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シナリオ詳細

タワーオブにゃんこ! ~大きな子猫を導いて、踏破目指せよ猫タワー~

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●大きな子猫と(さらに大きな)猫タワー
 不思議でほんわかしたとある異世界に、大きな大きな猫タワーがありました。
 猫が滑らないふわふわの床面に、爪を研げる紐巻き仕様の柱、二段目以上の床面には猫なら余裕で通れるかもしれない丸い穴が開いていて、隠れられる入り口付きのボックスや、ついじゃれたくなる紐につるされたおもちゃ等…
 巨塔というべき大きさ以外は、まごうことなき猫タワーでした。

 そして…その手前には、4匹の愛らしい子猫が!
 ほわほわ元気な白い子猫、愛らしくて大人しい黒い子猫、つぶらな瞳で賢い三毛子猫、靴下履いたような手足の雉白子猫。
 思い思いにみゃあみゃあと鳴いて動く子猫たちは、とても大きな猫タワーに……成長すれば合いそうなくらい大きかったのです!

 この世界の他の住民、大きな子猫達の背に乗れそうなくらい小さな小人達は……皆怪我して困っていました。
 大きな子猫達は、この世界の神である『ねこかみさま』の子供達。猫タワーのてっぺんまでよじ登って、神の子猫である事を証明する習わしなのです。小人達はそれを手伝う・誘導する役割だったのですが……。

「子猫様たちがとっても元気すぎます! 振り回されて飛ばされて……僕等じゃお手伝いむりですー!
 お願いします、異邦の方々! 子猫様達をてっぺんまでつれてってあげてくださいー!」
 小人達は泣いて助けを求めます。きっと子猫達を導いてくれる人がいるはずだと……!

●大きな子猫と、てっぺんへ!
「今回皆様に向かっていただくのは…小人達が暮らす不思議な世界。
 とても大きな猫タワーに、『ねこかみさま』の子供である子猫達を登らせるのが目的です」
 境界案内人は、子猫のぬいぐるみと小人の人形を手に説明を始めた。2体のサイズ差が大きな馬と普通の人位なのだが……どうも今回は『それで合っている』らしい。

「イレギュラーズの皆様も、あの世界では他の小人と同サイズになります。そして、子猫達は…小人やあなた方からすれば、大きな馬位の大きさに見える事でしょう。うまく行動すれば子猫の背に乗る事もできますし、乗らずともおもちゃ等で誘導すれば子猫達はついてきたりしてくれるかもしれません」
 子猫達は毛並みほわほわで温かいらしいですよ、と笑顔で告げる案内人。子猫達は大きい分パワーも強いが、イレギュラーズなら多少猫パンチ等を食らっても大丈夫でしょう、とも。

「子猫達の内、1匹以上がてっぺんの昼寝スペースに辿り着ければ依頼完了です。帰るまでには時間の猶予があるはずなので、一緒に添い寝等もできるかもしれませんね」
 子猫達の愛らしさを堪能……もとい、子猫達の(猫)タワー踏破を手伝う為にも。
「いってらっしゃいませ。猫話…もとい、吉報をお待ちいたしております」

NMコメント

 タワー(別物)を1つ増やしてみた。往螺おときです。
 子猫は大きくても可愛い。

※重要
 このシナリオは(早期返却の為)プレイング投稿期間が短い設定となっております。
 プレイングの投稿忘れにはくれぐれもご注意ください!(仮プレイングの投稿もおすすめです)

●シナリオの流れ
 今回は、大まかに「猫タワー踏破を目指す部分」と「タワー踏破後(帰還直前まで)の部分」の2箇所にプレイングをかけられます。どちらかのみでもOK。

・前半:猫タワー踏破を目指す
 子猫達の背に乗りお願いする・おもちゃ等で誘導するなどして、巨大な猫タワーを登ってもらうパートです。
 気まぐれな子猫達は爪とぎ休憩ごろにゃん飛び降り等、思わぬ行動で皆様を振り回すかもしれませんが、イレギュラーズが諦めずに接すれば必ず猫タワーを登ってくれるはず!
 なお、イレギュラーズはタワーを単独でもよじ登ったりできますが、子猫にも登ってもらう必要がありますので気を付けて!

