シナリオ詳細
オリジンを聴かせて
オープニング
●あなたの故郷を聞かせて
幻想王国のかたすみ。天義領土にほど近い山中。
まるで木々のなかに隠れるようにその一軒家はあった。
藁屋根と木材で作られたその家は、木々の向こうから川のせせらぎが聞こえた。
庭に置かれたテーブルと椅子。
本を開いて、おっとりとした老齢の女性が座っている。
眼鏡ごしの青い瞳は涼やかで、顔に刻まれた皺の数に反するほど背筋はピンと伸びている。
手袋越しにページをめくるその所作一つが、深い教養と知性と、そして何より上品さを感じさせた。
土に石を並べただけの簡素な歩道をすすんでその家へとたどり着けば、女性はこちらに気付いて小さく頭をさげ、そして微笑む。
かたわらに置いていた押し花のしおりを本に挟んで、立ち上がった。
「待っていました。変な用事で呼びつけてしまって、ごめんなさいね。
ローレットの方……ですね?」
落ち着いた、そしてよく通る声。
山の中でひとりで暮らす老婆という雰囲気は、彼女にはなかった。たとえば天義の首都で、神学について議論する金色のテーブルについていてもおかしくない。そんな人物だ。
だが彼女は、親戚のおばあさんがするようなどこかチャーミングな仕草で、向かいの椅子に座るようジェスチャーするのだ。
「依頼内容はもう、聞いているかしら?
あなたには、『美しい故郷のはなし』を……してもらいたいんです」
動乱する幻想王国。その決着がつこうというそのときに、ローレットへふらりと舞い込んだ一枚の依頼書がある。
ヤムニアという、山の中にすむひとりの女性があなた――あなたへ直接、名指しで依頼したのだ。
内容は、あなたの故郷の話を聞かせて欲しいというものだ。
それも、故郷の『美しかったところ』『楽しかったこと』『好きだったこと』『綺麗な景色のあった場所』。そんな思い出を話して欲しいという。
依頼を受けて山中の家へとたどり着いたあなたを庭の椅子に座らせて、ティーポットから紅茶を注ぐ女性ヤムニア。
遠い川のせせらぎと、木々の葉を風がなでる音。そして小鳥の歌。
それしか聞こえないような場所で、ヤムニアは口を開く。
「あなたはもしかしたら、つらい過去や嫌な思い出があるかもしれません。
けれどそんな中に、楽しかったことや、好きだった人や……綺麗だと思えた景色がありませんでしたか?
それどころかもしかしたら、あなたの思い出は美しいものでいっぱいかもしれませんね。
私とこうしてお茶をする間、聞かせてくださいな。
あなたの、美しい故郷のはなしを」
ふたたび微笑み、あなたへ紅茶を差し出すヤムニア。
なぜこんな依頼を? そう問いかけるあなたに、ヤムニアは微笑みをチャーミングに崩した。
向かいの席に座って、スッと本に手を置く。
「老後の楽しみなのです。変わっているでしょう? こうすることが、ずっとずっと……夢だったのよ?」
- オリジンを聴かせて完了
- GM名黒筆墨汁
- 種別通常
- 難易度EASY
- 冒険終了日時2021年07月21日 22時05分
- 参加人数6/6人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 6 人
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参加者一覧(6人)
リプレイ
●ガーデンテーブルでお茶を
どうぞ座ってとジェスチャーする老齢の女性。上品な、そして知的な雰囲気のある彼女はヤムニアというウォーカーらしい。
「あなたも違う世界から来たのですね。私と同じ……と言っては不適切でしょうか。あなたのような目をした方は、私の世界にはいなかったわ」
「多分、そうでしょうね……」
言われたとおりに椅子へ座った『紅眼のエースストライカー』日向 葵(p3p000366)は、自分の名前をなのると差し出されたカップに手を付けた。
