PandoraPartyProject

シナリオ詳細

点@と定められた目玉は右に狂わされ、ボロボロとブラック・ホールに殺されていく、ああ、助けてくれないか左どもの良性発作性

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●同一化が叶ったならば何故、世界が回転していると謂うのか
 全て、総て、照らされた渦巻きはただの右回転でしかない。混濁を極めた限度の無い螺旋が別次元にまで干渉し、高らかにエントロピーの宣言をした。下向きでも傾きでもめまいが酷くなる事に変わりはなく、世界中の人々は真ん中でぐるぐるしていた。こんなにも気持ちのいいぐちゃどろが赦されるなんて。こんなにも気持ちの悪いどろぐちゃが赦されるなんて。てらついた神様が即ち破滅性を帯びればあー・れー、煉獄は愈々拘束からの高速回転、光速へと到達してしまった。ねえ皆、このジェットコースターにグローブ・ジャングルを繋ぎ遭わせたら如何だい? ターン・テーブルにのせられたお食事もご一緒だ、度数99の妄想が脳味噌を腐らせていく。
 こんにちはこんばんはおやすみなさい、一日がひどく右回転に進んでいく。異物も汚物も関係知らず、ただ最悪のラスト・ページを捲ったのだ。ほら、大袈裟な事をやっちまった結果だろう、老廃物まみれの眼球がごろごろと転がっている。
 助けて! もう右回転が止まらない。助けて! 右回転と称される、不可解な真逆率が嗤っているのだ。耐えきれないと世界に罅が入り、このスイカ割りは@の位置を把握出来ていなかった――どんどこどんどこ、どんどこどんどこ。
 ブラック・ホールを終着と成せば貴様等の為すべきは決まっている。
 やっぱり左回転こそが最適解なのだ。

●愉し気な君はカオスを覗いていた
「誰か止めてーーーっ!!?」
 ぐるぐる、ぐるぐる。
 ネジが外れてついでに蝸牛をさした事務椅子、座っていたポルックス・ジェミニの悲鳴はノンブルにも聞こえるほどだった。イレギュラーズの一人が彼女を受け止めると、床に横たえるだろうか。
「う、ううう……ひどい目にあったよ」
 いもむしごろごろしている余裕もない、ぐでんとした感じで顔を隠してみた。
「ちょっと前に『ぐるぐるしている世界』で神様との同一化云々ってあったじゃない。どうやらその結果、世界の崩壊の危機になっているらしいのよ。なんでも『全員が右回転したから』渦が出来ちゃったんだって」
 ちょっとの間、ようやく治まったのか彼女は事務椅子に腰下ろす。
「世界崩壊を止める方法は単純よ、好い方向、つまり左回転ね。全力で『巻き戻し』ちゃって。よろしくね」
 これが真実だと吞むならば、逆流させた方がマシだろう。

NMコメント

 にゃあらです。
 ひだりまわり。

 このシナリオは『ながれは無意識の領域に神を宿し、その真実は回転によって嘔吐される、ああ、素晴らしきかな錯視的などんどこ!』の続編です。読まなくても大丈夫ですが読んだ方がぐるぐるしてきます。
 https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/6494

●ぐるぐるしている世界
 何もかもがぐるぐるしています。
 ぐるぐるし過ぎて崩壊の危機です。

●目標
 世界のすべてが『右回転』しています、このままぐるぐる続けると渦に呑まれて終うでしょう。
 皆さんは世界を救う為に『左回転』してください。それはもう全力で。
 方法は自由、左こそが創造力です。ぐるぐるぐるぐる。

●特殊ルール
 この世界ではどんな種族であれ『ぐるぐるすると目が回ります』そうでなければ楽しくないでしょう。

●サンプルプレイング
「どうしてそうなった」
 右、右、ひたすらに右。それに抗うかのように俺は左。
 自転するのも悪くないけどそれじゃあ皆の回転速度に追い付かない。
 だったらこの機械仕掛けに頼ったらどうだろう。
 たとえ限界を迎えても止まらない欠陥品だ。
 ああ、視える視える左と称される救済の光が――。

  • 点@と定められた目玉は右に狂わされ、ボロボロとブラック・ホールに殺されていく、ああ、助けてくれないか左どもの良性発作性完了
  • NM名にゃあら
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年09月06日 22時05分
  • 参加人数4/4人
  • 相談4日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

エル=シャドウ(p3p000986)
シャドウストーカー
寒櫻院・史之(p3p002233)
冬結
バク=エルナンデス(p3p009253)
未だ遅くない英雄譚
シャルロッテ・ナックル(p3p009744)
ラド・バウB級闘士

