シナリオ詳細
竜晶狩り
オープニング
●縁を繋ぐ為に
覇竜領域デザストル、その集落である『フリアノン』に到達したローレット・イレギュラーズ。
その実績を少なからず知り得ていたフリアノン族長の珱・琉珂は、イレギュラーズを迎え入れ、その上でひとつの提案をもちかけた。
『覇竜領域トライアル』と称したそれは、言ってしまえばフリアノンでの雑用をこなし信頼を得るというものだ。
言うは易し、しかしその実態は亜竜や他国にとって比類なき強力な魔物達を凌ぎつつ『おつかい』をせよということ。
つまりそれは、力試しであると同時にイレギュラーズ達をこの地に適応した強者へと仕立て上げようという『通過儀礼』にほかならない。
イレギュラーズはそれを理解しているからこそ、琉珂の提案に二つ返事で応じたのである。
●亜竜種の鍛冶師
フリアノンでも比較的奥まった場所で、その男は居を構えていた。
「すみません、族長さんからこちらで人が要ると聞いて伺ったのですが――」
『蒼ノ鶫』ドロッセル=グリュンバウム (p3n000119)はおずおずと扉を開け、声をかける。だが、返ってきたのは規則的な高音と炎の色、そしてそれに違わぬ熱波。
ドロッセルは声が届いていないと察すると、扉を開けてまっすぐ男の方に向かっていくと、相手はぐるりと後ろを――ドロッセル達の方を――振り向き、ぎらぎらとした目で一同を見た。振り上げていた槌が肌を焼く熱とともにドロッセルの顔の横を薙いだ為、彼女の表情が引き攣ったのは想像に難くない。
「あ? ……ああ、なんだ。余所者ってのはアンタ達か。何の用だ」
「いえ、ですから依頼を」
「依頼ィ? 悪いなあ、最近材料集めが捗ってねえもんで上等な武器を作ってやれる余裕はねぇなあ。なんだい、研ぎや直しなら出来るが――」
「そうではなくて、依頼を、仰せつかってきたんですよ!」
亜竜種の男は一同を『依頼しに来た余所者』だと理解していた、というかしかけていた。ドロッセルは言葉を切ってしっかりと伝え、相手の理解をしばし待つ。
「ん、んんっ……依頼を受けに? あんたらがか?」
「はい」
「ははぁ、こりゃ一本取られたねえ。今打ってる奴を打ち終わるまでちょっとまっててくれねえかい」
男はある程度理解すると、頭を叩いてばつが悪そうにわらってみせた。彼の名は獅門司(しもんじ)という。フリアノンに居を置く、なんてことない鍛冶師である。
「すまねえ、アンタ達をもてなせるようなモンはねえが……そうそう依頼だったな、それが先だわな」
獅門司は一同を見回してから懐に手を突っ込み、無骨な塊を取り出した。
鈍い銀色といった風情のそれはごつごつした外見をしており、見るからに強度の高い鉱物であることが窺える。
「アンタ達にはこれ、『竜晶』っていうんだがね。集めてきて貰いてえんだわな」
竜晶、と一同が鸚鵡返しに応じると、うむと獅門司は頷く。よもや竜種そのものに絡んだ素材というわけではあるまい。そんな雰囲気に、彼は指先で竜晶を弄びつつ言葉を紡いだ。
「こいつは亜竜種共の……まあ、言っちまえば胆石とか結石とか、そういう『石』だな。そういったモンをウチでは武器に打ち直したり家財道具に使ったりしてるワケだな」
彼曰く、鉄鉱石などの一般的な鉱物が手に入らない訳ではないが潤滑に回るほどでもなく、加えて亜竜の中には鉱物にたいする食性を持つものもいるという。彼らは排泄物ですらも純度の高い鉱物になると言われているが、そういう種を狩るのは手間だ、とも。……だから一般的な竜が体に溜め込んだ無機物の凝集体である竜晶が比較的手に入れやすいと。
「で、ここ暫く亜竜共も騒がしくて気が立っててな。すこし落ち着くまで……と思ったが中々収まらねえ。この際だからアンタ達への依頼っつーことで話をつけようと思って」
どうやら、竜晶自体はそこらを飛んでいる亜竜でも問題ないらしい。ドロッセルは、未知の情報の奔流に目を輝かせている。
「で、ではその竜晶が何か素晴らしい武器になるんですか……?!」
「いや。大通りの西の婆さんが包丁折っちまったらしいからその新調だな」
包丁って折れるものなのだろうか。
興奮と感動が一気に冷める音を、ドロッセルとイレギュラーズ一同は聞いた気がした。
- 竜晶狩り完了
- GM名ふみの
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2022年02月02日 22時15分
