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シナリオ詳細

【クリスマス繁忙戦線】売場よ、応答せよ! 此方は対応できない!

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●名もない世界のあるデパートで
『もしもし聞こえるかテン・チョー』
「お疲れ様ですマネージャー、次の面談と称した飲み会の日程のことです?」
『それどころじゃねぇ! お前んとこの店舗の売上が低いって上がお怒りプンプン丸なんだぞ!』
「はぁ……いやまぁ最近は通販とかもありますしねぇ」
『そういうこっちゃねぇ……近々そっちに巡回に行くとか言ってやがるんだ!』
「え、なにそれ聞いてないんですけどぉ!?」
『ええい、アンポンタンめ……! 俺は他店舗に行かなくちゃなんねぇんでそっちに向かえねぇ。なんとかしてくれ!』
「えぇ、参ったなぁ」
『んな呑気に構えてる場合じゃねぇ、上役方はこれで売上が下がろうものならお前をガン攻めするつもりらしい。俺も当然巻き込まれる。だから、わかるな……?』
「えぇ、まさか巡回やり過ごすだけじゃなくて売上落とすなってぇんですかぁ!? 無理ですよそんなの!」
『やらなければやられるのは俺達だ……! 兎に角頼んだぞ!』

 ガチャ! ツー、ツー、ツー……

 ––もう、やだ帰る!!


「皆はセールって好きかい? 僕は大好きさ!」
 境界案内人であり吟遊詩人のカルヴァンは周囲に沢山の買い物袋を置いたまま、招集された特異運命座標達を見渡す。
「シャイネン……名も無き世界ではクリスマスという、まぁ似た様なイベントがあってね。この時期になると子供に贈るプレゼントでお父さんお母さんという名のサンタクロースで街も賑わうんだ」
 今回の依頼はてんてこまいで人手不足に陥ってしまったデパートからとのこと。
「実は最近そのデパートの売上が伸び悩んでいてね。忙しいのは忙しいんだが中々利益があげられていないらしいんだ」
 そんな中で上役の巡回。まだ店の飾り付けもイベントも仕込み不足……なんとかお叱りを回避したい店長はカルヴァンに助けを求めたという経緯だ。
「そこで君達にお願いしたいのは三つ。一つは来たるクリスマスに向けての店内装飾。二つ目はクリスマスケーキ教室の指導員。そして三つ目は精肉コーナーで行う宣伝と呼び込み」
 各位全ての項目をこなしても良いし、どれか一つや二つに集中して作業してもよい。
「店側も人が居ないわけではないからね。足りない所はなんとかするさ。ちゃんと店を回している事が分かれば巡回の人も納得してくれる筈」
 材料等は全て向こうが用意してくれるとのこと。言えばだしてくれるだろう。
「クリスマス……いや、君達で言うシャイネンらしい飾り付けや呼び込みで店を助けてやってくれ! 僕? ははは……ちょっと新発売の玩具を買いすぎてこれから開封が……」
 白い目でカルヴァンを見ながらも、特異運命座標達はクリスマスの戦場、デパートへと向かうのであった。

NMコメント

 小さい頃デパートに連れてかれたときはワクワクドキドキしていました。毎回ゲームコーナーに行きまくりたいと駄々こねてたらそのうち留守番させられてました。
 シャイネンも近いという事でそれに題した物を出したいなという訳で、夢見る子供側……では無く稼ぎ所の大人として働いていきましょう。

●名も無き世界
 この世界には名はありません、皆さんと冒険していく内に何かがわかるかもしれない。
 クリスマスだってあることがわかってきた。

●会場
 五階建ての百貨店。今回は一階の生鮮・食品コーナーと一室を貸し切ったイベントスペースが主な会場となります。
 一階は入口入って直ぐに大きなモミの木が置いてあり、何も着いていない状態です。
 五階はこの忙しさで業務が追いついておらず、飾り付けはおろかクリスマスらしい雰囲気はありません。
 イベントスペースは特別な改装が施されており、水道、コンロ完備のキッチンがならんでいます。

●目的
 様々なお客様の対応、飾り付けやイベントで店を盛り上げる。

●ミッション
 下記のミッションから選んで頂き、対応するプレイングをお願いします。全部行っても良いですし、一部に集中するでも大丈夫です。
【店内装飾】
 一階の食品コーナーと五階の玩具コーナーの飾り付けをお願いします。通路、エレベーター周り、売り場の中、どのような色合いのどのような飾りか、それをどのように飾っていくのか。全てはプレイヤーの皆様次第になります。

