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シナリオ詳細

来る時に向けて、研ぎし時

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●来る時に向けて、研ぎし時
「……そうですか、分かりました。ありがとうございます」
 ピッ、と電子音が鳴ると共に、切れる通話。
 通話していたのは、『書類作業缶詰用』黒子(p3x008597)。
「……ああ、皆様。お待たせして申し訳ありません。ん……今の通話、ですか? 気にしないで下さい」
 黒子に声を掛けられ、集められた君達なのだが……細かい事は、何もしらされていない。
 ただ一つは『来るべき時に備えたい』から、協力して欲しい、という言葉のみ。
「皆様に集まって貰ったのは他でもありません。最近、翡翠で色々と騒動が起きていますよね?」
 サクラメントが封鎖されたり、翡翠の人々が突如奇襲を仕掛けてきたり……と、確かに話題には事欠かない。
 とは言え今イレギュラーズ達が出来る事は、それら一つ一つの事態に対処していく事ばかりで、事前に備える……という事は出来ない状態。
「この様な状態が起きているとは言え、その真実は未だに分からない状態が続いています。不測の事態に対処する為には……私達も力を付けなければ成りません」
 力を付ける……それはどういうことか?
 だが、彼の回答は、凄くシンプル。
「不測の事態に臨機応変に対応出来るには、そのような戦況に身を置くのが大事です。つまり……相手が姿を隠しやすい所で、上手く相手に対応出来る様にしなければなりません」
「そこで私は考えました。これを使えば、そういった事態に対応出来る力が身につくのでは無いか、と」
 と彼が手にしたのは、何の変哲もないスチールの空き缶。
「これを使って、森の中での模擬戦を行いたいと思います。臨機応変に対応出来る力が、きっと身につけられる筈です」
 その言葉に首を傾げる君達。
 とは言え、確かに臨機応変に対応出来る力は、この先の一助になる事もあるだろうから……あながち間違いとも言えない。
 そして君達が向かうは、R.O.Oの伝承地域。
 自然が広がる地域は、まるで翡翠の様でもあるが……確かにここは伝承の地。
 そんな街から少し離れた森の中には、誰かによって斬り倒された大木が横たわっており、障害物や弾よけに使用出来そうな上等の環境が揃っている。
「ここなら……都合は良さそうですね。R.O.OのNPCも恐らく来ないでしょうから、思う存分戦う事が出来ると思います」
 黒子はそう言いながら、手にしたスチールの空き缶を一つ、地面に突き立てる。
 簡単には倒れそうにない位にしっかりと設置した所で。
「では、始めましょうか……真剣勝負、と行きましょう」
 と君達は2対2に分かれての模擬戦を始めるのであった。

GMコメント

 皆様、こんにちわ。緋月 燕(あけつき・つばめ)です。
 今回はリクエスト頂き、ありがとうございます……!

●成功条件
 基本的には成功となります。
 ただ、2対2のチーム戦故、勝者と敗者は決まります。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

●周りの状況
 今回はR.O.Oの伝承地域、人里から少し離れた山の中が舞台です。
 森の中なので木々が生えたり、倒れていたり……と隠れたりするフィールドギミックは大量にある状態です。
 缶はお互いのチームの初期位置に置かれており、それを蹴っ飛ばされると負けです。
 2対2のPvPとなりますので、プレイングの頭に『A』or『B』を必ず記載して下さい。
 戦闘シーンの相手は、当然逆を選択したチームとなりますので、敵データは敵チームのキャラクターシートを参照してのプレイング勝負となります。

 缶蹴りのフェーズとしては、1セットが作戦タイム2分+本番18分の20分単位で、インターベルはなしの2セット先取となります。
 プレイングについては、『共通』作戦と『フェーズ1』『フェーズ2』『フェーズ3』の作戦に分けて記載してみて下さい。
 プレイング勝負の部分については、『共通』+『各フェーズ』のプレイングで判定させて頂きます
 
