シナリオ詳細
ブラック・ブラック・シープ
オープニング
●俺の日常
俺は名もなき羊飼い。こいつは頼りになる牧羊犬のバトルラッシュ。昔やんちゃして天に召されかけた俺は、傷付いた身体で辿り着いた宿屋でラム肉を振る舞われたんだ。これがまた旨くてな。俺はまだ死ねない、と何とか生き延びて……そして今、俺のような奴を護るための羊毛と、俺のような奴だけではなく、皆を楽しませる羊肉を提供するために、羊飼いをしている。
なかなかに悪くないぜ、自給自足ってやつはな。
だが――今回もちょっとやんちゃしちまった。毛刈りに失敗して、羊の肌を突いてしまったのさ。強烈な蹴りだった。格闘家として生きてきた半生でも、あんなキックは受けたかどうか――すまねえ、話が逸れちまったな。
いまは毛刈りの季節。いまを逃すと夏が来て、羊たちが暑さでバテちまう。
そういう時の為にローレットはあるんだろ? 頼むぜ!
●というわけで
「羊の毛刈りの季節なのです」
『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)はそう切り出した。いや、あれは春ごろのはずでは?とイレギュラーズの一人が指摘する。
「その筈だったのですが、ちょっと寝込んじゃった羊飼いさんがいるのです。クロヒツジという黒いもこもこの羊さんを飼っているのですが――これがものすごく凶暴なのです。羊飼いさんは蹴られて肋骨がぽっきんしちゃったのです。」
怖い。
「なので、みなさんには毛刈りを手伝って欲しいのです。まずは放している羊さんを小屋に追い込んで、一匹ずつ毛を刈るのです。ハサミでちょきちょきするのですが、肉をつんつんしたら痛いので駄目なのですよ? それが終わったら、やせっぽちさんとふとっちょさんを別の小屋に移します。ね? 簡単でしょ?」
でも、凶暴なんでしょう?
イレギュラーズが問うと、そうですねとユリーカは事も無げに頷いた。イレギュラーズを信頼しているのか、自分はいかないからなのかは定かではない。
「でも、毛を刈らないと羊さんはあついあついってなって、倒れてしまうのです! 肋骨はじっとしてれば治りますけど、羊さんが倒れるのも大変なのですよ!」
ユリーカは主張する。確かに、人間は言語で意思疎通できるが羊はそうはいかない。これからの季節を羊毛を纏ったまま過ごすのは辛いだろう。
「皆さんしか頼れないのです!お願いするのです!」
仕方ない、とイレギュラーズ達は頷いた。
羊の恐ろしさも知らずに……
- ブラック・ブラック・シープ完了
- GM名奇古譚
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2018年07月17日 21時55分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●フラグ乱立
俺は名もなき羊飼い。こいつは牧羊犬のバトルラッシュ。
今回はやんちゃしちまった俺の代わりに毛刈りをしてくれる仲間――ローレットから来た奴らを紹介するぜ!
「大丈夫。私は魂を導いて輪廻の輪に送る存在。圧倒的現場監督力を見せてあげる」
「所詮は家畜、経済動物。クロだか何だかしらないけどわたしに敵う理由はないね!」
おっと、いきなり堅実なフラグを立ててきたな!こいつらは『魂の牧童』巡離 リンネ(p3p000412)と『山岳廃都の自由人』メルト・ノーグマン(p3p002269)だ。二人ともやや小柄だが、確かに堅実な仕事人の雰囲気を感じるぜ。しかしちょっとリンネが皆から離れた場所にいるのは――骨折が嫌? ははは、そんなんじゃ羊飼いは務まらないぜ?
「黒い羊毛ですか……面白い服が作れそうです」
『布合わせ』那木口・葵(p3p000514)が言う。判ってるじゃねえか! そうなんだよ、この時期の羊の毛は貴重でな。しかも黒だから、色んな布の素材に使われる。冬用の礼服とかだな。だからこそ今日はお前らの仕事に冬の冠婚葬祭がかかってると思ってくれていいぜ!
葵はオーバーオールで準備万端……何? それは普段着なのか?
『ガンマン』マッド・ラインナー(p3p000615)も黙々とその時を待っている。さすがガンマンというべきか、目つきは仕事人のそれだ。頼むからうちの羊は撃ち抜かないでくれよな! 冬はうまいシチューの具になるんだぜ?