ふんわりとかおる、うすく透き通った紅茶。名前はさっぱりわからないが、なんだか気持ちがすっきりとする香りだった。
「オレは吸血鬼っス。オレが生まれるよりずっと前には色々あったのかもしれないっスけど、少なくともオレの生きた時代じゃあ普通のことでした。この世界でいう種族差くらいにとらえてください」
「それは、生まれた頃からかしら」
カップをソーサーに置いたヤムニアの視線は、葵の右目にむいていた。
「いや、オレは後天的……っていうか、仮契約を結んだ半吸血鬼(ダンピール)っス」
葵の言い方に、ヤムニアはただ小さく頷いた。
「聞かせてくださいな。あなたの故郷のお話」
「そう……っスね」
葵はしばらく考えてから、そばに転がしていたサッカーボールに目をやった。
「やっぱり、オレといったらサッカーっスね。他の事はともかく、ガキの頃からそれだけはいつも本気で取り組んでるっス」
「サッカー……あの、手を使わずにボールを運ぶ、団体競技でしょうか」
「そう、そのサッカー。キャプテンになって部員を引っ張る立場になった時は、マジで苦労したな……」
葵は苦笑し、そしていまや古きものとなった記憶に思いをはせた。
「キャラが濃いわ自由に動くわ……そんな奴らに本気で向き合った、向き合わなければならなかった」
もしかしたらそれは、青春とよべるものだったのかもしれない。
ある日のこと、『あの技術をもう少し知りたい』と部活帰りに言いだした奴がいた。
送ったパスが届いた。そんな感触が、確かにあった。
「あん時の帰り道に見た夕陽はいつもよりすっげぇキレイだったっスね。
オレの頑張りは無駄じゃなかったって、嬉しかった」
照れくさそうにいう葵。照れ隠しか、立ち上がってサッカーボールをひょいっと胸の高さまで蹴り上げた。
膝で器用にリフティングをしながら語り始める。
「オレがキャプテンになってから最初の試合……、
オレがいたのは、サッカーの実績も特にない普通の高校っス。
そのせいか、元々勝とうが負けようがどっちでもいいような雰囲気だったんスけど、時間が経つにつれ、一人、また一人ってしまいには全員が、今まで部活で見せた事ねぇ本気のツラ見せやがって……」
葵の目尻にうかんだちいさなきらめき。葵はぱしりとボールを掴むと手の上にのせた。
「あの勝ちに飢えた本気の表情は今でも覚えてる。
ギリギリだったけど、オレたちは勝った。
そしたらよ、メンバー揃って息切らして汗まみれになって満面の笑みでオレんトコ集まって来て……。
心から嬉しくて喜ぶ顔、なんつーか、すげぇ心に残ってる」
「それが……」
ヤムニアがほう、と暖かく息をついて微笑んだ。
「あなたの、美しい思い出なのですね。ありがとう、とてもいいお話だったわ」
「そうっス。どうもっス!」
●森の向こうには森がある
「変わった依頼だ、だが人を殺したりするよりは余程いいな……」
仮面の麗人、『特異運命座標』レべリオ(p3p009385)は森を抜け足を止めた。
こじんまりとした家。依頼書に同封されていた地図の場所はここで間違いないようだ。
辺りに誰かいないものかと、のんびりとした歩調で回り込もうとすると家の窓が内側からノックされた。
窓越しに見える老齢の女性。上下にスライドするタイプの窓ガラスを開くと、女性――ヤムニアがレベリオへ微笑みかけた。
「いらっしゃい。お手紙をくれたレベリオさんでしょうか」
名前以外のことはなにも教えていないが、どうやら相手は気付いたらしい。自分以外に今日尋ねてくる人間がいなかったのか、それともよほど察しのいい人物なのか。
どちらでもいい。レベリオは襟を正すと、挨拶のためのジェスチャーをしてみせた。
「いかにも、レべリオです。俺の世界の話を聞きたいらしいと?」
レべリオは家の中へ招かれ、チョコレートビスケットとコーヒーが出されたテーブルへとついた。
「しかし……情報を得たいのかと思えば、『美しかったこと』とは」
