シナリオ詳細
ぱっぱらぱらだいすろすろすと
オープニング
●このお話には大量のカオスが含まれます。お子様の手の届かないところにおいて下さい。
「幻想で一大事じゃと!? 夢心地派――出動じゃ!」
黄金の扇子をビラッと開いてキメ顔をした。顎を突き出し眉を八の字にして片足を大きく前に出したなんかよくしらないけどきっと皆秒で想像できる姿勢で。
「ボモモモモ、ボモモボモモ、ボフォーフォフォ。ボフォフォイヴォフォメエ゛エエエエ!」
頭にえっちっち袋を被った澄恋 (p3p009412)が奇声を上げた。
「ヴォヴェ!? ヴォヴェヴァ、ブビンヴァ! ブビンヴォヴォオオオウ!」
頭にえっちっち袋を被ったマッチョ ☆ プリン (p3p008503)が奇声をあげた。
もうこの時点で今日がまともな日じゃないってわかってくれると思うけど、もうちょっとまって。あとこういう人が五人くらいいるから。
「ぶおんう゛おーん! 私は虎! あいあむとら! あいむせんきゅー!」
アルプス・ローダー (p3p000034)に跨がったマリア・レイシス (p3p006685)がハンドルのところをぎゅいんぎゅいんってしながら奇声をあげていた。
「『わたちはねこちゃんだにゃん』と言っています」
「言ってないよ! アルプスくんひどいよ!」
「『猫じゃらしが欲しいにゃんにゃーん』と言っていま――チッカチッカあーおやめ下さいマリアさんヘッドライトをチカチカさせるのは!」
「今度私を猫と言ったら、次から君を自転車にするからね! 猫と言うたびに段階的に遅い乗り物にするからね!」
「やめて」
アイカメラをぶんぶんと横に振っていやがるアルプス。
小金井・正純 (p3p008000)はそんな風景を見ながら、手にさげたえっちっち袋を見つめていた。
「あの……これって私も被らないと行けないんですか?」
「えっ」
隣で鼻んところまで袋を被った伊達 千尋 (p3p007569)が振り返り、クールに肩をすくめる動きをした。頭にこんなの被ってたら誰もクールになんてなれないけど。
「ズミマサチャン、たとえばここが海だとするじゃん。潜ってじっとしてたら死ぬじゃん?」
「え、はい……」
「生き残るには、エラ呼吸できるようにならないとダメだとおもわん?」
「い、いや」
「おもわん!?!?!?!?!?」
集中線バリバリで叫ぶ千尋に、正純はプルプル震えながら『ワ、ワァ』と呟いて頷いた。
「そゆこと。ほら、チャンコル見て」
促されて振り返ってみると、がっつりえっちっち袋を被ったコルネリア=フライフォーゲル (p3p009315)が両手で中指を立てていた。
「ヴァヴァビバヴァーブ!」
「OPからもうダブルナカフィンガーとか完璧なる悪かよ」
「ていうか息苦しいから脱ぐわ」
両手で自分の頭をがしっと掴むと、そのままえっちっち袋を左右に引き裂いた。
「自分で乗っておいて真っ先に破り捨てるとか完璧なる悪かよ」
「もっと言って」
カモンカモンてするコルネリアに、えっちっち袋を脱いだ仲間達がゆっくりと包囲をはじめた。
「頼んだらブルマセーラー服着てくれるとか完璧なる悪かよ」
「いつでもとらぁくんに投げられてくれるなんて完璧なる悪だね」
「どれだけえっちでもピンに応えてくれるとか完璧なる悪ですね」
「照れ方がかわいいので完璧なる悪だと思います」
「やめろァ!」
両腕を振り回して追い払おう問いするコルネリアだが、既に全員マイムマイムのフォームでおてて繋いで包囲を縮めつつあった。
「諸君等に集まって貰ったのは他でもない」
マイムマイムしながらコルネリアを追い詰めてる仲間達(アルプス含む。どうやって繋いでるのか想像して楽しもう)
に、さっきのポーズのまま夢心地が呼びかけた。
「昨今この幻想王国ではばら……あの、ば、ばら、じゅう? あの薔薇のあれがなんかしているという。おそらく麿率いる夢心地派のイレギュラーズも標的となり、あらゆる妨害工作をうけるじゃろう」
「プリンクレ!」
後ろからガシッと肩を掴んで顔を近づけてくるマッチョ ☆ プリンにスッてチェリーとホイップクリームののったプリンを肩越しのまま差し出す夢心地。
「しかし、そのような困難に打ち勝ちながら……此度に受けたこの『ゴツゴウゴブリン退治』の依頼を完遂させるのじゃ!」
「ゴツ」
「ゴウ」
「ゴブリン?」
順に振り返るマリア、千尋、そして正純。
澄恋がカラカラとキャスターつきのホワイトボードをひっぱって現れた。
「説明しましょう。『旦那様』とは右腕左腕右足左足頭部そして自我という各パーツから構成され――」