 尚、今回は模擬戦なので、デスカウントについては増えませんので、そこはご安心下さい。

 それでは、イレギュラーズの皆様、宜しくお願い致します。

  • 来る時に向けて、研ぎし時完了
  • GM名緋月燕
  • 種別リクエスト
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年11月14日 22時05分
  • 参加人数4/4人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

シャドウウォーカー(p3x000366)
不可視の狩人
モモカリバー(p3x007999)
桃剣舞皇
カノン(p3x008357)
仮想世界の冒険者
黒子(p3x008597)
書類作業缶詰用
※参加確定済み※

リプレイ

●力を研ぐ時
「さて……と。皆さん集まった様ですね?」
 と、今回の企画立案者であり、首謀者である『書類作業缶詰用』黒子(p3x008597)は、集まりし精鋭三人に振り返る。
「ああ……来たるべき時に向けて力を研ぐ……中々面白い事を考えたものだな?」
「そうだね。たしかに最近は色々な事件が立て続けに起こってるから、何が起きてもおかしくない状態だよね……」
「そうなのか? ……正直私は、本業でもある飲食店経営が忙しくてな……そこらへんの事情に疎く、R.O.Oで大きく出遅れてしまっていてな……その間に、色々と異変が起きていた、という事なのか?」
「そうそう。何が起きてもおかしくない、というよりは、もう何かが起きている後かもしれないんだよねー……」
 『桃剣舞皇』モモカリバー(p3x007999)に肩を竦める『不可視の狩人』シャドウウォーカー(p3x000366)。
 二人が言う通り、ここ最近R.O.Oの世界では色々と大事件が立て続けに発生。
 更にはこのR.O.Oの世界から出れなくなってしまう者も出てしまう始末である。
「そう言えば……うちの従業員も一名、ログアウト不能で今も意識を失っているんだよな……お陰で現実世界では大変な事態になっている。この世界から引き戻す為にも力を付けねばなるまい……とは言っても出遅れたので、レベルもまだまだ上位プレイヤーには追いついていない。そんな時にこの様な話を提案してくれて大変助かった、ありがとう、黒子さん」
 頭を下げるモモカリバーに、更に『仮想世界の冒険者』カノン(p3x008357)、シャドウウォーカーからも。
「そうですね。最近ではネクスト全体で色々と騒ぎが起きてますし、今回のは嬉しい提案でしたねっ。本当、ありがとうございます!」
「うんうん。こう言う訓練ってのは大切だよね。やっておいて損は無いしね」
 それぞれの口から、感謝の言葉が投げかけられる。
 そんな参加者達からの言葉に、照れ隠しなのが見上げる黒子。
「いえ……感謝には及びません。何にせよ、今回のルールを説明させて戴きますね」
 そう言いつつ、再度皆を見渡して、その手にはどこからか仕入れてきたカンヅメの缶を手に。
「感謝は不要です。では、早速ですが今回のルールを説明させて貰いますね? エリアはこの森の中で、お互いの陣地は真逆の位置にあります。そしてお互いの陣地には、これ……缶が置いてあります。これを大きく蹴り飛ばされたら、そのチームが負け、となります」
「戦闘フェーズは全部で3フェーズ……まずは時計を合わせましょう。この時計を元に、そうですね……今から10分後からフェーズを開始としましょう。1フェーズは作戦タイム2分、本番が18分の20分1フェーズで、3フェーズ連続で行います。2フェーズとった方の勝利、となります。他に質問はありますか?」
 しっかりと説明をする黒子、そのお陰もあり、疑問に思う物は無く。
「それでは……始めましょうか。では、それぞれの陣地へと向かって下さい」
 と、演習は開始されるのであった。