「変わっているでしょう?」
「まあ……」
微笑むヤムニアに、レべリオは無表情に答えた。
そして、表情をあえてゆるめる。
「だが、そのくらいならいくらでも」
レべリオはコーヒーに口をつけると、自分の世界の話をはじめた。
「俺が元居た世界は神、悪魔、精霊、妖怪、それ以外にも多数の人外がいる世界で、技術レベルは練達を想像して貰えばいいでしょうか。
俺が住んでいた所だと地区ごとに違う種族が住んでいて、街の雰囲気がある場所からまるで違ったりして、高い所から見たりすると不揃いだけどとても綺麗だと思った記憶があります」
レべリオが目と瞑ると、広く美しい、そして賑やかな風景が思い描かれた。
「当然色んな種族がいるからトラブルが起きるんですけど、そういった面倒事で頼られたりするのは案外悪い気がしなくて……」
「あなたは、そんな人々に頼られる存在だったのですね」
「そうですね……まあ、そのようなものです」
レべリオは自分の手のひらを見下ろし、そして軽く握った。
「明け方前に夜行性種族の店仕舞いが日が出るより早く終わる様に手伝ったり、喧嘩してる妖精の仲裁をしたり、そういった普通の日々が今思うと楽しかったと思います」
レべリオはそれから、思い出すかぎりの小さなトラブルの話や、かわった人の話や、愛嬌のある人々の話をした。
(改めて考えてみると……俺は故郷にそれなりの愛着を持っていたんだな。
住んでいる時はあまりいい街だとは思えなかったが、離れてみると案外恋しくなったりするものだ)
そんなふうに考えるレべリオに、ヤムニアは感情のよみづらい表情で言った。
「その世界に、帰りたいですか?」
「…………」
レべリオはもう一度自分の手のひらを見て、頷いた。
「何年後になるか分からないが必ず帰ろう、為すべきことを為して幸せにするためにも……」
●メリーの世界
木漏れ日のさす森の小道を、バスケットをもって歩くヤムニア。
その横には、同じようにして歩く『汚い魔法少女』メリー・フローラ・アベル(p3p007440)の姿があった。
「元の世界の風景はどこもそれなりに綺麗に見えたわ。
召喚される前に住んでいた、森に囲まれた場所にある田舎町も。
ビルが立ち並ぶ都会も。
パパとママの故郷の国も」
木漏れ日のむこうを小鳥が飛んでいく。ずっと向こうで川のせせらぎが聞こえた。
このまままっすぐ行けば、川にでるのだろうか。
「それはきっと、わたしが普通の人にはない特別な力を持っていたから。
そして、自由に人を殺せる特権を持っていたから。
普通の人が上ってこれない頂から見下ろす光景だったから綺麗に見えたのね」
素直に語るメリー。ヤムニアはそれをゆっくり聞きながら、せせらぎの聞こえる方へと歩いている。
「もちろん魔法使いじゃなくても優れた人は居たわ。
頭がいい人、スポーツが得意な人、歌が上手い人、美しい顔の人、友達が多い人、お金持ち……。
でも、どいつもこいつも殺してしまえば『自分の勝ち』だと思えるから」
メリーの表情は木陰にかくれて分からないが、口調は明るいものだった。
「わたしは、魔力を持たない普通の人が挽肉になって散らばっている景色が一番好きよ」
そんな風に語るメリーの横。小道を抜けた先には、川があった。
ヤムニアは足を止め、川の流れに目を閉じる。
「ありがとう。それがあなたにとっての、好きな風景だったのですね」
●砂漠の砂
山奥へは駅馬車もないようで、『新たな可能性』ナイアル・エルアル(p3p009369)は随分な距離を歩くことになった。
こんな山奥に老婆が一人で暮らしていると聞いたときには、魔女か何かかと思ったものだが……。
「失礼だが、思ったよりもずっとまともな人で安心した」
「それはよかった」
チャーミングに顎に指を当て、くすくすと笑う女性、ヤムニア。
ナイアルのしたことは、ごく単純なことだった。