「まって、ゴツゴウゴブリンの説明はしてくれないの?」
両手を翳して説明をとめるコルネリア。
澄恋は五枚の旦那様カードを五枚並べて特殊召喚するさまを図解で解説しようとしていたところでピタリと止まった。
「真面目に依頼を進めようとするとは完全なる悪ですね!?」
「もうそれやめろォ!」
「ゆくのじゃ皆の者よ!」
ボードのパネルをぐるーんって回して裏から現れた夢心地が力の限り叫んだ。
「この依頼、なんとしても完遂するのじゃ!」
そして、今回の趣旨をもう一回言った。
- ぱっぱらぱらだいすろすろすと完了
- GM名黒筆墨汁
- 種別リクエスト
- 難易度-
- 冒険終了日時2022年06月30日 22時10分
- 参加人数8/8人
- 相談8日
- 参加費---RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●この物語はフィクションですって言えばなにしても許されるって聞いたんです
「『撮れ高の為にPandora Party Project発動希望』、っと。
プレイング書けましたよー。今夜もばっちり間に合いましウヴォア!?」
『特異運命座標』アルプス・ローダー(p3p000034)が突然光を放って爆破し世界から悪という悪が滅び全ての道が舗装され走るたび陽気なロックミュージックが鳴るようになった。
その対価としてアルプスのパンドラは百億万ポイント削られたのでした。
貴い犠牲に皆敬意を払い毎年8月19日はバイクの日として国中をどんな貴族でもブンブンいいながら走り回ることになりました。めでたしめでたし。
「ハッ! 夢か!」
駐車場にとまっていたアルプスがカッとアイボールのシャッターを開いた。
「世界中の悪という悪……つまり、この私が滅んだということね」
『慈悪の天秤』コルネリア=フライフォーゲル(p3p009315)がそのシートの上でぬるんぬるんのアニメーションで脚を組み直す。
「いえ。最後の一人になるまでいきてましたね。ただし猫は最初に滅びました。シートを傷つけるので。マリアさんもです」
「どうして!?」
「どうして!?」
飛び火したことに気付いて涙目で振り返る『雷光卍殲姫』マリア・レイシス(p3p006685)。
「何度も言ってるけど私は虎! 猫じゃあないんだよ!」
「ハナシハ、キカセテモラッタ!」
『やわらか卿』マッチョ ☆ プリン(p3p008503)がデーデンッて効果音と共に地面からのせり上がり式で現れた。
「『自分が一番うまいと思うプリンの体になって食べさせてくれるとても良いゴプリン』……なんて良いゴプリンなんだ!」
「ごめんなさい関係ない話を広げたのは謝るので元の路線に戻したふりして盛大に脱線しなおすのはやめてください」
「この時点で、もうみんな話の内容忘れてると思うんだ」
「つまり……私が猫になれば悪?」
コルネリアが猫の耳と尻尾をつけてついでにマイクロビキニをつけた所を想像してください。
そうです。これが脱線です。
「ついに夢心地派が動く時が来ましたなァァァン、殿ォォォン?」
普段絶対つけないキャラ付けで口んとこに扇子をぱたぱたする白塗り麻呂眉の『Go To HeLL!』伊達 千尋(p3p007569)。
「どうするぅ? 処す? 処すぅ?」
同じく普段絶対言わないテンションで口んとこに扇子ぱたぱたするすっぴんの『殿』一条 夢心地(p3p008344)。
「…………」
「…………」
「そこは同じメイクする流れだろ!」
「しまった!」
ガラッと引き戸を力強くあけて現れる白塗り麻呂眉の『花嫁キャノン』澄恋(p3p009412)。
「………………」
「ほらみろテンドンのためにスタンバってたミースレが盛大に滑っただろうが! 塗れ! 今塗れこのやろう!」
「あ゛ああああああ!?」
そんな光景を、『私がツッコミ役です』と書かれたタスキをかけた『燻る微熱』小金井・正純(p3p008000)が10mくらい離れたところからじっと見つめていた。
そっとタスキに手をかけ、外す卍純。
「あらいけない。うちの子を保育園に連れて行かなくちゃ」
「主婦のふりしてもダメですからね」
「ニガサン!」
「アンタも悪(猫)になるんだよ!」
「は゛な゛し゛て゛!」
しばらく猫耳と尻尾とマイクロビキニをつけた正純を想像してください。
そうだね。これが脱線だね。そしてテンドンだね。
●コルネリアちゃんが最高にワルな歌
「ぶぅーーーーーん!!!!!
