シナリオ詳細
釣り上げろ! 幻の怪魚
オープニング
●え、「釣り」ではなく?
「……『ひなま』という魚はいないのですか?」
「なんて?」
「ですから『ひなま』です。この時期に釣るものだと聞いたのですが」
『ナーバス・フィルムズ』日高 三弦(p3n000097)は、墨生・雪(p3p009173)の問いかけにしばらく硬直し、そして理解した。……『ひな祭り』で『ひなま釣り』か。何年前の日曜系漫画雑誌のご長寿ギャグ漫画初期頃のネタだよ。明らかに知ってる人間のほうが少ないネタだわ。そんなツッコミが三弦の脳内を駆け抜けたのは事実である。だが、しかしだ。雪の顔は真剣そのもの。
「まあ……探せば何処かにはいるのかもしれませんが、何分私も『伝説の魚』としか聞いたことがないので、探せるかは確証が持てませんで……」
「じゃあ見つかるってことだよね!?」
おいこいつ数秒で言葉遣いにボロが出たぞ。
というか、見つかるかもわからない→じゃあ見つかるって発想がヤバい。情報屋を何だと思っているのか。
「お困りのようだゆ」
「パパスさん!? 話をややこしくするなら帰ってもらっていいですか?」
「おめーメガネちょっとお言葉じゃねえのかゆ」
混沌とした状況に現れたのは『ポテサラハーモニア』パパス・デ・エンサルーダ (p3n000172)だった。また面倒くさくなるな。
「まあおまえの気持ちもわかゆ。でもわたちだって日がな一日トンチキに浴して生きているわけじゃあないゆ。ちょっと考えがあゆ」
「見つかるの?」
「わたちにかかればパツイチゆ」
これは絶対見つからないか見つかってもクソみたいな展開が待っているフラグだ。三弦は口にしないでおいた。
●mom-o-suck
「というわけでやってきましたフェデリア海域!」
「なんで?」
雪の意気揚々とした声に、なぜか釣れてこられた一同は首をひねった。何故?
「パパスさんがフェデリアなら居ると思うっていうので……」
「間違いねえゆ。わたちが知らないなら大抵未開領域とかにぽっと出ゆ。ひなまを釣って吊るすゆ」
「いや、そんなんでいいのかよひなま……っていうか幽霊船近付いてきてるんだけど?」
何から何までわかってないふうのノリに呆れた一同だが、然し状況は待ってはくれなかった。
あれに見えるは幽霊船。3隻くらいの船団であらわれたそれは、溢れんばかりの殺意をたたえている。生者への嫉妬……だろうか?
困惑する一同を前に、パパスは親指をガッと下に押し下げた。「ハムにすゆ」……ポテサラハーモニア間で「ぶっ殺せ」の意である!
- 釣り上げろ! 幻の怪魚完了
- GM名ふみの
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2021年03月21日 22時10分
- 参加人数8/8人
- 相談6日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●春の風物詩(なお実在すら不明)
「ひなまはどんな魚なのでしょう? どんな食べ方がいいのでしょうか?」
「ひなま、なんて魚の話は、俺は生まれてこの方聞いたことがねぇが……」
船に揺られながら当該海域へ向かうなか、『はらぺこフレンズ』ニル(p3p009185)は目を輝かせながら周囲の仲間に問いかける。『幻蒼海龍』十夜 縁(p3p000099)はそもそも聞いたことすらない魚の名前にやや怪訝か顔をしつつ、「知ってるか?」と言いたげな視線を巡らせた。
なお、彼は私船『蒼海龍王』を操りつつ波を抜け、便乗した仲間の船酔い具合を見つつ……という器用なことをやってのけている。さすがというかなんというか。
「幻の魚ねぇ……誰も見た事も聞いた事もない魚を釣ってくるって、かなりの無茶振りよね」
「どんな魚か分からないけど、食べられる魚だと思って……頑張って釣ろうと思います!」
「わたしも食べてみたいから釣ってくるよ」