呼ばれて、やってきて、お茶とお菓子とテーブルを挟んでしばらく話す。
この世界には(厳密には前の世界にだって)簡単に信用していい人間は多くない。警戒から入るのは全うなことだったし、ヤムニアもそれを深く理解した上でナイアルを招いていたふしがあった。
だから、先に話をしたのはヤムニアのほうだ。彼女のしていた仕事や、関わってきた人々や、それによって守られた美しい文明について。
「なるほど、立派な仕事だ。もしかしたら、俺の暮らしていた世界にもアンタのような人がいたのかもな」
そういって、ナイアルは自分の世界の話を始めた。
「俺がいたところは、ラサみたいな場所だった。
オアシスはあったけど、海なんて見たことがなかったから、こっちに来てからびっくりしたな。
……いや。前の世界でも、どこかにはあったのかもしれないが」
世界というものがさすのは、あくまで自分が認識する、ないしは信じている範囲だ。ナイアルにとって、海はあまりに新鮮なものだったようだ。
「俺は『宿木』だったから、勝手に出歩いたりできなかった。
ほとんどずっと屋敷の奥で、決められた儀式をこなして。
抜け出そうとしても、すぐに捕まって叱られたな」
『宿木』というものの説明を挟んだうえで、ナイアルは続ける。
「人は死んだら鳥になって空に還る。
ちゃんと空に還れるように、鎮める役目を【宿木】って呼ぶんだ。
金色の目に生まれるのが『宿木』の証。
そう滅多に生まれないらしいから、大事にされてたんだとは思うけど……窮屈だった」
窮屈、という言い方に、しかしどこか優しさがあった。
「……窮屈だったけど、全部が全部嫌だったわけじゃない。
年に何度か、街で一番空に近いところ、一番高い塔の上で舞うことがあったんだ。
そこから見下ろす街並み。こっちを見上げる人たち。
街の外、どこまでも広がる砂漠。
空の俺の間には何も遮るものがなくて。
体が風に包み込まれるような感覚。
飛んでいけそうなくらい体が軽く感じる場所だった」
目を瞑るナイアルには、ありありと思い出せた。
空高く飛んでいくような感覚と、不思議な高揚感。
「絶景って言うほど美しい景色だったかと言われると、わからない。
高い塔と言ったって、こっちに来てから見た建物に比べると、そんなに高くないし、なんにもない塔だと思う」
「そう……それがあなたにとって最も、美しいものだったんですね」
「ああ」
ナイアルは目を開けて、やさしく頷いた。
「俺にとっては、忘れられない場所だよ」
●白い太陽の娘
川辺に並ぶ大きな岩。そのひとつに腰を下ろして、ヤムニアはバスケットを開いた。
サンドイッチやカットした果物が入ったそれを、広げたハンカチのそばでつまむ。
「いただきます! んーっ、イチゴのサンドイッチ! 甘酸っぱいですわ!」
『きらめけ!ぼくらの』御天道・タント(p3p006204)はぎゅっと瞑っていた目を開いてキラキラさせた。
ヤムニアとタントの出会いは、ごく普通のものだった。
依頼を受けてやってきたタントと、それを出迎える老齢の女性。
光さす庭で、互いの名前をなのる二人。
指を鳴らして得意のポーズやコールを見せるタントに、ヤムニアはくすくすと笑ったものだった。
「改めまして……この度はご指名頂きましてありがとうございますわ!」
ぺこりとするタントに、ヤムニアはいいのよと言って川に視線を向けた。
流れの遅い、広い川だ。
よく目をこらせば魚が流れに逆らって尾びれをふるさまも見える。
だからといって特に手をだすわけでも、それについて話すでもなく、二人はしばらくの間岩の上でサンドイッチを食べる時間を過ごしていた。
ふとみると、ヤムニアのバスケットに布で包んだ小さな本があった。手に取り、布をそっと開くヤムニア。
手のひらに収まるくらいのそれは、何度も何度も読み返したであろうあとがあった。表紙の印刷はすれて消え、ページには幾度もめくられたあとがある。長い年月を人と共に過ごした、深みのある色。