・後半:タワー踏破後、思い思いに過ごす
 猫タワーてっぺんのお昼寝スペースに子猫が辿り着けば、後はイレギュラーズ達が帰還する時まで自由行動。
 子猫達はお昼寝スペースに集まって寝始めたり、イレギュラーズ達と遊びたがるかもしれません。
 また、希望すれば1階に降ろしてもらったりてっぺんに戻ったりできるので、1階にいる小人達に会いに行ってもいいですし、気が向いた行動をとってみるのもいいでしょう。 

●味方
・子猫達
 ほわほわ毛並みの子猫達(肉球ぷにぷに)、白子猫と黒子猫と三毛子猫と雉白子猫の計4匹。
 どの子もイレギュラーズが大好きです。みゃあー。
 背中に乗ってお願いしたり、おもちゃ等で誘導すれば動いてくれることでしょう。
 ただし、気まぐれなので油断は禁物!
 ※子猫希望が被った場合、時々希望した子と違う子猫が来る場合もあるかも。猫は気まぐれ。

・小人達
 この世界の住人である小人達(イレギュラーズ達とおおむね同サイズ)。
 子猫達に振り回された結果怪我をしていますが、子猫達の事は大好き。
 希望があれば子猫用のおもちゃや猫ごはん・猫おやつ等を用意してくれます。

●特殊ルール
 イレギュラーズや子猫達が高所(猫タワーの高い階層)から落下しそうになった場合、『大きな何者かにそっとくわえられる感覚があった後』ふわふわと地上まで降ろされます。落下ダメージはありませんが1階から登り直しになります。
 何者かは目には見えませんが、触れればふわふわした毛並みと温かさを感じられ、害や敵意はないようです。こちらから攻撃しなければ攻撃されることもありません。
 ただ、子猫に危害を加える等した場合はくわえられて遠くに運ばれるかもしれない(小人達談)のでその点だけご注意を!

●サンプルプレイング
・前半
子猫ちゃんにお願いして背中に乗せてもらうね
ふわふわで温かい、いいなぁ子猫……!

「お願い、子猫ちゃん! あの穴から上に登って!」
登ってくれたらこのまま進んで……って、タワーのおもちゃにつられちゃだめー!

・後半
疲れたー……
けど、子猫ちゃんの背中心地よかったなぁ

「子猫ちゃん達、一緒にお昼寝しても良いかな……だめ?」
えへへ、ふわふわふかふかで気持ちいい……すやぁ……。

●最後に
 説明は以上となります。
 それでは、愛らしい子猫達とのタワー踏破にいってらっしゃいませ!

  • タワーオブにゃんこ! ~大きな子猫を導いて、踏破目指せよ猫タワー~完了
  • NM名往螺おとき
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年07月13日 22時05分
  • 参加人数4/4人
  • 相談4日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

カイト・シャルラハ(p3p000684)
風読禽
月待 真那(p3p008312)
はらぺこフレンズ
リディア・T・レオンハート(p3p008325)
勇往邁進
葛籠 檻(p3p009493)
蛇蠱の傍

リプレイ

●大きな子猫を目前に
「デケェ……コレが子猫なんだろ?じゃあ成猫になったらどうなるんだ……?」
 『太陽の翼』カイト・シャルラハ(p3p000684)の言葉に、小人達が『ねこかみさま』になりますよーと回答。
 比較的大きな鳥の獣人のカイトだが、子猫達も大きい。
(何が怖いって、あの目、好奇心溢れる感じでこっち見てるんだよな)
 子猫がカイトを見つめている……。

「にゃんこ♪にゃんこ♪はぁ~、こんなモフモフ天国があるなんて!」
 心癒されるのは『はらぺこフレンズ』月待 真那(p3p008312)。
「っと、あかんあかん! 一応この塔のてっぺんまでにゃんこを連れて行くっていう目的があるんやった!」
 遊ぶのはそのあとやね! と気を取り直し。
(ん~、でもどうやっててっぺんまで付いてきてもらおかなぁ……)
 ねこじゃらしでも持ってくるべきやった……そう考えて見回せば。
「……せや!」
 何かを閃いたように自分の尻尾を見つめた。

「ほわぁ~っ!? 大きな! 大きな子猫さん!」
 子猫達に心惹かれる、『勇往邁進』リディア・T・レオンハート(p3p008325)。
(なるほどなるほどー、これだけ大きい子にジャレつかれたりしたら危ないだろうなーとか思わないでもないですが――)
 確かに、そんな事より可愛さが勝りますね!
 そう思い子猫達を撫でれば、ふわふわで。

「うむ。実に新鮮な心持ちである。」
 子猫達に懐かれ微笑むは『愛の伝道師』葛籠 檻(p3p009493)。
 普段は子猫等というものは小生の許から容易く逃げ出してしまう……そう思う彼は本来は龍だが、大きな子猫達は甘えてくる。
「……龍ゆえ致し方ないが、此度このような姿でものを見上げることも、この小さく柔い毛玉等と戯れることができることも、どちらも実に幸福であるぞ。」
 じつに善き哉、善き哉。そう言って愛でる彼に子猫達は鳴いた。