『光鱗の姫』イリス・アトラクトス(p3p000883)、『見たからハムにされた』エル・ウッドランド(p3p006713)、『赤い頭巾の悪食狼』Я・E・D(p3p009532)の3人も、縁の視線には『知らない』と言いたげな視線を返す。わからないから頑張ろうね。そんな雰囲気。そもそも海洋で勇名を馳せた縁とイリスが知らない時点で色々と謎が多すぎるのである。
「いったいどのような魚なのかはわかりませんが、幽霊船の反応を見ながら色々やってみましょう」
『言葉責めの天災』墨生・雪(p3p009173)は言い出しっぺだが噂話でしか知らないのでこの態度である。こいつぅ……。
なお、パパスは「言うてわたちも知らねえゆ」みたいな顔して平然としているが、仲間たちを引っ張り込んだのはこの2人なのである。責任取れよ。
「雛祭りにちなんでひなまとの事ですが、案外雛祭りの原型であった古い儀式『流し雛』が川から海へ流れてきたものだったりしましてな、ポポーッ!」
「……お供え物って、どれも魚の餌にはなるんじゃねぇかなぁ」
『鳩』ポポポーポ・ポーポポ(p3p009187)はといえば、『先導者』カイト・シャルラハ(p3p000684)と同じ紙袋からひなあられを拝借しつつ鳥2羽で仲良く食っていた。
一見すると呑気な雰囲気に見えるカイトであるが、その実一同が乗る改造漁船『紅鷹丸』の操舵手は彼だ。一般的な漁船と比べれば速度も小回りもずっと利くこいつならば、幽霊船をかいくぐって一発当ててしまう可能性は十分にあった。
「ま、元々“絶望の青”と呼ばれるくらい、簡単には寄りつけなかった海域だ。これまで見つからなかった魚がいてもおかしくはねぇだろうさ」
「まあ、そんな中で『これこそがっ』っていうのが獲れれば、って考えると興味はあるかしら」
縁とイリスは、無責任な発言とはいえパパスの言い分には一理あるんじゃないかと思っていた。狂王種とかまさにこう、未知の魚みたいなところ大きかったし。変異したらもう魚とはいえないが、あいつらならワンチャンあるし、そうでなくても未知の魚くらい見つかるはずだ。
「伝説の魚……大きかったり、キラキラしていたり、おいしかったりするのでしょうか?」
「も、もしかして……狂王種じゃないの?」
ニルの興味津々な言葉にほのぼのとした表情を見せていた一同はしかし、エルの疑念に表情を凍らせた。
海賊船は平たく言えば、絶望の青で夢を散らせた者達の残留思念だ。それがひなま釣りを阻止するということは……。
「まあ幽霊船とハデにやりあって海が荒れれば珍しい魚は釣れやすくなるだろうし? その辺は大丈夫じゃねえかな!」
「ゾンビの群れといい、もしやこれはきな臭い案件だったりしますかな?」
先程さらっと流し気味に流し雛について口にしたポーポポだったが、現れた幽霊船が不死の存在を抱くとなれば「いよいよもってこれ地雷踏んだんじゃね?」ぐらいの直感は働く。
カイトが派手にドンパチやるのを前提でいるのがまた印象深いというかなんというか……。
「きっとひなまという名前からして……緋鈍とかそういう感じでしょうか。赤くてゆっくり泳ぐ魚だったりしたらきっとそれっぽかったりするでしょう。大きいといいですねえ。生で刺し身で食べられれば最高です」
「いや、俺はきっと――」
雪の独特な(妙な説得力のある)説にカイトが何事か返そうとするより早く、船が激しく揺れ動く。
海を見れば、遠方からぐんぐんと近付いてくる影が見えるだろうか。
幽霊船。事前情報通り、3隻がひとかたまりとなって此方に近付いてきている。揺れは砲弾の至近弾か。
相手の射程を鑑みるに、素早く近付かねば冗談抜きで沈没もありそうだった。
「んーー。海の中に落ちればアンデッドでもさすがに沈んでいくよね? さすがにまともに戦うには敵の数が多すぎるし」
「そうだね、私は船を守ることを第一にして動くけど、遊撃で動けるならお願いしたいかな……」
海面を見るЯ・E・Dの背に、イリスは期待しつつも気遣わしげな声をかける。聖なる光を降ろしたその身で船を庇う彼女がディフェンス、敵船へと単独で近づく、ないし敵を蹴散らす仲間がオフェンス。
全滅の必要はないとはいえ、漁をするには邪魔だから仕方ない。
「……邪魔してくるってことは、案外奴さん方がひなまの釣り餌を持ってるかもしれん」