「私はきっと、あなたのことを知らないわ。あなたのことを、聞かせてくださるかしら」
「ええ、ええ、もちろんですわ!」
タントは胸を叩いて、『お任せタントさまですわ!』といってその胸を張った。
「わたくしの故郷には……わたくしと、お父様と、それから多くの人がおられましたわ。
お父様は、多くの人々に愛され、敬われ、そして畏れられておりました。
わたくしはそんなお父様とお話するのが大好きで……。
そして、そんなお父様を愛して下さる人々のことが大好きでしたわ」
川のせせらぎを見つめながら語るタント。ヤムニアはその横顔を優しく見守っていた。
「動物も植物も、山も川も海も、全てが美しい世界でしたが……一番美しかったのは、そこに住む人々だったかもしれませんわ。
等しくお父様を敬い、心を一つにすることで、手を取り合い、苦楽を共にする……。
愛によって繋がり、慈しみ合い、それこそが幸福と信じてやまない。
そんな人々の営みが……“より善く”生きようとする人々の和こそが、最も美しかった、ですわ!」
『より善く』というワードを、ヤムニアは小さく繰り返した。
しばし、ヤムニアは黙ったまま川や森や、そのずっと向こうにあるものを見つめているようにみえた。
タントが『ヤムニア様?』と声をかけると、はにかんだような表情で振り返る。
「ごめんなさい。すこし考え事をしてしまったわ。
タントさん。あなたは……今はどうですか」
「今は……わたくしも実は、愛している方がおりまして」
てれた顔で言うタントに、ヤムニアは驚きと、笑みと、そして安堵の表情をそれぞれ一瞬ずつ見せた。
「わたくしも、人々の生き様に感化されてしまったのかもしれませんわね!
あっ! 今度はその方とご一緒に、ヤムニア様の元に遊びに来てもよいですかしら!」
「ええ、ぜひ……」
そう語るヤムニア。
ふと。
彼女たちの歩いてきた小道の向こうから声がした。
「ヤムニアー! 帰りましたわよー! 海洋王国ってすごいんですのよ海がもうこんなに――」
小道を走ってやってくる、足音。
白い髪と白い服と、灰色のローブをかぶった、それは――。
「「ああっ!? タント!?」」
この世界で生まれ、名前を変えて暮らす、タントにとてもとてもよく似た少女との出会いについては、きっとまたいずれ語ることになるだろう。
なぜならこのお話は『オリジンを聴かせて』。
この先の未来はまた、別の話になるだろうから。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
――それでは、ごきげんよう
GMコメント
ごきげんよう。今日は、あなたの話をきかせてください。
あなたの故郷の、美しかった思い出を。
この混沌世界にすまうひとは、生まれたないしは物心ついたときの故郷を。
そしてウォーカーの方は、生まれた世界の思い出を、どうぞ語って聞かせてあげてください。
依頼人のヤムニアさんの希望は、故郷の『美しかったところ』です。
あなたはどんな場所で、どんなものを美しいと感じたのでしょう。
その人の『美しい』を知るということは、その人と友好を結ぶ近道なのかもしれませんね。
●ヤムニア
78歳になるウォーカーの女性です。
かつての世界ではとても大事な仕事をしていたそうですが、その仕事も終え、混沌世界にやってきて第二の人生を楽しんでいます。
今は山の中の家で半自給自足の暮らしをしながら、のんびりとした時間をすごしているそうです。
生涯において家族はなく、いまも一人暮らし……でしたが、最近縁のあるひとを見つけて一緒に暮らし始めたといいます。
けれどすぐどこかへ旅に出てしまう人物らしく今は留守にしているというはなしです。どんな人なのでしょう。
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