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シナリオ詳細

【日夜探偵事務所】ぼくが、魔に呑まれぬように

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●星宮少年の決意/日夜歩の想い

 ある日の夕方。子供達は皆授業を終え、それぞれの家路につき……もしくは、それぞれの友人と楽しく遊んでいるであろう時間帯。

「歩さん、ボクの『トックン』に付き合ってください!」

そんな最中に、黒いランドセルを背負った少年……『星宮太一』が、トレンチコートの若い青年に、深々と頭を下げていた。『歩さん』と呼ばれたその男……『日夜歩』は、困ったように溜息をつくばかりだ。

「星宮君、ひとまず頭を上げてはくれないか。君のような子供に頭を下げさせるなど、大人としても忍びない」
「それじゃあ、ボクにケーコ、つけてくれるんですか?」
「だめだ」
「どうして!?」
「何も、僕は君に意地悪をしたい訳じゃないのだよ、星宮君。君が先日、ご家族と行った花見で、恐ろしい目にあったというのは勿論聞いたとも。……けれどね、君のような子供を、怪異と戦わせるなど、幾ら何でも無責任だろう」
「どうしてですか、ボクを、『歩さんみたいに』、怪異と戦えるようにしてって言ってるだけじゃないですか!」
「そもそも、僕の戦い方は参考にならないぞ、と、いつも言っているだろう」

身なりのいい青年に対し、小学校高学年くらいの太一は、一歩たりとも引く様子を見せない。それだけ少年も真剣なのかもしれないが……このような応酬は、その後10分少々続いたが。

「……わかりました。今日はボクも、帰ります。でも、また来ますからねっ!」

 今日の所は折れることにしたのか、少年は、ぺっこりと頭を下げた後、タッタと去っていく。それと入れ替わるように……というか、先程までのやり取りをずっと見ていたのだろう、ニヤニヤした様子で、ゆるい天然パーマの若い女性が、日夜に声をかけてきた。

「もー、歩っちー。たいっちゃんはさ、マジに真面目なんだよ? あの子なら、教わった事を悪い事に使わないっしょ。戦い方、いい加減教えてあげればいいのにー」
「聞いてたのか、ローザ君」

君も人が悪い。そう言いたげにムッと眉間にシワを寄せたが、しかし、その表情も長くは続かなかった。

「確かに、僕も頑なに過ぎる所があるのかもしれない。そこは僕の悪い所でもある。あの子を、少しは信頼すべきなのかもしれない。だが、だがねローザ君。……あの子を、僕と『同じ』ようにさせる訳には行かないんだよ。それだけは、ダメだ」

歩は、コートの胸元に付けた、月を象ったエンブレムに、そっと指を触れた。

「あー……歩っちは、あの子を『同族』にしたくないんよね。わかるわかる」
「ああ、僕のようになる、ということは、あの子を『こちら側』に引きずり込む事になってしまう。それは僕の良心が許さない」
「だからって、歩っちから見ても『いい匂い』がしてるあの子を、放っておくわけにも行かなかった」
「……ああ。『匂い』だけなら、僕も我慢はできる。けれど、もし何かの拍子で、あの子の『血』を見てしまえば、僕はきっと正気ではいられない。……僕は僕を、抑えられる自信がない。だから、彼を直接戦わせない代わりに、僕の所で怪異の性質と対処策を知る事に徹してもらって居たが……それでは、あの子が満足してくれないようだ」
「じゃあ、どうするの。ぶっちゃけ、あたしも教えるのとかは苦手だよ?」

ローザはこてっと首を傾げながら、日夜に問いかけた。日夜は、俯く顔をそっと上げて、静かに呟いた。

「……あの子を、『人間のまま』強くする手段。僕には分からずとも、『彼ら』なら、知っているかもしれない」

そう、『助っ人』を呼ぶのだ、と……。

●決意に差し伸べる手を

「今回はね、怪異の退治じゃなくって、特訓……修行?の、お手伝いをしてほしいんですって」

境界案内人は、集まった面々に対し、端的にそう告げた。

「特訓してほしいのは、『星宮太一』君って子。……この子、怪異が好む匂いを勝手に放っちゃう、特殊な体質らしいんだけど」

 そのために先日怪異に襲われ、恐ろしい思いをした所をイレギュラーズに救われた彼は、守られてばかりではいけないと奮起し、怪異に立ち向かうだけの力を、自分の最も身近に居る怪異の専門家……【日夜探偵事務所】の所長、日夜歩に求めた。その日夜はといえば、何かと理由をつけて、太一の特訓を断っていたのだ。
しかし、いつまでも断っていては不誠実に過ぎる。故に、イレギュラーズに助けを求めてきたのだ。

