのに、そいつを集めたがるとは面白いモンだ。

■行動
海種なんで水着になる必要はねぇんだが、戦いやすくなるってのは有難いねぇ
それに、マーフォークのあの臭いやら何やらが服につくのは遠慮したかったんでな

島へはエイヴァンの船に乗せて貰う
音で洞窟の出入口に誘き出す作戦だ
わざわざ奴さん方に地の利がある場所で戦ってやる義理はねぇし、戦闘の衝撃にうっかり竜宮幣を巻き込んじまう心配もねぇ

「悪いな、特段お前さん方に恨みがある訳じゃねぇんだが…結婚式の御祝儀を取り立てに来たとでも思っておいてくれや」

まずは通常攻撃で怒りを付与して引きつける
複数引っかかったら【操流術・引潮】、単体相手なら【柳風崩し】で攻撃
動きが素早いやつは【アブソリュートゼロ】でぬめりごと凍らせてやれば、ちっとは大人しくなるかね

出入口のマーフォーク連中を倒し終わったら洞窟の中へ
【暗視】で視界を確保しながら竜宮幣を探す
念の為奇襲にも警戒しておくとするか
大事なモンなら奥の方に隠していそうだし、そこに見張りがいねぇとも限らんしな

目的のモンを見つけたらさっさと撤退するとしようや
やれやれ、綺麗な空気が恋しいぜ
武器商人(p3p001107)
闇之雲
【心情】
『竜宮幣』に『深怪魔』、ね。単に綺麗で集めているのか、それとも本能的にこれを隠さねばならぬと思っているのか……興味深いことだ。

【行動】
水着着用(水辺の華)

方針は音が大きめの船に乗って上陸し、入口に半魚人たちを誘き寄せて戦闘
「やァやァ、お出迎えご苦労。そして死んでおくれ」
戦闘中は【ハイテレパス】で味方と連携

戦闘後は【捜索】で棲み家を調査し『竜宮幣』を回収
高度な隠し方はしていないだろうから、棲み家全体を眺めてから探してから何かをしまえそうな場所を中心に探してくとしよう

【戦闘】
【必殺】【重圧】以外は味方の攻撃の巻き込みを許容する
復讐の効果を維持するため、敵が必殺を持っている場合を除いて回復優先度を最低にしてもらう
移動不要時は副行動で攻撃集中を選択

基本は破滅の呼び声で敵を集中させる
味方に他に怒りを付与する者がいたら連携し対象を手分けして引き寄せ
怒りを付与している味方の残HPが低い時は自身が多く引き受ける

全ての敵に怒りが付与されている場合はタイダルウェイブで自身を起点に敵を攻撃
敵の水を操る力を妨害することを意識する

複数回行動時は射程範囲内に怒りが未付与状態の敵がいたら破滅の呼び声で怒りを付与
周囲の敵に全て怒りが付与されている場合はタイダルウェイブで攻撃

【備考】
呼び方特殊
殿様:p3p008344
翡翠のコ:p3p008318
チェレンチィ(p3p008318)
夜を斬る
うっ……じめじめして生臭い、下水道のような洞窟……ここですか、半魚人たちが居るのは。
あまり長居したくないですし、早く竜宮弊を見つけて早く帰りましょう、ええ。
(水着は「《水着2022》ひと泳ぎ、ひと休み」です(イラスト))


▽洞窟への侵入
洞窟までの船はエイヴァンさんが出してくれるとのことなので、そちらに乗りましょう。
音も大きいかもとのことなので、船で近付くだけでマーフォークたちが来てくれるのかなとは。
下手に忍び込んで囲まれるよりは、あちらから出てきてもらった方がやりやすいでしょうしね。
もし船の音だけでは出てこなかった場合は、皆で協力して大きい音や声を出すなりすれば大丈夫でしょうか。

▽戦闘
マーフォークは10体ほどですか。
あらかじめ【闇の帳】で気配を消しておいて、どなたかに意識が向いている隙に【神鳴神威】もしくは【猪鹿蝶】で攻撃をして、回避や防御の余地を与えずに一体一体倒していきたい所です。
……ぬるぬるしていて腐ったような臭い……操る水もぬめぬめ……気持ち悪いので出来れば近付きたくもないんですが……これも仕事ですから……。
出来るだけ換気の良い所で戦いたいものです。

▽竜宮弊捜索
マーフォーク達を倒したら竜宮弊探しですね。
【捜索】で棲み家を隅々調査。原始的な生活とのことで、大切な物は奥の方に纏めて仕舞ってあるのかな、と思いましたが、どうでしょうかね……?
生臭いので早めに見つかれば御の字ですが……
一条 夢心地(p3p008344)
殿
夏と言えば、そう竜宮城探索に決まりじゃ。
水着に着替えてレッツラゴー。
宴会!宴会!宴会!そして……宴会じゃな。

なぬ?竜宮城ではない?ただの無人島?
なーーーっはっはっは!そんなはずはない。
だって麿聞いたもん。竜宮城へ行くって聞いたもん!!

