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シナリオ詳細

静寂なる青のドリップ・コーヒー

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●コーヒーの美味しい喫茶店
 香ばしい香りが、店内に漂っていた。
 カウンターの上にはコーヒーサイフォンが置いてあって、フラスコの中のお湯が沸騰している。
 『星翡翠』ラーシア・フェリル(p3n000012) が、カウンターに腰かけながら、それを見つめている。やがてマスターの初老の男性が、フラスコの上に、筒状のガラス器具を取り付けた。そこには香ばしい香りのコーヒー粉が入っていて、すぐにフラスコから吹きあがったお湯が、逆流するように、コーヒー粉に向けて上りだし、コーヒー粉を湿らせた。
 へぇ、とラーシアが感心したような声をあげる。コーヒー粉をマスターが混ぜると、すぐにお湯に鮮やかな色がついて、コーヒー色の液体が、ガラス器具の中に満杯になった。そのまま、フラスコを温めていた火を止めると、蒸気が止まって、お湯を上へ押し上げていたちあkらがなくなる。フィルターを通して、黒色の液体が、ゆっくりとフラスコを観たいしていく。より香ばしい、コーヒーの香りが、鼻孔をくすぐるように広がった。
「これがサイフォンを使ったドリップ・コーヒーですね。うちでは、主にこれを主力にしています。見ている方も楽しいでしょう?」
 マスターが微笑んでそういうのへ、ラーシアはこくり、と頷いた。
「そうですね。ふわっ、ってコーヒーが流れてくるのは、ドキドキします」
 にこりと笑う。やがて数度の作業を経て、人数分のコーヒーを、マスターは用意した。人数分とはこの場に集まった人間の事で、つまりラーシアと、あなた達、依頼を受諾してやってきたローレットのイレギュラーズ達だ。
「へぇ、美味いもんだな」
 と、イレギュラーズの一人が言う。あなたはコーヒーは飲めるだろうか? 砂糖は必要? ミルクも入れたい? 或いは、ブラックのまま飲めるかもしれないし、飲めないくらいに、苦手かもしれない。もしあなたがコーヒーを飲めるのだとしたら、今まで飲んだコーヒーの中でも上位の味がしただろうし、仮に飲めなかったとしても、なんとも香ばしいコーヒーの香りは、あなたの中のコーヒーの常識を変えるはずだ。
「ありがとうございます。当店自慢のモノでして。海洋でも指折りの豆を仕入れております。
 ……ですが、実はこの度、新しい豆を仕入れようと思いましてね」
 と、マスターは言った。
「ローレットの皆さまでしたら、フェデリアをご存じでしょう。先の、絶望の青を巡る戦いで、彼のリヴァイアサンとの戦場にもなった絶望の青……今は静寂の青ですが、その海域です。そんなフェデリアにあるテレナイズ島は、現在も開拓の最中との事ですが、そこで、新種のコーヒー豆が発見されたのです」
「なるほど、では今回は、その仕入れですか?」
 ラーシアが尋ねるのへ、マスターは頷いた。
「といっても、まだまだ商品になるかはわかりません。味も確かめたいですし、テレナイズには奇妙な怪物……狂王種(ブルータイラント)でしたか、そう言ったものがまだ残っているところも多い。
 テレナイズにも狂王種はおり、その怪物は……おそらく、皆様でしたら容易に討伐できるようなものでしょうが、果たして一般の傭兵にも相手ができるようなものか、傭兵を雇用し、その費用を払ってなお、商売として成立するか……等、まだまだ不透明です」
「なら、俺達の仕事は」
 イレギュラーズの一人が言う。
「まず、豆を手に入れる。ついでに、その際の障害、狂王種がどんなものかデータを手に入れる、って所か?」
「そうですね」
 と、マスターは言った。
「皆さんの情報を元手に、継続的にテレナイズに船団を送って、豆を仕入れるかを考えます。
 が、それはさておきに、コーヒーの試飲もお願いしたい所ですね。
 もし皆様に、コーヒーの淹れ方に一家言のある方がいらっしゃったら、是非アドバイスもいただきたい」
「えっと」
 イレギュラーズの一人、女性が言った。
「とにかく、やるべきことは、コーヒー豆の入手ね?
 それ以外はオプション、って事でいいかしら?」
「ええ。とにもかくにも、豆の入手が第一です」
 マスターが言うのへ、ラーシアが頷いた。
「では、皆さん。そういうお仕事ですよ」
 にこり、と笑うラーシア。
「私はご同行できませんが、カフェで皆さんの帰りをお待ちしています。
 素敵なコーヒー、楽しみにしてますね♪」
 そう言って笑うラーシアへ、あなた達は頷いた。
 かくして、一行は船に乗り、一路フェデリア海域、テレナイズ島へと向かったのである――。