「日夜さん曰く『教えてやりたいのは山々だが、僕のやり方はあくまで我流。あの子に相応しい指導ができる自信がないから、その道のプロに、教導を願いたい』……そうなんだけど。本当に、それだけの理由、なのかなあ」

最後にマチネは、こう言って貴方達を送り出した。

ーー太一君に戦い方を教えるのも良いけれど、日夜さんに話を聞くのも大事かも。
どうするかは、皆に任せるけれど。太一君にも日夜さんにも、いい結果になるといいね。

NMコメント

 どうも、なななななです。
今回は、強くなりたいと願う少年(と、自身が抱える秘密に悩む所長)を助けるお話になります。

以下、詳細になります。

●ジアース

 今回皆様が赴く世界の名前です。要するに神秘、怪異、化物、魔術が存在する現代日本……と思っていただければ結構です。

しかし、それらの存在は公には知られておらず……何も知らない人間は、それらに貪られ、弄ばれ、真相も分からぬままに命を落とす事も珍しくありません。
それらを扱い、対処するのが【日夜探偵事務所】の裏の顔でもあります。

●目的

『星宮太一を鍛えること』……が、日夜歩から伝えられた一応のオーダーになります。

太一を、真剣に退魔師として鍛えてもよし。
太一に、大人をもっと信用するよう諭してもよし。
太一が、怪異に遭遇しても無事に逃げおおせられるよう、上手な逃げ方を教えるもよし……です。

皆さんの得意な事を、彼に教えると良いでしょう。

……或いは、『日夜歩の正体を知る』事で、太一はなぜ、歩が自分への指導を断り続けたのか、納得してくれるかもしれません。

因みに、太一が『強くなりたい』と願うようになった背景はこちらになります。

【日夜探偵事務所】探偵見習いの危機を救え
https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/5656

●NPC

星宮 太一(ホシミヤ タイチ)

・今回、特訓に臨みたがっている少年です。年齢は小学校高学年程。目上の人を必ず『さん』付で呼ぶ等、礼儀正しい子供でもあります。
怪異の好む香りを常に放ってしまう特殊体質持ちですが、ローザの『御守』のお陰で、日常生活に支障はありません。ちょっとやそっとの事では壊れないものを、最近新たに作ってもらったようです。
しかし、それに甘えていてはいけない、怪異と戦えるようになりたい……と、奮起しています。

真面目で勤勉な子ですが、学力、体力共に年齢(+α)程度なので、あまりハードな内容は禁物です。初歩的な段階から教えると良いでしょう。
魔力的なものはローザ曰く『ちょこっとはある』そうです。

日夜 歩(ヒヨリ アユム)

・星宮少年の通う、日夜探偵事務所の所長です。太一の特殊体質に最初に気づいたのも彼でした。生真面目で身なりの良い青年で、男女問わず、他人を『君』付で呼びます。
実は『人間』ではないらしく、太一を『自分と同じようにしてはいけない』と強く自戒しているようです。
その一方では太一の真剣な気持ちを無視し続けるのは不誠実だ、とも考えているようで、特訓に必要なものがあれば、彼に言いつければ、ある程度のものは用意してくれるようです。

ロザリー・カンナヅキ(ローザ)

・怪異に精通しており、それに対する防衛術も心得ている占い師です。特殊体質の星宮少年が普段平和に暮らせているのも、彼女謹製の『御守』の力があるからです。
誰彼構わず『ちゃん』付したり、あだ名をつけたりと、良く言えばフレンドリー、悪く言えば馴れ馴れしい人物です。
日夜の秘密を知る数少ない人物でもあります。

以上になります。

どうか、彼に乗り越えるだけの力を授けてあげてください。

  • 【日夜探偵事務所】ぼくが、魔に呑まれぬように完了
  • NM名ななななな
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年05月07日 22時05分
  • 参加人数4/4人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

ジョージ・キングマン(p3p007332)
絶海
メリー・フローラ・アベル(p3p007440)
虚無堕ち魔法少女
橋場・ステラ(p3p008617)
夜を裂く星
鏡(p3p008705)

リプレイ

●ボクが、魔に食われぬ為に

 訓練開始早々、日夜探偵事務所の空き地近くに、花火の開くような、何かの破裂するような音が響き渡る。しかし花火で遊ぶにはまだまだ日が高いし、そもそもそういう季節柄でも無いだろう。その音の正体は、明確だった。

「ちょっとー! 逃げてちゃ訓練にならないんだけどー!」
「ひぃぃごめんなさい〜!」
「たいっちゃんガンバ〜!!」
「いやローザ君、笑ってる場合じゃないだろう」

 『汚い魔法少女』メリー・フローラ・アベル(p3p007440)の放つ魔術から、全速力で逃げ続けているのは太一だ。戦いにおいては全くの素人である彼に戦法や技術を仕込むのは、一朝一夕には叶わない。故に精神修行、という事らしいが……。

