PandoraPartyProject

シナリオ詳細

暮れぬ輝き

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●電子の海で、会いましょう
 http://LN-MainThred/■■■.net

 241:名無しの境界 2020/12/31(木) xx:xx ID:p3pxxxxxx
 いやー、ついに2020年も終わりだなー

 245:名無しの境界 2020/12/31(木) xx:xx ID:p3pxxxxxx
 今年も色々あったが、今日であいつらとお別れと思うと少し寂しいな……

 252:名無しの境界 2020/12/31(木) xx:xx ID:p3pxxxxxx
 >>245
 言うなって。みんなそうなんだから
 寿命とあっちゃ仕方がないだろ?

 254:名無しの境界 2020/12/31(木) xx:xx ID:p3pxxxxxx
 うむ。盛大にお見送りしなくてはな
 [BlessingCommand]
 それじゃおまいら、良いお年を!

 256:名無しの境界 2020/12/31(木) xx:xx ID:p3pxxxxxx
 今年も今までもお世話になりました
 良いお年を!

 257:名無しの境界 2020/12/31(木) xx:xx ID:p3pxxxxxx
 良いお年を!



 362:名無しの境界 2020/12/32(金) xx:xx ID:p3pxxxxxx
 え?

 371:名無しの境界 2020/12/32(金) xx:xx ID:p3pxxxxxx
 あれ、おかしくない?
 なにかあった?
 [SecurityScan]

 376:名無しの境界 2020/12/32(金) xx:xx ID:p3pxxxxxx
 頭いてぇ……
 なんでまだ年が、明けてな

 384:名無しの境界 2020/12/32(金) xx:xx ID:p3pxxxxxx
 な
 おまいら、どうして……!?

 387:■■■ 2020/12/32(金) xx:xx ID:p3pxxxxxx
 おれは
  まだ
  しんで
 ない

 391:名無しの境界 2020/12/32(金) xx:xx ID:p3pxxxxxx
 [MasterCallA-3]
 マザー!
 大変だ!! 電脳街A地区にて大規模な暴動が発生!!
 その中心には……昨日で寿命だったはずの連中もいる!
 どうなってんだ!?



 500:管理人 2020/12/34(日) xx:xx ID:p3pxxxxxx
 電脳街A地区及び隣接地区は現在隔離状態にあります。
 感染の恐れにより自力対処は困難と判断されます。
 規定に則り、上位世界への救援要請を開始します。



●開く成すポイント from 図書館
 「今回はちょっと変わった世界に行ってもらうよー!」
 境界図書館の一角にてポルックスがイレギュラーズを手を振り歓待する。

 「なんでも惑星サイズのスーパーコンピュータの世界で、住人はその電脳の中で暮らす電子生命体なんだって」
 そう言いながら指し示す画面には海の青さの欠片もない、灰色の単一鉱石で構成された星が映し出されている。
 よく見れば、灰色の星の一部が黒く染まっているのが分かる。

 「そこで寿命で死んじゃうはずだった電子体が暴走してね、周りの電子体にも混乱を振りまいて暴れてるからそれを鎮圧してほしいって話だよー。電子生命体にアンデッドも何もないのに妙な話だね?」
 不思議そうに、簡潔に要点を話すポルックス。
 何らかのエラーか、それとも何者かの意図が介在するかも分からない事件だが、境界世界の危機とあっては君たちイレギュラーズに否はない。

 「あなた達の存在の電子変換は世界移動と同時に行われるから気にしないでね? みんなは暴れてる子たちの鎮圧に力を注いでくれればいいよ!」


NMコメント

 こんばんは、NMのレイティスです。
 年末には色々と懐かしいプラウザゲーム遊んだりしませんでしたか?
 中には今でも普通に面白い物とかもあって感慨深い気持ちになりますね。

●世界説明
 ネットの海で構成されている世界です。
 星(スーパーコンピュータ)の意志を司る管理人が緩く統治しており、電脳世界である事を除けば概ね混沌世界と同じです。
 電脳世界内ではアバターという形で干渉も出来ますし、別の惑星の環境を模した自然が際限され、その中を幾多のAIたちが文明を築いています。