●力薙ぎし時
 そして……。
「……定刻になった様ですね。それでは作戦タイム開始、と」
 と、黒子とモモカリバー二人の属するA班は、取りあえず周囲の状況を確認する。
 周囲はまあまあ森が広がっており、視界は余り宜しくは無い。
 しかしながら倒れた樹が結構点在しており、パパッとやってきて、パパッと缶を蹴って逃げる……というのはちょっと難しそうである。
「取りあえずモモカリバーさんは、どうするつもりですか?」
「そうだな……シャドウウォーカーさんも、カノンさんも、飛を持つ攻撃が無い様なので、空からやって来る、って事は無さそうだからな。最終的には、この缶を蹴り飛ばされなければ勝ち、もしくは引き分けに持ち込めるのだろう? ならば、この缶の上に立って守備を固め、相手が来るまで待つとしようか」
「そうですか……」
 とモモカリバーの作戦に、黒子は顎に手を当てて少々思案。
 確かにモモカリバーの言う通り、守備を固めれば負ける事は無い筈。
 とは言え引き分け続きは演習とは言えないような……そんな気もする訳で。
「モモカリバーさんがそう行くと言うのならば……では私は攻め手に回るとしましょうか。周りに遮蔽物は多少はある様ですから、作戦開始と同時にトラップを幾つか仕掛けようと思います」
「了解……それじゃ、よろしく頼むな」
 モモカリバーに頷く黒子。
 ……その一方、B班側のシャドウウォーカーとカノンもまた、逆の陣地で作戦会議。
「相手の二人は……結構素早いのと、どっしり構えるタイプ、よね?」
「そうだね? 結構両極端なタイプかなー」
「そうですねー。となると、最も警戒するべきは単身で動いている時に集中攻撃される事ですかね? とは言え相手がどう出てくるかは分からないから、先ずは攻めていく事にした方がいいかな?」
「おっけー。それじゃ攻撃の方はお任せするよ。ワタシは……そうだねぇ。缶から離れすぎない所に身を隠して油断を誘いつつ、出て来たら叩く……かな?」
「うんうん。まぁ出来る限り素早く敵の缶を蹴り飛ばしてくるよ。それじゃ、宜しく頼むね」
 笑みを浮かべたカノンに、シャドウウォーカーはハイタッチで答える。
 ……そして、二分の作戦タイムも終わり……いざ、フェーズ1の開始。
「それでは、行って来ます」
 と素早く黒子は森の中に潜み、すすすっ……と遮蔽物を利用しながら、敵陣に一番早く近づけるルートを探る。
 一方でカノンは姿勢を低くし、更に足音を極力小さくし、木陰に隠れながらゆっくりと相手チームの方へと向かいながら、足元の草をしっかりと結わいて点灯させる罠を作る。
 ……その作戦の違いにより、接敵する場所は少しばかりB班側に寄った位置となる。
 だが、隠密性を高めにしたカノンを黒子は見つける事は難しい模様で……カノンは黒子の背後へと回り込む。
 ……そして回り込んだ所で、かつての異世界の自分の力を再現し纏う事で戦闘力を飛躍的に向上させた後、無数の魔力弾の弾幕をバババッと範囲砲火。
 その攻撃をパッ、と飛び上がることで回避するが、すぐにカノンは木々の中に姿を隠してしまう。
「あちらの方から攻撃が来たと思うのですが……さて、どこに居るのでしょうか」
 更に注意深く周囲を見渡す黒子。
 ……だが、既にカノンは更に進軍しており……もうすぐA班の陣地。
「あそこですね。さて……残り時間は後……5分と言った具合でしょうか」
 取りあえず仲間の方からは連絡が来ていないので、まだ倒れていないのだろう……ならば、速攻で決着を付けるに限る。
「では、一気に行きましょう!」
 とカノンは身を隠すのを止めて姿を表す。
「……黒子さん、来たよ!」
 その姿を発見し、大声で黒子に合図するモモカリバーだが、カノンは全力移動で一気に缶の元へと接近。
 黒子は踵を返して来た道を戻ろうとするが、一歩早くカノンがクロスファイアの一撃を掃射。
「っ……!!」
 その攻撃を耐えるべく、強靱な体で耐えるモモカリバー……だが、更にカノンはスライディングで、その缶を倒す。
 とっさに缶を立て直そうとするが、流石にR.O.O世界での経験及び素早さの差もあり、その缶を全力で蹴り飛ばす。
「っ……取られましたか。まずはフェーズ1は負けましたね」
 戻って来た黒子の視線に、飛んでいった缶の軌跡が映り……大人しく負けを認める黒子。
 時計を見ると、第一フェーズほぼ一杯の時間で、フェーズ1は終了するのであった。