ぶぅーーーーーーーーん!!!!!
やいややいやい!!!!! コルネリア様のお通りよーーー!!!!
やいややいやいやい!!!!!
"究極絶滅種族” 筆頭悪徳卿コルネリマンモス様のお通りよぉ!!
ヴァヴァビバヴァーブ!!!!!
破いたえっちっち袋をセロテープで止めて…………
被ってぇ……。
またやぶーーーーーる!!!!!
ででどん!」
両サイドから袋を破ったコルネリアの前に、コーヒーのはいったマグカップを手に席に着いた七人の仲間達がいた。
「今回集まって貰ったのは他でもない。モンスター退治の作戦会議をするのじゃ」
「ゴブリンとはいえ油断したら人が死んじまう。こいつのせいで人生を滅茶苦茶にされたやつだっているはずだぜ」
カップに口をつける夢心地と千尋。
マッチョ☆プリンはシリアスな顔をして同じようにカップを口に持っていった。
「絶対にユルセナイ。まずオレが囮になってゴブリンたちを引きつける。その間に伏せていたオマエたちが取り囲み戦闘を始める作戦はどうだ。現場は高低差が激しいらしいがオレのマッチョ式飛行術学なら飛行能力を付与できるし、タフネスと再生能力なら自信がある」
「決まりだね。ところで……」
両手を組んで顎を乗せ、マリアがちらりとお誕生日席のコルネリアに目をやった。
「さっきの発言が聞き取れなかったからもう一度言って貰ってもいいかな」
「コノヤロオオオオオ卍オオオオ!」
コルネリア・チャブダイ・ガエシが炸裂した。宙を何十回転かするテーブル。
ガッと後ろからコルネリアを羽交い締めにする正純。
「落ち着いて『究極絶滅種族』筆頭悪徳卿コルネリマンモス様」
「そこを引っ張るな! みんなで乗っかる流れだったでしょお!? アタシを独りにするな!」
同じくガッと横から押さえつける澄恋。
「急に可愛いこと言いますね。キャラが盛大にブレてますけど大丈夫ですか?」
「大丈夫なわけがあるか! アンタも悪(猫)にしてやるからな!」
というわけで猫耳と尻尾とマイクロビキニをつけた夢心地を想像しろ! ククク残念だったなテンドンの三度目は外すんだよ!
「落ち着くのじゃ夢心地派の幹部達よ」
猫耳と尻尾とマイクロビキニをつけた夢心地がバッと黄金の扇子を広げた。
ほんとにつけてたのかよ。
「他の者であれば気付かないだろうが、殿的存在である麿にはお見通しよ。
集まった夢心地派、八名。この内、筆頭家老である伊達千尋以外の六名は……全て偽物!」
「「…………!?」」
全員が画風の違う顔(主にヤンキー漫画の画風)で振り返った。
「何と!集まった面々がすべて敵の手の者だったとは!
この伊達千尋の目をもってしても見抜けませなんだ。
知らぬまま事を運んでいては危うい所でした。流石は殿……感服いたしましたぞ」
同じメイクで銀色の扇子を広げる千尋。
「ククク……バレてしまっては仕方ないわねぇ」
コルネリアは『一日一善』と書かれたTシャツ姿になりぱっと前髪を払った。
「アタシはコルネリアの偽物。ワルブルネリア」
「ニャーーーン(わたしはねこ!)」
机の上で立ち上がるマリア。
「ブォーンヴォンヴォン(僕はスーパーカブ!)」
横でエンジンをかけるアルプス。
「私は三年前に結婚し子を持ったが夫に先立たれた未亡人妻の不正純」
マッチングアプリの登録画面を見せつける正純。
「佐藤としのりです。劇団員所属のフリーターです。今日はよろしくお願いします」
頭のヤツを外すマッチョ☆プリン。
「…………」
そんな中で澄恋が虚空をじっとみつめていた。
「どうした澄恋。名前をひらがなにして既婚者設定にするんだ」
「あるいは別の漢字にして未亡人になれ!」
「どっちも既にやってるんですよお自分でえええええ!」
ギャアンッという謎の効果音をたててテーブルをぶったたく澄卍恋。
「すずな様!どうしていらっしゃらないのですかすずな様!!?