 テレナイズ島は、フェデリアでも海洋よりにある場所だ。付近の海は比較的穏やかではあるが、まだまだ油断はできぬのが、この静寂の青という海域である。
 あなた達は、ゆっくりと森へと向かう。手渡された地図には、コーヒーノキが群生している場所が記されている。まずはここに向かえばいいのだろう……果たして迷うことなく、一行は到着出来た。
「渡された資料通りの葉っぱと実だ。これがコーヒーノキか」
 仲間がそういうのへ、あなたは頷いた。確かに、なんだか独特な香りがする……コーヒーからは想像できないくらいに、甘い匂いだ。沢山の赤い果実がなっていて、この中に、コーヒー豆になる種子があるのだろう。
 あなたが、コーヒーノキに手を伸ばす……だが、不意に、辺りにがさがさ、という音が響いた。巨大な、なにかが動いたような音。それは、がさがさと無数の音を立てて、あなた達を包囲するように迫る!
「魔物の類かしら……?」
 仲間がそう告げる。同時に、あなたもまた武器を構えた。はたして、茂みの中から現れたのは、無数の陸生カニ、小さいものはヤシガニと呼ばれるような狂王種だ! だが、ヤシガニのような外見といえど、その姿は、あなた達を優に超える、2mほどのサイズ。それが、目に見える限りは10はいるだろうか? その凶悪なほどに肥大化したカニの爪やハサミ、感情が見えぬ故に恐ろしい真っ黒な眼は、一般人が遭遇すれば、間違いなく命はないだろう……!
「おっと、こいつらの実力を図るのも仕事だったな」
 仲間が言う。
「倒すのは良いけれど、あんまり派手に暴れちゃだめよ? コーヒーノキが台無しになったら、意味がないんだから」
 別の仲間が言うのへ、あなたは頷いた。その通り。出来る限りコーヒーノキに被害を与えぬように立ち回らなければなるまい。
 あなたは意を決すると、ヤシガニ……『マッドネスシザー』へと立ち向かう! さぁ、この場を突破し、コーヒー豆を持ち帰れ!

GMコメント

 お世話になっております。洗井落雲です。
 コーヒーを飲みませんか?
 まずはバトルからですが……。

●成功条件
 すべてのマッドネスシザーの撃破。

●特殊失敗条件
 攻撃の余波などにより、全体の8割以上のコーヒーノキが失われる。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

●状況
 フェデリア海域にある、テレナイズ島。そこで発見されたコーヒー豆を持ち帰ってきてほしい。
 とある喫茶店のオーナーに、依頼されたあなた達。以来が成功すれば、入れたてのコーヒーもごちそうしてもらえるはずだ。
 そんなわけでテレナイズ島に向かったあなた達は、無事にコーヒーノキを発見。ですが、周囲に潜んでいた狂王種、『マッドネスシザー』に包囲されてしまいます。
 マッドネスシザーは、あなた達の命はもちろん、コーヒーノキの豆を喰らうつもりのようです。そんなことをさせるわけにはいきません。
 あなた達は、マッドネスシザーを倒し、コーヒー豆を回収する必要があります。もちろん、戦闘の余波や、敵の攻撃で、コーヒーノキを破壊されてしまっては元も子もありません。うまく敵を誘導するなどして、コーヒーノキへのダメージを最小限に抑えてください。
 コーヒーノキは、ざっと20本強はあります。他にもあるでしょうが、被害は少ない方がいいでしょう。
 作戦決行タイミングは昼。周囲は低木などがあり、少し視界が悪くなっています。

 なお、無事コーヒーノキを回収できたら、カフェで早速コーヒーをいただくことができます。極上の味がするはずです。
 もし、皆さんの中にコーヒーを入れるのが得意な方がるならば、それを披露するのもいいかもしれませんね。

●エネミーデータ
 マッドネスシザー ×13
  ヤシガニのような外見をした狂王種。サイズは2mほどの巨体で、その鋏の一撃は、一般人なら一撃のもとに殴り伏せるでしょう。
  硬い甲羅に覆われている他、前述したとおり挟みや爪の一撃は強烈で、パワーファイターとして立ち回ります。
  BSとして、『出血系列』や、『ブレイク』を持つ攻撃を行ってきます。
  単体でもそこそこの強さですが、数の多さが脅威です。まとめてなぎ払えるような戦法だと優位かもしれません。もちろん、コーヒーノキへの被害は抑えてください。

●NPC
 ラーシア・フェリル
 ご存じローレットの情報屋。
 戦闘には同行しませんが、カフェで皆さんの帰りを待っています。
 一緒にコーヒーを楽しんでくれると、喜ぶと思います。

 以上となります。
 それでは、皆様のご参加と、プレイングを、お待ちしております。

  • 静寂なる青のドリップ・コーヒー完了
  • GM名洗井落雲
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2022年01月26日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

亘理 義弘(p3p000398)
“侠”の一念
さて、今回の仕事は、海洋の島でコーヒー豆を回収する事だ。
しかしそれを狙う狂王種が徘徊している。
データが欲しいとの事だし、排除しなけりゃ豆の回収もできねえか。

すでに接触した状態から戦闘が始まるが、奴等はこちらも狙うが
コーヒー豆を食ってしまう。
それに戦闘中に木を倒してしまっては意味がない。
今回は良くても、今後豆の採取ができなくなるしよ。
できる限り影響を及ぼさないように、速やかに狂王種を排除しなければ。