「怪異と戦うって言うなら、命を奪う覚悟もしなさいっ。ほら、この石でそいつの頭を叩き割るのよ」

そう言ってメリーは、太一の頭部ほどもある石を、彼に手渡そうとするが。

「ご、ゴメンナサイ……ぎ、ギブアップです、ボク……」
「……だ、そうだ。メリー君と言ったか。色々準備をしてくれたようだが、済まないね」

割って入った日夜のその言葉に、メリーは唇を尖らせながらも……渋々、伸びて動かない馬と、ファミリアーのネズミを回収するのだった。

 いきなりのエクストリーム鬼ごっこは、さぞ太一の心臓に悪かったろう。しかし、彼の心を和ませてくれる者も居た。

「久しぶりだな、太一少年。元気なようで良かった」
「拙達のこと、覚えておられますでしょうか」
「あっ……鎌鼬の時のカッコいいおじさんと、お姉さんっ!」

 『おじさん』という言葉に一瞬苦笑い浮かべるのは『ラド・バウB級闘士』ジョージ・キングマン(p3p007332)、丁寧な物腰で少年に接するのは『敏腕整備士』橋場・ステラ(p3p008617)だ。

「私とは、はじめましてになりますかねぇ」
「あっはい、よろしくお願いしますっ」

鏡(p3p008705)もにこり、彼へと挨拶をする。太一は勿論、鏡にもぺっこり90度のお辞儀を返すのだった。

「さて、改めてだが、まずは基礎の基礎。柔軟を行おう」
「体育の準備体操、みたいなことですか?」
「まあ、兼ねそう思ってくれて構わない」

 体格の良いジョージの動きをよく見て、それを見逃さぬよう、じっと見つめて真似て。さながら、教師とその生徒のような絵面にも見えたかもしれない。

「んっ……あれっ? 固い……っ」
「無理はしなくていい、伸ばせるところまででやめておこう。毎日やっていれば、自ずとしなやかになる筈だ」

更にジョージは、こう付け加えた。

「いいか、太一。どんなに強く見える人間も、一人では限界がある。信頼できる仲間を作るのも、力のうちだ」
「仲間……」
「そうとも。俺自身も、仲間と共に戦場に立つことが殆どだ。君が有事の際に日夜や、ローザを頼る事も、何も悪い事ではない」

君はまだ、少年だ。
力にも限界がある。たまには、肩の力を抜いて、甘えることも、必要な事だ。

「いいか、特訓も、継続こそが力。何よりも、焦らない。地道に続ける事こそが、一番の特訓だ。大丈夫だ。一歩の積み重ねは、必ず、君の力になる」
「……はいっ」

 強くなりたい、そう思ったきっかけたる一人、ジョージからの言葉を、きっと太一は裏切らないだろう。柔軟を終えたところで、次に喋りかけてきたのは、鏡だった。

「太一くん、こっちにおーいーでぇ」
「はい?」

 呼ばれればすぐに答える少年は、トテトテ鏡へ駆け寄っていく。そして突如、少年を包むのは柔らかい感触。

「ひゃっ!?」
「んー? 可愛い匂いですけど我慢できなくなるほどじゃありませんねぇ。……やっぱ”そういうの”にしか分からないんでしょうか。ねぇ、太一君?」
「ええとあの……その……!」

 怪異を惹きつける匂いを持つという少年、星宮太一。しかし怪異ならざる彼女にとっては、太陽にたっぷり愛された、健康そのものの子供の匂い、としか思わない。これはこれで、可愛らしいものだが。

「……鏡君、星宮君が困っている。そこまでにしてくれないか」
「はあい」

気を取り直して、鏡からのレッスンが始まった。

「では太一君、動かず、そこに立っててくださいねぇ。プリッツも落としちゃだめですよぉ」
「ふぁい」

特訓とはいえ、なぜ自分は、チョコプリッツを咥えているのだろう?

「今までも危ない事はあったかもしれませんけど」
30cm。

「今回は、そこから動かず」
15cm。

「ギリギリまで耐えて、身体に覚えさせるんですよぉ……」
10cm。

 鏡がそうして話す間にも、太一の咥えるプリッツは少しずつ短くなっていく。
しかし、太一自身は誓って食べていないのだ。何が起きているかわからず、目を見開く少年。
そうしている間にも、プリッツは5cm、4cm、3cm、2cm……さらに短くなっていった。