【ケーキ教室】
 イベントスペースで行われるケーキ作りのイベント。沢山の子供達が母親と参加しています。皆様にはお子様達と一緒にどう作るのか、どんなトッピングが出来るのか等、説明しながらケーキを作ってもらいます。
 自分が作っているのを見せるか、一緒に作っていくのか、教えながら作らせるか等々、ケーキの出来栄え含めてプレイヤーの皆様次第になります。
 スポンジケーキ、クリーム、その他材料等は揃っているのでスタッフに申し付けください。

【精肉コーナーで宣伝、呼び込み】
 クリスマスと言えばティキンですね。
 チキンの試食販売をしましょう。試食は小さくか、思い切って大きめに切るか。寄ってきた奥様に買ってもらう為、どんな売り文句で勧めるのか。皆様のプレイング次第で売れ行きが変わります。
 ティキンの形状やパックは皆様の想像のもので構いません。

●サンプルプレイング
 この子供は自分でやりたそうにみているな……よし、教えながら一緒に作ろう! 刃物は俺が扱えば良いしな!

 五階は何も無いじゃないか……小さいツリーを用意してもらって棚に並べよう。なんかもこもこした白い綿毛と緑のファサファサを通路いっぱいに取り付けるぞ!

 あんまり大きくしすぎると食べて満足しちゃうし、ちょっと小さいサイズにして物足りない感を出してあげて購買欲を誘いましょ。
 いらっしゃーい! 美味しいチキンの丸焼きは如何ー!
 大きな声で視線をこっちに向けるわよ!

 皆様の自由な楽しいプレイングをお待ちしております。
 それではご縁ありましたらよろしくお願い致します。

  • 【クリスマス繁忙戦線】売場よ、応答せよ! 此方は対応できない!完了
  • NM名胡狼蛙
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年12月24日 22時05分
  • 参加人数4/4人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

回言 世界(p3p007315)
貧乏籤
ヴィリス(p3p009671)
黒靴のバレリーヌ
朔(p3p009861)
李 黒龍(p3p010263)
壁抜けの売人

リプレイ

●オープン前。
「(家族でお祝いしようとか恋人と2人きりでイチャイチャしようとかそんな感じの客がいっぱい群がってきやがって。ボッチで過ごすであろう俺の気持も少しくらいは考えて欲しいものだ)」
「あー、まったく……」
 嫌な雰囲気だ、と声に出してしまった事を自覚して声を噤む。単に口寂しいが故の冗談ではあったが独り言を聞かれるのは本意ではない。
 『貧乏籤』回言 世界(p3p007315)の言に横で座っていた朔(p3p009861)が反応するも。
「ん?」
「いや、なんでもない」
 首を振って誤魔化すように手元に持っていた店内の案内図を見やる。
「この繁忙期に外部に頼むくらい人手が居ねぇって事はクリスマス後は大丈夫なのか? 正月やらバレンタインやらイベントの度にまた手伝いに来るのは御免だぜ」
 半目で溜息をつく世界に、それはたしかにと同意の表情を作りながら頷く。
「こういう……なんていうの、稼ぎ時? はどこでも変わんねーもんなのな。オープン前だけど皆慌ただしそうだ」
 従業員用の休憩室に案内されている途中も、数度と小走りに売り場へ出ていく店員達とすれ違っていた。
「客は増えども店員の数はそのままとあっちゃ忙しくも感じるだろうな。ま、報酬さえ良ければ考えなくもないがな」
 世界の冗談めいた言葉に朔が口端を上げて乗っかれば。
「それはそうだ。とりあえず貰った分は働かないとな。ヤバいことにならないよう手伝ってやるかね」
 朔が言葉を零した瞬間、勢いよくドアが開き。
「吾輩推参である!」
「待たせたわ! お仕事の時間ね!」
 高らかな登場発言と共に現れた『壁抜けの売人』李 黒龍(p3p010263)と『黒靴のバレリーヌ』ヴィリス(p3p009671)が元気よく休憩室内に入る。一気に賑やかになった場の中、二人の後ろから着いてきていたテン・チョーによる本日の仕事について説明が始まった。
「宣伝に装飾、ケーキ教室……これを手分けして手伝えば良いであるな?」
「お料理ができない分、宣伝と装飾は頑張らせてもらおうかしら」
「全部こなせって話じゃねぇしな。どっか集中的にこなしていったほうが効率も良さそうだ」
 ヴィリスの言葉の後を世界が引き継ぎ、皆めいめいに持ち場を決めていく。やがてオープンの時間が近づき。
「では各々、仕事の時間ある! 健闘を祈る!」
 黒龍の鼓舞にそれぞれ反応を示しながら売り場へ、戦線へと向かう。