仲間が怒り付与で狂王種を木から引き離し、安全な場所で殲滅するのが作戦だ。
俺はその怒り付与から逃れた狂王種を確実に潰す役割で動こう。
仲間に向かわない奴を一体ずつ狙っていくつもりだ。
広場に出てきてくれるんならいいんだが森の中で戦う場合、
範囲攻撃は木を巻き込む可能性があるから、控えなければよ。
使用スキルは煉気破戒掌を使用する。
硬い殻に覆われているからよ、殻の上から煉気破戒掌で柔らかい腹を抜いていこう。
こちらの攻撃を木に当てるのもよろしくねえ。
もし移動が必要ないならば、副行動で攻撃専念を宣言し
狙いを確かにして攻撃していこう。
その後も怒り付与が効いていない奴を中心に、仲間と協力してきっちり潰していこう。

終わったら豆を採取して持ち帰るとしよう。
できるなら、データ収集の意味で狂王種の死骸を回収する方がいいのかね。
コーヒーに関しては素人だが、香りを楽しむのはできる。
マジで楽しみにしているぜ。

アドリブ歓迎。
寒櫻院・史之(p3p002233)
若木
守るものが居るとき俺たちイレギュラーズはいつもよりずっと強くなれる!
まあ、木なんだけどさ
ちょっとかっこつけてみたかっただけだよ
じゃあふざけるのもこのへんにして
真面目に殺ろうか

初手は副行動で移動し
まずコーヒーノキの林を背にしてマッドネスシザーの群れへ特攻
主行動で名乗り口上をあげてマッドネスシザーの意識をコーヒーノキから引き離すよ
「鬼さんおいでよ、つかまえられる?」

「根の国の主よ、荒ぶる尊よ、贄をば流し奉るとかしこみかしこみまもうす」
名乗り口上での怒り付与をメインに動くよ
ヴァルキリーオファーで自己回復して耐えるね
敵がコーヒーノキを向かないよう常にエネミーサーチを発動して敵の位置を捕捉して仲間と共有しておくよ
レーダー役だね

敵の数が半数を切ったら戦闘
HPが75%切るまでは覇竜穿撃で一体ずつ確実に攻撃するね

75%切った当たり、またはBS2以上でヴァルキリーオファー
弱らせた敵はH・ブランディッシュでトドメ
このときまだ元気な敵も巻き込んで体力を削っておくね
識別つきだから仲間もコーヒーノキも問題ないはずだよ
合間あいまにヴァルキリーオファーで仲間も回復させていくよ

ヤシガニっておいしいんだけど
どうなんだろうねこいつは
料理できるなら腕の一本でも持ち帰って塩焼きにしちゃおうか?

カフェでは添え物のスイーツも作らせてもらおうかな
浅煎りコーヒーにはイチゴタルト、深煎コーヒーにはチーズケーキなんてどうラーシアさん
ミルキィ・クレム・シフォン(p3p006098)
甘夢インテンディトーレ
コーヒーって豆ごとにかなり特徴が違うから、新種のコーヒー豆のコーヒーがどんな味か今から楽しみだよ☆
よーし、美味しいコーヒーのためにヤシガニ退治がんばるぞー♪

戦闘:
まずはヤシガニをコーヒーノキから引き離さないとだね!
ハッピーちゃんが引き離してくれるまでは、木を傷つけないようにシャロウグレイヴやフォースオブウィルでの単体攻撃で応戦、ハッピーちゃんがヤシガニを引き離してコーヒーノキを傷つける心配がなくなったらまとめてシュガーストームで攻撃するね!

コーヒー確保後:
これが新種のコーヒーの実なんだね!うーん、この独特な甘い匂い素晴らしいね!
せっかくだしボクもこのコーヒー豆でコーヒーを淹れさせてもらおうかな♪
そうだなぁ、今回は水出しコーヒーで淹れてみよう!マスターが淹れてくれたコーヒーと飲み比べしてみてどういった淹れ方がこの豆にあうか確かめてみたら面白そうだよ☆
あ、コーヒーにあうお菓子もいろいろ研究してみたいね!
ティスル ティル(p3p006151)
銀雀
静寂の青の探検が進めば、こんな感じに新しい名産品も見つかるのかもね。
そのためにも、まずはこのコーヒーを頂きましょっか!

■目標
コーヒーノキの防衛
マッドネスシザーの実力確認

■作戦
引き付け役がマッドネスシザー達をコーヒーノキから引き剝がして、
まとまったところを攻撃役が一気に範囲攻撃で倒しにかかるよ!