シャイネンナハトで共にえっちっち袋を被った仲だというのにどうして!!!」
「なぜ今わんこの話を?」
「こうなったら……歌うしかありませんよ!」
「何故?」
真顔ネリア。
「コルネリア様が!」
「何故?」
真顔ネリア。
「虎Pの出番、だね?」
「何故?」
真顔ネリア。その後ろからサングラスして首にカーディガンひっかけたマリア。
●歌はないと思ったか? 残念だったな!
作詞:コルネリア
作曲:コルネリア
歌:コルネリア
アタシはあーく♪
あーくのTEPPENとったるでぇ♪
悪の塊Ark(大箱)に詰・め・て♪
凝縮された闇をぎゅぎゅっとたっぷり!
悪の形(Arcとは円弧のことである♪)を把握(はあく)する♪
できた悪弾を薔薇十字野郎にBAN!BAN!(おのれ!)
機関のヤツらをBAN!BAN!(おのれ!)
ゴブリンとかまとめてBAN!BAN!(おのれ!)
仲間もまとめてBAN!BAN!しない!(違反で収容!)
今日も健やか闇の中〜♪卍卍卍
歌の間ひとりでに動く腕や生首が合いの手の拍手をはさんでいた。
ぶるるーんとエンジン音をリズミカルにふかすアルプス。
「Hey 虎ラップ!」
「どうして! どうして! 私はとらぁ!!!
どうして! どうして! それはエビっ!!!
どうして! どうして! ユリーカくぅん…!
私はねこじゃあないんだよぉ!!!!!」
ブンブンブーンとDJがよく鳴らすあの音を出す千尋。
DJテーブルのボタンをリズミカルに押すと、ミラーボールの光る会場で星型のサングラスをかけた。
「集まってくれた皆サンキュー! それでは奔放初公開、『~幻想・夢心地派 THE MOVIE~』のPVを流すよ~。みんなSNSで拡散シクヨロ!」
背後に現れた巨大スクリーンに流れるのは、いい感じにチャンバラしてから馬に飛び乗り走り出す夢心地とその横でアルプスに跨がって並走する千尋。
『ォ千尋ォ!』と叫んで三つのプリンメダルを投げるマッチョ☆プリン。それをキャッチしベルトに――。
「まってこれ流れがそのまんま過ぎて不安なんだけど! 大丈夫これ!?」
「大丈夫ではありませんよ。大体この状況……誰かが仕組んだとしか思えません」
「仕組ん……だ……?」
マッチョ☆プリンはくるくるまわるDJテーブルの上で体育座りしながらゆっくりと顔をあげた。
「そういえば、ゴプリンを見てない……プリン……食べてない……」
「マップリ? ねえどしたのマップリ」
「だ、だ……ダァマァしぃタァなァアアアアあッ!!」
全てを破壊し走り出すマップリ。
――その時マップリに電流走る。
●名探偵マッチョ卍プリン
19世紀ロンドン。ベイカーストリートには今日も紳士淑女と箱馬車が往来している。
住所にして221Pの二階には、鹿撃ち帽子を被りパイプをくわえたマッチョ☆プリンがいた。
「てえへんだてえへんだ!」
階段を駆け上がり、『てーへんだー!』と言いながら扉を開けたコルネリアが一枚の封筒を手に現れる。
「どうしたのかねコルネリア君」
「どうしてもこうしたも――」
「今朝はいつものジャムをきらして、かわりにプリンを塗って食べたら案外ウマくておかわりしていた時間が過ぎてしまった。そうだろう?」
「ハッ!? なぜそこまで!?」
マッチョ☆プリンが口元に手を当ててみせると、つられて口に手を持っていったコルネリアが顔を赤くした。
「マップリさん。この子が言いたいのはそう言うことではないと思うんですけど」
後ろから箒を持った正純が現れ、コルネリアの手から封筒をつまみとった。
それを開こうとするのを、通り過ぎる澄恋が奪い取って開いてしまう。
「ああっ、奥様」
「あなたに手紙を出すのだから、きっと警察か犯罪者のどちらかでしょうマップリ?」
「友人ということもありえる」
「ありえませんし、いないでしょう?」
憮然とするマップリをよそに、折りたたんだ手紙を開く澄恋。
「警察のほうでした」
澄恋が突き出してくる手紙を開くと、そこには丁寧で美しい筆記体が綴られていた。
――背景、とらぁ君が夏の太陽にコル卍リア君を投げ始めた候、いかがおすごしだい?