そんな感じで海亀代わりの船に乗り、いざ竜宮城(無人島)へ。
殿的存在である麿が来たからには、盛大な出迎えがあるに違いない。
船の上からババンババンバン大騒ぎで、迎えの者達を呼ぼうかの。
麿じゃ~!この麿が来たぞえ~!大いに喜び歓待せよ~~!!

出てきた半魚人っぽいのはおそらく……竜宮城の、海の幸的なやつかも知れぬ。
なにやらぬめぬめしておるが、アンコウしかり、見た目がアレなやつはなかなか美味なものじゃ。
とりあえず、さばくだけさばいておくとしよう。
目についた個体から、猪鹿蝶でずんばらり。
こういうのは下手に傷つけてしまうと味が落ちる。大胆かつ豪快に斬り落としてゆくのがコツよ。
あとは専門の料理人がなんとかしてくれるじゃろ。

麿の必殺技のひとつ、シャイニング夢心地(発光スキル)により、
洞窟内を照らしながら、竜宮城(洞窟)の探索を。
玉手箱的なやつには要注意じゃ。うかつに開けるでないぞ。
アレはガチでやばい代物じゃからな。

それ以外のものは特に気をつける必要はない。
めぼしいものがあれば貰っておくが良いぞ。
麿が許そう。なーーーっはっはっは!
ヲルト・アドバライト(p3p008506)
幻想の勇者
海は見たことはあるが……こうも綺麗な海は初めてだな。水着を着るのも初めてだ。本当にこれで加護が受けられるのか……?
水着は着ていくが……潮風で右腕の傷が沁みるな。まぁいい。
エイヴァンの船で向かう。

小細工はなしだ。マーフォークを真正面から迎え撃つ。
下手に忍び込んで囲まれるよりは向こうから出迎えてもらった方がいくらかやりやすい。

「わざわざやられに来るなんて、ご苦労な事だ」

挑発しつつマーフォークを出迎える。開戦だ。

まずはダーティピンポイント。【痺れ】【感電】を付与。BSへの抵抗を減らしたら次はイドの反乱。自分の指先を噛みちぎって傷口から血を飛ばす。

「動くな……いや、動くべきじゃない。味方を傷つけたくなければな」

血を媒介として無意識を操り、【麻痺】【呪縛】で行動不能に追い込みつつ、【混乱】【狂気】で同士討ちを誘う。

あとは仕上げにスケフィントンの娘で【呪殺】を狙おう。

「まぁ、動かないのであれば狙うのみだがな」

その後もマーフォークにBSを与えて邪魔をしつつ【呪殺】でダメージを増やしていく。
相手の攻撃は避けずに捌く。なに、傷つくほどに頭は冴えていく。
走馬灯が見えてきたらコンディションは最高だ。

「生憎だが、オレも水を操れる」

フルルーンブラスター。指先から凝縮した血の弾丸を至近距離で放つ。

敵が全て片付けば、住処に向かう。竜宮幣を拾い上げ、ピンと弾く。

「これが竜宮幣か。こんなものが神器の欠片であると」

綾辻・愛奈(p3p010320)
つまさきに光芒
なんというか。
ヒカリものに弱いのはヒトも魔物も変わりない、ということなのでしょうか?
半ば押し込み強盗ではありますが、致し方ありません。

ああ。劉さんが言うには水着の方が良いと。加護があるらしいですしそうしましょうか。
「今日はどこに行ってみましょうか…」このサンダル、お気に入りなんですよね。

エイヴァンさんが船を出してくださるというので、同乗しましょう。
なるべく入口に敵を誘き寄せて一網打尽に。入口でひと騒ぎすればよいとのことですから…
何でしょう、天岩戸の伝説か何かの再現でしょうか。

まあ私の場合は神気閃光ですかね。戦闘になれば騒ぎを聞きつけて出てくるでしょう。
今回は皆さんお強いですから、そこまで心配はしていませんが…万が一怪我をした方が出てきた場合は治療スキルを使用します。
崖を登ってきた彼(?)の時とは違ってやる気満々で出てくるでしょうから、そこだけ気を付けましょう。

倒したら家探しの時間です。
ファミリアー対象である我らがドラネコちゃんの出番です。
…いやまあそんな猟犬みたいな活躍を期待しているわけではないですが。
シンプルに目が増えれば気が付けることも多いでしょうから。
案外ほら、寝床の裏とか隠してるかもしれませんよ?