それと、攻撃の余波でコーヒーをダメにしかねない攻撃は基本的に控えるよ。
私なら【夜葬儀鳳花】ね。燃えたら困るもの。

■戦闘
ハッピーちゃんがマッドネスシザーを引き付けたら戦闘開始。
基本的に、私はマッドネスシザーの集団に【糸切傀儡】で一気にダメージを与えるよう動くよ。
集団から抜けてコーヒーノキに近づいた相手は【妖花一刀】で確実に狙うね。
外せない状況……だけど、これなら早々外さないわ!
「悪いけど、私たちも譲れないのよ」

それに【糸切傀儡】と【妖花一刀】の手ごたえが分かれば異常状態への耐性(や特殊抵抗)はどの程度か分かるはず。
何が効くか分かれば今後の役に立つでしょ?
十分距離が取れているなら1回だけ【夜葬儀鳳花】で火への耐性も見たいかも。
……あ、その場合はそのカニへ【ブロック】も一緒にね。コーヒーに走られて全焼なんてオチ嫌だもの。

■コーヒー!
カニの攻略情報はラーシアさんに、コーヒー豆はマスターに。
出発前に頂いたあのコーヒーより美味しいんでしょ?
苦いの苦手な私でも、さすがに今回は楽しみ!

■その他
アドリブ歓迎です
ハッピー・クラッカー(p3p006706)
爆音クイックシルバー
ヤシガニ!!!ヤシガニか!!!!!ヤシガニって事はカニか!!!!(違う
今夜はカニパーティだな!!!!食べれるのか知らんけど!!!!(食べれる

■戦闘
まあ私ね!!幽霊なんでね!!!ちょっとくらい怪我しても【再構成】するんでね!!!!
つまるところ、EXF100,FB0なんでね!!!!必殺さえなければ幾らでも敵を引き付けられるわけです!
その上でEXAと機動力を生かしてガンガン動き回って、コーヒーノキから遠い所に誘導するよ!!!
包囲されている状況っていう事は、外周をぐるっと一回りすれば大体抑えられる筈!!

【Look at me !!】私を見て!!!!見ろ!!!!!
怒りを付与してどんどん引き付けていくのです!!!
「私はヤシの木!私はヤシの木!!!!!主食だろうがかかってこいやー!!!!!(???)」
ヤシガニは雑食だから別にヤシの木が主食なわけじゃないよ

さて、引き付けてコーヒーノキから遠ざけた後の話ですが!(取りこぼしはごめんねみんな頑張れ!!
私を巻き込んでどんどん範囲攻撃をしてくれてオッケーです!!!!!
必殺が無ければね!!!!有る人はね、ごめんね!!!!
私自身も【H・ブランディッシュ】で攻撃していくようにしよう!!!
「うぉらぁー!!!!私達の晩御飯になれ!!!」

■戦闘後
コーヒー…普段あんまり飲んでないかも……ここは初挑戦のチャンスだよね!!!
…………お砂糖とミルクください!!!!!!!!!!
ルチア・アフラニア(p3p006865)
「Concordia」船長
コーヒーは好きだけれど、アドバイスできるか……といえば、そこまでじゃないのが残念な所、ね

【戦闘】
前線での回復と支援を中心に行動する
出血は厄介なので、しっかりと治しておきたい

最前線より1歩引いた位置を陣取る

・副行動
移動の必要がない限りは『クェーサーアナライズ』を使用
BSの回復に加え、APとHP(エランヴィタールによる)の回復も目的とする。

・主行動
最もHPが削れている味方に『ミリアドハーモニクス』中心に使用する
HP回復の必要が薄い場合、届く範囲にいる味方に『聖躰降臨』を使用し、抵抗を上げておきたい。
クロエ・ブランシェット(p3p008486)
夢みるフルール・ネージュ
動機:
コーヒーは父がよく飲んでるから新種のコーヒー豆のことが気になって。
初めて見たコーヒーノキは甘い匂いがして驚きました。
持ち帰って商品化できたら父と一緒に飲めるといいなと思います。

行動:
コーヒーノキへの被害を抑えるためにまずは【保護結界】を張ります。
それから【勇壮のマーチ】を奏でて士気を高めます。
「美味しいコーヒーのために頑張りましょう」
仲間がマッドネスシザーを引き付けてくれるからそれについて行こう。
誘導先で残り体力が多い個体優先で【ブラックドッグ】を放ちます。
硬いから魔力残量に注意しつつ辛抱強く攻撃していこう。
弱った所を範囲攻撃で一掃してもらえたらと思います。
強烈な一撃をもらわないようハサミや爪は【マジックロープ】で縛っちゃいましょう。
誘導を逃れた個体がいるかもだから周囲や状況確認も大事だね。
状況によっては義弘さんと共に対処にあたれたらと思います。
敵が防御に徹してたり回復の手が足りない時は【天使の歌】で仲間を癒します。

・コーヒー豆を持ち帰れたら
オーナーさんがコーヒーを淹れるのを格好良いなと眺めたり、
ラーシアさんとのんびりお話しでもして待ちましょう。
コーヒーと一緒に食べたい物とかそんなお話しを。
さて、新種のコーヒーのお味はどうでしょう?
普段はミルクをたっぷり入れて飲むことが多いから大人の味がしそうですね。
アウレリア=ネモピレマ(p3p009214)
大海に浮かぶ月
●目的
マッドネスシザーからコーヒーノキを守る

●行動
コーヒーの果肉は甘いって聞くからねえ、ヤシガニとはいえ好きになるものなのかもしれないさね。
とはいえ、今回ばかりは海と砂浜の生き物と自然の摂理とはいえ、アタシも特別なコーヒーとやらを味わってみたいからね!悪いけれども、退いてもらうよ!