「じゃあこれで最後ですよ、頑張って耐えるんですよぉ」

刀を手に、鏡は笑う。

「0」

 そう言い終わる前に、感じた悪寒。太一はたまらず、崩れ落ちた。
ひゅっと空気の切れるような音を感じ……足元には、すっかり根本しか残っていないプリッツが転がった。

「あぁ、動いちゃいましたね、怖かったですねぇ」

固まって動けぬ太一に最初と同じように歩み寄り、そっとその頬を撫でる。

「ん~よしよし、もう大丈夫ですよぉ」

そうやって彼を甘やかす顔は、0cmの殺意と同じ人物とは到底思えなくて。太一は目を白黒させるばかりだ。

「最後の感覚は身体に覚えておきなさい。
あれを感じた時はもう遅いです、だからあれを感じずにすむように。30cm、10cmの時点で逃げなさい、誰をおいても逃げなさい」

ーー死にたい訳じゃ、ないでしょう?
……黙って、頷く以外になかった。

兎にも角にも、一層気の引き締まった太一に向き合うのはステラだ。

「よろしくお願いしますっ!」
「はい、ええと、特訓をご希望との事です
が。元居た世界では軍学校というか、そういう養成校にいましたから、基礎訓練みたいな事ならお教え出来ますが、やりますか? 派手さも何も無い、地味な体力作りや反復訓練ばかりですけれど……」
「はい、ボク、頑張りますっ!」

先のメリーや鏡との対峙を見るに、太一の反射神経はさほど悪くないように思える。駆け足もそこそこに早いようだ。反面、少し走るだけでも結構な息切れをしており……長距離を逃げ回る事が不得手のようだった。
なれば、持久力を上げる訓練、少しずつでも基礎体力を伸ばす、軽い筋トレが良いだろうか。
彼の能力と課題から見た練習メニューを、太一に手渡した。

「じゃあ、やってきますっ!」
「いいぞいいぞぉ、たいっちゃんがんばえー」

 気を取り直し、太一はジョージに教わった事を反復し、ローザ見守りのもと、ステラのメニューをこなし……先のメリーに刻まれた恐怖心、鏡からの警告をしかと受け止めているように見える。

 勿論、今日一日だけで都合よく強くなれるとは、太一本人とてそう思わないだろうが……あの調子で真面目に訓練を重ねていけば、充分に素地は整うことだろう。あとの問題は。
自分に視線が向けられた事を感じ取ったのだろう。日夜歩は、静かにイレギュラーズの方へと向き直った。

●僕が、魔に食われぬ為に

「一本、どうかね」
「それでは、甘えよう」

 呼吸とともに吐き出した煙が二条、空に溶けていく。少し離れて、それをステラが見守る。先に口を開いたのは、ジョージだった。

「強くなりたい、彼の心意気は買おう。だがな、俺に出来るのはあくまで、武術の範疇だ。俺自身は力ずくで怪異は排除できよう。だが、少年を達人にするような異能も、時間もないぞ」

そう言ってジョージは变化を行う。そこに現れた姿に、日夜は目を丸くした。

「君も、怪異なのか?」
「そう思われても仕方ないだろう。だが、これが俺の本来の姿だ」

それでも、二足歩行の巨鳥は、言葉を続ける。

「俺は、日夜が、彼と一緒に、模索すべきと考えている。何故なら彼にとっては日夜こそが、怪異のことなら最も頼れる、身近な大人だからだ。俺達では、できる事の限界もある。断る理由は、聞いてもいいか?」
「……まず、僕は吸血鬼。『デイウォーカー』たる種のものだ。元は、普通の人間だがね」
「では、星宮さんの体質に貴方が気づけたのは」
「勿論、僕自身がその匂いを好む怪異だからだ。……僕もね、昔、憧れていたヒトが居た。今の星宮君のように、『貴方のようになりたい』と願い、頭を下げ。……そのヒトと『同じ種類の化け物』に、変えられてしまった。……だから僕も、あの子に乞われたら、僕と『同じ』ようにしてしまいかねない。否、それ以前に、『いい匂い』がする、あの子の血を求めてしまうかもしれない。僕はそれが怖くて、仕方ないんだ。……あの子はあの子なりに、怪異に向き合おうとしているのに」
「……すれ違いは酷い結末を呼ぶ事が多々あります。星宮さんを大事に思うなら、一度腹を割って話す必要があるかと」
「ああ、ステラの言うとおりだ」

全身真っ黒、人ならざる姿の彼は、最後に日夜に、こう告げた。

「一つ言うなら、アンタが何者でも、あの子は、それだけで態度を変えるような子じゃ無いと、そう思う」
「……ああ。君達の、言うとおりなんだろうな」

こうして太一の特訓、日夜との対話を終えた彼等は、静かに確信していた。

「終わり、ましたぁっ……!」
「お疲れ様、星宮君。……少し、いいかい」

彼等がわかり会える日も……新たな道を模索する日も、そう遠くないのだろうと。

成否

成功

状態異常

なし

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