「なるほど……! 縁様は賢いのです。幽霊船の方々を少しだけ捕まえて、お話を聞けないでしょうか?」
縁はふと、幽霊船のクルー達についてなんとはなしに想定をぽつりと零した。ニルは敏感にそれに反応し、パパスは『マジか』という顔で2人を見た。いやまあ、2人に限らず「あいつらヒントじゃね?」って思ってる奴は複数いるんだが……ともあれ、幽霊船がぐんぐんと迫るなか、選択の余地はなさそうだった。
●風物死(死亡済み)
「アイツ等は『ひなま』に近づこうとする奴に反応するんだよな? つまり、仕掛けた餌が有効なら攻撃が激しくなる……かもだ!」
カイトは巧みな操舵で『紅鷹丸』を右に左に操ると、船上から持ち込んだ桃の節句絡みのお菓子や食事を投げ込みにかかる。幽霊船達は砲撃を繰り返しながら近付いてくる。行動そのものに危機感を覚えたのかもしれない。
「まず一隻落としにいくか。数が数だからまともに相手しちゃいられねえが……」
「私もついていきます。船に傷がつけられれば楽になると思うんですが」
「ワタクシも支援についていきますぞ! 存分に使い潰し……潰れたらひなまが食べられませんな!」
縁が『蒼海龍王』の舵輪を掴んで前進しようとするのにあわせ、雪とポーポポ、そしてニルは便乗して幽霊船に近付いていく。畢竟、飛んでくる砲撃の密度は濃くなるわけだがそこは位置取りと操舵の腕前でカバーできる。
「こっちは無理に接舷しないで、砲弾を弾き返しながら遠くからちくちくと撃っていけばいいかな……多分、レッドさんが陽動してくれるはずだから」
「幽霊船の反応さえ特定できれば適度に痛めつけて追い返せばいいな。別にこっちもあっちも全滅が目当てじゃないんだし!」
「狂王種じゃないならなんとか……なるかな?」
他方、『紅鷹丸』は幽霊船団の外を大回りで回遊しつつ、イリスが砲弾を受けつつエルが射撃で甲板上のゾンビ海賊を撃ち抜いていく。個体能力は低そうだが、一斉射が向かって来ればその限りではない。数の不利は間違いなくありそうだった。
そして、カイトがバラ撒いた色々な食材を追っていた海賊船は、甘酒が溢れたのを見てこころなしか速度を増した様子だった。当たりをひいたのかもしれない。
それに反して、縁達が接舷した幽霊船は彼の攻撃を受けてか、その危険性を鑑みてか彼等にかかりきりで動こうとしない。動けないのか。
「中の人をまともに相手してもきりがありませんし、船に穴とか空かないでしょうか……」
「幽霊船の人達が手違いを起こしたら余計に大変なことになったり、しないでしょうか?」
雪は接舷したのをいいことに船体に強烈な一撃を加えてブチ壊しにかかり、ニルは向かってくるゾンビ海賊目掛け不吉の月を掲げてその動きの精彩を欠く。
「お前等、邪魔しないで帰ってくれるならこれ以上は手を出さないでおいてやるぜ! それとも何か、餌でも持ってるんじゃねえか?」
縁は動揺の色を濃くする海賊たちに向け攻撃の手を緩めず、しかし適当に警句を放つ。流石に全滅するまで戦うとか、そんなことはないだろうと。
……だろうと思ったのだが、去就を考えあぐねていた一隻が突如として傾ぐ。船の底面にひらめいた閃光は、二度三度と同じ箇所を攻め立て、遂には海賊船の竜骨を叩き折る。
一同はそれだけで察した。これは海中のЯ・E・Dのせいだと。
その魔砲の威力を鑑みれば、一発で破壊できるとは到底思えない。思えないが、高い精度で同じ位置を連続攻撃すれば、どうか? 回答は状況が雄弁に物語っている。
これが船底だけならまだいいが、竜骨をやられた以上修復も困難だ。中央から折れまがり、沈んでいく船はその海域にとんでもない印象を植え付けた。
「……うわぁ」
それは誰の声であったのやら。海中を潜航するЯ・E・Dの脇を、なにか大きな影が抜けていく。
海賊船はそれを契機に臆病風に吹かれたように消極的になり、やがては船員の犠牲を糧に撤退を図っていく。ひとまず、釣りの邪魔はされないようだった。
「殺生もなにも、彼ら既に死んでおりましたな? 問題ないですなー!」
それでいいのかポーポポ。まだ溺れてるゾンビ船員が次々と海中に引きずり込まれてる最中だぞ。
●あいつを釣り上げろ!