●目標
 幻想のような街並みを持つ電脳地区Aに突入し、寿命で死ぬはずだった暴走電子生命体「クマニキ」を撃破する。
 その他の混乱を引き起こしている電子生命体については「クマニキ」の撃破後に管理人が処理を施すが、可能ならば殺さないようにして欲しいとのことです。
 ※【不殺】は必要ありません。戦闘不能後にわざわざ追撃などしなければ核が壊れることはありません。

●敵
 クマニキ
 野球好きな電子生命体だった存在。今は暴走し、辺りに不具合をまき散らす感染源となっている。
 A地区の中央広場でひたすら自分の存在を誇示するようにボールを打ち続けています。
 典型的なパワーファイターで、バットでボールを飛ばしたり直接殴ったりしてきます。
 イレギュラーズに不具合が感染することはありません。

 電脳世界の住民たち
 クマニキの近くにいて混乱して暴走しています。
 A地区のあちこちにおり、動く者を見つけ次第無手で襲い掛かってきます。
 戦闘力は殆どなく、余程の数に囲まれない限りイレギュラーズはなんなく制圧できるでしょう。
 この世界の住民は獣種のような外見をしており、主に猫耳を話しています。
 ( ´∀`) とか(#゚Д゚)とか( ・∀・)とか色々います。

●サンプルプレイング1
 こそこそする必要なんてない。真正面から電脳世界A地区に侵入して中央広場を目指す。
 途中で障害になる住民たちは数が集まらない内に各個撃破して死なない程度に伸しておく。
 広場についたら暴走してるクマニキに一発ぶち込んでやるぜ!

●サンプルプレイング2
 いちいち相手をしていたら時間がかかってしょうがない。隠密して町に忍び込む。
 クマニキ撃破後には住民たちは元に戻るらしいからステルスしてやり過ごす。
 中央広場についたら奇襲不意打ちでもして速攻撃破、ミッションコンプリートだ。

  • 暮れぬ輝き完了
  • NM名レイティス
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年01月17日 22時00分
  • 参加人数4/4人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

セララ(p3p000273)
魔法騎士
回言 世界(p3p007315)
狂言回し
楊枝 茄子子(p3p008356)
虚飾
マッダラー=マッド=マッダラー(p3p008376)
涙を知る泥人形

リプレイ

●いざ行かん、0と1の世界へ
「ゴルァ!」
「ぬるぽ」
「オマエモナー!」
 昼夜の概念の実装を感じる逢魔が時。
 一見しただけでは幻想の街と変わらないような街並み、電脳世界に再現された境界世界のA地区と呼ばれる場所。そこでは獣種のような猫耳の亜人種たちが暴走を続けていた。
 辺りの物に攻撃したり、他の住人たちと罵り合ったり……しかしそこに会話のキャッチボールは成立しておらず、言語が分かっていても話が通じないのは明らかだった。
 統一感も協調もなく無秩序に暴れまわる住民たちであったが、ある一つの事には同一の反応を示した──侵入者への対応である。
「ネットの海かー。練達のコンピューターの中みたいな感じなのかな?ㅤまぁ会長あんまり詳しくないんだけど!」
 境界世界へと降り立ったイレギュラーズの一人、『羽衣教会会長』楊枝 茄子子(p3p008356)は気負う事もなく街並みを歩いていく。その足先は真っ直ぐと中央広場へと向かっている。
 そんな彼女を見つけた住民たちは今までバラバラに暴れていたのが噓のように一斉に大声を上げて茄子子に迫る。
「そんな装備で大丈夫か?」
「大丈夫モナー!」
「問題ないぞゴルァ!!」
 しかし、住民たちは茄子子の傍に控えていた『泥人形』マッダラー=マッド=マッダラー(p3p008376)の名乗り口上を聞いた途端に標的を即座に変更し、マッダラーに殴りかかる。怒り(煽り)耐性はゼロだった。
 注意を引きつけたマッダラーは大量の住人の攻撃に晒されるが、不屈の泥の身体を持つ彼を倒すには至らない。
 この場にいる者は皆暴走した結果力任せに攻撃してくるだけであり、彼を、そして彼が守る茄子子には届かない。
「ごめんね!ㅤちょっと寝ておいて!ㅤすぐになんとかするから!ㅤ他のみんなが!!」
「簡単に釣られた連中はID腹筋でもやっててもらおう!」
「モナー!!?」
 挑発に掛かった集団程御しやすい者はない。マッダラーが敵を集めている間に茄子子が放つ神聖な光、神気閃光が薄暗闇を割き住民たちを貫いた。
 悪しきを浄化する光はマッダラーの周囲を眩く照らし──光が晴れた時には彼以外の住民は石畳に倒れ伏していた。
 昏倒させるための魔術とはいえ念のため手早く住民たちの安否を確認した茄子子たちは足早にその場を離れ広場を目指して移動を再開した。
 二人の目的は中央広場でクマニキと戦う前に暴走した住人たちを対処し、戦闘に乱入されないようにすることだ。圧倒的な能率と特殊耐久により継続戦闘能力の高い二人は先行して露払いに努める事にした。