コーヒーノキをなぎ倒さないようにハッピーちゃんたちが引き寄せてくれるところを範囲で足止めしつつ倒したいところさね。
コーヒーノキは燃やすのはご法度らしいけど、冷気も苦手そうだからアタシの魔法を使うときも気を付けようと思うさね。具体的には範囲に巻き込む際にも3m以内には入れないようにするよ。保護結界をつけてくれるとはいえ怖いからねえ。

さて、作戦本体だけど、基本は【其は凍て付きたる水流の鎖荊】をハッピーちゃんを中心に撃って引き寄せられているマッドネスシザーにBSを付与していこうと思うよ。ハッピーちゃんには申し訳ないけど、今回ばかりはちょっと許してほしいね、あとでケーキでもおごるさね。
BSがある程度付与出来たらディスペアー・ブルーに切り替えて呪殺を狙っていくよ。魅了でコーヒーノキをめぐって同士討ちもしてくれるかもしれないしねえ。

しかし、コーヒーってのはいい香りだねえ、アタシも飲んだことないからね、植物の飲み物と言ったらココナッツミルクだよ……砂糖を入れないとどれだけ苦いんだい……にがっ!よくみんな飲めるねぇ!

リプレイ

●コーヒーノキをまもれ!
「チッ……狂王種だな……?」
 『“侠”の一念』亘理 義弘(p3p000398)が静かに言った。
「うん、間違いないね」
 『若木』秋宮・史之(p3p002233)が警戒するように言う。果たしてあちこちの草むらから、2mほどの巨大な、ヤシガニのような怪物が現れた。マッドネスシザーと呼ばれる狂王種だ!
 ヤシガニのような、とたとえたが、実際にはそんな可愛いものではないだろう。数本の脚は、ナイフや槍のように鋭く、一刺しで大木すら貫くに違いない。巨大なハサミは分厚く、硬い。握力も相当なもので、これに挟まれれば、岩すら砕かれるだろう。
 そのような恐るべき怪物を前に、イレギュラーズは――。
「ヤシガニ!!! ヤシガニか!!!!! ヤシガニって事はカニか!!!!」
 『爆音クイックシルバー』ハッピー・クラッカー(p3p006706)、おお、と大声をあげた。流石のマッドネスシザーもちょっとビビった。ちなみに、ヤシガニは厳密にはカニではない。ヤドカリらしい。
「カニって事は!!! 食べられる!!!!!」
 ぎらり、とハッピーが目を輝かせる。マッドネスシザーもちょっとビビった。
「た、食べるのかい? あれを?」
 『大海に浮かぶ月』アウレリア=ネモピレマ(p3p009214)が、ぎょっとした様子を見せた。
「食べる!!!! カニパーティーだ!!!」
 やったー、と叫ぶハッピー。マッドネスシザーもちょっとビビった。
「いや、まぁ……食べられるのかねぇ、狂王種って……?」
 思わず小首をかしげるアウレリア。その視線が史之へと向くが、
「いや、俺にきかれても……確かに海洋には詳しいって自負させてもらうけど、それでも、な?
 ま、まぁ、最悪、料理しろってならできるけど……」
「ほんと!?!? カニ料理!!! カニカマ!!!」
「カニカマはカニじゃねぇだろ」
 義弘が呆れた様子で言う。こほん、と一つ咳払い。
「みた限りのヤシガニのバケモンだとすると……雑食性か。俺たちはもちろん、狙いは後ろのコーヒーの実か?」
「そうみたいね。ヤシガニは、木の実も食べるって言うし」
 『「Concordia」船長』ルチア・アフラニア(p3p006865)が言った。恐らく、コーヒーの実を常食しているのだろう。ルチアが足元を見れば、マッドネスシザーの者と思わしき足跡がいくつか見えた。真新しいものではなく、幾日か経っているものだ。
「どうやら、彼らのえさ場でもあるみたいね」
 ルチアが嘆息する。
「こんな甘くて素敵な香りがする実だものね♪ カニくんも引き寄せられるものだね☆」
 『お餅はお汁粉に』ミルキィ・クレム・シフォン(p3p006098)が言う。
「でも、ごめんね? ボクたちも、この実が必要なんだ♪ 正確には、中の豆なんだけど☆」
 とはいえ、相手は狂王種。仲良く分け合って終わり、というわけにはいかないだろう。
「静寂の青の探検が進めば、こんな風に名産品も生まれるの。
 その芽を摘み取るわけにはいかないわ」
 『銀雀』ティスル ティル(p3p006151)が、ゆっくりと構えをとる。液体金属の腕輪が、ゆるり、と揺らめいて太刀の形をとる。
「あの子達の目標は、私達はもちろん、後ろのコーヒーノキも、なのよね。
 守りながら戦う事になるけれど……」
「難しい戦いですが……やってみます」
 『夢みるフルール・ネージュ』クロエ・ブランシェット(p3p008486)は、きっ、と決意の瞳を見せて、マッドネスシザーたちに相対する。
「美味しいコーヒーのために、頑張りましょう」
「そう!!! あとカニパーティもね!!!」
 ハッピーが頷き、銃を構える。厳密には銃ではなくて、指向性を持ったマイクである。これがハッピーの武器だ。
「いっくぞー! カニパーティのため!! じゃない!! コーヒーのために!!」
 わぁーっ、とマイクからハッピーの声が響く! マッドネスシザーたちも、威嚇するようにハサミを掲げた!
 かくして、イレギュラーズ達とマッドネスシザー達。コーヒーノキを巡る戦いの幕が上がる――!!