リプレイ

●@に伸ばし棒を添えておまけに@
 箸休めに副菜を幾等かつまんだのだ、お花を摘みに出掛けた結果がこのザマで在る。在るべき場所に置いておけと栄養素が啼いていたのに彼等は彼女等を見捨てていたのだ。回れ回れと言われて回ってみれば世界の崩壊、解像度を外視した計算式の儘か。付き合いきれんな。切り出したバームクーヘンの一部が眼球に貼り付いている。それは貴様等にも責任が在るのではないか? わいわいがやがや、よく覚えていないが――影越しに暈増す世界は面白かろうと神様が囁く――兎も角、回っていたのは真実だ。『影こそ本体』エル=シャドウ(p3p000986)は悉くに浸透・振盪している。ずきずきと嘲笑っているのは住民なのか非現実的な頭蓋なのか、思い出そうとすればするほどに痛みが擽って仕方がない。なんだろうなこれは。ワックスでつるつるになった脳髄、もしや皺を伸ばせと吐き散らして居るのか。ぼろぼろと撹拌された袋が穴だらけだ、そこそこに美味であった飲み食いが不快感を同時に与えている。バター・ビールが黄色を滲ませていて気分が悪くなり――まぁいい、回転流の神様はレッド・アラートをご所望だ。また回れば良いのだろう?
 左回転とは『我視点』なのか『他人視点』なのかと世界に訊いたって返答はない。何方にしたって最終的に朦朧なのだから、関係のない事だろうよと環形どもがうねって異る。とりあえず回るが、間違えて世界が崩れました……なんてのは勘弁だぞ。そんなミスは誰かさんが修正するだろう。大袈裟に目玉をグルングルンさせてくれ。
 面倒臭い――疼々と邪の群れが這入り込み、一斉に渦々と軋み始めた。ただ一人の左回転でも抑制する事は容易なのだろう。年若い少女が金と茶を線として華奢な肉塊を酷使する。ああ、其方を観察するとは何事か、本体は足下だと謂うのに――こじらせた風邪が長引くようなものだ。主な症状としては頭痛、吐き気、めまい。
 顔色を変えずにまだまだ左向きだ。向きも曖昧だろうがこの際どうでもいい事柄。ドライアイスな10代は愉しそうに・愉しくなさそうにコーヒーカップと心中した――可視の嘔気をこらえてくれ。何度でもいうぞ、付き合いきれん。

●一昔前の@が泡のはじける音を聞いた
 ここに遊園地をつくろう。老若男女問わずぐるぐる遊べる、楽しい愉しいテーマ・パークだ。ジェットコースターも名も知らぬ遊具もお化け屋敷の道順も半分ちぎれたチケットも、挙句はホテルの内部だって全部全部が左回り。お手伝いさんどもがいらっしゃいと手招きすれば繋がって拘束回転、舞い舞い上がったら誰が安全装置を嵌め込む? 憩いは永遠に続く祝祭の場にあるもの。疲れた疲れた人々にオススメしたのは『若木』秋宮・史之(p3p002233)、左回転に決まっている。それこそが最適解、神様が莫迦にした万物の真理。神意を置き去りにしてしまえよジェットが苦手な方。貴方にはコーヒーカップをどうぞ。内側にはあつあつどろどろのエスカルゴだ、さぞかし良質な猫の糞の出来上がる。氷ぶち込んでレイコーにしちゃえ。得難い得難い丁度いい温度、お味はいかがって聞かないでやって。虹シャワーを浴びたいならご勝手だけれどもこの際お花摘みはあっち、芝生は立ち入り禁止なので汚さないようお願いします。手遅れ! アハハハハ!
 右回転の結果世界的な赤信号だみんなで渡っても怖いものは怖い、いかれたブラック・ホールに鯨飲されたらたまったもんじゃない。そういえばもんじゃ焼きって似てるよねなんの事だ。神との同一化なんてろくなもんじゃねえってのがよくわかるね。成程、オマエが項垂れる所以はよく解せる。ぐるぐると紅葉色が性別不明を長引かせたのだ――儀式は中断、熱暴走だよ! よくもないねようござんす受けて立とうか。しっかりと自分の肢で起立している……もっと早く回ってよ。崩壊する世界を美しいだなんて破滅型だなぁ……一応止めに来たのだし俺も回りますよちゃんと。
 トンボの帰りを待つ事は出来ない、マップを開いたお客様の首は吸い込まれたのだ。どれにしようかな天の神様の言うとおり。古びた豆電球が鉄砲を構えて三半規管を殺そうとしてくる。名前は知らない、忘れた。別に、それでいいのではないかとマスコット・キャラクターが手を振ってくれた。初めまして胎児、世界は愉しいかい? 蹴った殴った頭突きした気分悪くなるほどにおそろしい――左回転の旅路は制限速度に痴れていた、命綱曰く、がっちりと捕まえておくよ。中の人の安全は保障しませんそのほうが楽しいじゃんね? ぐるぐるぐらぐら、輪っかも真面に見えやしない。激しい、厳しい、苦しい。
 哲学的なゾンビがのーみそを認識出来るものか。シェイクされたシナプスが後退を望んでいる。ぐるぐるのついでに踊れや踊れ、振り付けなんてあったもんじゃない。どろどろの物体に足を掬われた――いえーい神様見てるぅ?