- 参加人数8/8人
- 相談5日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●
「未知の領域である覇竜で活動出来るようになるとは、感慨深いものがあるな」
「竜域、竜晶、聞き馴染みの無い言葉が次々の出てきて、未開の地に足を踏み入れたのだなと改めて感じますね」
未知であれど未開ではなく、されど従来の「人間」にとっては全くの新領域。『天穹を翔ける銀狼』ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)は周囲の光景に感慨深げに息を吐き、『燻る微熱』小金井・正純(p3p008000)は今しがた聞き及んだ会話の端々にあった単語の羅列に首を捻る。だが、そこにあるのは確かな人の営み、亜竜種の社会の存在でもあった。
「おばあさん、包丁なくて困ってると思うわ。早く新しい包丁届けてあげましょう!」
『リチェと一緒』キルシェ=キルシュ(p3p009805)は獅門司から受けた依頼をなんら疑問なく熟そうと躍起になっている。これもすべて、亜竜集落の人々に認めてもらうためである、と。それ自体は素晴らしい考えで、真っ直ぐな思考は好感が持てる。
「包丁ってそんな折れるモンなのかしらね?」
「包丁が折れるなんて、一体どんな使い方を……?」
……とまあ、『雪風』ゼファー(p3p007625)や『青き鋼の音色』イズマ・トーティス(p3p009471)らの言うように、包丁は元来、軽々に折れたりしないものである。素材が竜晶などと呼ばれる鉱物であれば、なおのこと。話を聞く限りたいそうな業物感があるのに、折れるのか……そんな緊張感が伝わってくる。
「ああ~包丁って折れやすいですからね! わたしもこの間何本かダメにしたのでわかります」
『花嫁キャノン』澄恋(p3p009412)が二人の疑問に対してしれっと『何本か』ダメにしている事実を告げたことで、なんだかもうそれどころじゃない気がしてきた。
「またお婆様が美味しいお料理をつくれるよう、ぐれぇとでつよつよな包丁作りをさぽーとです!」
「しかし、老廃物が金属の如き耐久性を持つとは……竜、亜竜とは既知の生物とはまた一線を画す存在なのだと、ありありと見せつけられる気持ちですね」
「どんな物なのか興味がありますね。わたしにも一本作ってもらえないかな……?」
『plastic』アッシュ・ウィンター・チャイルド(p3p007834)は、目的の『竜晶』が老廃物であるという事実にただ驚愕するしかなかった。仲間達も割とその辺りマジか? みたいな顔をしていたが、澄恋は「そういうこともありますよね!』という顔をしていた。どういうことがあるんだよ。
『特異運命座標』エア(p3p010085)はそんな素材から作られる包丁の強度に興味津々だ。そんな包丁を折ってしまう亜竜種のご婦人にも、というのは伏せておくとして。
「今回の獲物……ヘリオールはこの辺りに現れるのだったか」
「竜は飛ぶものと思ってましたが、地中を進むものもいるとは……未知の敵は奥深いものですね」
ゲオルグは辺り一帯の荒野に視線を巡らせ、何の気配も返ってこない無味乾燥ぶりに眉をひそめた。正純の言葉通り、今回の討伐対象の亜竜は地中を進み、滅多に地上には顔を出さない。狩りの時でもない限りは。
「ヘリオールは地面の振動で相手の位置を察知する、と。……ならば、飛んでたら察知されにくいんじゃないか?」
「イズマお兄さん、名案なのよ! でも、足音がしなかったら呼び出せないかも……?」
イズマはヘリオールの特徴から、『狙われない』方法を思いつき手を叩く。が、キルシェの言う通り『狙われる』努力も必要なのが厄介なところで……。
「地上におびき出すのはわたし達の役目ですね! 頑張りましょうね澄恋さんっ!」
「それでは亜竜の強さとわたし達のか弱さ、どっちが優位か―─いざ勝負!」
が、そこは微塵も問題なかった。
エアと澄恋がイレギュラーズの布陣、その中心に陣取りアシカールパンツァーを鳴らしたり熱源を用意したりして亜竜の注意を全力で惹きつける。
同時に、アッシュが事前に記録していた足音を再生することで二人の周囲はより騒がしくなる。
そのあんまりといえばあんまりな目立ちぶりに、打ち合わせ通りとはいえ仲間達は緊張を隠しきれない。こんなに目立って大丈夫なのか?