…しかし。
彼らにとっては傍迷惑な話なのかもしれません。
余所者なのは我々の方ですし…
かと言ってこのリゾートが無くなれば食い扶持を失う人も居るでしょう。
…生存競争とは厳しいものですね…
嶺 繧花(p3p010437)
嶺上開花!
「オラオラーッ!
 出て来い半魚人どもー! ヒャッハー!」
エイヴァンさんの船に乗せてもらって、船首に腕組み仁王立ちしながら、全力シャウト!
勿論、恰好は水着で来たよ
一度言ってみたかったんだよねー、ヒャッハーって!
え?お行儀が悪い?
あははっ、ごめんなさーい!

・さぁ、カチコミだ!
という訳で、今回は敢えて向こうさんに見つかるように派手に突入
お出迎えして貰う事で、薄暗い洞窟の奥に入らずに済むように戦うって戦法だね
……まぁ、やってる事が完全に肩パッドを着けたモヒカン達みたいなソレだけど、今回だけは許して欲しいな
キミ達が持って帰っちゃった『竜宮幣』――それを返して欲しいって人が、いるみたいだからさ!

さて、戦闘になったら私がやる事、やれる事は単純明快! 敵に突撃して思いっきり殴る!
相手は確か十匹だっけ?
こっちより少し多いけど、各個撃破を狙って、すぐにその数の利も潰してみせる!
主力にするのは【外三光】とAK――敵が固まっていた場合には【H.ブランディッシュ】だね
真っ向勝負なら絶対負けない、負けるもんか!!

・お宝探し♪
大乱闘を制したら、いよいよ『竜宮幣』探しだね
マーフォークの生き残りがいる可能性も警戒しながら【捜索】スキルで探していくよ
一応、少し暗視が効くようになる携行品も持ってきたし、きっとコレで――って、うわっ!? 殿、眩しっ!?
あはは、でも助かるよ、ありがとう!