「ううーん、数がちょっと不安だけど……がんばろう」
不安そうにしているのは『光鱗の姫』イリス・アトラクトス(p3p000883)だ。確かにこの数を八人でさばくのは無理そうに見えるだろ? 大丈夫だ! 普段は俺と臨時バイト、それからバトルラッシュの三人でなんとかしているからな! ちなみにバイトは仕事のあとみんなやめちまうから毎年違う奴を雇っているぜ!
「ていうか、あんなにもこもこしてふわふわな生き物がそんな悪い存在な訳ないし。きちんと接すればきっと判ってくれるよ」
「そうですよ。あんなに可愛らしいのに凶暴な訳ないじゃないですか!」
おおっと! ここでどでかいフラグが来たぜ! 『応報の翼』ミニュイ・ラ・シュエット(p3p002537)と『偽りの攻略者』エリーナ(p3p005250)だ! 本人たちはフラグではないとばかりに目を輝かせている! 俺はあえて何も言わないが、これはちょっと彼女たちのメンタルが心配だ! ちなみにエリーナにはある程度の宥め方や体型についてを教えてある。勉強熱心なのは良い事だな。
「そうですそうです。いくら凶暴といっても羊でしょう? まったく大袈裟なのです」
負けじとでかいフラグがきたな!『トリッパー』美音部 絵里(p3p004291)だ! 死んだ奴は全員友達というなかなかにロックなやつだが、羊は殺さないでくれよな! 寧ろお前が危ないが、俺は何も言わないぜ!
以上八人が今回のメンバーだ。追い込みから毛刈りとチェックまで大体全部を任せちまう形になるが、宜しく頼むぜ!
●回収
「きゃーっ!」
「イリスさんがやられたー!!」
●Battle1.囲い
なんというか……順を追って話していくとしようか。
まずは「囲い」だ。まずは牧草地に放してある羊たちを小屋に入れなきゃなんの話にもならねえ。一匹残らず小屋に追い込むところからスタートだ。
まずバトルラッシュがいつも通り、牧草地の端から吼えて羊たちを追い立てていく。いつもの事だからな、あいつも慣れたものだぜ。
羊の群れってのは、一頭が走り出すとつられて他の奴らも走り出す習性があるんだ。ボスがいないからというのもあるだろうが――だから危険なんだよな。動き出した群れはもう羊じゃねえ。別の何か大きな生き物だと思ってもらった方がいいだろう。
ローレットからの奴ら――イレギュラーズと呼ぶか。あいつらは堅実に周囲の羊をまとめ、小屋に走らせていく。が、何故だろうなあ! そういう時に居るんだよ。「今なら食い放題!」って草を食いまくる奴とか、俺は関係ないぜとばかりに居残る羊がな!
特にクロヒツジはそうなんだ、危険を感じる能力が麻痺しているというか、なんというか……
「おいおい、かなりバラバラだな」
「あーそっちじゃない! そっちじゃない! こっちだよー!」
ラインナーやメルトが軌道修正をするが、羊たちもなかなか強情だ。葵もぬいぐるみを動かして羊を誘導する。そいつを追いかける羊たちは、どうも仲間ではなく喧嘩相手だと思ったようだが…大体の流れはそれで出来そうだった。
そのトドメとして、イリスが名乗り口上を使ったわけだが――
「さあ! このわたし、イリス・アトラクトスについてき……えっちょっ速、きゃーっ!」
「イリスさんがやられたー!!」
「終わったら回収しておくか……」
怒りを煽られた羊の脚力はナメちゃいけねえ。使ってすぐに移動しようとしたイリスに、彼女の想像をはるかに超える速さと数で羊の群れが突進してきたって訳だ。
轢かれたイリスを乗り越えて、羊たちは小屋へ走っていく。イリス、お前の犠牲は忘れないぜ……轢かれた彼女はラインナーがしっかり回収してくれたぜ。良かったな!
大部分の羊は小屋に入ったが、まだ食いまくってる羊が残っている。空に避難していたミニュイが曲芸射撃で何匹かを追い込み、最後の一匹は葵がロープをひっかけて連れて行こうとしたが……
「えっ、なんか力強くないですか!? ちょっとま、待って! あーっ!」
一緒に小屋の中に引きずりこまれちまった。羊をナメちゃいけないぜ。咄嗟に扉を閉めたメルトとリンネはよし、と頷き合っている。……いいのか?
