PandoraPartyProject

シナリオ詳細

クリスマス・パーティに旋回を

完了

参加者 : 1 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●ロールされたクリームの正式名称を答えよ、応えられた君こそが内側で在れ
 改めて認識したところで世界がウロボロスで在る事に変わりはない、代わりの無い感覚は最早当てにならず、ぐるぐると入り込む人々は歓喜に塗れていた――ベルが鳴り星が煌めき橇が無闇矢鱈と高速回転していく――髭面の誰かさんも燥ぐ子供達も皆が皆、目回しの奴隷だ。そろそろケーキに蝋燭を突き刺そうね、なんてことだ何もかもがぐるぐるしていて火が消えてしまう!!!
 今年のクリスマスもとってもクルクルしているね。女の子が男の子に声掛けた。そうだね。男の子の頷きが合図と成り、愈々パーティが幕開けだ。此度のゲストも君達だよ、ほら、ターンテーブルが拍手した。
 楽しい愉しい雪廻る、素晴らしい聖夜。この煙突からお邪魔するにはドリル式で突っ込む他にない――メリー・クリスマス!
 プラバルーンもグローブジャングルもバットだって電飾塗れさ。右回りか左回りかも今では自由、だって此処は永遠なのだから――初心者は真っ白な袋を背負っていこうね!

●プレゼントを包んだお母さんやお父さんの気持ちを答えよ、てんてこ舞いとはこの事だが取り敢えずぐるぐるしたい
「メリー・クリスマス、イレギュラーズ。混沌世界だとシャイネンナハトだけどあっちの世界はクリスマスって言うんだって。この際言葉は何でも良くって、兎に角、楽しんできてほしいの」
 境界案内人であるポルックス・ジェミニは目をつむってうんうん首を振っていた。若干よろけているところから体調はあまり良くなさそうだ。
「ぐるぐるしている世界って覚えてるかな。そこでクリスマス・パーティをするそうよ。プレゼント交換なんて面白そうじゃないかしら――ぐるぐる回すし」
 何でもかんでもぐるぐるしている、そんなクリスマスを祝ってほしい。オーダーはわかりやすかった。
「そんなわけだから皆、ほどほどに遊んできてね。あ、酔い止めも忘れないように」
 頁が開かれる。

NMコメント

 にゃあらです。
 ぐるぐるクリスマス。

●ぐるぐるしている世界
 何もかもがぐるぐるしています。
 ツリーもプレゼントも髭面の誰かさんも皆でぐるぐるぐーるぐる。

●目標
 ひたすらぐるぐるしてクリスマスを祝おう。世界が滅びたりはしません。
 たとえばロールケーキが好まれるようです。オマエがロールケーキになるんだよ!

●特殊ルール
 この世界ではどんな種族であれ『ぐるぐるすると目が回ります』そうでなければ楽しくないでしょう。

●サンプルプレイング
 旅人1。
「クリスマスの方が馴染み深いんだよな。それにしてもぐるぐる……見ているだけでフラフラしそうだ」
 ロールケーキが好まれるならたくさん作っていこう。こう見えて僕はコックなんだ。
 なんでロールケーキが全部ぐるぐる回ってるの。あ、なんかこっちまで巻き込まれそう……あー!!!
 皆ロールケーキみたいになってるじゃねえか!!!

 純種2。
「シャイネンナハトってこんなのだったかしら。いえ、そんなことないはずよ」
 流れに任せてぐるぐるする。ツリーを皆で囲んで踊ってるみたいに。そろそろ止まらないかしら。止められない。なんで。
 よろよろしてたら誰かに支えられた。ありがとう。ちょっと休んだらまた参加するわ――メリー・クリスマス。

  • クリスマス・パーティに旋回を完了
  • NM名にゃあら
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年12月21日 22時05分
  • 参加人数1/4人
  • 相談3日
  • 参加費100RC

参加者 : 1 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(1人)