「しかしよぉ……」
「どうしたの?」
 飾りを渡して聞き返すヴィリスに朔は手は止めずに言葉を返す。
「いや、こういうのってオープン前に終わらせておくもんじゃねぇかって」
「そうねぇ。余程忙しかったのかしら。先日も踊ったばかりだし」
 踊り? と聞き返してみれば、ヴィリスは先日もここでアルバイトをこなしていたらしい。
「ところでこの装飾、俺達が勝手に内装決めてるけどいいのか……?」
 飾りはここだからとダンボールに詰められたモール等を置いてそそくさと仕事へ戻ってしまったテンの後ろ姿を思い出す。
「大丈夫じゃないかしら。それぐらいには私達を信頼していると信じましょ!」
 私のセンスに任せなさい! と豪語するヴィリスに元気だなぁと心の中で呟きながら。
「おう、確かに良いセンスしてるな。これだけ煌びやかなら客も目を惹くだろうし。高い所は俺に任せてもらえれば良い」
 赤と緑のイルミネーションが散りばめられた廊下は、先程とは別な空間に感じるかのような雰囲気をだしている。
「ツリーは……ここに置くか」
 大きな植木鉢から生えたモミの木を模した置物を持ち上げると、店内の入口付近に設置する。
「ストーップ! そこなら良い感じね!」
 客にぶつからないように口頭でナビゲーターしていたヴィリスの声に合わせ植木鉢を置いた後はツリーの飾り付けだ。
「折角目立つツリーを置いたんだ。買って欲しい商品とかのポップを作って貼ったらどうかな」
 朔の思いつきで店員に小さなホワイトボードとマーカーを借りて思い思いに書いていく。
「あら、時間みたいね」
「おう、頑張ってこいよ」
 笑顔爆速安全に車椅子を走らせながらヴィリスが宣伝へ向かうのを見送れば、いつの間にやら客の何人かが此方へ向いているのがわかる。
 ツリーの前でホワイトボードを飾っている光景が珍しかったのか、その内容に興味を示したのか、視線を集めていたのだ。
「(なるほど、こういう宣伝の仕方もあるか)」
 偶然の産物だろうが効果があったのなら良い事だと一階へ向かう。
「精が出るであるな!」
 サンタの格好をしてチキンの宣伝している黒龍と挨拶を交わしながら一階の飾り付けも始めていく。
「(食品もある事だしモールとかはやめとくか……)」
 元々クリスマスのポップは棚上に飾られているのだ。衛生を考えると何かの拍子で飛んだり外れてしまうモールは相性が悪い。
 ならばと、朔はレジの方へ向かうと片手に乗るぐらいの小さなツリーを置き、そこを起点に厚紙で象られたツリーが付けられたガーランドを吊るしていく。
「よし……」
 通りがかった子供がガーランドを指さしてはしゃいでる様を見て微笑を浮かべ、朔は次の仕事を探しに行くのであった。