「この間、人を餌みたいにしてワカサギ釣りをしているのを見ましたが、あまり釣れなかったみたいなので真似はしないようにしようと思います」
「ゾンビ達も得体のしれない魚としか言わなかったから全く役にたちませんでしたしな! ポポーッ!」
ニルは縁やカイト、Я・E・Dらが用意していた雛祭り用のお菓子を釣り針に引っ掛けると、ゆっくりと水面に垂らした。ポーポポもそれに倣う形で……と思いきや、密かにイリスが持ち込んでいた(多分)網にひなあられを器用につけてまわると、地引網の要領で海へと投下。ちょっとした大きさの魚でもこれでバッチリだ。
「でも幽霊船はちらし寿司と甘酒を海に投げ込んだら反応が荒ぶってたからあの辺が怪しいよな? 寿司とかまんま大きい魚の餌になりそうだし……」
「釣れました! ……普通の魚が!」
エルの言葉に一瞬ざわつく一同だったが、蓋を開けてみればキンメダイのちょっと目が深海魚テイストな個体、的なやつだった。多分「ひなま」ではない。
「直ぐに調理しますから食べてください、パパスさん!」
「わたち毒味役かゆ。まあいいけど」
即座に調味料とコンロを取り出した行動力には感服するしかないが、パパスは毒味らしい。
「『ひなま』美味しいと良いなぁ。もちろん、わたしも食べて良いんだよね?」
「まあ釣り上げるのが依頼だし、食べても大丈夫だと思うけど。得体のしれない魚だから、刺し身はやめたほうがいいと思う」
「そう……なんですか?」
「そうなの?」
釣り竿を垂らすЯ・E・Dの疑問に、イリスはやんわりと釘を刺す。その言葉にがっくりきたような顔をしたのは雪だ。マジで刺身で食べたかったらしい。Я・E・Dは生半なことで腹を壊さないだろうから、まだいいとして……。
一同が釣り道具や漁法を駆使して、ああでもないこうでもないと試行錯誤を繰り返すなか、『紅鷹丸』の下をゆっくりと回遊する巨大な影が現れる。
「なあ、これ……凄くエビみたいな形してねえか? つまり『暇な魚』、『鰕』……ひなまかもしれねえ!」
(バカバカしい、とは言えねえんだよな……カイトはこういうときの勘の鋭さが侮れねえ)
ちょっとカーブした魚影、『紅鷹丸』の3分の1~半分程度の体長。普通の魚介類とは一線を画す姿は、カイトの憶測を脇においても期待度が否応なしに高まるそれだ。縁も、彼の言葉に感じる信憑性に思わず目を丸くする。
「ポポーッ! これはなかなかの大きさ! これなら文句なしに『ひなま』と言い張れますな!」
「これで狂王種じゃないの、逆に凄いよね……」
「まあこれくらいの野生の魚類は居ても別におかしくねえゆ……あ、この煮付け美味えゆ」
ポーポポは動きが徐々に激しくなる『ひなま』(仮)を嬉しそう(推定)な顔でみる。エルが釣具を用意して身構える傍ら、彼女が作った煮付けに舌鼓を打つパパスがいた。どうやらこの幻想種は戦闘以外で働く気がないらしい。
「網をそっちに向かって船で引っ張りましょう。そこまで凶暴じゃなさそうですからこのまま追い込めばなんとか……?」
「じゃあわたしは潜ってちょっと追い込めばいいかな?」
雪はポーポポが用意した網の端を掴んで、操舵するカイトに目を向ける。Я・E・Dは再び海中に潜ると『ひなま』(仮)と対峙した。水中でごぼりと泡を吐き出したЯ・E・Dが文字通り『泡を食った』外見なのは間違いなさそうである。
……そして。
「これが、ひなま……!! ついに釣れたのですね!!」
釣り上げられたそれを見たニルは目を輝かせている。食事に対する興味というよりは、『達成感を共有する』ことがニルの言う『満腹の条件』なので、もうこの時点でニルは大満足なのかもしれない。