「取り敢えずこれで全員追い込んだかな」
「葵が心配だから次に行こう」
確かに心配だ。ロープが絡まったりしてなきゃ良いが。
●Battle2.毛刈り
「ひどい目に遭いました……」
「運よくロープが解けて良かったですね……」
再会を喜ぶイレギュラーズ達だ。葵は羊の群れに放り込まれて怖かっただろうな。トラウマにならないかが心配だ。ズタボロになった葵の頭についた藁を取りながら、エリーナが労わっている。仲間ってのはいいもんだ。
さて、ここからは毛刈りだ。俺は毛刈り担当の葵、メルト、ミニュイ、絵里にハサミを渡す。あとの四人は抑え役・宥め役だ。ちょうど二人ずつで四ペア出来る計算だな。ちなみにイリスは意識を取り戻したぜ、いまさっき。
俺は毛を刈る羊たちの引き渡しと、刈り終わった羊の引き取りを行う。運動して怒りと鬱憤が晴れたのか、何匹かすっきりしてるヤツがいるな。
「はーい、痛くないですよー。ほら、ぬいぐるみさんですよー」
「おー、凄いね。さっきも使ってたよね、それ」
「はい! ぬいぐるみで意識を逸らして注射、って方法はお医者さんも使いますし」
「なるほど」
葵・リンネのペアは順調だ。葵が妙に羊毛をふかふかしているところに目を瞑れば。リンネは葵と話して、意図せず彼女自身の緊張をほぐしているようにも見えるな。流れるように羊の毛が刈られていくさまは見ていて気持ちが良いぜ。俺も覚えようかな、式神……
「体型チェックとかは私に任せてねー。じょきじょき切っちゃおー」
「はい! じょきじょきいきましょう!」
「ふんふーん、お客さん、気分はどうですかー?」
「ベェ~」
「そうですか、かゆかったら言ってくださいねー」
こっちはメルト・ラインナーのペアだ。いまの鳴き声は明らかに不機嫌な声なんだが、黙っておいた方が良いだろうな。
「今のところは順調だな」
「そうだね。この調子で……あっ」
「ベェー!!」
やばいぜ! 暴れ出しちまった。抑え役のラインナーがその体格を生かして前脚を掴むが……駄目だ。
「ぐはっ……!!」
「い、今のうちだー!」
「そうだ、俺に構わずやれ……!」
後ろ足でひたすらラインナーの腹をキックする羊と、丁度宙づりになっている状態を利用して毛を刈っていくメルト。なかなかにロックな状況だぜ。
ラインナーの腹が心配だが、この調子なら安心だな。
「えぇと…抑えなくて良いんですか?」
「大丈夫。そのまま、そこにいて」
ミニュイ・エリーナのペアだ。しかし……エリーナもミニュイも、羊をじっと見ているだけに見えるが……ぬいぐるみもないし、腕力も不安だ。大丈夫なのか?
心配なので見ていると、ミニュイがハサミを構え……!? き、消えた!?
「大丈夫、傷付けたりはしない」
「はっ……!」
はっ……!
おっと、リアクションが被ったぜ。気が付いたらミニュイが羊の後ろにいて、羊は……毛を刈られている……だと……!? 一体どうやったんだ!? 俺も覚えたいぜ!
「す、すごい……!この調子ならニ十匹くらいあっという間ですね!」
「え」
「え?」
「……ニ十匹は、無理かな……ちょっと集中力とかそういうアレで……」
「あっ……ふ、普通に刈りましょうか」
「そうしよう」
よく判らないが、消費が激しい技なのか? ミニュイはその後から普通に毛刈りを始めたが、ずば抜けたテクニックで見事に終わらせたぜ。いやぁ、俺も覚えたいなぁ……アレ。
そして最後は絵里・イリスのペアだが……
「うふふ、ゆっくり眠って待っていてもいいのですよ?」
「こうしてみると可愛い羊だね」
「ベ……ベヘヘヘヘ」
なんだその羨ましい光景は!!
小柄バニーな絵里にお姉さんなイリス! 大胆と淑やかのコントラスト! ここは何処かのバーか!? 俺も羊になって寝てもいいかなぁ!?
絵里のしなやかな手に撫でられる羊が明らかに下心満載に笑っている。くそっ……羨ましいぞ……!!