 正面から二頭の演奏用のロバ・ロボットを引き連れて進むマッダラーたちは度々彼らを見つけた住民たちから襲撃を受けるが、その結果は最初の巻き直しだ。
 住民の攻撃はマッダラーの耐久力を打ち破る事は出来ず、茄子子が放つ閃光の裁きが下れば地に伏す。
 事前にポルックスに聞いた話では神秘、魔術に類する術式も存在するはずなのだが、二人が気付いた限りではそのような攻撃はなく途中からは物理攻撃を遮断するルーンシールドでの対応に切り替えることにした。
「ふっふっふ、物理攻撃対策だけで済むと楽だね!」
「まるで悪夢の街だな。ああ、北十字星の加護を我らに」
 神秘に通じる住民は混乱への耐性があったのか、予定外に『ハマった』住民への対処だが、余裕が出来て困る事はない。
 障壁に弾かれる事すら認識出来ないのか愚直に殴りかかっては弾かれる住民を見てマッダラーが人工の星空を見上げる。
 今も別ルートで中央広場へ向かっている二人に遅れないようにスピードを上げた茄子子とマッダラーに、住民たちは成す術を持たなかった。

●憑き動かされた妄執
「おれは、まだうごける」
「おれは、まだいきている」
「おれは、まだうてる」
 電脳世界A地区の中央広場。普段は待ち合わせのランドマークとしてだけでなく、住民が集まって運動を楽しむその広場で一人の獣人、クマニキは独り言を繰り返しながら無心でノックを続けていた。
 妄執に取り憑かれたかのようにノックを続ける彼は暴走をまき散らしながらも、その実待っていたのだ。自分と戦いになるうる存在を、力を試せる相手を。
「───たぁぁぁぁぁぁああああ!」
 そして、ついにその待ち人が現れた。
 ホームランボールのように空を飛翔しクマニキの前に一人の少女が降り立つ。
「マジカルハッカー、セララ参上! 電脳世界の平和はボクが守る!」
 『魔法騎士』セララ(p3p000273)は装いを新たに宣言した。
 数多の敵を切り倒した剣はバットへと様相を変え、兎耳のようなリボンは興奮を隠せずぴこぴこしている。
「クマニキ。ボクは君を倒しに来た。さあ、勝負だ!」
「……いや、いいんだけどな。分かりやすくて」
 消耗を避けるためにマッダラーと茄子子が引きつけている間に住民を躱して広場にたどり着いた『貧乏籤』回言 世界(p3p007315)が諦観を込めてため息をつく。
 バットを掲げて文字通り直球勝負を挑むセララに、クマニキは呼応するようにバットの先を二人へと向けた。
 この世界の平穏を賭けた試合の始まりであった。

「オオォオォォォォッ!」
「はあぁぁぁー!」
 熊と兎の裂帛の気合いが広場に響き渡る。
 共に物理型の戦士で高い水準のステータスを持つ二人が選んだのは互いの信じるバットによる打撃勝負……ではなく、打撃(ノック)勝負だった。
 相手が打ったボールを打ち返す、ただそれだけの事だが二人の表情は真剣そのものだ。
「どこのトンデモ野球漫画……というかもう別の球技じゃないか?」
 ただのノックと侮るなかれ。パワーファイターとして裏付けされたフィジカルから近距離で放たれる打球の威力はランク6アクティブスキルに匹敵する。(当社比)
 当然、打ち損じた打球は二人に直撃して大きなダメージを与える。
 まるで球審のようにセララの後方に位置取る世界はイオニアスデイブレイクで防御性能を強化し、ミリアドハーモニクスでセララに回復を施すが、それでもダメージが積み重なるのを遅らせるだけという程の激しい応酬だ。