「ひなまを吊って、ひなまを祀って、ひなまつりです。あかりをつけて はなをかざって さばいて たべて ひなまつり」
「雛祭りってそういうのじゃねえと思うんだよなあ……っていうか鰕じゃなかったのか、カイト?」
「俺もわからねえよ! エビっぽい泳ぎ方してたのに頭だけ普通にサバっぽくて胴がエビみたいな、何……なんだこれ……?!」
雪が意気揚々と『紅鷹丸』のうえで吊し上げた『ひなま』は、形容しがたいフォルムをしていた。
巨大なサバ様(よう)の頭に、エビと魚の中間のような身。鱗はあるが、中は瑞々しく刺身にできそうだ。だがどことなくぬめりもあり、成分がはっきりしない。コラーゲンなのか海藻類などに類似するムチンなのか。
そもそも、そんな怪魚の周囲に飾ったり祀ったりして吊るし切りの様相を呈しているのが訳がわからない。
冷静を装って話をフッてきた縁に、カイトは素直に動揺を口にする。でもまあ、美味しそうではある。生唾を呑む音が聞こえた。
「白身とエビ類の中間だから普通に刺身とか揚げ物が美味しそうだよね。刺身はちょっと気が引けるかな……」
「ここまで不思議な外見だと記録に残しておかないと惜しいですなあ!」
「フライの用意ならしてきたけど、作りますか?」
「……海上で揚げ料理はちょっと危ねえからやめたほうがいいゆ」
イリスはその異形にちょっとだけヒき気味だが、食べられそうではあると判断した。生は御免だが。ポーポポはどっから取り出したのかスケッチを始めている。
油の容器を取り出したエルをパパスは手で制すと。しみじみとした顔で考え始めた。
「ところでパパス様、ひなまもポテサラの具になるのでしょうか?」
多分、こういう質問がニルから飛んでくるだろうとは思っていた。なので彼女はこう返す。
「……陸に戻って鍋を囲んでから考えていいかゆ?」
成否
成功
MVP
なし
状態異常
あとがき
ひなまは皆で美味しくいただきました。
GMコメント
こんなアフターアクションがあったなと、桃の節句当日に思い出しました。
●達成条件
・ひなまを釣って帰る(幽霊船撃退は必須ではありません)
●ひなま
伝説の怪魚。それが淡水魚7日海水魚なのかすらわかっていない。だがすごいらしい。
出世魚で、何通りかの変化がみられるらしいが全くわからない。
新種を釣ってひなまと言い張るぐらいの図太さでもいいのかもしれない。
一節には、桃の節句で備えるものは大抵ひなまの好物であるとかないとか。
●幽霊船団
大体3隻くらい現れます。
船内には幽霊、ゾンビなどアンデッド系船員がみっしりと詰まっており、呪いに包まれた砲弾を船に打ち込んできます。デフォの船で10発前後食らったら流石に沈没するでしょう。
(砲弾の射程はかなり遠くまで届きます)
船員たちもそれぞれ武器が異なり、色々厄介なBSを保有しています。
接舷しての白兵戦で蹴散らすのも骨ですが、かといって長距離射撃戦で即落とせるわ目でもないです。厄介。
なお、特定の海域で特定の釣り方を行うと止めに入るときの積極性が増す為、もしかしたらこいつらは「ひなま」について知っているからこそ止めに入ってくるのでは?
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉に嘘はありませんが、なにからなにまでクソ怪しいです。
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