「竜っつーか虫っつーか。うーん、視覚的に感動よりも『このタイプか』みたいな気持ちで一杯ねぇ? とりあえず焼いて食っても旨くなさそうなのは確か!」
「どう見ても虫の類、ですが。其れでも亜竜なのですね……虫……亜竜……」
ゼファーとアッシュは二人目掛けて頭を突き出したヘリオール、そのあまりに原始的なフォルムに閉口した。円筒状の肉体、その先端が円周状の牙を備えており、さながらトンネル用のシールドドリルを思わせる。そうでなくとも長虫の類か。これが覇竜の個体かという目で見るとその落胆たるや察するにあまりある。
そんな見方をされているとは露知らず、ヘリオールは飲み込んだ岩を吐き出してエアと澄恋へ降らせていく。これから食べようかという相手の感情など、捕食者には関係のない話なのである。
「異形とはいえ亜竜、顔を見せてくれたのですから挨拶はしておきましょうか!」
正純はヘリオールが攻撃に神経を振り分けた瞬間を見定め、破式魔砲を叩き込む。弓から放たれた光軸はしかし、周囲に飛び散った岩に反射し、本体の堅牢さも相まって威力を伝えられたかは疑問だ。されど『効いている』。
「さぁ狩るぞ! 堅牢だろうと倒す!」
「待ってるおばあさんの為にも勝つのよ!」
「ああ、亜竜集落の信頼を勝ち取るぞ」
目の前に転がり込んだ可能性を、イレギュラーズは捨て置かない。
イズマ、キルシェ、ゲオルグの声は各々の得物の輝きと共に戦場に爆ぜる。……この戦いに、ただ勝利をもたらすために。
●
「そこな亜竜! わたしとか嫁にどうですか!!」
「……って澄恋さん!? そ、それってプ……プロポーズ……!?」
降り注ぐ岩を盾で捌きながら、澄恋は声高らかにヘリオールにアプローチを向ける。多分きっと絶対そういう意味でいっていないのだが、マイク片手に喉の奥から放たれれば、人語を解さぬ亜竜でも注目はする。そしてエアは初心であるので、彼女の行為に純愛を見た。見なくていいよ……?
「守りが堅牢なのだったな、ならば一点に集中すればどうだ」
「確実に倒すためには、まず確実に守りを削っていくことから……」
ゲオルグは一点集中させた神秘に全力を乗せて叩き込み、その衝撃にあわせてアッシュの魔力が迸る。轟音とともに揺れたヘリオールの姿は、しかし岩のような肌が僅かに焦げたようではあるか。
「その鱗、少しずつ剥がせば通るのだろう……!」
すかさず振り上げられたイズマの一手はヘリオールを穿ち、確かな手応えを返してくる。……だが、その鱗に綻びはなし。なんたる抵抗力か。だが、その一合が全てではない。
「地中に潜ったのよ! 放っておくと一方的に攻撃されるからえーとえーと……えいっ!」
「キルシェ様?!」
澄恋の(珍しく)困惑したような声が響く。岩を吐き出してすぐさま地中に潜ったヘリオールを追って、キルシェがあろうことか掘り進められた穴へと飛び込んだのだ。別に無手で向かったわけではないが、やはり驚きはするわけで。
「大丈夫よ、今はまだ……いえ、探索射程から消えた?」
ゼファーは今しがた挑んだ一合で相手に十分な脅威を与えられた、と踏んだ。そして相手は此方に敵意を向けてくる、とも。それは事実だ。そして、キルシェが狙われかねぬことも道理。道理なのだが、あろうことかヘリオールは、ゼファーの探知範囲の外まで距離をとってしまったではないか。
「まさか逃げるんですか? 婚約者(わたし)を置いて!?」
「そんな馬鹿な、って言いたいところだけど分からないわねぇ」
あまりに理解の外で起きた出来事に、澄恋は声を荒げた。ゼファーもどう返せばいいやら躊躇してしまうほどの清々しい消滅は、よもや本当に逃走したのではと思わせる。が、地中のキルシェは一同の動揺もなんのその。