●コーヒー・ウォーズ
「よーっし、いっくぞー!!」
 ハッピーが叫んだ。銃型のマイクに口を近づけて、叫ぶ!
「私はヤシの木! 私はヤシの木!!!!! 主食だろうがかかってこいやー!!!!!(???)」
 ぐわん、と魔力を乗せた声が響く! いや、魔力なのか、その大音声のせいなのか。マッドネスシザー達が、かしゃかしゃと足音を立てて、ハッピーへと迫った!
「ちなみに、ヤシガニは雑食性だからヤシが主食じゃないよ!! これまめ知識ね!! コーヒー豆を巡る戦いなだけにっ!!!」
 ハッピーに迫る巨大なハサミ。それを振り下ろせば、もはや巨大なハンマーを打ち付けられたのと同義だ! ハンマーがハッピーを殴りつける! ぶわ、とその身体が風に舞うように四散し、次の瞬間には再び元の姿を取り戻している。
 避けたわけではない。耐えたのだ。
「こちとらハッピーな幽霊だぞ! 私を殺せると思うな!!!! でも必殺だけは勘弁な?」
 ふわ、と揺れながら、マッドネスシザーのはさみに接触したマイクから、ハッピーの大声が迸る! もはやソニックブームの域に達したその振動は、ハサミを高らかに吹き上げた!
「ハッピーちゃん、引き寄せ、お願い!
 こっちが足止めするさね!」
 アウレリアが叫ぶ。高く掲げた手の先に、強烈な蒼の魔力の奔流が巻き起こる! それは、やがて水を呼び出し、強い水流を巻き起こした。水流が、まるで鞭のように、幾重にも分かれてアウレリアの手のうちから伸び、それが先端に行くにつれて、イバラへと変貌していった。
「【其は凍て付きたる水流の鎖荊】(アイヴィー・スプラッシュ)……一筋縄じゃ行かないよ!」
 アウレリアがその手を振るうと、水流のイバラは次々と、ハッピーが集めた敵へと迫る! ハサミを縛り付けるように、或いはそのトゲで関節を傷つけるように這うイバラが、ハッピーの集めたマッドネスシザー達を縛り上げ、氷結のうちへと飲み込んだ。
「流石アウレリアちゃん! ハッピーな感じ!
 でもごめん、何杯か取りこぼした!!」
「分かったよ! ごめん、みんな! 抜けてったのだけお願い!!」
 アウレリアの言葉に、
「了解よ」
 ルチアが頷き、その手を握りしめた。その手に宿る聖なる力。或いは、その声帯に宿る魔法のような力。いずれにしても、力ある癒しの力が、ルチアの身体から発せられる。
「警戒するべきは……その鋭い脚の攻撃による、出血ね。まかせて。すぐに止血してみせる」
「コーヒーノキにも、保護結界を張っておきます」
 クロエがその手を掲げると、優し気な光がコーヒーノキを包み込んだ。意図的な攻撃は防げないが、少なくとも攻撃の余波でどうにかなることはないだろう。多少は安心できる。
「ハッピーさんの声を抜けてきた敵……あの子ですね」
 かしゃかしゃ、と何体かのマッドネスシザーが、コーヒーノキ、そしてそれを背にするこちらに向けて迫りくる。クロエはゆっくりとその手を突き出した。相手を刺すように、人差し指を突き出すと、その指先に仄かな魔法陣が描かれた。
 魔法陣から姿を出すのは、勇敢な狼の妖精だ。ブラックドッグ、その名のままに、黒の狼が、唸り声をあげながらその牙を突き立てる。がぎり、と、マッドネスシザーがその鋏を掲げた。その鋭い爪が、硬質の殻に食い込む。
「……かなり、硬いみたいです……!」
 妖精からフィードバックされた手ごたえを感じながら、クロエが呻いた。なるほど、見た目通り、敵の甲殻はかなりの硬さのようだ。それは、堅牢な盾であると同時に、強烈な矛でもある。まさに攻防一体。恐るべき相手ではあるが……。
「それならそれで、やりようはあるよ☆」
 ミルキィがふわり、とその手をかざす。指先から放たれるは、黒の魔力。それは海に潜む怨霊を呼び出し、怨声をあげながらマッドネスシザーへと襲い掛かる! その怨霊がまるで溶け込むようにマッドネスシザーに覆いかぶさるや、その内から爆発するような呪殺の力が沸き起こり、マッドネスシザーの内部を強かに打ち据えていく!
「甲羅が堅いなら、それを無視しちゃえばいいの♪」
「合理的だ」
 義弘が、ふっ、と笑いつつ、シンプルにマッドネスシザーへと蹴りを入れた。それは、脚の関節部分を狙った一撃だ。他と比較してもろい関節部分、いわば弱点のような場所を、義弘は的確にぶち抜いた。もろい関節が逆に曲がって、マッドネスシザーが痛みを感じたようにその身体を震わせる。
「こうやって、もろい場所からへし折ってやればいい」