●@のお隣には齢※※辛くはないだろうか
 首を左に捻って右に捻って、数度行っても現実は改変されないのだ。謎塗れの世界の内で『信仰問答』バク=エルナンデス(p3p009253)、肉体と精神の関係性について思惟してくれ。ある種の自己犠牲が覚悟の糧と成っているならば何を躊躇する必要があるのか、崩壊すると謂うならば多少は食い止めねばならない。しかし、ああ、左回転。どれ程行えばよいのであろう? と純粋な疑問点、点@に訊ねたところで返答はなかったのだ。案内人は確か『巻き戻す』と発していたのだろう。その一言が鍵と化すならば考察するのも悪くない――のーみそお花畑に対して真面目、頭を捻るなんて莫迦げているとは思わないか。さて、この世界に来た時点でもう既に目が回りそうだ。世の中は残酷、道行く人から散歩している犬猫に立ち並ぶ物々まで右へ右へと回転している。異常、そう言えるだけ未だ『オマエ』は正気なのだろう。とりあえず試してくれないかと右回転している宙が囁いた。数度の左回転。
 落ち着くとは思わなかった。今現在、転倒しそうな胃の底だが、世界崩壊の危機とあれば形振りに構っている場合ではない。これで足りんと嗤うならばもっと回らなければいかんな。普通に普通に自転しているだけだと転倒は必死、至高と謂うのには物足りず。嗚呼、一種の苦行と見做す事は簡単だろうか、それでも修行の為ではない。全力で回れと局外者どもが誘っている――止めるのが目的巻き戻すのが目的、イメージとしては氷上で踊るアスリートの大群。ダンス・ダンス。
 数度の回転で目が回り倒れてしまうならば地球コマ、幾度も幾度も回数を重ねていけばよい。儂の身体は一本の棒で在り、爪先立ちのポーズを維持していく。オマエの判断は間違ってはいないだろう、引き千切った痕だけが証明している。
 酩酊が強くなろうが眼球の振盪と共に倒れ負傷しようが歌声を響かせて再び、アンコールだと連中が拍手する度に三半規管を虐めてやれ。繰り返される負荷価値がパッツン脳味噌に錘を乗せていく。なぁに、辛い事だけであれば平気ぞ。やれるだけやってみせようか。@の中心から始めればお望み通りの無間地獄だ、即決した魂の叫び。

●足の力で@を抱擁すれば永続的は当たり前だ
 まあ! 『青白い令嬢』シャルロッテ・ナックル(p3p009744)の黄色い声が世界の隅々までに届いた。垂れ流しのメイルシュトロムが愉悦を感じたとして世界崩壊の危機と在っては構っていられない。解決策は左回転と。めまいにはめまいを歯には歯を回転には回転を。さっそく為すべきは右じゃあなくて左への扇動、この先頭からでも世界は見透さないが声高らかにすれば問題はない。大勢で左に回りましょう! がしりと掴んで上へ上へ、これは回転ジャングルジムではなくグローブジャングルなのだ。左回転への愛を山頂で叫べ。回りましょう皆様、踊りましょう皆々様! 身体を左に逆時計に※回転。これが進化でなければ何だと謂うのか、理論が前を向けと告げている。ワタクシたち生物は左回転することで次なる存在に昇華するのです! 英雄も大罪人も一般人もその法則からは逃れられない、左に全てを捻れば愛し愛されの関係性。きっとカミサマも皆様を受け入れてくれますわ!!! 地球儀に皆々群がれば満員御礼、宗教じみた演説だって世界救済の為なのだ。ワタクシは全力を尽くしますわよ! ぎゅうぎゅうと詰まった人間団子、ぬりたくるソースは憐れにも黄色に定められている。手を挙げろ、がたんごとんと上り詰めたら止まらない。燥ぎに燥いでお決まりのアレ、万歳が如くにY字ポーズのオマエ――さぁ、派手にイキますわよ! レッツ・ローリング!
 両脚でわしりと掴んだ天頂を左へ左へぶん回せ。風見鶏じみたオマエを動かす息はなく、ぐるぐるぐるりとお手本してやれ。全力を尽くすべきですわよね。これが絶頂、無限回転の幕開けとアンハッピーターンに教えるのだ。そろそろ暴走台風が物理的になってはいないか? ステゴロお嬢様は倒れない、いいや、倒れる事を赦されていない。回り続けましょう!
 ぐるぐる。何もかもが線に見えてきましたわ! 眼球は勝手を忘れていた。ぐるぐるぐる、身体がふわふわしてきましたわ!! 気持ち悪さなんてこの際気にしちゃいられない。ぐるぐるぐるぐる、世界がぐちゃぐちゃですわぁ!!! 真上に貌を投げたなら、嗚々、噴出した不死性がテープを『戻して』いる。肉々しいオマエの身体は遂に神様へと到達したのだ。

●@は頭位を直さずに良性発作を反芻していた
 全て左、再生回数を無限とした瞬間、ブラックはホワイトに変化した。眩暈は一定の苦痛を越えて正しさと成り、世界を整えて魅せたのだ。もう一度、楽しく愉しくぐるぐるできるね――『巻き戻し』とは『そういう』事なのか。
 世界は回るものだから、楽しげは君は空を見ていた。うぇぇ、もう限界。

成否

成功

状態異常

なし

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