イリスは健康なお姉さんの雰囲気で、大人しい羊に安心したのか一緒に撫でている。それはまるで年の離れた弟にするような……くそー! おねえちゃーん! 俺、大きくなったらお姉ちゃんと結婚したい! もういい年だけどな!!
「べへへー、べへー」
「え? もう君は終わったよ。ほら、あっちあっち」
「……」
そんな目で見るな。「お前みたいなマッチョなおっさんのとこになんか帰りたくないメェ~」って心の声が聞こえるぞ! 俺だってお前みたいな羊より可愛いおねーちゃんが良いよ!!
あっ、待ってる羊も心持ち絵里達に寄って行こうとしている! こら! 駄目だぞ! 平等に刈られろ!
●Battle3.身体チェック
「そっちは終わった?」
「終わったのです。みんな大人しく刈られてくれましたよ」
「何……? こっちと何が違うんだ、ぐおっ……」
「ら、ラインナーさん……! 誰かー! メディコ、メディーコ!」
「はーい! 回復ですね、任せ……うわっ、なんでそんなにボロボロなんですか」
「何故か途中から羊たちが執拗に俺を狙ってきて……」
「なんで?」
男だからだろうな。そりゃ近くで絵里たちのペアに待遇される羊を見てたらなぁ。メスの羊もいるにはいるが……人間にうつつを抜かして、羊に興味を失ったら困るからな、などと言ってみる俺。単純に配分の関係なんだけどな。ここの羊、八割がオスだし。
「ふっふっふ! 来ました、私の得意分野! ここからは羊のチェックだね! 任せて!」
「はい!わたしもお手伝いしますね!」
胸を張ってリンネがいう。観察眼に長けた彼女はここから本気を出すみたいだな。エリーナが一緒なら安心だ。俺が口出しする事もないだろうな。
「じゃあ、太ってる子はこっち。痩せてる子はあっちに誘導してね。普通の体型の子はそこの羊飼いさんに引き渡すから」
「わかった」
「連れて行けばいいんだよね。……ある意味、一番ラク?」
さて、どうかな。案外重労働かもしれないぜ。
「うーん、君はちょっと太り気味だね。食べ過ぎだよ、こっち!」
「はい、こっちですよー。それにしても、毛を刈るとこんなに体型が違うんですね」
太った羊を餌で誘導しながら、感心したようにエリーナが言う。まあ、普段は羊毛で全員同じに見えるだろうなぁ。刈ると一気に痩せて見えるもんだが、リンネの観察眼は自慢通り見事なもんだ。太った羊だけじゃなく、痩せた羊も的確に見分けて仕分けしているぜ。
「まあ、私達人間と同じようなものでしょ。君は大丈夫だね、戻っていいよ」
「はい、じゃあ次…あれ? 次…」
エリーナが振り返ると、嫌だ嫌だというように羊が詰まっている。というより、肉で詰まっているように見える。激太り羊だ!
俺もさっきから引っ張ってはいるんだが、いかんせん力を込めると骨が…
「あ、あれは……さっき気になった子かな」
「あれ、ミニュイが刈った子?」
「うん。少し太ってるなーと思ったんだけど……」
少しどころじゃないぜ! 俺としたことが、ここまで太るのを見逃すとは……羊飼い失格だな、バトルラッシュ。え? そんなことない? ありがとな……
なんて浸ってる場合じゃねえ。しかもこいつ、見たらまだ若いじゃねえか。若いうちから激太りはヤバイぜ。
「あらら、これは見てわかる太りすぎだね」
「餌で誘導してみますね。太りすぎはあちらでしたね、じゃあここから……はい、こっちですよ、餌がありますよー?」
「ペェェ~……」
可愛く鳴いて、目をきらきらと潤ませるメタボ(若)羊。エリーナ、油断するなよ。一瞬でも可愛いと思ったら……やべえ!
「あ、可愛……!? きゃああーっ!?」
「え、エリーナーッ!!」
一瞬で悪い顔をして餌に飛びかかってきた羊に、エリーナが轢き潰される。ばたんきゅうな彼女から餌を奪い、もぐもぐ。いや、もぐもぐじゃねえよ! 何してんだ!
エリーナはラインナーが回収して、リンネがヒールオーダーしているから良いものの……どうするか……
「あ! 思い出しました」
ぽん、と葵が手を打つ。なんだ、どうした?