 そして、そのまますぐに第二フェーズの時間へと移り、お互いの陣に戻り、更なる作戦会議を開始する。
「取りあえず、カノンさんの動きは分かりました。姿を隠すのが上手な様ですね」
「ん……そうなのか? 確かに姿を見つけた時には、もうあそこに居たからな。とは言え次は勝ちに行かないと、負けが決まってしまうな」
「ええ……シャドウウォーカーさんが、モモカリバーさんと同様の形で缶の所に着いていたのでしょう……その攻守を入れ替えてくる可能性は十分にあり得る話です」
「ああ……となると、こっちも速攻で攻めていき、敵を上手く回避しながら接近していけば、恐らく……先に缶を倒せるかもしれない。黒子さん、その作戦で頼めるか?」
「了解しました」
 そう、モモカリバーと黒子二人、作戦が決まった一方でシャドウウォーカーとカノン二人は。
「まずは第一戦、獲れたけど……次も同じ作戦で行きましょうか?」
 とカノンが小首をかしげると、それにシャドウウォーカーも。
「そうだね。こっちもそれじゃ、攻めて行こうか。声を掛け合いながら面展開で進んで行けば、きっと敵が近づいてくる前に遭遇する筈だしね」
 と頷く。
 先程とは違い、今度は攻撃に振った作戦を獲ることにした二人。
 ……そして2分の作戦タイムが終了し、いざフェーズ2の開始。
 戦線をどんどんと上げていく両陣営。
 ……勿論、両方戦線を上げていけば、当然かちあう訳で……木々が生い茂げ、倒れている所で対峙。
「黒子さん、こっちが惹きつけるから、ここを突破為て、缶を蹴ってきて欲しい」
「そうですね……戦闘に負けても、缶を倒せば勝利ですから、急いで倒して来ます」
 と、フレキシブルに作戦を変えるA班の二人。
 そしてモモカリバーが毅然と立ち塞がり、二人に向けて兼をぐるんぐるんと振り回す。
 大きい動きで攻撃してくるので目立つのと、彼女を止めなければ、という意思も働き、カノン、シャドウウォーカー二人はその対処に手を取られる。
 その好きに黒子は持ち前の素早さを活かして包囲網を切り抜ける。
 突破されてしまえば、後は妨げる者もおらず……またたく間に敵陣へと到着。
 フリーになっている缶を勢いよく蹴り飛ばし……勝利をその手に掴む……その試合時間は、ほんの数分。
「……ふぅ。今回は早々に決着が着きましたね」
 蹴り飛ばした缶を回収しながら、息を吐く黒子。
「すごいね。今回は一本獲られたね」
「そうですね……でも、次は負けませんよ?」
 シャドウウォーカーとカノンが黒子にそう言葉を掛けると、黒子は。
「そうですね……次は最終フェーズです。お互いに悔いの無い様にしましょう」
 と、互いの健闘を称え合うのであった。