「えっと、これをこっちにむけて、ここを押す……」
確認するようにおっかなびっくりアシカールパンツァーを握ったキルシェは、引金に指をかけ爆音にのけぞった。
「ぴゃ! 穴の中でぴかぴか賑やかなのよ!?」
「あ、戻ってきた。外に内に忙しい亜竜ねえ。まあ、正面から打ち合ってくれるならそれに越したことはありませんけど?」
「動きを見る限り、逃げを打ったように見せかけて追ってきたところを……だったのかもな」
外側に消えたと思った瞬間、それは既に認識圏内まで近付いてきていた。余りに早い転身は、目論見が外れたがゆえの行動か。キルシェが立っている位置目掛けてぐんぐん近付く影を、しかしイレギュラーズは退ける手段を持ち合わせていない――。
『そこな亜竜! わたしとか嫁にどうですか!! 嫁にどうですか!! どうですか!!!』
と、そこに響き渡ったのは澄恋の声だった。あきらかに下手な継ぎ接ぎの声、意味をなさない言葉の羅列。先程の叫びであることは明らかだが……地上で首を捻る当人をよそにしかけたのは、エアだ。
「やっぱり澄恋さんとヘリオールの恋路を邪魔をする訳にはいきません。わたしは身を引きましょう」
つい先程までは岩の暴雨をして正面から受け止め、崩れた地盤を飛び回る身軽さを披露するような身構えで居た彼女はしかし、澄恋の情熱的なアプローチに心打たれ、これは邪魔できないと考え至ったらしい。素晴らしい献身である。
「エア様……! っあ」
澄恋はあまりの事態に感動しきりであったが、次の瞬間、真下から伸び上がったヘリオールに足元ごと飲み込まれていた。
「はぁい。さっきぶりね? 仲間を返してもらうついでに、徹底的に追い回してやるわ!」
が、その状況を前にして呆然とするばかりがイレギュラーズではない。既に出現を察知していたゼファーが間合いに飛び込むと、全速力を以て雷撃を纏った一打を叩き込む。
狙いは胴の中央、消化器周り。丸呑みといえば皆同じだ。全力でぶっ叩いて吐き出させればそれで終わりなのだ。
「あの中に取り込まれるのはいい気分ではなさそうですが……大丈夫でしょうか」
「『大丈夫』ではないかもしれないが、あれしきで心が折れるとは考えにくいな」
「……まあ、そうだね」
アッシュは澄恋の身を案じ、どころか心に傷を負わないかまで心配していた。していたのだが、ゲオルグとイズマはその心配は皆無とばかりに悠然と構えている。なお、エアは仲間達を守るために身を引いているので澄恋の心配をしている暇はなく、キルシェは穴から這い出して仲間達の治療に勤しんでいる。
「心配要りませんよ、ゼファーさんも頑張ってますし、何より……」
『丸呑なんて大胆なことをされたなら、わたしもお【反】ししなくては無作法というもの……』
正純が言葉を重ねるより早く、ヘリオールの腹から重苦しい声が響き渡る。
次の瞬間、ゼファーが外側から打ち込みにいった位置に同期する形で、内側から肉が盛り上がり彼女の槍を受け入れにいく。
めいっぱい膨れた風船が破裂するかのように引きちぎられた肉は澄恋の盾の形状ごと引き裂かれ、そして爆ぜた。
「……この人ですからねえ」
正純は先程の言葉の続きをぽつりと漏らした。
●
「此の大地に於いても、ハイエナとも言うべき者がいるようですね」
「最後まで気が抜けないものだな」
「俺達は肉に用は無いが、今は邪魔しないでほしいな」
ややあって、くんずほぐれつの末に倒されたヘリオールの解体に勤しむ澄恋やゼファーらをよそに、分解者とでも言うべき蛇たちが群がってくる。
アッシュの呆れたような声に、しみじみとゲオルグとイズマが応じ、身構える。背後からたつ湯気と匂い立つ肉の匂いは、しかし食欲が不思議とそそられない。蛇にとってはたいそうご馳走なのであろうが、戦闘前のゼファーの言葉通りというか……ひとまず竜晶の確保までは邪魔されては大変困る。
