シナリオ詳細
青春症候群
完了
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オープニング
●少年よ、大志を抱け。
嗚呼宿題が多くて遊べない、今日はバイトに部活に委員会に、ハードスケジュールをこなして。
土曜授業はあったっけ、今日は部活はオフだって!
退屈な先生の長話、古典は転寝確定演出間違いなし。
スマホはいじっちゃだめだけど、昼休みくらいノーカンで。
じんわり、肌が汗ばむ初夏の訪れ。
白いシャツがずらりとならんで教卓とにらめっこ。嗚呼、暑くて嫌になってしまいそう。
白いカーテンが風に揺れる。たまに顔面を攻撃してくるのは解せないけれど、ちらりと見える空の青。野球部の怒号。ああ、学校だなあなんてほくそ笑む。
ノートが切れそうになっているから買っておこう、なんてだらだらシャーペンを弄りながら黒板の文字をうつす。
かりかりとノートに刻まれる一篇。
自分の字が少し汚いような気がして、丁寧に消しゴムで消して書き直す。
それから、もう一度丁寧に。
大事なところは蛍光ペンで線をして、オレンジペンで赤シートで消せるように準備も怠らない。
今は遠き学校生活。
嘗て訪れたひと時に捧ぐ。
ぼくらのなつをとりもどせ。
●This is not youth. But,
「青春というものはなかなか、どうしてか終わってから価値を感じるのだというね」
カストルは銀髪揺らし微笑んだ。その手には誰のものともわからぬテストの解答用紙。
「見てこれ、全部同じ名前だけどほとんど赤点。これも青春ってやつなのかな」
テスト勉強に励んだ時間とて無駄にはならない。なんてことはないかもしれないけど、努力をした記憶は忘れがたいものだ。
例えばはじめてのアルバイト。
例えばはじめての挫折。
例えばはじめての恋人。
そのどれもが青春と共に在る。
「そんな青春に戻れるとしたら。或いは、青春のお手伝いができるとしたら、君はどうする?」
いじわるく微笑んだカストル。貴方は瞬きをして。
「実はね、面白い本を見つけたんだ。この本の中では今は初夏なんだって」
差し出された本の一頁には――
――されど、人生の主人公はあなたなのだから
激励なのか。証明なのか。
ただ、胸を擽る文字が躍っているのは間違いがなかった。
「ね、気になるでしょう?」
「ポルックス! もう、驚かせないでおくれよ」
「えへへ。ごめんなさい! でも、とってもわくわくしてきちゃったから、つい!」
金色の髪揺らし、ポルックスは向日葵のように微笑んだ。
あの夏を、もういちど。
- 青春症候群完了
- NM名染
- 種別ラリー(LN)
- 難易度-
- 冒険終了日時2021年06月11日 23時00分
- 章数1章
- 総採用数0人
- 参加費50RC
第1章
第1章 第1節
おしまい。
NMコメント
どうも、染です。
最近は雨と暑さが交互に入り乱れて大変ですね。
いつかの夏をもう一度。あるいは、新しく夏を過ごしてみませんか。
小テストまみれで、進路について考えたり、友達の人生がうらやましかったりした、あの頃に戻りませんか。
●依頼内容
このライブノベルで一日を過ごす。
章構成は未定ですが、おそらく三章構成になるかと思います。
美しい夏の一日を、お過ごしください。
●世界観
なんてことない現代の、とある高校の一日。
あなたは生徒かもしれませんし、教員かもしれません。
はたまた保護者かもしれません。授業参観だってあり得ますね。
空は快晴、ちょっぴり肌が汗ばむくらい。
暑いけれど嫌になるほどではないかもしれません。
●できること
・先生になって授業や授業の準備をする
・生徒になって授業を受けたり部活動に励んだり
できそうなことはなんでも!
例えば、部活終わりの寄り道もできちゃいます。
時間帯はご自身でお決めください。あなたが生きる時間軸はあなたの手で選んでください。
●プレイングのかきかた
一行目:時間帯
二行目:してみたいことを簡潔に!
三行目:グループタグ、もしくは同行者のID
●サンプルプレイング
朝
授業を受ける
今日はえっと、現代文の授業が最初だっけ。
現代文のくせに昔の文を読むの、ずるでしょ。
あーねむいねむい、一時間目は睡眠時間ってマジだなあ……すやあ。
以上となります。
皆様のご参加をお待ちしております。
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