●踏破せよ、猫タワー!
 「飛び回りながら猫を誘導してみようじゃないか」
 カイトは小人から猫じゃらしを貰い、白子猫のいる足場の一段上へ先回り。翼を動かす。猫じゃらしを振る。
 白子猫が跳躍、カイトは飛び回って避けた。自慢の回避性能を活かせば猫パンチもかわせて。
 「……いや俺は猫じゃらしじゃないからな!!!餌でもねえって!!!!」
 そう言いながらも、カイトは思案する。
(あーでも、目標はタワー登頂させるだったな。ならこの状況も利用させてもらおうかな)

 真那は雉白子猫を誘導し始める。
(大きくっても相手は好奇心旺盛な年頃のにゃんこ、ちょーっと私の尻尾フリフリしたらきっと追いかけてくるで!)
 ふわふわ尻尾をフリフリ。雉白子猫の猫パンチを回避して駆け出す。
(あとは逃げながら塔を登って、てっぺんで存分にモフらせてもらお!)
 私もにゃんこも楽しくって塔の頂上にも誘導できる、完璧な作戦やねっ!
 そう思いながら雉白子猫から逃げて登るのだった。

「私は猫さんとお話する事はできませんが、生けるもの共通の楽しみはご提供できますよ!」
 リディアが用意していたものを取り出す。
「ずばり!私特製、ねこまんまです!!」
 三毛子猫が鼻を近づけ目を輝かせる。
「新鮮なお魚を使っていますからね、ご満足いただけると思いますよ!」
 この子猫ちゃん達、お魚食べますよね? と小人に聞けば大丈夫ですよーと回答。うみゃうみゃ食べる三毛子猫。
「おっとっと、焦らないで下さい、樽で持ってきたので沢山ありますからね」
 リディアの言葉に三毛子猫はおかわりをせがみ始める!
「落ち着いてー、落ち着いてくださーい? あだだだだ、爪当たってる爪!」

「さて、まあタワーの踏破と云えども焦る必要はなかろう。手近な猫の背にでもしがみつかせてもらおう。」
 檻にすり寄る黒子猫。その背に乗り、猫おやつも抱え「れっつごう」と出発した。1階を彷徨う黒子猫を、檻は焦る事も急かす事もなく撫でる。
「時が経てばそのうち登るときも多分来るであろう? それまでのんびりと猫の温度とふかふかさを堪能させていただ……」
 黒子猫がうみゃあと声を上げた。
「あっすまぬ、爪が刺さってしまったか? 角も痛い?」
 檻は長い爪や角がある身。子猫に謝り、思案する。

「ひゃぁぁぁ!!!ちょっ!!ちょっとたんまたんま!!」
 雉白子猫から逃げる真那。完璧な作戦だと思っていたのだが……子猫達は元気すぎた。
 躓き転べば尻尾を甘噛み猫パンチ!
「あだぁ!あかーーーん!!私の尻尾取れてまう!!」
 真那と尻尾、危うし……その時、何かが勢いよく頭上を通過し、雉白子猫がじゃれようとして尻尾を離す。助かった。
 通過したのは、逃げるカイトと追う白子猫。
「ほれほれ、追いかけっこだ、捕まえて――」
 このまま追いかけっこを続け、誘導すればてっぺんまでもうすぐだ……しかし勢いづく白子猫は別方向へ!
「あ、ドコ行くんだ!!!!俺を無視するな!!!」
 目立ちたがりのカイト、慌てて白子猫の前へ飛べば……タワー外に出てしまったか、大きな何かにくわえられる感覚。そっと階下へ降ろされた。跳び出た白子猫も降ろされ、追いかけっこを再開する。

「うんうん、美味しかったですか?」
 食事を終えて嬉しそうな三毛子猫にリディアは微笑んだ。
「それじゃあ、お願いがあるんですけど……私と一緒にあそこ――塔の頂上へ向かって下さい!」
 そうしてくれたら、またいくらでもご飯、作ってあげますからね! そう告げたリディアにみゃあと鳴く子猫はタワーを登る気満々だ。
「あーっと……名前が無いと不便ですね」
 登る前に、三毛子猫の為の名を考える。
「それじゃあ、今だけでも! 貴方の名前はタマちゃんです!」
 よろしくおねがいしますね、タマちゃん!
 そう呼ぶリディアに、三毛子猫改めタマは喉を鳴らして懐く。

