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シナリオ詳細

【夕闇】帰路に着く者達よ 旅経つ者達よ

完了

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●夕闇が迫る
 日没、辺りが次第に暗くなっていく。
 そんな時間帯だが、人の数は増えていく。
 あの人は仕事帰りだろうか。
 それともどこか遊びに行った帰りだろうか。
 中には家に直接帰らずどこかで飲み歩く者もいるだろう。
 それぞれの人生を歩み、想いを胸に今日も彼らは帰路に就く。
 あるいは仕事などでどこかへ旅立つ者もいるかもしれない。
 逆に外出した大切な人を家で待つ者もいるはずだ。
 大切な場所へ帰る為に。
 帰るべき場所があるが故に。

●書斎
「やあ、イレギュラーズの諸君。よく来てくれたね」
 いつも通りの挨拶で出迎えてくれた境界案内人のミヤコ。
 その手には見慣れない装丁のライブノベル。
「これは『夕闇』というライブノベルだ」
 この世界は文字通り夕闇に包まれた世界だ。ただひたすらその時間帯を繰り返す。
 仕事が終わり、帰路に付く者。1日遊んで帰る者。
 帰る者にどこかで買い物や食事、あるいは酒を飲みに行く者もいるだろう。
 あるいはこれから仕事だという者もいるかもしれない。
「君達にはそんな日常の一幕を過ごしてもらう」
ーー君達には混沌世界で様々な日常を過ごしているのだろう?その一部始終を見せてほしい。
 私は混沌世界に行けないからその風景を直接見る事ができない。だから私の我儘にどうか付き合ってほしい。
 そう言ってイレギュラーズをライブノベルへ送り出すミヤコだった。

NMコメント

夕闇の中、それぞれの想いを胸にそれぞれの居場所の為に。

●夕闇
夕闇の世界。
ただ、その時間帯を繰り返すだけの世界。

●目標
皆様の日常の一部、夕闇の時間帯を過ごす。

●プレイングについて
皆様が夕闇の時間帯、何をしているのかを教えてください。
仕事や遊びの帰り。
あるいは学校帰りかもしれない。
これから仕事へ行く人もいるでしょう。
逆に大切な者の帰りを待つ人だっているでしょう。
あなたはこの時間帯、何を思いながら何をしていますか。
それを私を教えてください。
え、独り暮らし?普段旅をしている?
構いません、その様子をプレイングにて教えてください。

●グループ書式
複数人で参加される場合は
一行目:【グループタグ】
二行目:プレイング本文
でお願いします。
グループタグがない場合は迷子になる可能性があります。
ご注意ください。

  • 【夕闇】帰路に着く者達よ 旅経つ者達よ完了
  • NM名アルク
  • 種別ラリー(LN)
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年11月13日 22時00分
  • 章数1章
  • 総採用数3人
  • 参加費50RC

第1章

第1章 第1節

バクルド・アルティア・ホルスウィング(p3p001219)
老練老獪

 適当に釣った魚と狩りで手に入れた動物を焚火で焼いている男が一人。
 『錆びついた放浪者』バクルド・アルティア・ホルスウィング(p3p001219)。
 なぜ屋外で一人こんな事をしているのかと問われれば。
 男が放浪者だからだ。単純明快。寝床程度なら適当に見繕っておけば大体何とかなる。
 掘っ立て小屋があった気もするが恐らく壊れているだろう。
 数年間留守にしていたのだからそれならそれで仕方がない。
 特にやる事がない時は酒を片手に飯でも食って薪木を焚べて寝る。
 ただ、それだけの日。
「つまらねえ一日だろうがこれで満足か?」
 どこで見てるとも知れない境界案内人に呟くバクルド。
ーー……ああ、だが寝っ転がって見える星はなかなか悪くねえな。
 人も街もあるいは国もだろうかーー色々と変わっていて驚きはするが、星だけは今も変わらずそこで瞬いていた。

成否

成功


第1章 第2節

郷田 貴道(p3p000401)
竜拳

「夕焼け小焼けってか、この時間だと何してっかな」
 世の中、改めて聞かれると意外と答えに困るものもある。頬をかきながら日ごろの行いを思い返す『喰鋭の拳』郷田 貴道(p3p000401)。
 そういえばいつもしている訳ではないが、トレーニングを終えている頃だろう。
 ならば。
 風呂に入る。
 トレーニングの後は体の手入れが必要だ。汗をかいたからというのもあるが、しっかり入浴すれば血行が良くなったり……という話は置いておいて。
 風呂から上がれば次は食事だ。
 食事は大事だ鍛えたらその分しっかり食べる。
 そして食事の後は酒だ。ウィスキーで晩酌である。
 癖と香りに強い上等な代物を手に入れてある。
 これが楽しみの一つなのだ。
 これをロックかストレートで。
 大人の優雅なひと時。これが至福の時なのだ。
 自分だけの静かな時間がゆっくりと流れる。

成否

成功


第1章 第3節

ロジャーズ=L=ナイア(p3p000569)
不遜の魔王

 再現性東京、希望ヶ浜学園、その第※美術室。
 勿論そこはライブノベルの世界に再現された場所ーーその一室に『同一奇譚』オラボナ=ヒールド=テゴス(p3p000569)はいた。
「何、授業も終えたのだ。偶には一人、気侭に活動(うご)くのも悪くないだろう」
 外は夕闇、教室(なか)には暗黒、ぐずぐずと嗤い始めた作品群。
「これは――だ」
 その作品群に名を付けていこう。
「あれは――だ」
 兎にも角にも、楽しげな奴等に蛇足しておこう。
「成程――の方が良かったのか」
 蛇足しなければ本来の姿を取り戻しそうで、嗚呼、面倒臭いのだよ。
 名前とはこの世で一番短い呪(しゅ)である、と言う人がいる。この場合の呪は『のろい』ではなく言霊によって第三者が形のないものを縛るものだ。
 かの有名な陰陽師、安倍晴明も『眼に見えぬものさえ名という呪で縛る事ができる』という言葉を残しているらしい。
 だが、オラボナが名付けている作品群。ただの彫像にしか見えない。
「明日、生徒が来る前にマトモな輪郭と成さねば!」
ーーNyahahahaha!!!
 ようやく名付けが終わり、去り際。
「橙と黒の狭間で粘土を繰るべきだ、塗りたくった石膏が角を殺している。喜びと苦しみの意味を違えているのだよ」
ーーそうは思わないか、貴様。
 美術室の扉を閉める手を止めて。
「それでは良い夜を、寝床は拵えておいたとも」
ーー顔の無い彫像。
 その無い筈の顔が嗤った気がした。

成否

成功


第1章 第4節

時は流れる。
同じ日々を繰り返しながら。
日常という名の日々が。
非日常と日常が混在するイレギュラーズであっても、日常のありがたみは一般人と変わりはない。
明日はいったいどんな日常になるのだろうか。

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