「とりあえず砂糖をガーってやって生クリームをドバーッっと入れれば大丈夫! ……な訳は無いんでな。冗談だ、冗談」
 甘味好きというのもあって自らも菓子作りが出来る世界はケーキ教室の講師補助として指導していた。
「(人に教えるってのは得意じゃないんだが……)」
 ケーキの作り方を習う為、というのは当たり前なのだがもう一つの側面、親子で交流しながら共同作業というものがある。
「(それこそケーキを作りたいだけならばレシピでも検索すれば良いことだしな)」
 家庭では面倒な準備や片付けも、家庭とは違う環境下ならば子供達も進んで行うものだ。
 作業の流れや進行は担当の店員が行う。世界は遅れが見える班や困ってる客が居ないか見て回るという流れである。
 特に問題も無く終わるかと思われたその時。短い悲鳴のような声と何かが割れる音が周囲に響く。
「どうした」
 注目が集まる中見てみれば、割れたボウルとクリームが床に飛び散っている。
 落としたのであろう子供が呆然とそれを眺め、母親が焦って破片を拾おうとするのを世界が止めて。
「待て、触ったら危ないだろう。ここは大丈夫だから少し下がっていてくれ」
 破片を片付けながら立ち上がれば手伝いに来てくれていた朔が進行を補助してくれていた。
 世界は材料と替えのボウルを持って先程の親子の元へ向かえば我慢しきれずに涙を零す少女を母親があやしている。
「大丈夫、今から作り直しても間に合うから」
 震える声でごめんなさいと謝る子供に気だるげな表情は変えずとも何処か優しい声音で返事をする。
 作り始めれば少女の機嫌も戻り笑顔が見えてきて、暫く経つとそれぞれのケーキデコレーションも終了の空気を出す。
 試食も終わり解散となった時、世界は朔と共に出口に立ってケーキの材料の割引券を配る。
「(こういうサービスで好感度を稼いでおけばリピーターも少しは増えるかもな)」
 慣れないことをすると疲れるなと声には出さずに配っていく。賑やかだった室内も急に静かさを見せて。
「さて、洗い物でもしとくか……」
 嘆息しながら再度教室内へと入るのであった。


「さあさあ寄ってらっしゃい見てらっしゃい! ここにある香しきクリスマスティキンの試食は如何かな〜?」
 時間はケーキ教室終了から少し遡り、食品コーナー。サンタ服を着た黒龍がティキン……否、チキンの試食販売をしていた。
「精が出るであるな!」
 飾り付けで来た朔に声を掛けつつ、チキンを切り分けている。一口大に切った肉に色とりどりの薬味をサッとふりかけ、見た目でも楽しく子供が反応しやすい工夫を凝らして。
「へい! そこの少年ティキンはいかがあるか!?」
 ウインクしながら子供に試食を渡し、近くにいた親御さんに怪しいものでは無いと弁解しながらショーケースに飾られた丸ごとティキンを指さして宣伝している。
「さぁ、クリスマスのチキンは如何?皆が好きな大きさのチキンを買えるわよ!」
 肉を追加で分けていた黒龍が顔を上げてみればそこに居たのはベルを鳴らしながら登場するヴィリス。後ろにはゾロゾロと興味深そうに着いてきた客達が居た。
「あいやー……随分と引き連れてまた……」
「ちょっと着替えてくるついでにベル鳴らして宣伝しながら来たの! クリスマスのチキンは如何? 皆が好きな大きさのチキンを買えるわよってね!」
 ヴィリスのよく通る声は煩雑さを感じずに人々の耳に馴染み入る。
「そこな娘よ、そうそう汝である。君可愛いね。これ、破魔の護符ね。吾輩からのさあびすである。喜ぶついでにティキン買わないであるか? 肌の艶に良いかもしれんあるよ」
 黒龍の独特の間合いから入る付喪紙を使ったトークは子供達の心を掴み、ヴィリスが注目を集める。
 試食が捌ければ客もここで済ませようかとチキンを買ってくれる者も増えてくれる。笑顔でカゴに入れていく者達を見て二人は成功を実感するのであった。


 全てが無事に終わった閉店後、四人は給料袋を持って店を後にした。
「ふむ、万事解決であるな! 良きかな!」
「(ま、遠目から楽しそうな子供の姿も見えた。悪くないな)」
 黒龍が笑えば朔はそれに頷き。
「次あるとすりゃまた繁忙期なんだろうし、働いてやるってんだからバイト代は増し増しで頼むってとこかな」
「実はちょっとクリスマス? について調べてきたのよ!」
 語るヴィリスに世界が聞いているのか聞いていないのか曖昧な返事で返す。
 どこの世界も祝い事の裏では働く者達が居るということ。この後は彼等が楽しむ為にシャイネンの夜へ歩んでいく。
 雪がチラつく空を見上げ、ヴィリスが笑顔で締めるのだ。
「メリークリスマス!」

 メリークリスマス、良い夜を。

成否

成功

状態異常

なし

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