 反撃に振るわれた脚を、義弘は身をひねって回避した。鋭い槍のようなそれが地面に突き刺さる。その隙をついて、義弘は横から関節を破壊するようにケリを入れた。ぼぎ、という音がして、関節がへし折れる。マッドネスシザーがきしゃあ、と悲鳴をあげた。
「根の国の主よ、荒ぶる尊よ、贄をば流し奉るとかしこみかしこみまもうす――。
 鬼さんおいでよ、捕まえられる?」
 一方、挑発するようにマッドネスシザー達を相対する史之。挑発の声に、マッドネスシザー達がうごうごと寄ってたかる。きしゃあ、と声をあげて振るわれるハサミを、史之はアルマデウスの刀で以って受け流した。受け止めるのではない。流すのだ。強烈なハンマーのような打撃を、最小限の力で流す。柔と豪。相反する二つの剣戟の応酬は、この様にして達成される。
「硬くて強烈。でも根本はどうかな?」
 ハンマーを再度振り上げる前に、史之は鋭く刃を抜き放った。竜撃の一手、竜鱗を切り裂く、その斬撃はマッドネスシザーのハサミ、その根元を切り飛ばした。巨大なハンマーが、地面に落下する。間髪入れず、史之はマッドネスシザーの身体、その隙間に刃を突き立てた。重要な臓器を一撃で粉砕して、マッドネスシザーが悲鳴をあげる守鉈く倒れさる。
 刃を引き抜きつつ、史之は周囲の状況を一瞥で確認した。見れば、いくつかのコーヒーノキが、その鋏の犠牲になっていたのが分かる。抑えきれていない……いや、些か攻撃の手が足りないか?
「亘理さん、このままの勢いだと……」
「ああ、まずいかもしれないな」
 義弘が頷いた。
「敵の勢いも少しばかり激しい。
 切り替えるぞ。最悪は、自分達の命を優先すべきだ」
「分かってる……けど、出来る限りは……!」
 史之が、悔しげにうめいた。確かに、敵の攻撃は激しい。また、全体的に数が多く、何とか二人のデコイに敵の意識を集中させることはできても、それでも誘因から抜ける個体は現れて、後衛の仲間へ、そして背後に控えるコーヒーノキに攻撃が飛んでしまう。
 戦局は、厳しい消耗戦の様相を呈していた。仲間達の消耗は激しく、しかし懸命に敵の攻撃を押しとどめる。一体、また一体と敵を倒すたびに、此方も深く、また深く傷ついていく。
 イレギュラーズ達の努力を嘲るように、マッドネスシザーのハサミが、コーヒーノキをへし折った。甘い香りが地にたたきつけられて、無残な姿をさらしてしまう。
「もう!! こっちだってば!!」
 ハッピーが叫ぶ。ヤシガニは引き戻されるが、標的にされてしまったコーヒーノキはすでに再起不能になっていた。
「内側から攻撃するよ!」
 アウレリアがその手を振るった。同時、響き渡る絶望の青の歌が、呪殺の力をもってマッドネスシザーを内部から崩壊へと導く。内の肉を腐らせたマッドネスシザーが、抜け殻になったかのようにぐしゃり、と倒れ込んだ。
「残り、3体……!」
 アウレリアが叫ぶ。頷いたのはティスルだ。腕輪へと形状を変えた人造魔剣、それが飾られた手を掲げるや、さながら花吹雪のように舞い散る炎が、マッドネスシザーの身体をあぶる。
「硬くても、炎による熱ならば……!」
 ティスルの声に応じるように、炎はさらに勢いを増してマッドネスシザーを包み込んだ。場違いに香ばしい香りが漂い、マッドネスシザーが丸焼きとなって倒れ込む。
「こっちだよ、カニさん、ってね!」
 史之が、相対したマッドネスシザーに斬撃をくわえる。飛び出た目を切り裂かれたマッドネスシザーが混乱するように暴れ、その隙をついた第二の斬撃が、マッドネスシザーの甲殻を切り裂いた。
「オラァッ!」
 義弘の拳が、マッドネスシザーの腹に突き刺さる。生命を破壊する『気』を送り込む一撃だ。そこに分厚い装甲などあった所で意味はない。内部に送られた気がマッドネスシザーの生命を奪う。どさ、とマッドネスシザーが倒れ込み、動かなくなったのを見て、義弘は、ふん、と鼻を鳴らした。
「ちっ……やはり、想定以上に手間取ったな……」
 にらみつけるように、コーヒーノキを見た。
「……ダメです、ほとんどやられてしまって……」
 悲し気に、クロエが応えた。コーヒーノキはその大半が破壊されていた。これでは、本格的な収穫は難しいだろう。
「うーん、頑張ったんだけどね……」
 流石のミルキィも、少々元気がないようだ。
「……せめて試飲の分くらいでも、コーヒー豆を持って帰ろう」
 ルチアが言うのへ、クロエは頷いた。
「そうですね……せめてどんな味なのか、マスターさんに確認してもらう位は……」
 その言葉に、仲間達は頷いた。残り少ないコーヒーの実、そこから少しだけ収穫して、皆はテレナイズ島から離脱したのであった。