リプレイ

●竜宮城? いいえ、無人島です
 白い波を切り裂いて、小型船が大海原を征く。
 悠々と慣れた調子で舵を切るのは大柄のシロクマ――『波濤の盾』エイヴァン=フルブス=グラキオール(p3p000072)船長だ。彼の持ち船である砕氷戦艦『はくよう』は、船首船底に若干の角度を持たせて氷にのしあげつつ割っていくのが一般的な砕氷船にしては珍しい、所謂ローター式を採用しているらしく、モーター音を響かせている。
「なーっはっはっは! 竜宮城で宴会じゃ~!」
 その音にも負けない声量で、甲板で笑う『殿』一条 夢心地(p3p008344)は、かなりのご機嫌状態。何故なら夏と言えば竜宮城探索だと彼の中では決まっているし、竜宮城とくれば――。
「宴会! 宴会! 宴会! そして……宴会じゃ」
「ご機嫌なところ悪いんだけどねぇ、殿様」
 行き先は竜宮城ではなく、無人島だ。しかも、半魚人が住んでいる。半魚人の見た目は、既に一回会ったことのある『幻蒼海龍』十夜 縁(p3p000099)と綾辻・愛奈(p3p010320)がよく知っており、豊穣の絵巻物に描かれる乙姫のような美しい存在ではない。
 無人島ではないと『闇之雲』武器商人(p3p001107)に告げられて「なぬ?」と眉を跳ね上げた夢心地であったが、ぽくぽくぽくちーんと少しだけ固まってから「そんなはずはない」と言い切った。
「だって麿聞いたもん。竜宮城へ行くって聞いたもん!!」
 ……誰から?
 そんな夢心地の姿に、船上には笑みが広がった。
 縁も片側の口端を上げ、向かい風に目を細めてから前方へと視線を向けた。
 眼前には夢心地曰く竜宮城――無人島が迫りつつある。
 思い返すのは、つい先日のこと。崖をわざわざ登ってまで結婚式場に執着していたマーフォーク。その狙いが明らかになったことに、縁は成程ねぇとひとりごちた。
「風が強いですね」
「全くだな。……しかし、ここの海は美しいな」
 海の風を、エイヴァンが操縦するはくようが切っていた。飛ばされないようにと赤いハイビスカスを飾った麦わら帽子を押さえた愛菜の隣で、『幻想の勇者』ヲルト・アドバライト(p3p008506)はそっと水着の上に羽織ったパーカーの袖を押さえた。パーカーの下――右腕を覆う包帯の下には、癒えない傷がある。半身とは言え肌を晒せば包帯の隠しようがないため、初めての水着に少し悩んだヲルトは、パーカーを纏うことにしたのだ。
(……潮風が沁みるな)
 口元を少しだけ歪ませるが、まぁいいと切り捨てる。水着を着るだけで加護が得られるのだか、多少のじくりとした痛みなど大した問題ではないのだ。
(ヒカリものに弱いのはヒトも魔物も変わりない、ということなのでしょうか?)
 光り物が好きなのか、それとも何か力を感じているのかは愛菜にはわからない。先日はマーフォークがリゾート地へ迷惑をかけていたが、今回はイレギュラーズたちが棲み家を襲撃する。彼等が集めた竜宮幣を奪うのは半ば押し込み強盗ようのようだとは思うが、海底に棲まう者たちにも、そしてイレギュラーズたちに依頼した各国にとっても必要なのだから致し方ない。
「あれだな。前に着けよう」
「うっ……じめじめして生臭い」
 島をぐるりと回りきることもなく島に亀裂のように走る細い切れ目を見つけたエイヴァンが船を寄せれば、暗い洞窟内から漂ってきた生臭く生暖かい風に思わず『夜を斬る』チェレンチィ(p3p008318)はパーカーの袖で鼻を押さえた。
 ゴツゴツとした岩場の向こうに、ポッカリと口を開けている、小さな闇。外から見通すことは出来ないけれど、生臭い香りが漂ってきていることから間違いないだろう。竜宮幣を集め所持している、マーフォークたちの棲み家だ。
「オラオラーッ! 出て来い半魚人どもー! ヒャッハー!」
 船首で仁王立ちし、全力シャウトするのは『嶺上開花!』嶺 繧花(p3p010437) だ。高い位置でひとつに結んだ髪を揺らし、水着の胸の前で腕を組んでいる。
「ヒャッハー……って、中々聞きませんよね」
「一度言ってみたかったんだよねー!」
 一緒にどう? とウィンクを向けられ、チェレンチィも挑戦してみることにした。ここは海上で、リゾート地。仲間以外の人に聞かれはしない。
 皆さんご一緒に。せーのっ、ヒャッハー!(一部の人達は聞こえていない振り)
「麿じゃ~! この麿が来たぞえ~! 大いに喜び歓待せよ~~!!」
 バンバンバンバンバババン!
 派手に手摺を叩いて(エイヴァンに少し顰め面をされても視界に入れすらせず)夢心地も大きな音を立てて、マーフォークたちを呼ぶ。遠くから聞こえてきていた船が近付いてきていることに警戒し、洞窟の出入り口の偵察に来ているであろうマーフォークたちにも届いていることだろう。
 島に入った切れ目のような洞窟の入り口は狭い上に足場が悪い。目を凝らせば、そこに数体のマーフォークが岩陰から警戒心を露わに海を伺っているのが見て取れた。
 棲み家から飛び出してきたマーフォークは、5体と言ったところだろうか。それでも足場が狭いのと足場の悪さに、ザブンと2体が水中に降りた。
「思ったよりも少ないですね?」
「やァやァ、お出迎えご苦労。そして死んでおくれ」
 けれど小さな島だし、こんなものなのだろうか?
 首を傾げるチェレンチィの傍らで、武器商人が不敵に笑う。
「出てきた出てきた! ヒャッハー! さぁ、出すモン出してもらおうかー!」
「わざわざやられに来るなんて、ご苦労な事だ」
 繧花は始終ノリノリで覇竜大陸に流れてきた書物で読んだ世紀末ムーブをかまし、ヲルトは船上から挑発するように見下ろした。その態度に、マーフォークたちもイレギュラーズたちを招かれざる客――明らかに敵意のある者たちだと認識したらしく、ギェエエと叫んで威嚇を返す。互いに言語を理解していたら、罵詈雑言の応酬になっていたかもしれない。
「悪いな、特段お前さん方に恨みがある訳じゃねぇんだが……結婚式の御祝儀を取り立てに来たとでも思っておいてくれや」
「早いとこ仕事を終えてバカンスにでも洒落込みたいんでな、サッサと終わらせてもらおうか」
 水着の上に羽織った着物を縁が船の甲板へと落とし、操縦室から出てきたエイヴァンが掛かってこいと拳を打ち合わせるのに合わせ、水中に降りたマーフォークたちは銛を構えて船上に上がろうとし、イレギュラーズたちもまた船上で迎え撃ち――もしくは岩場へと得物を手に飛び移った。
 ……因みに、ただひとり、未だに竜宮城だと思い込みたい夢心地はと言うと。彼の脳内には絵巻物の内容(テロップ)が流れていた。あれは……あれは、そうだ。鯛や鮃が舞い踊ると言うし、歓待の舞手か海の幸的なものに違いない! 鮟鱇や瘡魚、鬼虎魚に魴鮄。見目は変だが美味なる魚は沢山ある。
「そぉれ、ずんばらり! じゃ!」
 魚は捌けば刺し身である。しかし魚や獣肉は、下手に傷つければ味が落ちる。食べる気満々の夢心地はなるべく傷をつけぬよう、大胆にマーフォークの懐へと飛び込むと素早く三度刀を振るい、豪快に首と手足を切り落とした。
「ヒヒ、殿様絶好調だねぇ」
 武器商人もまた、縁とエイヴァン同様にマーフォークを引き寄せ、集うマーフォークたちを邪を焼く光で愛菜が纏めて焼いた。
「動くな……いや、動くべきじゃない。味方を傷つけたくなければな」
 雷光を放ったヲルトは指先を噛んで、溢れた血を飛ばす。ギィと鳴いたマーフォークは藻掻くように動き――そして仲間へと銛を突き刺した。
 混乱が伝播するかのように、マーフォークたちが叫び合う。
「隙きあり! だよ!」
「うぅ……臭いがすごいですね……でもこれも仕事ですから……」
 その混乱を突くように背中を思いっきり殴りつける繧花。ぬるぬるとした液体が飛び散るのを避けたチェレンチィは出来るだけ触れないように気をつけながら止めを刺す。生臭い血と、マーフォークの操る粘性のある液体が船とイレギュラーズへと掛かるのは避けられない。――エイヴァンはマーフォークを引き寄せながら、竜宮幣探索後は仲間たちに甲板の掃除もしてもらおうと心に誓った。