 彼女達を黒子猫が眺める間に、檻はある事を思いつき。
「いっそこちらのほうがよいか?」
 檻は黒子猫の背に乗ったまま姿を変化。東洋龍の『本来の姿』は人の姿よりも大きく。虹色に偏光する紺碧の美しい龍の姿に、黒子猫は目を輝かせた。
「こちらの方が咥えられても平気であろうしなんならこの尾を玩具代わりにしてじゃれつけるであるしな?」
 龍の尾を振ってみれば、黒子猫は手を伸ばし、転がって。
「まあ何れにせよ焦らず焦らず、時を待つのだ。……タワーを登るのもいいが、この毛玉の中で埋もれてるのもなかなかに気持ち良い気がするぞ?」
 檻は愛らしく自身にじゃれる黒子猫の背や腹に埋もれ、満喫する。

 タワーのてっぺんに、真那と雉白子猫・カイトと白子猫・リディアと三毛子猫がほぼ同着し。
 のんびり登る檻と黒子猫が辿り着けば、空から柔らかな光が降り注ぎ――
 誰もが理解する。猫タワー踏破は成ったのだと。
 
●踏破の後は
 てっぺんの少し下に降りるリディアとタマ。
「ご苦労様でしたタマちゃん。約束の新しいねこまんまです!」
 リディアが差し出したねこまんまに、タマは目を輝かせて食べ始める。
「今回は特に気合入れて作りましたからね。ふふっ、美味しいですか?」
 愛らしい毛並みを撫でてリディアが声をかければ、タマはおいしかったというように鳴いて甘えた。

 その様子をてっぺんで眺め、休憩するカイト。
(……なーんか嫌な予感がするんだよな。逃げるべきか? 逃げるべきだよなコレは。)
 予感から逃れる為に飛べば、白子猫に跳び付かれた。
 暫く後、ぐったり。子猫の体力には勝てなかったよ、と子猫に抱えられて。
(いくら飛んで逃げてもジャンプで追いついてくるあの体力は何なんだ。一度タワーに登ったから満足しただろどうしてまた登ってくるんだ!!)
 動かないおもちゃ状態のカイトに、白子猫は猫パンチをてしてし。
 子猫に咥えられ「ぐえー」と声を上げたカイトは、白いモフモフの毛並みの中で気を失った。

 檻はヒトに似た姿に戻り、毛玉のような黒子猫と日向ぼっこ。すやすやと昼寝でも貪らせていただこうか……と眠れば、いつの間にか他の子猫達や仲間達も昼寝中。
「いやあ、実に心地よい。ごろごろ、にゃあご。」
 鳴き真似に子猫達も喉を鳴らしてみゃあと鳴き、じゃれついて遊ぶのであれば。
(こちらの姿でも十分に立派な小生の尾をゆらゆらと揺らして遊ぶであるぞ~)
 檻が揺らす龍の尾は、子猫達を存分に満喫させるのであった。

 無事塔のてっぺんへ到着出来たら何して遊ぼかなぁ! と思案した真那。
(流石に登り切る頃にはにゃんこも疲れてるやろし、一緒におやつ食べて過ごすのも悪くないかな?)
 そして今、疲れているのは……。
「ぜぇ……ぜぇ……もうアカン……動けへん……」
 ちゃんとあるんか私の尻尾……と確認すれば、大丈夫とれてない。
「って、にゃんこ寝とる……ほんま電池切れしたみたいに寝るなこの子ら……」
 周りを見れば、子猫達も仲間達も眠っていて。子猫の寝顔は愛らしく。
「ふわぁ! なにこの寝顔! 天使やん!!」
 子猫を撫でれば温かく、至福のひと時。
「あぁ…心地いいゴロゴロ音…モフモフ…。」
 真那は、寝ている子猫のお腹に顔を埋めて……力尽き、しばし眠るのだった。


 そして、帰還の時。
 真那は、まだ名残惜しいと子猫達を撫で、抱きしめる。

「なんか短い間ではありましたが、すっかり愛着が湧いてしまって……離れるのが寂しいですね」
 また、逢えるでしょうか……? とタマの頬と自身の頬を重ね、別れを惜しむリディア。
「元気でいて下さいね、タマちゃん」

 檻が満足したかを子猫達に確認すれば、頷かれ。
「うむ、満足してもらえたのならばそれで良し。さぁてと。」
 ……おろしてもらってよいだろうか、子猫殿。
 そう聞くと、ふわりと温かさに包まれ、気が付けばタワーの前に立っていた。

「かみさまになるかもしれない子猫なんだから、鳥にも優しい猫になってほしいもんだぜ。」
 そう言ってカイトが手を振れば、応えるように子猫達の声が聞こえたのだった。

成否

成功

状態異常

なし

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