――世を騒がす犯罪者たちは後を絶たず、警察も手を焼く事件が多発しているんだ。
――その裏にはやはり、犯罪教授と呼ばれる存在トノアーティーの影があるように思う。以前キミの指摘した通りにね。
――そんな彼を通じて、ついに犯罪予告が届いたんだ。同封したカードを見たまえ。
最後にとらぁ君の肉球スタンプと『†卍マリア卍†』というサインが書かれた手紙を読み終えると、マップリは振り返った。正純が手に残っていたカードを翳す。
そこにはまた別の筆体でこう書かれていた。
――今夜お前の部屋に入ってやるぞフフフフフ――千尋
ピーポーピーポーというサイレンを鳴らしながらやってきたアルプスが、千尋に縄をかけてひいていった。
「コレにて一件落着ですねマップリ。捜査への協力ありがとうございます」
ミニスカなポリスの格好をしたアルプスちゃんがビッと敬礼すると、パイプをくわえていたマッチョ☆プリンの脳裏に何かが走った。
──瞬間。
マッチョ☆プリンの中で
「私はプリン!」
「糖度3桁って苦くないですか」
「プロテインじゃありません!」
──全ての要素が
「私はマッチョ!」
「ちくわ大明神」
「カラメルオトメェェェッ!」
──繋がる
『幻想・夢心地派 THE MOVIE(ドォン)』
●先ほどの映像はイメージです
「オマエラガ(夢心地・千尋)犯人カァアアアアアアアッ!!!」
回れ右して逃げようとした夢心地と千尋の後ろ首をガッと掴むと、マッチョ☆プリンは二人を思いっきり吊し上げた。
「ウワァヤメテ!」
「コロサナイデ!」
「P(プティング)P(パワー)P(プロテイン)発動!!」
ドゥッと足からジェットを噴射するとマッチョ☆プリンは天井をぶち抜いて大空へと飛び上がりはるか天空で大爆発。
マッチョ☆プリンの顔型の花火をあげ、その空にマッチョ☆プリンと千尋と夢心地のハハッていう笑顔を浮かべた。
「これで……事件は解決したんですね」
サスペンスもので色々解決した時の音楽が流れ始め、いつの間にか崖に立っていた正純は海風になびく髪をおさえた。
「もうこれ以上、夢心地派を名乗る勢力は現れないでしょうね」
コルネリアも同じように髪を抑え、澄恋も全く同じよううに抑えた。
「というかこの依頼って何が目的でしたっけ」
「ねえ、なんで皆してサスペンスもののヒロインみたいなポーズと台詞を言ってるんだい? 奪い合いかい?」
そんな三人を左右からシュッシュッて覗き込むマリア。
アルプスローダーは停車し、跨がっていたアルプスちゃんが油性ペンをもって横ピースした。
「このリプレイの中に八つのオリジナル薔薇十字マーク(卍)を隠しましたよ! 皆は見つけられるかな!?」
最後にてへぺろってすると、バイクを走らせ去って行く。
ジャーンジャーンという丁度良く終わる音楽が締まったところで、このドラマはおしまいである。
「「俺たちの出番が一切なかった! おのれ薔薇十字機関!」」
ゴツゴウゴブリンの皆さんが一斉に叫び、そして一斉に爆発した。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
おのれ薔薇十字機関(この物語は薔薇十字機関と一切関係ありません。用法用量を守って正しくお使い下さい)!
GMコメント
もうこの時点で気付いていると思うけど、この依頼はおこる事態を全部薔薇十字機関のせいにして『おのれ!』て言い続ける依頼です。
皆さんは幻想王都郊外にあるナントカ平原にてゴツゴウゴブリンを退治してください。
ゴツゴウゴブリンとは都合良く現れ都合良く戦ってくれる都合のいいゴブリンです。めんどいリプとか送ってこずにバトルだけの関係を維持してくれます。
皆さんはプレイングの中で勝手にトラブルを起こし勝手に薔薇十字機関のせいにしてください。
あとは私がなんとかする。まかせろ!
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