シナリオ詳細
哄笑
オープニング
●ノイズ塗れの腸の裏、這い進むクリーム状の魔の手
垂れ流すほどに煌びやかなシンボルが赫々と画面を照らしていく、どこもかしこも神に頭を晒すような姿形で寂々とした思いを孕んで魅せるのか。からっぽだった器の中にたくさんの信仰を注いでいく。それ即ち濯ぐ行いで在り、悉くは邪悪を除く言辞なのだろう。吐き気がするほどにいとおしい、正義的な思考ではないか。
今日は※※※※について教えようと思います。神父様の透き通った声が我々の世界を抱いてくる。一言一言が心の底までを満たしあたたかな自分への変化を促してくる。くるりと貌を濡らしたらようやく理解が追いついた――なんと素晴らしい※※※※なのだろう。我々は本当の価値を見出したのだ。封がはがれている。列がふるえている。
同一奇譚――そう、我々はデータの膝元で自らを投下しなければならない。クリーム状ののたうつものに脳味噌をひらく渡さなければならない。蟲だ、複数のバグに囲まれて最終的には黒く染まらなければいけないのだ。
R.O.O、ネクストにおける天義――ジャスティスの虚にしたたる。
●ただの邪教で在れば幾等かマシだと思えた
最初は楽なクエストだとイレギュラーズは考えただろう。教会を塒にしている邪教徒どもを一掃するだけのよくある展開だ。世界を『救う』ほどの力を持った君達ならば赤子の手をひねるようなものだ。しかし雲行きが怪しくなってきたのは教会の前、扉を覗いた瞬間――何か、おぞましいものが思考回路に這入ってきたのだ。
本能が告げている。はやく『こと』を済まさなければ自分達も『あれら』と同じになってしまうだろう。はやく『原因』を探さなければ本当の意味で『おかしく』なってしまうだろう。探せ、探せ、この嫌な予感の『根源』を探し出し、封じ、または破壊しなければ。
これを野放しにしてはいけない、君達は全力を以て【ただしく】気を求めたのだ――装丁は皮膚、頁は肉、綴られた文字は臓腑で在る――何者かの哄笑が響いている。
- 哄笑完了
- NM名にゃあら
- 種別クエストテイル
- 難易度-
- 冒険終了日時2022年01月05日 22時05分
- 参加人数4/4人
- 相談5日
- 参加費100RC
参加者 : 4 人
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参加者一覧(4人)
リプレイ
●かたちのいい果実は高値で売れるものだ、それは人に限った噺ではない
室内だと謂うのに三日月が遊泳している、ひとつふたつみっつとetc、コピー&ペーストされた作成の如くか。
生え揃った緑に秘められた謎、シンプルな肉の塊に一滴の欲求。
偶然に居合わせたゲーム・キャラクターのクリア画面は綺麗なのかと『クリーム』が歪んでいた。
取り敢えず全員で哄笑して視よう――吼えたブラック・ホール、カオス領域からの頭文字『N』ども。
パーティ会場はここなんだ、ゆっくり座っておくれと超自然さがおどった。
●目次を捲る為にはまず種を蒔かねばならない――『わるいこ』きうりん(p3x008356)
虚空と称された神様に如何様な祈りを捧げれば好いのか、良し悪しを定める事は人にも怪物にもましてや野菜にも解せやしない。不可思議へと投げ込まれた信徒の中にはおそらく自らの在り方を忘れた者も異るのだろう。嗚呼、厭々、同じような言葉がヤカマシイ。うるさいなぁ、頭に響く――ある種の日焼けとでも謂うべきか視界の裏側、シミついた紙面がひたすらに悲鳴をあげていた――彼等もしくは彼女等には触れない方がいい、それは細胞、口を開く事も同等か。やめとこう。スルー。スルー。お飾りのような衣を誰が羽と見出したのか、やけに心地のいい咀嚼音が聞こえてくる。とりあえず『原本』の捜索だね。こういうのは大体『探そう』とすれば『見つかる』ものだと当てずっぽうで告げてみる。じぃっと空行を睨み付けたならばいつしか不定形にぶつかるのか。嫌な予感へ嫌な予感へ近づいて方々からの視線――それっぽい類はおそらく『あの』辺りだ。たとえ間違いだったとしても誰かさんが見つけてくれるはず。誰かさんって同一奇譚だっけ? いっぱいいるから最強なのは雑草だけではないとインクの群れがないた。セリ、ナズナ、ホトケノザ。米と塩を炊けなかったのは材料を持ち込まなかった所為だろうよ。
●ハジマリから読む必要が何処にあるのかと君は嗤った――『Brave Saw』グレイ(p3x000395)