ブランシュ=エルフレーム=リアルト(p3p010222)
タナトス・ディーラー

リプレイ

●おひとりさまで招待された混沌の中、果たして日常と理解するには時間もメモリも不足していた、その名前を叫ぶ事に神意などない
 一匹なのか二匹なのかを判断するオツムは最早要らない、そんな事を鴉は呟いていたらしい。数多、走り転げた猫どものどうしてが世界中にコダマして往く。君はこれらの現象を与太と表現しても良い。兎にも角にも原石、大好きな眩暈、地に足を付けられなかったのだ。今までにないきらきら具合を自分の目玉で確かめると悦ばしい。塑れこそ青色、秘宝の如くに大はしゃぎしながら――ロールされたクリームの正式名称を答えよ、おそらくロールケーキ。景気良く叩き売りされた空気がクッションの真似事を愉しんでいる、つまりその他たくさんの病的な芋虫ごっこだ。もしかして蛆虫ごっこって書いた方が好い? イマジナリーな誰かさんが旋回しつつ訊ねてきた。そんなことはブランシュの考える事ではないですよ。なんだい、最近の子はシェイク・シェイクが嫌いなんだねぇ。バニラアイスかバターの塊か、少なくともソフトな言い回しは期待出来そうにない。お祝いするですよ――飛び込んだ先々ではブラックorホワイト・ホールじみた大渦巻き――シャイネンナハトの絶対平和が美しくも此処に証明された。メリー・メリー・クリスマス。驚くにはまだ早いとメイス型の靴下が哄笑していた。まあいいや。
 白髪が世界に溶け込み始めたのは何時間、何分、何秒が経ってからか、からからと鳴き尽くした赤ん坊が抱く母と共にギャルギャルして去る。栄養ドリンク引っ提げてお勤めに向かう者の名前は回転だろうか、そうに違いないと罪深く手を振ってみる。バイクか自転車かはたまた徒歩か、腰付近のもやもやから取り出したのはきっと手紙だろう。※※ちゃんへ※※君へ※※さんへ※※様へ。如何かしてくるほどに忙しなく青菜と鯉のぼりが宙へ逃れた。ダアン、ダアン、拘束されながらも高速回転しているターキーだ、黙り込んだお肉屋さんは何故か顔色が悪い――どこもかしこもカレイド・スコープ真っ逆さま、世界はどうしようもなく回っているのだと考えさせられるのですよ。ふと見上げれば異常なまでにあかるい闇、煌めいた一粒一粒が旋回しただの螺旋に思えた。加速しろ加速しろ、急加速しろとトナカイの群れが檄を飛ばす、するりと這入り込んだ先で君が覗いたのは奈落だった。似たようなロゴスが耳朶を捉えて離さない、放されたが最後、横たわって戻れなくなるのだ。