●洞窟の宝探し
「さァて、後はお宝探しだけだねぇ」
 洞窟奥から飛び出てきたマーフォークを転がし終えた武器商人がアオザイめいた水着の裾を払うと、どろりとした液体が手に付着し、唇を歪めてペペッと手を振り払う。
 仲間たちを見れば、皆同じような状態だ。臭いに鼻は慣れてきてはいるが、戻ったらすぐにシャワーを浴びるか、ひと泳ぎしてから帰りたいところだ。
 けれど今はそれよりも、やることがある。
 各国が、そして深海の都の者たちが探している、竜宮弊の捜索だ。
「まぁ、こういうのはだいたい奥の方にまとめて置いてあるもんだろ」
「大事なモンなら奥の方に隠しておくってのが定石だろうしな」
「ボクも大切な物なら奥かな、と思います」
 転がっているマーフォークの死骸の前にしゃがみこんだエイヴァンが、一応な、とマーフォークを覗き込む。マーフォークたちには装飾品で己を飾るという習慣はないらしく、どの個体もそれらしいものを身に着けてはいなかった。飲み込んでいたら厄介だが――それは、棲み家に見つからなかった時の最終手段として考えよう。
 イレギュラーズたちは互いに同じことを思っていることを確認し合うと、暗い洞窟の奥へと顔を向け、歩み始めようとし――。
「洞窟って聞いてたからね、暗いところでも平気なように――って、うわっ!? 殿、眩しっ!?」
「なーっはっはっは! 麿の必殺技のひとつ、シャイニング夢心地じゃ!」
 ――たところで、夢心地がピカーーーーーっと発光しだした。
 薄暗さに慣れつつあった目には、正直かなり眩しい。実際に繧花がわぁと目を覆っているほどだ。
「あはは、びっくりした。でも助かるよ、ありがとう!」
「者共、麿に着いてくるのじゃ!」
「手が空くのは便利ですね」
 発光する夢心地を先頭に、一行は生臭い臭いに満ち、そして時折ドロッぬめっとした液体のある洞窟を進んでいく。
 洞窟内は中央に水路があり、左右に歩くスペースのある下水道のような作りをしていた。道幅は狭いが奥行きはそれなりにあるようで、ペカーっと光るシャイニング夢心地を持ってしても突き当りの壁はまだ見えなかった。
「うぅ……奥に行けば行くほど臭いが強いですね……」
「奥は行き止まりなのかもしれないな」
 風が吹き抜ける作りでなければ、臭いも籠もるのだろう。
「おぉ、開けた場所がみえてきたのじゃ。ここが宴会場じゃな~!」
 そんな会話をしながら先へと進んでいたイレギュラーズたちであったが――突然岩陰から、光り輝いて目立ちまくっている夢心地へと銛が襲いかかる!