腹が減った、咽喉が渇いた、もっと欲しい、神に頭を垂れるだけの電気信号で在れば楽だった。しかし眼前に犇めいているのは強烈な違和感、ゾワゾワふくれに擽られた背筋の応答。正義的にもおぞましい、名状し難い怖気――感情が抑制されていて顔に出ないのは幸か不幸か、示す事が可能なのはオマエ自身だろう――兎に角、正体を把握するまでは、把握したとしても慎重に動かなければいけない。そうとも、こっそりと覗いてゆっくりとお邪魔するのだ。フルートやダムダムなど以ての外、騒ぎ立てるのは得策ではないとジョークを棄てる。同じような言の葉紡ぎつつお楽しみへの徘徊、嫌な気配を手繰って進む。
むれるような黒だ、黒だ、黒だ。嗤い声が響く屋内で横目にした、教えに対する凄まじい冒涜具合。内装と信仰に相いれないモノの筆舌尽くし難さ――まるで世界に突き付けた嘔吐ではないか、びちゃびちゃとこぼれたクリーム、泡立てたモザイクの濁流。
因果関係の坩堝に一際『みえる』赤々とした回転、司祭、指導者の彼方側で鎮座する『代物』。物々しくも不安定にブレ始めたノンブル。左右確認、お仲間も同じく頷いている。身を屈めて思考を真直ぐにインク壺へと肌をつける。
●ラスト・ページに相応しい犠牲者ではないか、病的なほどに――『冒険者』イルミナ(p3x001475)
二等辺三角形にでも殴られた気分だとオマエは唾を吐いた、関わらないで回れ右したいと寝転がっている本体が鳴らしている。それを『勘』だと謂うならば『そう』なのだろう。そういう訳にもいかないのが『おあそび』の辛いところだ――この感じにはなんとなく覚えがあるというか――正面衝突したら壁、壁、時々の襞。曖昧な脳味噌の方が多いだろうが少なくともハッキリしている事柄ひとつ。とっとと本を見つけてポイ、だ。何かしらに反応したのか信徒どもが一斉にオマエを視野に入れた。真逆、四文字がこんなところに。
目立つ得物を別種に代えたのは正解だった筈だ、見繕った紋様がギュルギュルと眼球を模倣していく。なるべく使わないと心に決めたとして『いざ』は本能的にやってくる。信者のフリをして潜入? いいや、いいや、オマエほど適性のあるキャラクターはいないさ。混沌に声をかけた結果が知りたいだって――闇雲に探した方が正気だったかもしれない――げらげら、げらげらげら、げらげらげらげら。闘志を巡らせるのは見つけてからでも十分だ、手遅れになる前に退く四文字は賢かった。
●設定資料を先に読み込むのは邪道だと貌無しが愚痴った――『必ず、絶対にその首を』ルイズ・キャロライン(p3x008702)
人間と記された狂気には慣れた『つもり』でいた、と、オマエは息吐くと同時に漏らしたのか。忌まわしいほどの二面性に挟み込んだツマラナイ皆殺し案件、邪教の徒の屠でなければ『これ』が何なのか。あら……あらあらあら……傾げた首は愈々元の位置に戻れない。こんなにも愉快で狂気的な物語を読んだ事無いと――ようこそ人斬り何某様、水面下に埋もれた感情をお忘れですよ――希望的観測な儘に素敵な素敵な鴨鍋へとせまる。
あぁ――賢明なオマエは如何してお仲間と歩調を合わせているのか、何もかもが同一奇譚で在るならば『あし』を揃える所以などないと謳うのに。最後の最後にはまった落とし穴には三点リーダー、毎回撃ち混んでいるのかと一冊がめくれる。避けて躱して辿り着いた身振り手振り、これは消しゴムの胴体だと想われた――ねぶるべき首は何処に置いてある、おいでおいでとダイスが転がっていた。この結果はゲームに適用されない。
イカサマが大好きなクセになんてザマだ、影も形もなく訪れた錯乱に意識を向けていく。堂々と如何々々とドードーと決してかわく事のないノイズへと浸されて。
●爆破スイッチと栞はよく似ている、何方も食物だ――赤い靴と羽衣
刻まれた七草は奇声と見做され同一奇譚に『よわさ』を見せつけた。カチカチ、カチカチカチと一斉に吐き散らかされた打鍵音、ここだよぉ、どこだよぉ、木霊したスイッチ……ん。濁りに々った音読と共にぼけていく頭の中。なにが野菜で何がテラ族なのかごたつくミソ漬け。なになに、素晴らしい※※※※について教わる衣つきと酩酊、燃やせ燃やせと高らかに叫ぶ植物性アブラ――己に課した封を隠された己に曝け出し※※※※とトマトを受け入れよ。んん、ん――ながれてしまった快楽の奥にぬぐえない青臭さ思考と嗜好の真ん中にそそがれたケチャップとマヨネーズ……あ、コレなんかだめ。死んでるわ。
ポチポチポチポチポチポチ――ショートカットにいれていた爆破の連打・連打・連打、ふきとんだ意識は果たして同一奇譚諸共に殺してくれたのだろうか。ああ、もういっそ教会ごと燃やそうとかそういう流れにならないか。半ば期待しつつも貌無しがバッテン描いた。それならばぶん殴れ邪教徒――僕たち雑草ムシャムシャくん! 紙束だって植物さ! しめやかに発狂、オオ、ぬりたくられた魔改造の末路。