●戻したくなるようなプレゼントの山にお呪いを一滴、ぽたりと汗をかいたのは豚の臓物だろう、もしくは造り出されたイレギュラーに過ぎない
 見慣れない光景は見慣れた当たり前に堕ちていった、天使の翼が黒い渦に染まるとは『こういう』現に違いない。いかれた赤鼻はどこかの道化師にひどくそっくりで台詞の遣いは冥界の戯言だったろうか。グルグル・グルグル・巻かれてしまった精神構造のなんと脆弱性な事か。じぃぃっと凝視している指の先は半永久的に視線を回していく。ひっつかめ! 白い袋と黒い袋の見分けもつかないが悉くは問題ではないのだ。シャンシャン・シャンシャンシャン・遠い遠い何処かから大鍋が煮込まれている音色――駆け巡るはハッピー・クリスマス! トウトウ抜け駆けしたサンタ・クロースのアルバイト『性別:なし』、誰に言われてもいないのに頑張り屋さんを発揮するのだ。喜怒哀楽の旋回を以て空を往き、数多の歓声が届いてくる。あれがほしいこれがほしい、プレゼントの名称はわからないけれども、何もかも腸の内側が教えてくれる。さあ、皆で一緒に笑い続けよう――あはははは、あはははは、あはははは――なんという事だ、きらきらが膨れ上がって何も視えなくなっている。まあ君には関係ないね、だってグルグルグルグル回り過ぎてシナプスぐずぐずになってるんだから! 天空でぎゅるんと縦回転、橇が子供達を認識したらしい。
 どっかぁん。意識を飛ばしている暇なんてとっくの昔に殺していた、よろよろと煙突つたって落っこちたならば確かにここは良い子のおうち、しっかりと遊んでしっかりと学んでしっかりと眠って只管にグルグルしている。しかも決まっておんなじ回転方向だ、それは実に素晴らしいことですよ。おっととベッド柵に掴まりつつ引きずり出したのは分裂した猫、にゃごにゃご鳴いたりしない彼等だってグルグル流動だったのだ。枕の裏側へ毛布の隙間へ良い子の口の中へ中へ。にゃごにゃごはみーみーに変換されて往く、嗚呼、朝方目を覚ました良い子の反応が楽しみだ。土星まで伸ばされたユールの期間が告げている、今年は悪い子にもちゃんとプレゼントを渡すように。しかし煙突から帰るのは本当に瞳が蟠る――底に溜まった酸っぱさがちょっとだけクセになった。飛べば良かったのに?
 カタツムリが崩壊していたら墜落してしまうではないか。
 べちゃり。カスタード・クリームじみて着地したのは悪い子のおうち、寝不足キメながら遊び惚けて嘘を吐き、なんなら万引きまでやった残念性のオンパレード。ちかちか・ぽちぽち・きゅるきゅると右へ左へ回転方向もおかしくなっている。そんなあなたにはちょっとしたいたずらを。何が悪い子に相応しいのか脳内、コピーされたブランシュが挙手していく。一定時間止まるのは如何だろうか。賛成賛成満場一致の大賛成。プレゼント・リボンの大勢が袋の口から吐き出されゲーミング中の悪い子をグルグルしていった。ぎゅうぎゅうと縛られたあの子は嫌だ厭だ僕を止めないで――ほんの少しの停滞が世界に歪を奔らせた、ねえ、崩壊するような様子はないから大丈夫だと思わない? 影から見守っていた両親が頭を垂らす――時計を誤認したらもうメイルシュトロム、ペース・アップしなければ。

●あわてんぼうは自分のいしに触る事など出来ない、あわれにも人類は公転と自転の奴隷なのだ、しかし点@の両立は何者でも可能だろう
 クリスマス・ツリーを囲んでいたのはいつだったのか、イレギュラーだったとしても認知する術は満たされていない。手を繋いで足を絡ませ、ころころとてっぺんから星が転がってくる。それが真実、ぐるぐるしている世界のクリスマス・イベント開始合図だ。ブランシュも一緒になってグルグル世界『と』回るですよ! 陽気かつ寂しげなリズムが頭蓋を鼓として巡りだす。ぐるぐる・ぐるぐる・ぐるぐるとコーヒーやティーになったような気分。ぐーるぐる、ぐーるぐる、秒針は回るよ私も回るよさすがに目がぐるぐる回るのですよ。そうだとしても倒れてなんかいられない、この棒状の物質は世界からの差し入れさ、額をつけて思う存分にどうぞ――どこもかしこもメリー・クリスマス!!!
 つぶれた脳味噌のように世界はニコラウス一色になった、グローブ・ジャングルの在り方を失ったもみの木が君の視界を乗っ取っている。ふらり、肚ヒレ、支えを失った人型のなんていとおしい事か。最後のぺらぺらな袋さんの大きなお口、頭から吸い込まれたら遂には君も目回しの末路だ――メリー・クリスマスだメリー・クリスマス、メリー・クリスマスが周囲を埋め尽くしてきらきらした。世にも珍しいつめこみブランシュ、ふり回されて【届く】先は何処なのだろうか――なんでもかんでも眼振してたら、そりゃ【みる】ことなんて出来ないね。わかんねーことが増えた、気持ち悪くなるのですよ。

 再起動の代償は自分がロールケーキになる事だった。
 食卓に出された君のクリーム加減は絶妙だ。
 けんめいにころころ逃れたらようやく元通り。
 それが確実性を齎した正式名称、その他少数。
 ……まあいいや。
 傍らの酔い止めにすがる……。

成否

成功

状態異常

なし

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