 ──しかし、セララが倒れるのを少しでも遅らせることこそが世界の狙いだった。

 日も沈み、広場の電灯が面々を照らす中を未だに乱打戦を続ける二人だったが、ある時転機が訪れる。
 互いに体力の消耗が蓄積する中、ついにセララのセララスペシャル打法を受けたクマニキが体勢を崩し、同時にクマニキの放った剛球を肩に受ける。
「必殺打法!雷鳴一閃、ギガセララブレイク!」
 千載一遇のチャンスを前に必殺技で打球を放つセララ。
 しかし、今まで一人で前衛として向かい合い打ち合ってきた疲労がたたり、バットが空を切ってしまう。
「ソコダアァァァァァ!」
 致命的な隙を晒してしまったセララにクマニキの打球が迫る。

 しかし、そこに割り込む人影があった。
「ふむ、九回裏には間に合ったか。応援歌は入用か?」
「会長到着!ぱぱっと治しちゃうよ!」
 それは住民の対応をしながら広場に向かったマッダラーと茄子子である。
 その身をもってセララに向かっていた打球をマッダラーが受け止めた瞬間、世界が逆にクマニキの隙に召喚した白蛇を走らせた。
 思わぬ増援に虚を突かれたクマニキに突き立った毒牙が彼の継続戦闘能力を奪っていく。
「折角四人で来てるんだ。無茶して早期に決着を付ける必要はないんじゃねえか?」
「……うん!お願い、みんなの力を貸して!本塁打王に、ボクはなるっ!」
「結局そのノリは続けるのか!?」
 境界世界で四人揃ったイレギュラーズの力は先程までと比べても更に強力な物だった。
 茄子子の大天使の祝福による回復がセララや流れ球(文字通り)を受けたメンバーの傷を回復する。
 マッダラーの歌が全員の能力を底上げし、危険なコースの打球を決して後衛に通さないキャッチを発揮する。
 世界が全体を俯瞰し回復、補助、妨害と万能の働きを見せる。
 そして──
「みんなの声援を受けて今再び!サヨナラ、ギガセララブレーイク!!」
 ついにセララが捉えた打球がクマニキを吹き飛ばし、逆転サヨナラホームランが戦いの終わりを決めたのであった。

●戦い終わって
「アぁ……マサカやきゅうデまけるナンテ、ナ……」
「あくまであれを野球と言い張るのか……」
 完膚なき敗北に広場に大の字で寝転がるクマニキ。
 それを確認してか月……を模された衛星から明かりが広がり、都市に降り注ぐ。
 恐らく事前に聞いていた管理人による暴走の原因の浄化作業であろうソレを確認して、イレギュラーズたちも事件の解決を実感する。
 混乱を浄化しれた住民を介抱する茄子子、神秘的な浄化の星光に詩を歌うマッダラー。
「しかしこんなバグがあったりするなんて、電子の世界も楽じゃなさそうだ」
 既にイレギュラーズの仕事は終わった、それを理解している世界はセララに回復をかけながら一人ごちる。
「ばぐ?なんだそれは……?」
「何?」
 星が一つの巨大なコンピュータである電脳世界、それに発生した何らかの不具合──ある程度知識があれば今回の事件はそう認識するのが普通だ。
「いまマデも、かんりにんニみすハナカッタ……!」
「おい、それは一体──」
「おれガねむルとき、とつぜんあらわレタ、アノむしガ……」
 その言葉は最後まで続かなかった。
 浄化が成ればクマニキも元ある姿に、寿命で消滅する。この世界の摂理の通りに彼の身体は光に溶けるように消え、情報データは電脳世界の中を巡って何処かで新しい電子生命体が生まれる。
 最後に紡がれようとしていた言葉の断片に、歴戦のイレギュラーズの一人である世界は「この世界も一筋縄では行かない」事を悟るのであった。

成否

成功

状態異常

なし

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