「――ッ、危ない!」

 ――ガキンッ!
 ひとり警戒を絶やさずにいた縁が夢心地を押し退け前に出て、青刀でそれを受けた。返す刃で切り捨てて、どうと倒れたのは、表へ飛び出してきたマーフォークよりも一回り小さな個体であった。幼体か雌なのかもしれない。
 居住空間を除いて、洞窟は広くはない。中央に水も流れているせいで足場も多くはないため、大きな音が聞こえたとて、彼等が一挙に飛び出していく訳がない。最初に見に行ったマーフォークたちが帰ってこなかったため、棲み家に残ったマーフォークたちも警戒しながら出入り口へと向かい――そうして明らかに発光して目立っているイレギュラーズたちを見つけ、奇襲することにしたようだ。
「あなや! 驚いたわい。よくぞ麿を守ってくれた。褒美を取らせようぞ」
 勿論、マーフォークたちから奪った戦利品で。

 一行は警戒をしながら洞窟を進み、棲み家らしき場所にたどり着くまでに計4体を相手にし、棲み家前の最後の守りつに着いていたマーフォークを斬り伏せた。
 どうやらこれ以上は居ないらしく、夢心地が「ここが竜宮城か!?」と騒いでも出てこない。――けれども潜んでいる可能性は拭いきれないため、イレギュラーズたちは警戒を緩めずに探索に当たった。
「めぼしいものがあれば貰っておくが良いぞ。麿が許そう。なーーーっはっはっは!」
「目的のモンを見つけてさっさと撤退しようや」
「賛成です。ボク、長居したくありません……」
 何やら竜宮幣以外にもキラキラとしたものを溜め込んでいるようだが、海藻やら何かの骨やらと一緒にごちゃっと置かれていて、それがまた厭な臭いがする。夢心地は気にせず玉手箱を探す気でいるようだが、チェレンチィと縁は外の青い空と清浄な空気が恋しい。
「……? ドラネコちゃん、何かありましたか?」
 ここ掘れニャンニャンと寝床をひっくり返していたドラネコが何かを見つけたらしい。覗き込んだ愛菜は「あら」と口を開けて。
「ドラネコちゃん、お手柄です」
 猫に小判、ドラネコに竜宮幣。
 ぎゅうっとドラネコを抱きしめ、そうして仲間たちを呼んだ。
 その寝床はマーフォークのリーダーの寝床だったのかもしれない。彼等の一番安全と思う安易な場所に隠されていた竜宮幣をイレギュラーズたちは囲んだ。枚数は、丁度8枚。発見したイレギュラーズたちで分けていいことになっている。
「これが竜宮幣か。こんなものが神器の欠片であると」
 ピンと弾いた貨幣めいたそれは、小さい。ローレットで目にしているから見た目は知っているものの、改めて手にしてみると、そう感じてしまう。こんな小さな貨幣のようなものに、本当に神器の力が宿っているのだろうか、と。
 落ちてくるのをパシリと掴んだヲルトは、そうひとりごちるのだった。

成否

成功

MVP

十夜 縁(p3p000099)
幻蒼海龍

状態異常

なし

あとがき

警戒されないように静かに行って奇襲を掛けるかと思っていたら、皆さんお元気で楽しかったです。
ですので行動描写が多くなったため、戦闘はさらりと。
あまり強くないので大きな怪我もなくマーフォークたちを殲滅し、竜宮幣を持ち帰っております。

一度は言ってみたいですね、ヒャッハー!
お疲れ様でした、イレギュラーズ。

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