 ……そして、最終フェーズの時間になる。
 勝敗は1対1、このフェーズを制した方が勝利なので、悔いの無い様に作戦を打ち合わせていく。
 先ずはモモカリバーと黒子二人は。
「先程の作戦、上手く行った様だな。ならば、次も同じ作戦で行くとしようか?」
「そうですね。でも、流石に今回は囮作戦も相手は予測してくるでしょう……少し進軍を控えめにし、自陣側で対抗する事にしましょうか?」
「うん、分かった」
 と、結構すんなりと作戦が決まる二人。
 一方シャドウウォーカーとカノンの二人は……というと。
「今回は負けてしまいましたが、次はどうしましょうか?」
「うん……そろそろお互いに消耗もしてきているだろうし、正直長期戦は避けたい所だね。となると……さっきは負けちゃったけれど、やっぱり一気に決着まで持って行ける突撃作戦がいいんじゃないかな?」
「そう……ですね。ならば、相手と遭遇したら、これを使って文字通り煙に巻くとしましょうか」
 とカノンの手には、用意してきておいた煙幕玉が。
「相手チームと遭遇したら、即座に煙幕弾を地面に投げつける……そうすれば煙にその場が包まれて私達の姿が見えなくなる筈ですから、その隙に大回りで敵陣に突入。彼らが戻ってくる前に缶を蹴る……という形でいいですか?」
「うん、それで行こう。それじゃ……最終戦、気合い入れていくよ!」
 笑みを浮かべ、サムズアップするシャドウウォーカーに頷くカノン。
 ……そして定刻になり、最終フェーズの開始。
 共に缶をそのままに、戦線を上げていく両陣営。
 互いに隠れる事はそこまで意識していないので、容易に両陣営がかち合う事になり……先に見つけたのは黒子。
「……あそこに居ますね。となると……あちらの作戦は同じ……かもしれませんね」
「そうだな。取りあえずこのまま進んで行くとしよう」
 二人そう頷きあって、更に戦線を進めていく……そしてその影に気付いたカノン。
「来ました……シャドウウォーカーさん、準備はいいですか?」
「うん……いつでも」
 小声で頷き合い、二人もまた、そのまま前線を上げていく。
 ……そして。
「それじゃ、仕掛けるな」
 とモモカリバーが大上段から即断の剣を振り落とし攻撃。
 ……しかしその瞬間を待ち構えていたように、カノンが煙幕弾を次々と投げ放ち……その場を煙に巻く。
「っ……煙幕ですか?」
 予想外の対抗手段に、ちょっと驚きを隠せない黒子。
 だがその守備行動を行っている間に、即座にシャドウウォーカーとカノン二人はその場から姿を消して大回り。
 煙幕が晴れた時にはもう……二人の姿が無く。
「……やられました、急いで戻りましょう」
 と黒子がモモカリバーに言うと共に、自陣に向けて踵を返す。
 ……だが、既にカノンとシャドウウォーカーの二人は敵陣に深く斬り込み、その視界にはもう缶が……。
「あれだね……!」
「させません……!」
 後ろから猛烈な勢いで帰ってくる黒子……このままではタッチの差で負けそうな具合。
「私が足止めします、シャドウウォーカーさんはそのまま!」
 とカノンが叫ぶと共に、シャドウウォーカーはそのまま直進……カノンは振り返り、瞬間で放てる魔力弾の弾幕を放つ。
 攻撃を切り抜けようとするも、流石に容易に躱す事は出来ない。
 そして……。
「……はい、チェックメイト、っと!」
 一歩先に缶の下に辿り着いたシャドウウォーカーが、一旦缶の上に脚をおいてから、全力で蹴り飛ばすと共に、大空には綺麗な缶の軌跡が描かれるのであった。

「……2対1で、こちらの負けですね。いや、素晴らしい作戦だったと思います」
 立ち上がり、拍手する黒子……そしてモモカリバーも。
「そうだな……いや、まだまだ私は未熟だ。もっと成長せねばならんな」
 と称賛しながら、己の鍛錬を決意。
 ……そんな二人の言葉にシャドウウォーカーは。
「いや、でも二人共相応に強かったと想うよ? 煙幕が効かなかったら、多分負けてたし」
「そういうのを上手く利用するのも、実力のうちだと思います」
「ああ。そういうものを準備しておくのも、な?」
 黒子、モモカリバーはおくびにも出さず、頷く。
 そう……戦場でいかなる作戦をとるか、船橋を優位に進める為に、何かを用意しておくのかも、船橋を優位に進める作戦の一つ。
「うん、ありがとうございます。それじゃ……無事に終わりましたし、缶を回収したら帰りましょう? 汗も流したいし、ね?」
 くすりと微笑むカノン。
 ……そしてイレギュラーズ達は、使った缶を回収し、伝承の森を後にするのであった。

成否

成功

MVP

カノン(p3x008357)
仮想世界の冒険者

状態異常

なし

あとがき

2on2の模擬戦に参加戴き、ありがとうございました!
この形式でのリプレイ、ちょっと色々考えながら執筆させて戴きました。
皆様の訓練の成果はきっと、実ると思います……!

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