●コーヒーの味は
「……そうだったんですね……」
 帰還したイレギュラーズ達。その手当てをしながら、ラーシアは心配そうに言った。
「でも、皆さんが無事でよかったです」
「そうですね。コーヒーも重要ですが、何より皆さんが無事であったことが一番の幸いでしょう」
 喫茶店のオーナーがそういうのへ、義弘は申し訳なさそうに頭を下げた。
「すまねぇな。期待を裏切ることになっちまった……」
「いいえ、逆を言えば、皆さんが苦戦するほどの危険が、あの島にはあったという事です。
 それが分かったというだけでも。私にはよい収穫ですよ」
 確かに、依頼の大元には、このコーヒー豆を商売のベースにのせることができるか、という点の確認もある。
 イレギュラーズが苦戦するほど危険な場所となれば、商売にするのは難しいという判断もできるのだ。
「それに、皆さん、コーヒー豆をしっかりと収穫してくださいました。
 少ないですが、これも報酬として、是非味わって行ってください」
 オーナーが、サイフォンでコーヒーを入れてくれる。隣には、水出しコーヒー用の器具もあって、これはミルキィが淹れるために用意したものだ。
「水出しのもおいしいと思うよ☆ できれば店の名物にしてほしかったけど……」
 どうやら今回は、試飲だけに終わりそうだ。
「ふふ、ミルキィさんのコーヒーも、オーナーのコーヒーも楽しみですね」
 ラーシアが微笑んだ。
「クロエさんは、コーヒーはよく飲まれるんですか?」
 ラーシアが、クロエに尋ねる。
「あ、はい……父が好きでしたから、その影響で。
 でも、普段はミルクをたっぷり入れていますけれど。
 お菓子と合わせるのも良いですよね。苦みの強いコーヒーには、甘いものを。
 酸味の強いコーヒーには、さっぱりとしたお菓子がいいです」
「あ、わかります! ふふ、私はケーキと一緒が良いです!」
 ラーシアがうっとりして微笑むのに、クロエも楽しくなって少しだけ吹き出した。
「さて、ミルキィさんの水出しコーヒーには、もう少し時間がかかります。まずは、私のホットコーヒーをお飲みください」
 オーナーが差し出したコップには、深い黒の液体が注がれていた。香ばしさと、僅かな甘みを感じさせる、独特な香り。
「随分とフルーティなにおいがするんだねぇ?」
 アウレリアが言う。
「それがこの豆の特色のようですね。ささ、どうぞ。
 お先に一口戴いておりますが、苦労に見合った味ですよ」
「じゃあ、さっそく」
 ルチアがそう言って、口に含む。
「……へぇ、これは」
 目を丸くして、そう声をあげた。
「美味しい……!」
 ティスルが驚きの声をあげた。
「苦みが抑えられてるのね。優しい味……私、苦いのは苦手だったのだけれど、これなら飲めるわ……!」
「え、ほんと? じゃあのみます!!」
 ハッピーがぐい、とコーヒーを口に含んだ……すぐに、べぇ、と舌をだしてしまう。
「無理!!! 砂糖とミルク沢山入れて!!!!!」
「あはは、アタシもやっぱりだめだねぇ。砂糖とミルクを頂戴?」
 アウレリアが苦笑する。まぁ、苦みの耐性は人それぞれだ。砂糖とミルクで調節して飲んでみれば、確かにコーヒーの持つフルーティな香りが、2人にもよくわかる。
「確かにおいしいねぇ」
「うん!! 苦労したかいがあるね!!」
 ハッピーも笑った。
「できれば、流通にのせてあげたかったけれど……」
 ティスルが申し訳なさそうに言うのへ、オーナーは笑った。
「何度も言いますが、皆さんが無事だったのが一番ですよ。
 それに、コーヒーノキもこれだけではありません。
 いつかまた、面白い豆を見つけたら……」
「その時は、俺達にまた依頼してほしいな。今度こそ、商品にして見せるよ」
 史之が言うのへ、オーナーは頷いた。
「その時は、是非」
 穏やかな時間が過ぎていく。
 依頼は失敗という結果に終わってしまったが、得られた報酬は、決して悪いものではなかった。

成否

失敗

MVP

ハッピー・クラッカー(p3p006706)
爆音クイックシルバー

状態異常

なし

あとがき

 ご参加ありがとうございました。
 残念ながら依頼は失敗となりましたが、それでも穏やかな時間を過ごすことはできたのです。

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