「そういえばあっちの小屋、すごくおいしい餌があったんですよね! あ、これ美味しい奴だーと思って、そのまま置きっぱなしにしてしまいましたねー! 早く取りにいかないと」
――だだだだっ!
メタボだっしゅ。
太りすぎ羊は太りすぎ専用の小屋に、自ら突っ走っていった。
これは葵の作戦勝ちだな。悪いな羊よ、そっちには味の薄い餌しか置いてない現実に後で打ちひしがれてくれ……
「さて、これで次にいけますね」
「よし! どんどん仕分けよう。エリーナ、大丈夫?」
「うう……思いっきり突撃されました……」
●Result
「おかしい……私の知ってる毛刈りって、もっと穏やかだったような気が…」
「まるで一日中戦い抜いたような気分だな……」
羊の追い込みから仕分けを終えて、ズタボロになったイレギュラーズ達。
無事に羊の毛刈りを達成してくれたぜ。
見てくれよこの羊毛の山! これ、全部お前らが刈ったんだぜ。すごいよな。
「そうですねえ。まあ、なかなかない経験でした」
「大人しく刈られてくれて助かったのです」
俺も羊さんになりたかったです!!
「バトルラッシュ……私もう疲れたよ……」
「ここで倒れたら駄目だよ。羊飼いさんの迷惑になる。羊毛を運ぼう」
バトルラッシュを撫でるメルトにミニュイが声をかけるが、それは俺でもやれるからいいぜ。それよりお前ら腹減っただろ?
作り置きの燻製や、最近取れた肉でのシチューがあるんだ。食べて行かないか?
「ラム肉! 美味しいですよね!」
「ごちそうになりまーす! 羊の仕分けで疲れたよー」
「私も疲れました……餌は取られるし、羊って怖いです……」
まあまあ、そういわずに。ああ見えて段々と可愛く見えて来るもんさ。その心の黒さを含めてな。
とりあえずお疲れ様。また来年も俺に何かあったら頼むぜ、イレギュラーズさん達!
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
お疲れ様でした。
皆さまが華麗にフラグを乱立して下さって、楽しく描く事が出来ました。
ぼろぼろにしてごめんなさい、でも無事に羊刈り成功です。
MVPは葵さんです、おめでとうございます!
ご参加ありがとうございました!
GMコメント
こんにちは、奇古譚です。
「ぐわーっ!」
「●●がやられたー!!」
というノリが好きな方はぜひどうぞ!というシナリオです。
●目的
羊x40の毛を刈れ
●情報精度
このシナリオの情報精度はAです。
想定外の事態は絶対に起こりません。
●ロケーション
山の斜面を切り出して作った牧草地帯です。柵で囲われていますが、とても広いです。
大きな羊小屋があり、囲いでは其処に羊を追い込んでいただきます。
※羊たちに使う攻撃は不殺でなくとも構いません。それくらいで死ぬ羊ではありません。非常にタフです。寧ろ気をつけてください。
●クロヒツジとは
真っ黒な毛を生やす羊です。生態は通常の羊と同じですが、その心までもがブラックだといわれています。
餌の盗み食いや喧嘩は日常の事。時には飼い主を蹴りつけ傷付ける事もあります。また、非常に強靭な肉体をしており、その出自は学者達の注目の的です。
●段階1:囲い
羊を小屋まで追い込みます。
この時油断すると、羊の数と言う力によって轢かれますのでご用心下さい。
牧羊犬の「バトルラッシュ」が追い込みますので、群れの動線に注意しながら小屋まで追い込んでください。群れから離れてまごまごする羊もいるかもしれません。一匹残らず小屋に入れましょう。
●段階2:毛刈り
ハサミを使い、肌に添うようにちょきちょき毛を狩ります。
最初は戸惑うかもしれませんが、徐々に肌が見えてくると楽になるでしょう。
プレイングだけでなく、テクニックの数値も参照します。
暴れると非常に危険です。傷付けないように頑張りましょう。
●段階3:チェック
毛を刈った後は、羊たちの健康状態を見ます。
他の羊より痩せている・太っている羊を専用の小屋に移します。
群れから離れたくなくて暴れるかもしれません。
●羊飼い
むきむきです。でも骨は脆い。
今回は手出しせず、皆さんに口頭で説明する役割を持ちます。
●
(今回は特に)アドリブが多くなる傾向にあります。
NGの方は明記して頂ければ、プレイング通りに描写します。
では、いってらっしゃい。
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