これ幸いと死ぬ事には慣れている証明、ただ未だねばつく気味悪い感覚には慣れない。慣れてはいけないと肉体的にも囁いているのだろうか。ようやくサクラメントからの両者復帰――鳴り止まない笑いと教義に頭をふれ、触れるよりも先に再突入か。あとは素早く動けるか動けないかの勝負だろう、如何にかしてやれ。
●賢きものは野に放たれようやくおんなじ見開きに載ったのだ――壁の中の歯車または表裏拭う刀身
異常なまでの爆発音と想像以上の錯乱の中で人斬りはじっくりと同一奇譚を眺めていた。隣に起立していた二等辺三角形はようやく意識を同一奇譚へ刺して往く。焼くなりなんなりして排除だな。そう思った矢先で回転した首のような物質、英数字を宙に浮かべて失せてしまった――これは知らんネタのコラボアイテムです。面倒くさそうに同一奇譚が説明をし始めた――そろそろ搾りたてのミルクを飲みましょうか、さあご一緒にごきゅごきゅしてください。手早くやっちまわないと取り囲まれそうだ。何に囲まれると謂うんだい? 僕も私も俺も儂も君も同一奇譚だって理解しているのに。ぶん回した契約の印、一切をあかしたいと煌めいた……悉くの揮いを現、ここに。チェレンコフじみたものが『祭壇』を満たして魅せた――廃れてしまった悲しみに一筋の奇跡。「ええ、ええ、わたくしたちは正気でありますとも」……まなざしを解釈出来たのは台無しにした故だ。
手にしていたワードサラダがドレッシングの在り処に気付く。アーカーシャにも刻まれていないスライムめいた神意。
●終息した雰囲気を維持した儘、同一奇譚に『了』を――シェイクされた果実は戻せない、それは君達にも当て嵌まるのだろうか
ぐちゃどろと化した存在の奥底で紙束の抵抗が幕を開けた、正体を失くしていた君達は改めて同一奇譚の輪郭を認識したのだ。物質と非物質の境界にバケツの中身を叩き付けるような所業、塑の沈殿物とでも表現すべきだろう。とても『焚く』事の出来るような類ではない――ならば何を起動すれば正しい? 勿論シュレッダーだ。力づくでぶん回したり引き裂いてやると良い――終には呆気なく文字の塊は崩壊するだろう。
フルスロットルがクライマックス・シーンを彩ったならばギャグ・シーンと融けるようなオチに期待してくれ――二度と来ないぜこんなとこ!! お互いの貌を眺めまわして帰路につくべきだ、はやく横たえた身体を起こして現と戯れたい。
ベーコンに添えるべきは目玉焼きだと最終稿、『クリーム』を否定出来た。
かきむしるバグ、這いまわるバグ、染まっていたバグ。
蟲を殴り潰した蟲を斬り払った蟲を引き裂いた蟲に喰われた。
紙魚どもの活躍に喝采在れ――哄笑は最早ない。
成否
成功
NMコメント
にゃあらです。
クエストテイル、行きましょう。
●正義(ジャスティス)
ネクストにおける天義です。
先の決戦により疲弊が見られます。
●クエスト内容
教会に巣食う邪教徒の殲滅『でした』。
皆さんは突入する直前嫌な予感に駆り立てられます。
その『原因』の回収、封印または破壊。
皆さんはそれが『おそらく本に関わっている』と気付けるかもしれません。哄笑が響いている。
※重要な備考『デスカウント』
R.O.Oシナリオにおいては『死亡』判定が容易に行われます。
『死亡』した場合もキャラクターはロストせず、アバターのステータスシートに『デスカウント』が追加される形となります。
●敵?
信者 ×不明
貌がありません。
攻撃はしてこないですが、関わったらマズいと直感でわかります。
可能な限り触れない方が賢明です。
●同一奇譚
それは羊や牛や人やもしくは実在が明確にされていない幾つかの動物の皮を縫い合わせて出来ており、通常であれば禁書として何重にも封をされて然るべきものだ。
電子書籍にもなっているようです。
視認したものを『同一奇譚』にします。イレギュラーズの皆さん、つまりアバターが同化した場合【HP0】の状態になります。
人型にもなるそうです。
貌がありませんが。
●サクラメント
教会の近くにあるそうです。
死亡した際はここから復帰できます。
●情報精度
このシナリオの情報精度はCです。
情報精度は低めで、不測の事態が起きる可能性があります。
いあいあしてくるね。
●サンプルプレイング
「嫌な予感しかしねえ、さっさと原因を回収して壊さねえと」
信者のフリして紛れ込んで情報を集めよう。
たとえば『それはどのような形』なのか『どのような力を持っているのか』を調べていく。
情報が集まってきたら内容を絞って確かめていく。
成程、これが原因か。あとは焚いてしまうだけかな。
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