「竜さんの遺体食べに来たのかもしれないけど、包丁の材料は渡さないのよ! これは立派な包丁になって、おばあさんの料理のお手伝いするんだから!!」
キルシェはヘリオールの遺体の前で仁王立ちすると、徹底抗戦の構えを取る。傍らには、先程の鬱憤晴らしとばかりにエア。
大顎蛇達は、一同のさらなる獲物として倒れる運命にあるのだった。
「おお、早かったじゃねえか。大したモンだぜ。それにこの竜晶、適度に鉱物の純度が高くていい感じだ。業物がつくれるぜ」
獅門司は、一同が持ち帰った竜晶にたいそう満足げだった。量も十分、包丁一本打ってお釣りがくるレベルだ。
……といっても、追加で渡せるほどのものではなかったが。鍛造過程を見るにつけ、鉱物から作る本物の刀剣と変わらない仕事ぶりに感動を覚えるイズマの姿があったとか、なかったとか。
成否
成功
MVP
状態異常
あとがき
お疲れ様でした。
見事な包丁が出来上がったようです。……折れるの? これ
GMコメント
お待たせしました覇竜のシナリオ。日常感とファンタジー感を混ぜていきましょう。
……そういえばVRMMO世界を救った伝説の剣の素材が竜の排泄物だったという小説が有りましたね。
●成功条件
『竜晶』の回収
●竜晶
OPにある通り、厳密な規定はありませんが『亜竜の体内で生成された石(結石とか色々。すごい広義だと骨もそう)』を指します。
もしかしたら人によって呼び名が違うかも知れません。そういうものです。
獅門司の要求量としては『亜竜1体分』ですが、戦闘は亜竜だけにとどまりません。
●削岩胴のヘリオール
地面を掘り進むワームタイプの亜竜です。
地中を移動し、地面の反響で相手の位置を察知します。地中を主生活の場としており目が退化していますが、『温度視覚』『ハイセンス』相当の知覚能力を持っていると見ていいでしょう。機動は推定3。堅牢な肉体を持ち、サイズも相当大きいですが反応は然程でも有りません。
・地中移動(P):地中での移動距離が機動の倍になります。
・潜航(副):ターン終了時、地中に潜ります。
・落盤(物遠域):【移】【足止系列】【麻痺系列】 対象の足元を崩します。
・石吐(物中扇):【痺れ系列】【乱れ系列】【飛】【ブレイク】 地上に顔を出し、体内に飲み込んだ土や石を吐き出します。
・丸呑(物至単):【必殺】【威力(大)】 丸呑みにしてきます。数ターン後吐き出されますが継続ダメージが入りますし行動も制限されます。
●大顎蛇×10
ヘリオール撃破後、竜晶回収のために肉体を解体中に現れます。
ライフサイクルとしては下位にあり、死体の分解などを主とする立場にあります。下位にあるといっても『覇竜の下位』です。
サイズとしては人の胴よりちょっと細い程度の太さ、全長1.5mほど。
麻痺毒を有す牙での噛み付きや巻きつきなどを行ってきます。
●戦場
フリアノン周辺の岩石地帯。
ヘリオールが掘った穴に飛び込んでの戦闘も可能っちゃ可能ですが、十分な光源や逃げ場の乏しい状況でのケアなど、ある程度しっかりと対策を打っていない状態で飛び込むよりは地上で待ち構えた方が賢明です。長期戦になるけど……。
基本的にヘリオール戦→解体中に大顎蛇と戦闘、となるので両方まとめて相手にすることはないです。ご安心ください。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
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